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『下水道』 作者: 名前がありません号

下水道

作品集: 15 投稿日時: 2010/05/14 15:50:08 更新日時: 2010/05/15 00:52:50
※グロ注意
※ダルマ注意























ルーミアが行方不明になった。
最初は誰もが、また何処かで食べ物を探しにうろついているのだろう、と思いました。
チルノや大妖精を始め、ルーミアとつるんでいた妖怪達もあまり考えませんでした。

しかしそれが一ヶ月ともなれば、流石に異常です。
幻想郷の何処を探しても見つからないというのはおかしな話です。
決して広くない幻想郷。
ここまで遭遇しないとなれば、何かあったのかも、と考えるのは自然なことでした。

霊夢などにも相談してみたものの、相手が妖怪のためか、
あまり真剣に取り合ってはくれません。
よほど強い妖怪ならともかくルーミア程度まで相手をするつもりはないのでしょう。

霊夢はアテに出来ないと、彼女達は独自にルーミア探しを始める事にしました。







ルーミアが最後に居たとされる場所をリグルの蟲達が発見しました。
そこにはルーミアのリボンが残っていて、その近くには金属の蓋のような物がありました。
チルノと大妖精は何故だかガクガクと身体を震わせますが、何故震えているのかは彼女達自身にも分かりません。

リグル達が蓋を持ち上げると、蓋は簡単に持ち上がりました。
そして蓋を地面に置くと、その穴を覗きます。
しかし穴はかなり深いようで、奥は真っ暗で何も見えません。

降りるための金属の取っ手があるため、皆で降りようと言う事になりました。
しかしチルノと大妖精は怖がって、行こうとはしません。
しょうがないので、リグルとミスティアと橙だけで行くことにしました。

リグルは光る蟲達を明かりに、下へと降りていきます。
ある程度まで降りてくると、水の流れる音がします。
そしてリグル達が降りてくるとそこには。


薄暗い通路。
鼻を摘みたくなるような臭い。
石でも土でもない無機質な壁と床。
暗がりでわからないものの、かなり淀んだ水。

幻想郷とは隔絶されたかのような空間が彼女達の前にはありました。
すると上の方からガコンと音がします。
どうやら蓋が閉まったようです。


「チルノちゃん? 大妖精? どうしたの?」

必死にリグルが叫びますが、何の応答もありません。

「ど、どうするの、リグルちゃん?」

ミスティアと橙が不安そうにそう言いました。

「と、とにかくルーミアちゃんを探そう。ここにルーミアちゃんがいるなら、助けを待ってるかもしれないし」
「そ、そうだよね。うん、行こう」

橙が自分に言い聞かせるようにそう言うと、
ミスティアも「ルーミアちゃんを助けるんだ」と復唱して、3人は通路を進みます。










進めど進めど、同じような作りの通路が続いている場所。
次第に進んでいるのか戻っているのかすら、リグル達にはわからなくなっていました。
そう、迷ってしまったのです。

「リ、リグルちゃん、ここってさっき来た道だっけ?」
「ううん、さっき印したけど、ここにはないから戻ってきていないと思うけど……」

リグルは万が一迷ったときの為に、最初の場所に対応する色の印をつけていました。
しかし今のところ、その印に当たっていないのだから、
迷ってはいないのだろう。恐らくは。
そう思っていたのです。
すると橙が、ビクッとしました。

「ひっ!」
「どうしたの、橙!」
「い、今、悲鳴が……」

リグルとミスティアも耳を澄ませて、音を聞き取ります。
幽かですが、誰かの悲鳴が聞こえます。

「ルーミアちゃんかもしれない。いくよ!」
「う、うん」
「あ、待ってよ、二人とも、おいてかないでぇ!」

リグルと橙が駆けていくのを、ミスティアが慌てて追いかけます。
しかしミスティアは歩き詰めで足がぱんぱんになっていて、走る事が出来ません。
次第に二人の姿が遠ざかり、完全に見えなくなると、
ミスティアは一人になってしまったのです。

「うう、二人して酷いよ……」

ミスティアは一人愚痴ります。
ミスティアは壁に横たわって休む事にしました。
もう歩き疲れてしまったからです。

「あぁ、もう、ルーミアちゃん探しになんて協力しなきゃよかったわ」

まさかこんな目にあうなんて、ミスティアは想像していなかったので、
行方不明のルーミアに悪態をつきます。
そんな風に愚痴を続けているミスティアは気付きません。
自らに近づく、何者かに。

「ふぅ、もう本当に……あ、あれ?」

ミスティアが立ち上がろうとした時です。
立ち上がろうとするのですが、腰を誰かにつかまれたかのように、
ぴくりとも動きません。
通路は真っ暗で何かがやってきても、ミスティアには殆ど見えません。
やがて徐々に自分の身体が壁に飲み込まれていく事に気付いたのは、
首筋に感じた、液体の感触でした。

「い、いやぁぁぁぁ!! た、たすけて、リグルちゃぐげぇぇ」

液体はやがてミスティアの口内にまで侵入し、
その声を遮断します。
そして完全にミスティアの身体を、壁に擬態していたゲルが取り込むと、
ゲルは自らの巣穴にミスティアを運んでいったのです。







悲鳴のした方へと進むとそこには異様な光景が広がっていました。

「うっ……」
「ル、ルーミアちゃん……」

二人はその姿につい、目を背けてしまうのです。
ルーミアは牢獄の中にいました。
少し姿が大人っぽくなっていましたが、それは確かにルーミアでした。

そのお腹はまるで妊婦のように膨らみ。
胸からはだらしなく乳を吐き出し。
尻と秘所からは白濁とした汁を垂らし。
顔は淫らにアへッ、アヘッと笑っています。
目は虚ろで、こちらはまるで見えていません。
身体中から白濁汁に塗れ、その臭いがこちらにまでやってきます。
手枷が嵌められ、足は切り落とされたのか、包帯がまかれています。
そしてリグル達の声は、ルーミアには届いていないようでした。

ルーミアは何者かに犯された後でした。
そして、自分達が知るルーミアはもういない事をどうしようもなく理解させられたのです。
橙は酷いと泣きそうな顔をして、リグルはルーミアをこんな風にした者に対する憎しみを露にしました。
そしてふと橙がミスティアが居ない事に気が付きます。

「あ、あれ? ミスティアちゃんは?」
「え? ついて来てなかったの?」

そしてリグルも後ろを見ますが、やはりミスティアはいません。

「どこ行っちゃったんだろう。探しに行くよ、橙」
「で、でもルーミアちゃんが……」
「……こうなっちゃったルーミアちゃんを私達だけじゃ助けられないよ。外に助けを呼ばないと」
「……そ、そうだよね、藍様に頼めばきっと……」

その時、ボチャンと何かが水に入る音がしました。

「な、何? 今の……」
「もしかして……ミスティア?」

来た道を戻る二人であったが、前を走るリグルが突然床に開き、リグルはその穴に落ちてしまいます。

「きゃああああああ!!」
「リ、リグルちゃん!」

橙が手を伸ばすものの、既にリグルは穴の底へと真っ逆さまに落ちていきました。
そして床は閉じてしまったのです。

「ど、どうしよう……」

橙はただぺたんと座り込んでしまいます。
そんな時、足音が後ろから聞こえてきました。

「ひっ!」

どこかに隠れないと、と辺りを見回すと、小さな穴が見えました。
そこが何処に繋がっているかよりも、今捕まる事の恐ろしさに囚われた橙は、
何の疑いもなく、その穴へともぐりこんだのです。








リグルは穴の中に居ました。
上を見上げると、既に開いた穴は閉じられています。
最も飛ぶにも登るにもこの狭さでは満足にいかないでしょう。
しかしこの場所は少し明るかったのです。それだけはリグルにとって救いでした。
どこかに光の元があるだろうと、その光の元へとリグルは歩を進めます。


しばらく進むと、一本の木がありました。
何故こんなところにと、リグルは疑問に思いました。
僅かですが蟲もいるようです。
その蟲達に話を聞こうと、近づいたその瞬間。
地面から次々と木の根が生えてきて、
リグルの身体中に巻きついたのです。
リグルは木の根を振り解こうともがきますが、
木の根はどんどんとリグルを締め上げていきます。


そして木の根は、まるで木にリグルを献上するように、
木の前にリグルを差し出します。
すると、木の幹に亀裂が入り、
中から巨大な何かの口が現れました。
それが大口を開けて、リグルを飲み込んでしまいました。


しばらくすると、その大口が開いて、
中からリグルが吐き出されてきました。
しかし両手両足は無く、
全身を粘り気のある液体で身体中を濡らしていました。
しばらくすると、蟲達が次々とリグルの秘所に群がります。
リグルは生気を失った瞳で、秘所に群がる蟲達を見つめていました。









橙は小さな穴に入り込み、歩いてきた何者かをやり過ごしていました。
まだ辺りを歩き回っているのか、足音は消えません。

(み、見つかったら……どうなっちゃうんだろう)

あのルーミアの様を見た後では、嫌な想像しか出来ません。
自分もあんな風に犯されてしまうのかと思うと、
ただただ身体を小さくして、時が過ぎるのを待つしかありません。

すると、穴の先から幽かに声がしました。
歌声のようなもの。
そして橙はその声がミスティアの物だと気付きました。

「ど、どうしよう……」

今下手に動けば、見つかるかもしれない。
でももし大変な目にあっていたら、見過ごしてはおけない。
橙にとっては数少ない親友であるミスティアを見殺しにはしておけませんでした。
そして意を決して、声のする方へと歩いていくのです。





しばらく穴を進むと、開けた空間に出てきました。
そこには沢山の壷があり、そこには赤い色の液体がポタポタと零れています。
気味悪そうに壷を見ながら、声のする方を探すとそこにはミスティアの姿がありました。
壷の中に身体を押し込められているのか、頭だけ出して歌っていたようです。

「ミスティアちゃん!」
「あ、橙」

すると呑気な声でミスティアが橙に返事をします。
橙はよかったと安堵の表情を浮かべて、ミスティアを見ます。

「よかった……ミスティアちゃん。リグルと離れちゃってどうしようかとおもってたの……」
「リグルはどうしたの?」
「それが……途中で穴に落ちちゃって……とにかくココを出よう!」

そう橙はミスティアに言いました。
しかし。

「出たいのはやまやまなんだけど、身体が壷の中に入れられて出られないの」
「え、どうすれば……」
「そこにあるハンマーで壷を割れば出られるかも」

そういって、ミスティアがハンマーのある方に顔を向けます。

「これだね?」
「そう、それで壷を思いっきり叩いて頂戴」
「え、でも、大丈夫?」
「大丈夫だから。一気にね?」
「う、うん」

そういってハンマーを構えて、力いっぱいに壷を殴りました。
壷は綺麗に割れました。
橙はミスティアの方を見て。

硬直しました。



ミスティアの頭が見えます。
ミスティアの頭しか見えません。
代わりにスライムがミスティアと融合していました。


「橙」
「な、なに? ミスティアちゃん……」
「貴方とリグルは私が疲れているの知ってて、私を置いていったよね……」
「だ、だってリグルが心配で……」
「私はどうでもよかったっていうのっ!」
「ち、ちがうよ! でも……」
「貴方達が私を見捨てたせいで、私はこんな風になっちゃったのよ?」
「そ、そんな……」
「リグルが居ないのが残念だけど。橙、貴方に償ってもらうわ」
「え……?」






「ち ぇ ん も お な じ よ う に し て あ げ る」






「い、いやあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」







そしてミスティアはスライムの身体で橙に圧し掛かり、
橙の身体の大半を溶かしていき。


橙もミスティアと同じように頭だけを残して、
身体の大部分をスライムにされてしまいました。











「あ、あれ?」
「チルノちゃん、ここ何処?」

チルノと大妖精は、金属の蓋が閉じた時、突然気を失いました。
そして目覚めると、金属の蓋はなくなっていました。
それどころか、自分達が今まで何をしていたのかも忘れてしまいました。

「誰かと、ここで何かしていたような気がするんだけど……」
「私もなんとなく誰か居たような気がしたんだけど……」
「まぁいいや! 思い出せないなら大した事じゃないって慧音が言ってた!」
「そんな事、慧音さんは言っていないと思う……」

そういってチルノと大妖精は湖に戻っていきました。




この日、3体の妖怪が行方不明になったのだが、
気付いた者は誰も居なかったそうな。
なんとなく書きたくなって書いた。
排水口SSを見てやった。
今も反省していない。

前回に比べると、無意味に長くなったような気がする。
だが私は謝らない。

以前書いた作品のもう一つの展開みたいな感じという事で一つ。
名前がありません号
作品情報
作品集:
15
投稿日時:
2010/05/14 15:50:08
更新日時:
2010/05/15 00:52:50
分類
ミスティア
リグル
マンホールの中の世界
グロ注意
1. 名無し ■2010/05/15 02:57:18
何かデ○ノフォビア思い出した。
2. 名無し ■2010/05/15 08:40:15
エロスなスライムは至高ですな。
よかったです。
3. 名無し ■2010/05/15 17:51:28
以前書いた作品って『マンホール』でしょうか?
リグルが木の中でどんなことをされたかと想像すると夢が広がります
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