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『東方惨劇録 Episode3(解決編)第5話』 作者: HAMU
「だ、誰?!誰か・・・来てくれたの?!」
フランドールは、足音の主に話しかけてみた。
返事がない。
「ねー・・・誰なの?」
「フラン?」
その足音の主は魔理沙だった。
魔理沙は「よっ」と軽く挨拶した。
「魔理沙ー!!」
「元気にしてるか?」
フランドールは満面の笑みを浮かべた、
「ねー。おねーさまがここから出してくれないのー」
「・・・」
「代わりに、魔理沙がここから出してくれないー?」
「そんなこと言われてもな・・・私、鍵持ってないし・・・」
「?」
地下室の入り口のドアの開く音がした。
階段を一気に駆け下りてくる音。
それも・・・複数。
「フランドール!!気をつけろよ!!」
「遊び相手になってくれるのー??」
「それどころじゃない!!・・・やつらが来るんだよ!!」
魔理沙たちの目の前に、そいつらが姿を現した。
約15体のヤギメイド。
「お前はそこにいろ!!」
魔理沙はスペルカード「ブレイジングスター」を構えた。
「消え失せやがれえええええぇぇぇっ!!!」
ヤギメイドたちはどんどん消えて行く。
しかし、
1体のヤギメイドが魔理沙の後ろに回り込み、
背中を蹴り飛ばした。
「ぐっ!!!」
壁に叩き付けられた。
急いで向きを反転させる。
しかし間に合わず、仰向けの状態で体を取り押さえられる。
ヤギメイドの片手には刃渡りが20cmはある包丁。
「くっ!!!」
包丁が振り上げられた。
しかし、その包丁は魔理沙に振り下ろされなかった。
「え・・・?」
包丁が魔理沙の顔横5cmに落ちた。
気づけば、ヤギメイドは消滅していた。
「フランドール??」
フランドールが消してくれたのだ。
「や、やるじゃねえか・・・」
「魔理沙がだらしないだけよ・・・」
「ふん・・・」
魔理沙は立ち上がった。
「魔理沙?」
「ん」
「今、パーティーやってるんでしょ?私も混ぜてよ」
「・・・」
魔理沙は思考を働かせた。
「ああ。パーティーに混ぜてやる。今、壮大なイベントが行われてるんだ」
客室のドアが開かれた。
霊夢が「待っていたわ」という顔をしていた。
「連れて来てくれたのね」
「な?私に「出来ない」ことはなかっただろ?」
「魔理沙、やられそうになってたけどね」
フランドールはにこやかに笑った。
また、客室のドアが開かれた。
「美鈴」
入って来たのは美鈴。
少し、怪我を負っていた。
「さっき、気持ち悪いメイドに教われましてね」
「こっちもよ」
霊夢は応えた。
「ここの部屋に侵入して来たヤギメイド・・・しめて67体よ」
「・・・」
「あれ?アリスは?」
「厨房の方に向かったわ」
「あ、アリスさん?」
ミスティアが迎えた。
「皆・・・無事のようね・・・」
アリスは厨房にいる皆の無事を確認した。
「うさぎ2匹・・・鳥1匹・・・蛍1匹・・・」
アリス以外の皆は、1人づつ包丁を持っている。
「?」
「ああ。もしも教われたときの護身用です」
ミスティアが答えた。
「・・・!!」
「どうしたんですか?アリスさん・・・」
「来るわよ・・・」
ヤギメイドが厨房に駆け込んで来た。
リグルは「きもちわるい・・・」
ミスティアは「きもい・・・」
そう言いながら、包丁を構えた。
「うさぎの2人は台の影に隠れてて!!」
頷いた。
「さあ2人とも、準備はいい?」
「「はい!!」」
「霊夢?」
「おお!!アリスたち、無事だったか」
アリスは、リグル達5人を、霊夢達のいる部屋に連れて戻って来た。
「ヤギをぶち倒してからよ・・・20匹・・・」
「次は・・・妖夢達ね・・・」
第5話です。
解決編にて推理する事は、真犯人ぐらいです。
て、言っても、真犯人のヒントは第1話ぐらいにしかありませんが(笑)
次々回あたりで、解決編の最終回です。
HAMU
作品情報
作品集:
15
投稿日時:
2010/05/12 10:46:58
更新日時:
2010/05/12 19:46:58
分類
事件解決・推理・戦略