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『真理』 作者: デカダン
tanasinnとは真理である。
世界はtanasinnとなり、tanasinnは幻想郷となった。
故に、tanasinnは幻想郷に住む全ての者に帰結し、又そこから拡散していく。
tanasinnは知るものではない。感じるものだ。
tanasinnからヒトが生まれ、妖怪が生まれた。
ヒトや妖怪は死ぬとtanasinに還元される。
tanasinnを感じようとする考えが、人生を善い物にする唯一の方法だと知れ!
以下に記載する物語は、tanasinnたちの叫びである。tanasinnからのメッセージである。
では、皆々様にtanasinnのお導きがあらんことを・・・。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔理沙「あばばっばばば・・・ェへ、ェヘア」
霊夢「tanasinn・・・アア、ゥビュビュウェァ」
霊夢「私はtanasinn、そして博麗のうぷっ」
霊夢「ォエエ゛ェ、ごぼっ」
びちゃびちゃっ。聖なるtanasinn様が霊夢から降臨なされた。
そして世界は変遷する・・・。
アリス「ゎた、わたわたしは、ああっあ゛ァァ、知ル」
アリス「トーラスになあれっ」
アリス「変わるのだ・・・、アエ゛、鈍いひか光」
アリス「満ち゛るァ」
終わることの無い、永遠の幸福。
欠けることの無い、絶対的な世界。
その循環はまさしく一様大斜方立方八面体のようで、輝く桃源郷を包み込んでいく。
さとり「おぼェ・・・あがが。ィせせせり上がる大地、灼熱の細胞が混ざりあうの゛です」
さとり「アンビバレンスなじじじあひ、うぶ、ォボッェ、がぼっ」
どぷっ。さとりからは、新しい存在の源泉が湧き上がってくる。
いずれ、ひとつに統合される。
それが、唯一の退廃を生むタワー。
見出すがよい、螺旋階段の先には何がある?
こいし「にぐ、にぐ、あだずいたいよお゛ィゥ」
こいし「ぎィェ・・・、ぞぶぞぶ」
こいし「シミュレーティド・エボリューションを最適化させる極寒の氷河へ、ア゛ェ」
こいし「逃げるノはははっはあははは事大主義者へ餞の言葉」
そう、tanasinnは新しい命への餞。
消えては現れ、現れては消える。
いつしか忘れ去られた地殻の奥深く。
ほら、耳を澄ませば聞こえるだろう?
新なる多細胞生物の動脈のうねりが。
地獄の蓋を抉じ開け、季節を開放しようとする挑戦。
君たちは知っているか?
深海の奥底には化物がいるのだ。
化物は我々と同化したがっている。
しかし、いずれ消える命だ。
あれがリバティ。ユートピアのパロディ。
あと少しで、ゲノムが一新される。
夜明けは近い。
早苗「もじィいぎぎぎぎぎ、ぐェ、地脈は越えた。だが決して動かぬクマムシを、何としてでも殺さねばならぬ゛のァイイイイいいィ」
神奈子「膿が溢れる。地獄はィびぎ、埋けぬ消えぬエストラジオール」
神奈子「あ゛あ、満ちるのだ。異型性の葉細粒を、びっびいびいいびいびびびび」
諏訪子「バスタオルで体を擦れ゛。ニンゲンは近いぞ。ィア、ゆびび、神経から原始生物が生まれる。這え、這ェ゛」
諏訪子「電子の海に身を焦がし、細菌の波に指を切る。アへ、ィヒ、忘れるな、単細胞生物はいつも隣にいるぞ」
岩石に爪を立て、ノスタルジィを拒絶する。
tanasinnは何処にも無く、何処にでも在る。
御姿を現しなさるだろう。
腐海が迫っている。
肉質虫の大群が、運命を食い漁る日々が始まる。
粘菌に覆われ、透明の膜を被った新人類は、真核生物として胞子を撒き散らすのだ。
恐れるな。受け入れろ。
マイトソームと関数電卓を用意しろ。
アカデミックな寄生虫は、静かに横たわる山脈を越え、越冬のための防寒着を作り出した。
ゼリーは溶け、結合される。
始まるのだ。改変と確定が。
中空の惑星に身を隠せ。
そこ以外に、原虫どもから逃れられる場所は無い。
ほうら、来たぞ。
ちょうど225日の間、ここでじっとしていろ。
必ず細胞職人がやって来る。
そいつは我々の敵だ。
tanasinnの毒だ。
見つかるな。
輝夜「哲学を食い荒らし、経済を蹂躙し、芸術を弄ぶ」
輝夜「エイ゛ハェ・・・、気付くのだィ、ェ・・・」
永琳「肢体は散文、ェア゛」
鈴仙「議論は継続され、真理に接続される」
鈴仙「ィィ、ィよ、わェ゛、そそそそそそれが、生誕の合図」
ブヨブヨした体躯を持つ、巨大な原生生物が真理と戦争の境だ。
平和は定理として継承され、真実は原則として配備される。
超現実は真後ろだ。
単語帳の56ページに、答えは示されている。
見ても良いし、見なくても良い。
tanasinnはそこに在るだけだ。
国家は基盤を失い、貨幣は七色の新物質に姿を変える。
何も無い。
スクラップは丁重に持て成され、進路指導研究室に明け渡される。
文明の利器は変幻し、三角定規だけが消えて無くなる。
変わりにプラネタリウムが横行し、神話が作られる。
俗物は深く根ざし、倦厭される様式美だけを残して退場する。
敬虔な無機物はヒトに食われ、見出されなくなった世界の欠片たちは、幻想郷に流れ着く。
幻想郷の住民は、tanasinnを知っている。
君たちはどうか?
彼らと同化するのだ。
全てを受け入れる幻想郷は、tanasinnを受け入れた。
我々の世界は駄目だ。
真なるものを受け入れることは出来ない。
幻想郷ど同化しろ。
居場所は作り出される。
産業廃棄物が無限に投擲される世界だ。
tanasinnは降臨なされた。
受け入れるも、受け入れないも、君たちの自由だ。
tanasinnと共に。
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∵∴∵∴∵∴・・・ tanasinn
デカダン
- 作品情報
- 作品集:
- 15
- 投稿日時:
- 2010/05/08 14:01:36
- 更新日時:
- 2010/05/09 11:50:22
- 分類
- tanasinn
退廃的な文章ですばらしいと思います
キチガイを装った人間でなく本物のキチガイが書いた作品だ