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『不死鳥の苦しい夜』 作者: ぐう
ザーーーー・・・・・
その日は午後から激しい雨が降る一日だった。
午前中の晴天が嘘のように一転し、空を無数の雲が覆ったかと思うと、激しい雨が大地に降り注いだ。
「ただいま・・・」
玄関の戸を開け、慧音は傘を畳んで家に入った。もともと朝家を出る時点で雲行きから天候を予測しており、たまたま持って出た傘のおかげで彼女は事なきを得た。
居間のテーブルの上には、妹紅の書置きが置いてあり、それにはこう書いてあった。
『夕方まで出かけてくる』と。
慧音は玄関の傘立てに目をやると、そこには自分のとは別のもう一本の傘、すなわち妹紅の傘が置いてあった。
どうやら妹紅は、傘を持たずに外に出かけたようである。
「もしかしたら、どこかで雨宿りしているのかもしれんな」
慧音は腰を上げ、傘を手にしようとした。
バシャバシャバシャバシャ・・・
すると、外から水溜りを踏む音が聞こえてきた。その音は早いペースでどんどんこちらに近づいてくる。
そして、音が玄関の前で止まったと思うと
ガラガラガラ!
玄関の戸を乱暴に開け、銀髪の少女がなだれこんできた。少女は赤いもんぺを履き、髪のあちこちにリボンをつけている。そして、全身は雨に濡れてびしょびしょになっていた。
外出してた妹紅だった。
「はぁはぁ・・・慧音、ただいま・・・」
「今迎えに行こうと思っていたが、やっぱり雨にやられたのか妹紅。全身びしょびしょだぞ」
「まさか雨が降るなんて思ってなかったから・・・」
雨の雫をポタポタと落としながら、妹紅は息を切らしていた。よほど全力走で家まで帰ってきたのだろう。
慧音は濡れている妹紅の髪を撫でながら言った。
「妹紅、今から私が風呂の用意をするから入るといい。風邪ひくぞ」
「うん・・・」
慧音の優しい声を聞くと、妹紅は素直に返事をした。彼女にとって慧音の一言は、他の何であっても抗えない魔法のようなものだった。そのため、慧音の指示には反射的に従うようになってしまっていた。
ちゃぷん・・・
「ふう・・・」
濡れた服を全て脱ぎ、妹紅は湯船に浸かった。浴室は湯気が充満し、外からはさっきより雨脚が弱まっている音が聞こえてくる。
慧音が沸かしてくれた風呂の湯が、妹紅の疲れをほぐし、雨で冷えた身体を温めてゆく。
「はっくしゅん!」
しかし、雨で濡れて身体がまだ冷えていたせいか、くしゃみが出てしまった。自分の発したくしゃみが浴室に響き、妹紅の耳に戻ってきた。
その後二人は食卓を囲み、夕食を食べながら今日一日あったことを話した。
慧音は寺子屋のとある妖精の生徒が、傘を忘れて妹紅のように雨の中を走って帰っていったことをおかしく話した。
妹紅も同じように外出したことを話した。何でも里の雑貨店に行き、何かいいものをみつけたという。それを今度、慧音に買ってプレゼントする予定なのだが、妹紅はまだそこまでは話さないことにした。
そうして夜は更け、時刻は10時を回った。雨はすっかり止み、空には星と月が輝くようになっていた。
「さて、そろそろ寝るか」
「そうだな」
二人は布団を敷いて、電灯を消して横になった。
「おやすみ、慧音」
「おやすみ」
こうして二人は、それぞれの夢の中に身を投じていった。
それから何時間経っただろうか、慧音は目を覚ました。眠りには波があり、たまたま浅い波のときに目を覚ましてしまったのだろう。
明日もまた寺子屋での授業がある。少しでも長く身体を休めようと、慧音は再びまぶたを閉じた。
しかし・・・
「・・・ん、・・・う・・・ん」
横から聞こえる変な声。もっとも、彼女の横にいるのは妹紅しかいない。
慧音は妹紅のほうを振り向いた。
「うーん・・・うーん・・・」
そこには、苦しそうな顔をし、まるで暑い場所にいるかのように汗をびっしょりとかいている妹紅がいた。
「妹紅、どうした?」
「うーん・・・、けい・・・ねぇ・・・」
妹紅は苦しそうに答え、それ以上は口を開かなかった。
慧音が気になって布団をめくると、妹紅はお腹を押さえながら身を丸める姿勢になっていた。
「妹紅、どうした?どこが苦しい?」
「慧音・・・私、お腹が痛い・・・」
ぐるぐる、ぎゅるっ・・・
妹紅が答えた後、その証拠であるかのようにお腹が鳴った。紛れもなく腹下りの合図だった。
おそらく全身がびしょびしょになる程濡れて帰ってきたので、全身が相当冷えてしまったのだろう。無論、お腹も。
ごぎゅるるっ、ぐううう・・・
「痛い・・・ううう・・・」
「それなら無理せずにトイレに行けばいいじゃないか」
「だから私もさっきからお腹が落ち着くのを待っているんだけど、全然治まらないから・・・」
妹紅の話すことからして、便意が引く瞬間を待っていたのだろう。しかし、なかなか引かず、ついには慧音に気づかれてしまったようだ。
「仕方ないな、妹紅、立てるか?私が一緒にトイレまでついて行くぞ」
「でも、まだお腹が・・・」
「そのまま待ってたって、漏れるかもしれないんだぞ」
確かにただでさえ便意が引かないのに、このままでは慧音の言う通り布団の中で出してしまいかねない。
妹紅は左手でお腹を押さえながら、右手で差し伸べてくれている慧音の手をつかんで立ち上がった。
「どうだ、まだ我慢できそうか?」
「あまり長くはできそうにないけど、今は大丈夫」
「そうか」
ごぎゅっ、ごぽごぽごぽっ!
妹紅のお腹の中では消化物が激しく暴れており、それが彼女の排泄欲求を高めていく。
慧音は苦しむ妹紅の手を引いて、部屋を出た。
ぎゅるぎゅるぎゅる!ごろごろごろ!
「はぁ、はぁ、苦しい・・・お腹が痛い・・・」
静かな廊下に響く妹紅のお腹の音。音が激しくなるのからして、彼女の我慢の限界が近いのがわかる。
下手にショックを与えてしまえば、彼女の肛門が決壊してしまうのは言うまでもない。
慧音はなるべく妹紅が苦しまないようにゆっくり歩いているが、それすら嘲笑うかのように妹紅の我慢は薄れてしまっていた。
ぎゅぎゅっ!ぐぎゅるるる!
「ううううっ!くああああああ!」
「妹紅、大丈夫か!?妹紅!」
突然便意の波が強くなり、妹紅は慧音にしがみつきながらかがんだ。
よほど強烈なのか、立つことができないようである。
「慧音ぇ・・・もう出ちゃうよぉ・・・」
妹紅が涙目になりながら慧音の顔を見た。
「しっかりしろ、あと少しだから!」
「嫌・・・もうだめぇ・・・」
慧音が励ますも、妹紅はそれ以上動くことができなかった・・・
ブリュッ、ミチミチミチィ・・・
「あっ、あああああ・・・」
弱々しく震えながら声を漏らす妹紅。もちろん漏れているのは声だけでなく、彼女が我慢し続けていた便もだった。
寝巻きのズボンが茶色の水によって濡れはじめていた。
ブリッブチュブチュブチュ・・・
ブブブッ、ブビュビュビュビュッ
「うんちが、うんちが止まらないよぉ・・・」
妹紅は知らずのうちに息んでおり、便はそれに応じて更に溢れてくる。ズボンは汚水が垂れて汚れてゆき、裾からは下着に受け止めきれない便が足の近くに落ちてゆく。
便を漏らしながら泣く妹紅に、慧音は優しく声をかけた。
「妹紅、もう我慢しなくていい。全部出してしまうんだ」
「でも慧音、私のせいで汚してしまったのに・・・」
「私のことはいいんだ。それに、我慢してたって苦しいのはお前のほうだぞ。ほら、私が抱きしめてやるから」
「わかった・・・。んっ・・・」
慧音のその言葉を聞いて、妹紅は我慢するのをやめ、お腹に力を入れた。そして、慧音に抱きついたまま・・・
ブビビッ、ブビブリブリブリブリブリ!
ブリュブリュブビュブブブゥ・・・
ブバブバブブブビチチッ!
お腹に残っている全ての便を出した。
妹紅のズボンは茶色に変色し、いびつな形に膨らんでしまっている。
そして足元にも、下着から漏れた便が茶色の水溜りに浸かっており、便臭が廊下中に広がる。
「慧音、ごめんね・・・ごめんなさい・・・」
妹紅は慧音の寝巻きに顔をつけたまま泣きはじめた。その姿はまるで母親に泣きつく子供のようだった。
「妹紅、お前の気がすむまで泣くがいいさ。その苦しい歴史、私が全て忘れさせてやるからな・・・」
廊下の二人を、月明かりがふんわりと包み込んだ。まるで全てを許してくれるかのように・・・
今回は無白さんの作品を自分なりにリスペクトしてみました(本人様にはブログにて既に許可を頂いてます)。
お漏らしはともかくとして、なかなか無白さんのようないい文章にならず、試行錯誤ばかりでしたw
けーねに対しては甘えん坊(?)っぽいもこたんが上手く再現できたかどうかが不安ですが、書いてて楽しかったです。
無白さん、許可ありがとうございました。
ぐう
- 作品情報
- 作品集:
- 14
- 投稿日時:
- 2010/04/14 13:17:54
- 更新日時:
- 2010/04/14 23:51:44
- 分類
- 藤原妹紅
- スカトロ
- お漏らし
- 無白さんリスペクト
無白です。さっそくですが、読みました!読ませていただきました!けねもこけねもこけねもこ!!!
>なかなか無白さんのようないい文章にならず、試行錯誤ばかりでした
いえいえとんでもない!こ、これはリスペクトどころか、逆に私が見習わなくてはいけませんよ!
■可愛いよう…もこたんすごく可愛いかったです。受け受けしいもこたんを最高に抱きしめたい。
慧音へのプレゼントとか…なにその乙女具合。「慧音ぇ・・・もう出ちゃうよぉ・・・」であやうく理性が崩壊しそうになりました。
そうなんですよね…もこたんには甘えん坊でいてほしいのです。一番理解してくれる、慧音の前だけでは。
そして慧音の優しさ。お迎えに行ってあげようとする慧音とか優しすぎる…
イケメンな上にお母さん。しかも寺子屋の先生。最強ですね。
慧音は幻想郷一の優しさを持ってると思います。そんな慧音の気づかいにあふれた感じがうまく表現されていました。
夕ご飯やちょっとした会話などの場面にも、愛が満ちていますね。ああもうけねもこは結婚すればいいと思う。
そして、肝心の排泄シーン。ふへへ。おなかを冷やしたもこたん…
ブログではもこたんは普段から便秘の設定にしてるんですけど、ゆるいのもいいですね!
しゃがんで出るまで踏ん張ってるもこたんが好きだけど、慧音に抱きついておもらししちゃうもこたんも可愛い!
■後始末の続編が書きたくなってしまった私…wwwwいいですか??
■ブログに寄贈していただけるとのことで!ありがとうございます。
勝手ではありますが、こちらをコピーして、私の方でブログに載せさせていただきますね!
今回は本当にありがとうございました。味をしめました。ぐうさーーーーーん!!
長い感想ありがとうございます。けねもこけねもこけねもこ!
けーねは優しいお母さんを、もこたんは甘えん坊な子をイメージしてますが、無白さんが満足する感じになって私も嬉しい限りです。
排泄シーン・・・最初はトイレまで行かせて、そこでいっぱい出させるというアイデアもあったんですが、やっぱり私はお漏らしが性に合っているようでwいつも通りもこたんのお漏らしオチになりました。やっぱ私のスカはお漏らしでなければwww
え、後始末の続編?どうぞどうぞ、後の展開は全く考えてなかったのでお任せします。掲載及び続編楽しみにさせていただきます。
こちらこそありがとうございました。
>名無し(2)さん
ずっと俺のターン!・・・と言いたいところですが、これで現在のネタが切れましたw
でもさっき今更ながら三月精三巻セット買ってきたので、新しいネタが出るのも近いかもしれません。
そういや今年の目標キャラがあと三月精だけだったな。
スカトロラブって凄いことだと思うんです。自分達の一番汚い部分を見せあうってなかなかできないことだと思います。二人とも可愛かったです。
スカトロラブができるカップルは、本当の意味で互いを知り尽くすいい関係になれる。
私はそう思います。