題迷未定〜此処は何処と飛ぶ反魂蝶〜・弐

愛してる愛してる愛してる・・・
意味ありげに呟く愛の言葉の代名詞「愛してる」
だけど、それは本当に心を込めて言っているのだろうか？
俺はそうとは思わない。
所詮俺達ケダモノのような男にとって女なんて
性欲のはけ口か、アクセサリーの一部としか認識できないのだから。

だけど幽々子を本当に愛したいんだ。
でもまともな愛され方をされなかった俺は、
どうやったら君を愛せるのか分からない。

そうだ、君が大切にしていたあの従者を連れて来てあげよう。
それからその従者を君の「一部」にしよう。
そうすれば君と従者はずっと一緒だ。
だけどそれでは俺が抜けている。どうすればいいんだ

どんなに君と繋がって、受精もしないのに、させないのに
何度も何度も中出しして、意味もなく「孕ませてやる」とか
言っちゃって、何度も君を責め立てて、それでも
それは「本当の愛情表現」には程遠い。

それにしても、本当に君は可愛いよ。
前も言ったけど君こそ最高のドラッグだよ。
警察にもばれなくて、でも入手困難で、
それでもキメた時の爽快感といったらもう・・・！
君が居るから桜が存在するんだと錯覚できちゃうくらい
君は可愛くて綺麗なんだよ。
もしくは、美しいという言葉は君の為に存在するんだと
錯覚できちゃうくらい君は最高なんだよ。

俺は君を愛したい。
西行寺幽々子の髪を肌を体を胸を膣を子宮を心臓を口を舌を指を・・・
俺が好きなパーツの良い部分を全て君は
持っているんだ。１００点満点中２９０点だよ。
君は俺を愛してくれるかい？しないのか？
どうでもいいや。君がどう思っても、俺が知った事ではない。
でもこれだけは言える、君は俺の事が嫌いではない。
だけど好きでもない。そうだろう？

まぁいいや、ご飯にしよう。今日はこの間のビデオが
とても高く売れたんだ。本当さ。
だから奮発して良い「肉」を買ってきたんだ。
え？何の肉だって？君が好きそうな肉だよ。
いや、君はずっと前からご褒美で食べてたんだよ？

どうでもいい。さぁご飯にしようか。
はい、あーんして。

少女喰事中・・・

どう、味の方は。
美味しい？それは良かった。料理とかあまりできないから
心配で心配で堪らなかったんだ。
ご飯を食べさせられてる君は可愛いよ。
そして俺は支配感に酔いしれる。無意味だけど。
さぁ今度は箸とかの使い方を忘れない為に自力で
食べてごらん。大丈夫、怒らないから。
そうだ、良い娘だね。俺だったら半分忘れてるのに。
やっぱり君は俺よりも遥かに優れてるよ。
綺麗に全部食べたね、偉い娘だ。

俺は君みたいに可愛くて「良い娘」が好きなんだ。
君が壊れてから俺は更に君が好きになった。
でも君は俺のような奴は嫌いなんだろう？
だけど俺は君のタイプの男にはなれないしならない。
第一俺は君が好きなタイプの男を知らない。知りたくもない。
だけど俺は君の事が「きっと」大好きなんだ。
だから今日も抱き合おう。今日も「愛し」合おう。
外は生憎の大雨。でも抱き合うには最高の天気
だとは思わないか？思わないか。どっちでもいい。

さぁ今日も抱き合いの時間だよ。
今日も本音か虚言か分からないけど

「愛してる」