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『排水口』 作者: アリラ
排水口。
排水口。
ああ排水口。あれ?
今居るのは排水口の出入り口である。
遊園地と聞いたが、そんな気はしないな。外見からして。
ずっと進んで、立ち止まる。
周りにあるのは死体。死体。死体死体死体。
死体ばっかり。排水口のくせに、水が無いどころか、床は死体と血で埋まっている。
で、その死体は全部金髪。人形を抱えていた。
どっかで見たような気がするけど、気にしない事にする。
しかしこれ、どう考えても遊園地じゃない。おかしい。俺もおかしい。
もっと進んでいくと、今度は蛇と蛙の人形を持った死体がわんさか。
横を見ると地図があり、いかにもといった感じの絵があった。
それはもう、ねえ?ほらアレ、キスリト?
今度の死体の血は緑色だった。
変なの。どこかで見たアニメを思い出す。
確かアレ、最終回の血の色が黒色だったっけ?
黒色はもっとダメだと思う。赤色の方がイイ。黒色自体は好きだが。
お前の血の色は何色だッ!!!って言うよね。
更に更に進んでいき、今度は無数の扉があった。
ごめん間違えた、無数じゃないね、歩いてる途中に拾った地図によれば数は129だ。多い。
扉には穴が開いていた。数からして牢獄か何かかと思ったけど、まさにその通り!
しかし、中は予想外に広かった。
せっかくなので入ってみる。
自分の体は普通だったが、浮いている。自由に動ける。
近くを緑色の髪をした少女が飛んでいったが、見向きもされなかった。
無視されてるのか、ただ俺が、いない事にされてるのか。
何だろう、牢獄というよりは実験場な気がする。
中を見ていると、大きな館が島の上にあった。
じっと見ていると、箒に乗った少女が目の前をバヒュンと横切っていった。
少女を目で追いかけていると、少女の目から極太ビームが発射される。
そのビームは館の門をブチ抜き、やがて消えた。
すげえ。
しかし、あの門の所に居た人、大丈夫だろうか。
おそらく門番だろう。そして女性だろう。俺の勘が巨乳だと告げている。間違いない。
後、島の端にいた人が吹っ飛ばされた。女性だろう。俺の勘がそうだと告げている。間違いない。
そして、その女性はちっこい。なのに軽く400年は生きているようだ。
かつ、貧乳。弱そうだが、精神がおかしいとされていて、ものすごく強い。目から剣を取り出す。
・・・うん。俺の勘センサーがよく働いた。
これほどに情報がわかる事はそうない。俺のストライクゾーンにキッチリ入ってるな。
なお、俺はしがない超能力者である。想像を現実にする力は流石にない。
ちなみに、その女性がいた島、浮いている。
真下には湖。きっとあの女性は助からないだろう。
あの島、ラピュタだろうか。不思議だ。
・・・
・・・・・・
え?
周りの時間が止まっている気がした。
いや、確実に止まっている。風は止み、湖の波紋は止まり、女性の動きは止まる。
これはもう、時間が「お前があの女性を助けるんだ」と言っているようなものだ。
レッツゴー。どうなるかはわからないけど、とりあえず行ってみる。
そして時は動き出す。
俺は女性を抱きとめた。
・・・
落ちていく・・・
「あなただれ?」
「俺はしがない超能力者さ」
「ふーん」
どぼん。俺達は沈んだ。
目覚めたら、部屋一面が赤色、目のチカチカする部屋にいた。
横に居る女性はさっきの人。
もしかしたらビショ濡れのシャツだけ着てる状態じゃないかと思ったけど、違った。
着てるのは落ちる時に着てた服。くっ、二着目か。
で、その後ろにはメイド服の女性がいた。
・・・む。
無駄に胸が大きい。不自然だ。
俺には分かる。あれは絶対に生乳じゃない。偽乳だ。
あれを使って世のおっぱい星人を誘惑してるに違いない。
と、そんな事を思っているとナイフが飛んできた。何これ。
「今、不謹慎な事を考えなかった?」
「いいえ、何も考えてはいませんPAD長」
「!?・・・何故私のアダ名が・・・!?」
「驚くことでもないでしょう。
実は私、「勘センサー」を保持しているのですよ・・・ククク」
「やるな、貴様・・・」
ニヤニヤ。
不敵に俺達は笑う。中二病だな。
「・・・どしたの、二人とも」
「何でもないですよ妹様。
ねーーーーーーーーーーー?」
PAD長が「百の薬になって」顔負けの長さで「ね」を伸ばす。
俺もそれに答えた。あれ?仲良くなってんじゃね?俺ら。
「ねーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」
「・・・ついてけない・・・。
私、部屋に帰るね」
「あ、はい。お送り致します」
「いいよ」
「いやいや」
「いいって」
「いやいや・・・」
「間を取って俺が」
「よろしく」
「何だと・・・」
こうして俺は女のコの部屋にお邪魔することになったのだった。
名前はフランダールと言うらしい。違った、フランドール。さっきのじゃあ犬になってしまう。失礼な。
「UNOする?」
「ババ抜きの方がいいかな」
「じゃあ7並べ」
「ならばこちらは枕投げだ」
「いいだろう、こちらは四脚」
「俺はタンク」
「じょ、冗談じゃ・・・」
「見せてやるよ、進化の現実をッ!!」
「光が逆流するッ・・・ギャアアアッ!!!」
「勝った・・・これで全て終わったのだな・・・」
「ナルホド・・・オマエモ・・・セールスマン・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・えっと。じゃあエッチしようか」
「何それ・・・こぁゲハ?」
「バレた」
「よしじゃあFR(ファイナルレーヴン)でも」
「いいじゃない」
こうして俺達は3時間ぐらい戦い続けたのだった。
「俺はそろそろ帰らなければ・・・」
「そんな・・・待ってよ!」
「離せッ!・・・病気の妹が待ってるんだ・・・」
「嘘つけ」
フランドールが俺の頭を叩く。
「あ痛」
「まあいいや、またね」
「あいあいさ」
そして俺はこの世界から出て、排水口に戻った。
疲れた。他の扉の中に入る気はしない。
出るときに、紙があるのに気付いた。
「癒しの間」
・・・。
他の扉の中をちょいと覗くと、中は地獄絵図であった・・・なるほどね。
先に進むと、金髪の女性がいた。さっきの死体と同じだ。
マスクをしている。
「わたし、きれい?」
「わかんない」
「じゃあ、これなら?」
マスクを外した。残念ながら、口裂け女ではなかったらしい。
「ブサイク」
「・・・うう」
「あひゃひゃひゃひゃ」
ペッとツバを吐きかけてやり、横をすりぬけて先へ進む。
今度は掲示板があった。
つらつらと、人々の感想が書き残されている。
どうやらこの排水口も終わりのようだ。出る専用の場所があるのだろう。
そして、俺はせっかくなのでこの一文を残すことした。
強姦物と触手物は苦手だけど、最後まで読んじゃう。
俺の本心である。
そうして俺は歩き出す。
光へと向かって、走る。
未来へ。
家に帰ったら、あのゲーム、そう、「排水口」を進めよう。
きっとミリンっていうNPCと結婚して、そいつの内部に俺のバットをブチ込んでやる・・・!
俺は走る。ずっと走る。
輝く、未来へ・・・。
というのも、最寄駅の看板はダイヤモンドで出来ていて、駅の名前が「未来」だったからである。
終わり。
クダラネービーム、パロディ多め!
今現在、青いパルスィさんに叩き潰されたところです。
復唱要求、俺はフランドール・スカーレットが好きである!!
ロリロリバスターズの旗揚げだァ!!!
あっちょっ、石投げないで。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いいたいいた―――コ゛ェッ。
アリラ
- 作品情報
- 作品集:
- 15
- 投稿日時:
- 2010/05/12 13:38:04
- 更新日時:
- 2010/05/12 22:40:38
- 分類
- フランダール
- PAD長
- 排水口