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『号外』 作者: ンドゥール
このところ幻想郷ではある事件が続いていた。
それは里に住む人間が次々と失踪しているというものだった。
寺子屋に通っている男の子がいなくなったのをきっかけに、五六人の子供が一週間ほどの間に消えてしまったのだ。
妖怪によるものと考えた人間たちは協力して警備を努めていたが、それをあざ笑うかのように女や老人、更には男までいなくなるようになり、とうとう霊夢が動くことになった。
文は機嫌が良かった。
このところ続いている失踪(誘拐?)事件のことを扱った記事を載せ、少しでも情報を得られないかと藁にもすがるような思いの人間たちの購読者が増えていたのだ。
「やっぱり読む人が増えてくれるってのはいいですねー、まぁこんなこと言ってたら不謹慎ですが」
写真を見ながら言う。
「にしてもなかなか悲壮感を漂わせる表情ですね…よしこれを一面にしましょう」
そうして記事を書いていると家の扉が叩かれた。
「はい?」
「私よ」
重い表情をした霊夢が立っていた。
「ああ霊夢さんですか。どうしたんですかそんな顔して。一体何用で?」
「ちょっと里の失踪事件について聞きたいことがあってね…あがらせてもらってもいいかしら?」
「ええどうぞどうぞ、お役にたてるかはわかりませんが」
「おじゃまするわ」
机について向かい合う。
「お茶でも飲みますか?」
「いいえ…いいわ。それよりも話をいいかしら」
「ええどうぞ」
「単刀直入に聞くんだけど…犯人って…あなた、じゃないわよね?」
「あややや…わかっちゃいました?」
「え…」
「どうしました?」
「ちょっと待ちなさい…本気で言っているの? 冗談言ったら殴るわよ」
「嘘じゃないですよー。清く正しい射命丸、嘘はございません」
「…本当に言ってるのね?」
「はい、もちろん」
「なんでこんなことをしたのよ…」
「決まってるじゃないですかー、新聞をもっと読んでもらえるかなーって思いましてね。狙い通り最近の文々。新聞の購読者かなりアップしてるんですよー。事件がなければ起こしちゃえ、ってね。嘘の記事でもないですし」
「あんたそんなことのために…さらった人たちはどうしたの!」
「別に生かしておいても邪魔ですしね、かといって自分の手を汚すのも嫌ですし…そこら辺をうろついてるお腹すかせた妖怪の前に、ぽいっ、ってね」
「あんた…覚悟はできてるんでしょうね」
「あーやっぱそういう流れになっちゃいます?」
「当たり前でしょう! 償いなさい!」
「めんどくさいですけど捕まりたくもないですしねー…」
「ぐだぐだうるさいわ!」
夢想封印!
――翌日
文々。新聞号外「博霊の巫女、失踪!」
途中文にもっと証拠とかを突き詰けるシーンを書こうかと思ったけど、いかんせん眠いので適当に妥協。
文可愛いよ。
自分以外の全ての物書きさんに(ry
>>1
文ちゃんが人間ごときに負けるはずがないんです。
>>2
さすがマスゴミ、って感じですかね
ンドゥール
- 作品情報
- 作品集:
- 14
- 投稿日時:
- 2010/04/15 18:14:58
- 更新日時:
- 2010/04/18 01:50:19
- 分類
- 霊夢
- 文
他の妖怪が黙ってないだろうから長続きはしないと思うけど
名声とは時に人を狂わせますねえ。