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『糸』 作者: いお
魔法の森の奥の奥。
だれも入らぬその場所は、
彼女たちの静かな舞台。
「魔理沙」
「アリス」
「魔理沙」
「アリス」
「ねえ、魔理沙」
「なんだ、アリス」
甘い声の掛け合い。
途切れない呼びかけ。
それはまるでやまびこの様な、
それでいて違うような。
「魔理沙、魔理沙。あなたは私の人形よ」
「あぁアリス、私はお前の人形だよ」
糸も鎖もついていない人形は、
操り主の想いの通りにうごく。
「ずっと一緒よ、魔理沙」
「いつまでも一緒だぜ、アリス」
自分で考えて動くそれは、念願の自立人形のようで。
己の想いのままに動くそれは、かわいい自分の人形のようで。
「私の糸を離れてはいけないのよ、魔理沙」
「お前の糸がなくても離れることなんてないさ、アリス」
糸はなくとも、
お互いの細い腕がつなぎ合う。
「さぁ魔理沙、2人だけのワルツを踊りましょう
演奏は人形たち、踊る私たちも人形。
ああ、いつまでも終わらない人間ごっこのダンスをしましょう」
たくさんの楽器を持った操り人形に囲まれて、
糸のついていない人形がワルツを踊る。
アン、ドゥ、アン、ドゥ
ねえ笑ってる?
楽しいワルツだよ、笑ってよ。
「魔理沙」
「アリス」
「魔理沙」
「アリス」
「魔理沙、私幸せよ」
「アリス、私は―」
人形たちの舞台は、
まだ終わらない。
fin.
産廃創想話初投稿です
マリアリが書いてみたくなりました
そしたらこうなった
若干病んだ感じになったのでこちらに投稿させもらいました
これは自分でもあまり考えずに書いたためいみはありません
ただマリアリはこんなダークな付き合いもいいかなとおもうのです
駄文乱文失礼いたしました
いお
- 作品情報
- 作品集:
- 15
- 投稿日時:
- 2010/05/04 14:09:29
- 更新日時:
- 2010/05/04 23:09:29
- 分類
- 魔理沙
- アリス
- 暗い森の小さな人形劇
どっちなのかによって後の展開の妄想がすごく変化しますね。
アリスは芝居がかったセリフが似合いますね