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『デート当日の悩み』 作者: ぐう
鳥たちの囀(さえず)りが聞こえ、まばゆい太陽の日差しが照らす、快晴の幻想郷。
その日差しが差し込む一軒の家の中・・・
「はぁ・・・」
浮かない顔をして鏡の前でため息をつく少女、アリス。
「今日は魔理沙とデートなのに、こんなことになるなんて・・・」
アリスはそう言って少しぽっこりしている自分のお腹をさすった。
便秘、それは年頃の女性は特に悩まされる症状である。
人によってなりやすい体質云々があるようだが、アリスは普通の体質であり、普通の生活を心がけていれば毎日必ず便通があるはずである。もちろん、彼女自身規則正しい生活をしており、今まで便通は正常だった。
だが、3日前から何故か便秘になりはじめてしまったのである。下剤その他に手をつけようと考えてはいるのだが、今ひとつ踏み込むことができないでいた。
「私どうして便秘なんてするようになったのかしら・・・」
考えても原因がわからなかった。だが、突然自分の体調に変わりが出れば、原因を考えるのは普通であろう。
どうするかアリスが悩んでいたその時・・・
コンッコンッ!
「おーい、アリスー!」
ドアをノックする音とともに、魔理沙の元気な声が響いた。
「ま、魔理沙!本当に来てくれたの・・・?」
魔理沙は約束事をしても、大概は忘れてしまうことをアリスは知っていた。そのため、今日は来ないだろうと半分疑っていた。
しかし、今日は約束を守って来てくれた。それはアリスにしてみたら当然嬉しいことであり、こんなチャンスは滅多にないだろう。
「アリスー、どうしたんだー?」
「ま、待って魔理沙、今行くから!」
アリスは朝から準備していた弁当をバスケットに入れると、急いで外に出た。
「お待たせ、魔理沙」
「こんな天気のいい日はキノコの研究より外に出るほうが気分がいいぜ。さ、行くか」
「う、うんっ」
魔理沙の爽やかな笑顔に押され、アリスは家を後にした。
草原を歩き、森を歩く二人。風が草木をゆすり、木漏れ日がより眩しく照らしている。
この日空は雲一つない青々とした空模様で、平和という言葉が似合う天候だった。
「・・・てなことがあって、・・・だったんだぜ」
次から次へとべらべらと話す魔理沙に対し、うつむきながら歩くアリス。
「アリス、おいアリスっ」
魔理沙の自分を呼ぶ声に、アリスははっと我にかえった。
「はっ!よ、呼んだ?」
「呼んだも何も、お前さっきからずっとうつむいてるんだが、どうしたんだ?具合でも悪いのか?」
「ううん、違うの、ちょっと考え事してただけ・・・」
「それならいいけど、何かあったら無理するなよ」
「うん、ありがとう、魔理沙」
まさか便秘であるなど、口が裂けても言えるはずがなかった。
「あっ、魔理沙とアリスだー」
すると前方から元気な声が聞こえてきた。二人が前を見ると、チルノが走ってきた。
「チルノちゃん待ってよー!」
と、大妖精がはぁはぁと息を切らしながらその後を追ってきた。
「よぉお前らか、今日も元気いっぱいだな」
「大ちゃんと一緒に遊んでたの」
「チ、チルノちゃんが急に走りだすから、はぁはぁ・・・」
「大変ね・・・」
笑顔でキャッキャッとはしゃぐチルノの頭を撫でる魔理沙。
「というか、お前ら羽あるんだから飛んだほうが早くないか?」
「そうだけどあたい達飛ぶより走るほうが好きだもん。ね、大ちゃん」
「うん」
すると大妖精が、アリスを見て声をかけた。
「アリスさん、何か元気がなさそうですけどどうかしたんですか?」
「えっ、そ、そうかしら?」
「いえ、そう見えただけなので・・・違ってたらごめんなさい」
「ううん、気にしないで」
と、その時・・・
ぐう〜・・・
どこからかお腹が鳴った。音のほうを見るとチルノがお腹を押さえていた。
「あたいお腹すいたー・・・」
「そういえばもう昼だな」
「ねぇ魔理沙、折角だからみんなでお弁当にしない?」
「えっ、いいのアリス?」
「私たちも呼ばれてもいいんですか?」
「今日はなんだか多めに作っちゃったから、一緒に食べましょ」
「そうだな、飯は大勢で食べるほうが美味いしな。よかったな、チルノ」
「やったー!」
四人は木陰に座り、アリス手作りの弁当を食べはじめた。
『いただきまーす』
「アリスの手料理ってけっこういけるな、美味いぜ」
「そ、そう?そう言ってもらえると嬉しいな///。でも魔理沙の料理も結構いけるって霊夢が言ってたわよ」
「あいつの料理もなかなかだけどな。なんなら私が今度ご馳走してやるぜ」
「これも美味しいよ、アリス」
「ありがとう。いっぱい食べてね、チルノ」
「チルノちゃん、もう少しゆっくり食べようよ」
「だったおいしいんだもん。そう言う大ちゃんが一番食べてない?」
「確かに大妖精が一番手ぇつけてると思うぜ・・・」
「あ、バレました?えへへ・・・」
「ふー、あたいもう食べられないよ。でも美味しかった」
「アリスさん、ご馳走様でした」
「ああ、なかなか美味かったぜ」
空になった弁当箱を横に、木陰にもたれる四人。三人がアリスに礼を言うと、アリスは顔を赤らめながらも返した。
「私のほうこそ、みんなにたくさん食べてもらって嬉しかったわ」
そこへチルノが口を開いた。
「ねぇねぇ、少し休んだらみんなでかくれんぼしようよ!」
「チルノちゃん元気になるの早いね」
「たまにはそういった遊びも悪くないな、私も付き合うぜ。アリス、お前はどうするんだ?」
「えっ?わ、私は・・・」
アリスは迷った。魔理沙のデートの途中であるし、まだ食べてそれ程時間が経ってない。しかし、魔理沙が付き合うといのもあるし、弁当を褒めてもらったのもあり、断るのにも気が引ける。
「じゃあ、少し休んだら・・・」
「決まりだね!じゃあ最初の鬼はあたいがやるからね」
それから約30分後・・・
「もーいいかい?」
昼の森に響くチルノの声。
『まーだだよ』
遅れて響く三人の声。
「もーいいかい?」
『もーいいよ』
それを聞いてチルノは腕まくりをし、森の中を歩きはじめた。
「魔理沙みっけ!帽子が見えてるよ」
「げっ!私としたことが・・・」
「大ちゃんみっけ!」
「チルノちゃん鋭いよー」
早くも魔理沙と大妖精を見つけるチルノ。見つけられるのも見つけるのもプロ級の実力である。
「後はアリスだねー・・・」
残りはアリスだけなのだが、実はアリスはチルノが最初にいた木の反対側にいたのだ。
それに気がつかないチルノは、見つけるのに5分も掛けてしまった。
「アリス、あんな厄介な場所に隠れてるなんてー!」
「厄介っていうか、普通調べるわよね。声近いはずだし・・・」
「確かに諸刃の剣というポジションだしな」
「私たちなんてすぐに見つかりましたよ」
「じゃあ次は最初に見つかった私が鬼だな、みんな隠れろよー」
さっきとは別の場所に、それぞれ三人は隠れた。
しかし、その隠れている最中のことだった。
ぐるるる・・・
「やだ、今になって・・・」
かがんだ姿勢で隠れているアリスのお腹が不意に鳴りはじめた。
ぐうっ、ぎゅうううっ
「やっ!くうっ、トイレ行きたい・・・」
今になり便秘で止まっていた便がようやく動きはじめ、それがアリスのお腹を刺激していく。
しかし当たり前だが、こんな森の中にトイレなどあるはずがない。
「と、とりあえず場所を変えなきゃ・・・」
と、アリスは立ち上がろうとしたその時だった。
「アリスはどこに隠れてるんだ?」
横から魔理沙の声が聞こえ、アリスはビクッとし、身をかがませた。
こちらには気づかず通りすぎていったが、次はいつくるのかわからない。そのため、下手に動くと見つかりかねない。
やむを得ず、アリスはそこで動かないことにした。
ぐるるる!ぐりゅりゅりゅ!
「くあっ!はあああっ!」
かがんだまま隠れているアリスだが、それがかえって便意を強める原因となっていた。
お腹は激しく唸り、肛門への圧迫感が段々強くなってくる。
ごるるるるる!
「だめ、我慢できない・・・」
アリスは我慢の限界を感じ、とっさに下着をずらした。そして・・・
ブス〜・・・ブシュッ、ブボッ!
おならの後、栓の代わりになってたであろう硬めの便が地面に落ちた。
「ふぅ、危なかった・・・」
なんとか失禁を免れ、安心と同時にアリスの身体が温かくなった。
「お、アリスみっ・・・け?」
その一言で、アリスは心身ともに凍り付いた。アリスが上を見ると『げっ!』という感じの顔をした魔理沙がこちらを見ていた。
「ち、ちちち違うの魔理沙!これはその・・・」
「あ、いや、私もその、だな・・・」
野糞をしているのを見て&見られてしまい、気まずい雰囲気の二人。するとそこへ・・・
「魔理沙ー!アリスは見つかったー?」
遠くからチルノたちがやってきた。
「ま、マズイ!アリス、ひとまず下着上げろ!私が適等にごまかすから、その隙に逃げるぞ!」
「え?あ、う、うん!」
アリスは下着を上げて魔理沙の横に立つと、チルノと大妖精が来るのを待った。
「あっ、アリスさん見つかったんですね」
「あ、ああ。あ、私たち急用を思い出したんでな、悪いがここらで失礼するぜ」
「えー、もう帰るのー?」
「チルノちゃん、仕方ないよ」
「ごめんね、また今度遊びましょ・・・」
「まぁ、そういうことだ。それじゃあな!」
魔理沙はそう言うと、アリスの手を引いて一目散に森を去っていった。
「はぁ、はぁ・・・」
「ふぅ、ここまで来ればあいつらも気がつかんだろ」
昼の日差しが差す草原へと走ってきた魔理沙とアリス。
「魔理沙、ごめんね、私のために・・・」
「なに、いいってことさ。私のほうこそ急に引っ張ってごめん」
魔理沙は帽子をはたくと、アリスの方を振り向いて笑った。
「でも楽しかったなかくれんぼ。たまにはあいつらと一緒に遊ぶのもいいな」
「うん、また一緒に遊んであげようね」
「そうだな」
そうして笑顔で二人が語り合っているその時だった。
ごろろっ!ぎゅるるるるっ!
「あああっ!ま、またお腹がっ・・・」
「アリス、どうした!?」
便を出している途中だったため、蠕動運動は止まっていなかった。むしろ走るという急な運動をしたため、さっきより強烈な便意がアリスに襲いかかってきた。
ぐぎゅぎゅぎゅぎゅ!ぐりゅりゅりゅ!
「お腹痛い!魔理沙、見ないでっ!」
「アリスっ!」
魔理沙は状況を理解したのか、それ以上は声をかけなかった。
「も、もうだめ・・・」
アリスは力尽きたのか、そのまま座り込むこともなく・・・
ブッ!ブリュブリュブリュ・・・
「あっ・・・も、漏れちゃった・・・」
ロングスカートがおならで一瞬揺れたかと思うと、そこを中心にもこもこと膨らみはじめた。
魔理沙はアリスの斜め後ろの位置に立っているが、そこからだとそれがよくわかる。
ブボボボッ!ブブブッ!ブブブウッ!
「そんな・・・私、漏らしちゃってる・・・魔理沙の前でうんち漏らしちゃってるぅ・・・」
「アリス・・・」
涙を流しながら排泄を続けるアリス。スカートは更に膨れ、それが全て便であることが一目で伺える。
ブチュブチュブチュ・・・ブリブリブリ!
「まだ止まらない・・・やだ・・・うう・・・」
何日便秘かはともかくとして、それ相応の便がまだアリスの下着に溢れた。
「グスッ、うう・・・えぐっ・・・」
スカートは便の漏れた下着によって風船のように膨らみ、便特有の腐敗臭を放っている。
「魔理沙、ごめんね・・・本当にごめんね・・・」
アリスは小さい子供のように泣きべそをかき、両手で顔を覆っている。
そこへ魔理沙は近づいていき・・・
「アリス、この件は内緒にしておいてやるから安心しろ」
「魔理沙、本当・・・?」
「私だって自分の失態を晒されるのは嫌だぜ。今のお前がまさにそうだし。安心しろ、約束は絶対守るからな」
「魔理沙、ありがとう・・・グスッ」
「とりあえずお前の家に戻って着替えようぜ」
(まさか霊夢に続いて、アリスの失禁まで拝むハメになるとはな・・・)
泣きじゃくるアリスの肩を持ち、魔理沙達は昼下がりの草原を歩いていった。
今回はついに解禁(?)しました、アリスでございます。
アリス単体では上手いことネタが無かったのですが、魔理沙を入れたら面白いようにネタが出てきて・・・
これが主人公キャラの力というものなのでしょうかwww
次回はちょっとしたリスペクトものを投稿しようと思います。誰のリスペクトかはわかる人なら既にわかるかも。
ぐう
- 作品情報
- 作品集:
- 14
- 投稿日時:
- 2010/04/13 05:33:29
- 更新日時:
- 2010/04/13 14:33:30
- 分類
- アリス・マーガトロイド
- スカトロ
- お漏らし
ごちそうさまでした。
それを言えない辺り、アリスは立派な乙女です。
>名無し(2)さん
あなたとはいい語り合いができそうだ。
良いアリスだ…
アリスって排水口では扱いが多種多様ですが、私はあえて乙女チックなアリスで。
優しい魔理沙もまた素敵ですよ