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『東方惨劇録 Episode3(解決編)第6話』 作者: HAMU
「霊夢?」
「おお!!アリスたち、無事だったか」
アリスは、リグル達5人を、霊夢達のいる部屋に連れて戻って来た。
「ヤギをぶち倒してからよ・・・20匹・・・」
「次は・・・妖夢達ね・・・」
「文さん・・・」
妖夢が避難していた客室に、文が来ていた。
ヤギメイドを追い払ったモノの、多数の怪我を負っていた。
「だ、大丈夫ですから、霊夢さんの作戦通り、残りの人たちを救出しに行ってください・・・」
「放っておけません・・・」
妖夢は文に肩を貸し、部屋を一緒に出た。
途中でヤギメイドに出くわせば、タダじゃすまない。
「しかし・・・何体の相手をして来たんですか?」
「部屋の中で10体、廊下で39体」
妖夢は、念のために刀を抜いておいた。
その行動は正解だった。
後ろからの多数の気配と足音。
「・・・!!」
ヤギメイドが大量にこちらに向かってくる。
その数はしめて35体といったところ。
「お・・・多すぎる・・・ッ!!」
まず一体。
妖夢はいとも簡単に切り伏せた。
次からが問題。
残りの32体をどうやって撃退するかだった。
「危ない・・・ッ!!」
妖夢の後ろから札弾が大量に飛んで来た。
「おっと・・・危ない」と、妖夢は伏せた。
ヤギメイドは1、2、3、・・・と、どんどん消滅していく。
やがて残数は0になった。
「早苗・・・さん・・・?!」
「あ、危ないところでしたね・・・私の助けがなきゃ大変な事に・・・」
「そんなことより」
文が首を早苗に向けた。
「危険を冒してまで助けにくるなんて・・・」
「巫女としての当然の働きです」
「さあ・・・行きましょう・・・霊夢さん達が待ってます」
「霖之助さん・・・なんとかしてここを出ましょう・・・」
阿求は霖之助に催促した。
「でも・・・危険だしな・・・」
「殺されてもいいんですか・・・?」
その時、部屋のドアが突然開いた。
「咲夜さん・・・」
「急いでください・・・外にヤギメイドが50体ほどいます」
「な・・・ッ?!」
霖之助と阿求は咲夜に連れられて部屋の外に出た。
「ね・・・?」
咲夜の言った通り、外にはヤギメイドが50体はいた。
しかし、動きは止まっている。
「ストップウォッチかけておきました・・・あと30秒と持ちません・・・」
「そ、そうですか・・・」
3人は、霊夢達のもとへ急いだ。
「霊夢!!」
「ああ・・・咲夜・・・それに・・・2人とも・・・!!」
「はは・・・咲夜さんのおかげさ」
「そうです。咲夜さんがいなかったら大変な事になってたと思います」
いささか疲れた・・・2人はそう言う顔をしていた。
「(作者がいろいろ省いたけど)これで全員になったかしら?」
「・・・・・そのようだぜ」
「皆・・・準備は整ったかしら?」
「『おう!!!』」
紅魔館のバルコニーで、1人の影が佇んでいた。
それは・・・レミリアだった。
「・・・」
どこか、落ち着かない様子であった。
その時、バルコニーの反対側・・・館内の方に気配を感じた。
「来たようね・・・」そうレミリアは思った。
「レミリア?どういうつもりなのかしら・・・?」
霊夢は単刀直入で質問した。
「どういうって・・・皆を殺して血祭りを楽しもうと思っただけよ」
「・・・」
「これで・・・追いつめたつもりなのかしら?」
「もちろん」
「なわけないじゃない」
そう言って、レミリアは指を「パチン」と鳴らした。
すると、バルコニー中にヤギメイドが出現し始めた。
「ッ!!」
バルコニーはほとんどがヤギメイドで埋め尽くされた。
レミリアは飛び、屋根の上に1人立った。
「あがけるモノならあがいてみなさい」
「想起・・・スピア・ザ・グングニル!!!」
さとりの片手に巨大な槍。
ヤギメイドを一気になぎ倒す。
「まだまだよ!!!」
レミリアはもう一度指を鳴らした。
倒された分のヤギが、またもや出現した。
「な、何よ・・・!!!」
霊夢は封魔陣を発動した。
ヤギメイドは浄化されるように消滅していく。
しかし、レミリアが指を鳴らすたびにヤギメイドは復活する。
霊夢は脳内で思考を働かせた。
「これは・・・夢じゃない・・・今度こそ・・・!!!」
夢想封印・瞬を発動した。
他の戦闘者をその技を発動した隙に、拡散させる。
「そんなことしたって・・・!!!」
ヤギメイドは倒された分だけどんどん復活する。
「皆!!!あきらめないで!!!魔力がいつか0になるはずよ!!!」
「おぉう!!!!」
「・・・!!!」
レミリアはただ驚くだけだった。
何なの・・・!!!この人たちは・・・!!!
自分の命をかけて戦う勇姿・・・!!!
私は何をやっているの・・・!!!
「?」
突然、バルコニーに密集していたヤギメイドが全て消滅した。
「な、何のつもりよ・・・レミリア」
「まだ魔力は有り余ってるんじゃねえのか??」
「・・・」
レミリアは屋根から下り、皆と同じ、バルコニーの床に立った。
「お嬢様」
そのレミリアに一番に歩み寄ったのは咲夜だった。
「咲夜・・・私・・・」
しかし、そんなレミリアに対して咲夜の顔は冷たかった。
その時、バルコニー中に何かを叩いた音が響いた。
その音とは、咲夜がレミリアを平手打ちした音だった。
「情けないです・・・」
「・・・」
「何のおつもりですか!!!何でこんなことをなさるんですか!!!」
「咲夜・・・私・・・違うの・・・!!!!違うのよ・・・ッ!!!!!!!」
またもや平手打ちの音が鳴り響いた。
咲夜はそのままレミリアから遠ざかった。
その時、レミリアの眼に正気が戻って来た。
「・・・あ・・・」
レミリアは膝を床につき、そのままうつぶせで倒れてしまった。
「お嬢様!?」
「・・・?」
咲夜がかかえた中で、レミリアはゆっくりと目を覚ました。
レミリアは何かをとぼけるようにしている。
「お嬢様?」
「あなた・・・」
「誰?」
こんにちは。
Episode3の最終回です。
レミリアが記憶喪失です。
まあこれで、真犯人は判りにくくなったかな。
HAMU
作品情報
作品集:
15
投稿日時:
2010/05/14 12:38:46
更新日時:
2010/05/14 21:38:46
分類
事件解決・推理・戦略
予想できてしまうことほど悲しいものはない。
推理タグとかつけないで欲しいですしおすし。
霊夢・魔理沙・アリスが惨劇の夢を見る。三人は夢で見たようなことを起こさないよう行動していく。
犯人はレミリア 新犯人は不明
5:50 バルコニーにティーセットをとりにきたパチュリーを三人は守る。
会場に戻ったパチュリーにメイドが操られていたことを説明。パチュリー、レミリアにティーセットをわたす。作戦が失敗したレミリアは驚く。
6:50 レミリア、トイレに行く。
7:00 手紙発見。霊夢、ロビーにて全員を召集。レミリアも戻ってくる。
霊夢、手紙の内容を伝える。
全員はそれぞれの客室へ避難(注・誰も死んでないのに抹殺を信じるのか?)
咲夜、全客室に果物とナイフ(護身用も兼ねる)を配布
7:30 三人の客室に刺客・メイドが襲来。刺客を倒す(夢で死んだ人を殺す役が誰かから刺客になるようだ)。
夢では霊夢がフランを殺害してしまうので三人は待機
9:50 客室にてさとり・こいしのもとに刺客襲来。文に助けられる(夢通り人をさがしにきた?)。
12:50 魔理沙、地下室からフランを連れ出す。魔理沙・フラン、部屋の霊夢と合流。美鈴も合流する。
アリス、厨房に向かう(アリスは夢では厨房で死ぬのだが…霊夢が地下室に行くのは止めたのにアリスは止めないの?)
アリス、ミスティア・リグル・てゐ・鈴仙と合流、刺客を迎え撃つ。
アリス達、霊夢らと合流
文、妖夢の客室にて妖夢と合流。刺客に襲われた二人を早苗が救出
霖之助、阿求、咲夜合流、霊夢のもとに進む
全員集合。霊夢、バルコニーにてレミリアに遭遇。協力してレミリアを追い詰めるが、レミリア、記憶喪失になる。