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『日常 (独り遊び)』 作者: sako
日も暮れ、夜の帷が落ちた時間。
吸血鬼を主とする紅魔館において『朝』と呼ばれる刻。
いつものように十六夜咲夜は主であるレミリア・スカーレットを起こすためにその部屋にやってきた。
「おはようございます、お嬢さま」
重厚なオーク樹の扉をノック。乾いた音が暗い大理石の廊下にこだまする。やああってから、咲夜はがちゃりと真鍮の取っ手を回し、部屋の扉を開けた。
赤い絨緞が敷き詰められた広いお部屋。明かりは今は柱に備え付けられた真鍮のランプだけ。
薄明かりを気にすることなく、咲夜はなれた足取りで窓際へと向かう。分厚い黒地の遮光カーテンをあけ、綺麗な形になるよう、端で止める。計三個所。咲夜の倍もあるような大きな窓から月光の青白い光りが差し込んでくる。中空に舞う埃がその光を受けて浮かび上がる幻想的な光景。暗かった部屋に静寂に満ちた明るさが広がる。
「お嬢さま、朝ですよ。今日はいいお天気です」
部屋には中央に天蓋付きのベッドが坐しているだけだった。ゆうに五人は眠れそうな大きなベッド。
月光を受け透けるシルクの天幕の向こう、幼い少女のシルエットが見える。
「お嬢さま」
咲夜が声をかけ、天幕をめくりあげる。ベッドの上、シルク地のシーツを胸元までかけられた格好で頭首・レミリア・スカーレットは目を瞑り、静かに身体を横たえていた。
白いシーツの上にあってなお白く見える肌。白磁のキャンバスの上に広がる青みがかった銀の髪。色素の薄い唇。まるで一個の完成されたお人形のような姿。
見慣れたはずの咲夜であっても息を呑む美しさがそこにあった。
ともすれば永遠にこのままに、絵画の世界にでも閉じ込めておきたいような―――そんな誘惑にかられる。
けれど、そうするわけにもいかず、咲夜はそっとレミリアのシーツをめくりあげた。
ピンク色のゆったりとしたネグリジェ姿が露わになる。胸元やレースをあしらった半袖の袖口には紅く小さなリボンがつけられている。レミリアの幼い姿に似つかわしい可愛らしい寝具。けれど、この白い肌の永遠に幼い吸血鬼が着ているとそれさえもコケティッシュな魅力をあふれ出させているようにみえる。
その愛らしい格好に咲夜は微笑み、レミリアの耳元へ顔を寄せた。
「さぁ、お嬢さま、朝ですよ。朝食をご用意しています。スープが冷めないうちにお早くお着替えをしましょう」
囁くように語りかけ、咲夜はそっとレミリアの瞼に指を触れた。撫であげるように瞼を開かせる。視線は虚ろげでここではない何処かを見ていた。
そうして、そのまま片方の腕をレミリアの首に回して起こし、小さな身体を支えたまま、器用にレミリアが着ているネグリジェを脱がし始めた。片手で器用に胸のボタンを外し、全部外したところで今度は前屈みになるような格好にさせ、背中を支えていた方の腕を自由にして片方の腕から順番に袖を脱がせる。されるがままにレミリアの上半身が裸になる。
つづいて咲夜はレミリアの身体を再び寝かせると今度はズボンを脱がしにかかった。上着と同じデザインのズボン。足首にも紅いリボンがあしらわれている。ズボンのゴムに指をかけ、片方のお尻を持ち上げ、するすると丁寧にズボンを脱がしていく。ドラキュラのシンボルである蝙蝠をあしらったロゴのあるローライズのショーツが露わになる。レミリアの足下へ回り込み、両方の足首の下に手を回し入れ持ち上げ、ズボンを引き抜く咲夜。レミリアは殆ど裸のような姿になる。
生まれたての赤子のような産毛しか生えていない滑らかな肌。肉が付いていなく骨の浮いた身体。未発達の胸。薄い青色をした頂き。乳灰色をした膚。ある種のエロス、相反する不可侵な神聖ささえ覚えさせられる裸体。月光に照らされ、それは冷たささえ感じるような一個の芸術品だった。
けれど、咲夜はそれに心奪われることなくいそいそと脱がせたばかりのネグリジェを脱衣籠にいれ、替わりの着替えを用意した。
シルクのキャミソールとフリルの沢山付いたブラウス。同じ意匠のスカート。少女のあどけなさを演出しながらも淑女然とした色合いを隠れさせているデザインのそれらを咲夜は順番に動かないレミリアに丁寧に着せていった。
「思ったより、お着替えに手間取ってしまいましたね。さ、お早く食堂へ向かいましょう」
レミリアの首と太腿の下に手を回し入れると咲夜はその小さな身体を抱き上げた。
重力に惹かれ、腕が藤の花のようにだらんと垂れ下がる。咲夜は力なくぶらぶらと揺れるそれを気にすることなくレミリアを抱いて寝室を後にした。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「今日はクラムチャウダーを作ってみたんです。お口に合えばよろしいのですけれど」
食堂。百人はつけそうな長い長いテーブルの上座にレミリアはただ一人だけ腰掛けていた。
項垂れた肩。だらんと垂れ下がった腕。頭は背もたれにもたれ掛からせているだけで、少し上向いている。
傍らに控えている咲夜はクルミの実が入ったパンを手で千切ると、それをすっかり冷めてしまったクラムチャウダーに浸し、乾いて凝固し始めた膜をすくい上げた。
「はい、お嬢さま、あーんしてください」
片方の手をレミリアの顎に当て、優しい手つきで口を開かせる。
小さく洞のように開いた口に咲夜はクラムチャウダーを浸したパン切れを入れる。そうして、空けたのとは逆の手順で顎を閉じさせ、そのままレミリアの顎を上下させる。
「美味しいですか、お嬢さま。はい、もう一口」
また、パンを千切ってクラムチャウダーに浸し、レミリアに飲み込ませる。咀嚼を促すように口を動かさせる。
「人参も食べないといけませんよ」
小さな金のスプーンでクラムチャウダーの底に沈んでいる紅い塊をすくい上げ、今度はそれをレミリアの口に飲み込ませる。ぐちゃぐちゃ、ぐちゃぐちゃ、音を立てて咀嚼させる。
「さ、なれるまでは一気に噛みつぶしてすぐに水で飲み込んでしまえばいいんですよ。私としては…しっかりと味わっていただきたいですけどね」
水の張られたコップを手に、咲夜はレミリアを上に向かせ、大きく口を開けさせる。色素の薄い唇にコップの縁をあて、傾け、夕方頃、井戸からくみ上げたばかりの清潔な水を飲ませる。舌の上を伝わり、口の中に残っていた食物を押し、食道へと流れていく水。途中、幾分かが気道…レミリアの肺の方へ流れていったがレミリアは何の反応も示さなかった。
「次はサラダにしましょう。あら、お嬢さま」
コップを置いてサラダが入れられたボールを手にしたところで咲夜はレミリアが項垂れているのに気がついた。頭を背もたれにもたれ掛からせたのだが、何かの拍子で重心が反対側に回ってしまったのだろう。洞の様に開いた口や鼻から、今し方飲ませたばかりの水がパンくずや人参の赤を伴って流れ出てくる。せっかく着せたばかりのブラウスが汚れてしまった。
「あらあら、仕方ないですねお嬢さま。粗相してしまうなんて」
ボールを戻し、片手を自分の頬に添え、逆の手で肘を押さえる演技がかった様を見せる咲夜。
ハンケチーフを取り出し、俯く格好だったレミリアの頭を持ち上げ、汚れた口周りを優しく拭いてあげる。
「お着替えも用意しないといけませんね」
咲夜の言葉にレミリアは返事しない。弛緩したように小さく開けられた口は木の洞のようだった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そのまま食堂でレミリアに次の服を着せた咲夜は次に主の身体を洗面所まで運んでいった。食事が終われば口内の清掃、歯磨きの時間だ。
「さ、お嬢さま、歯磨きはキチンとしなければいけませんよ。虫歯になってしまいますからね」
しげどなく床に座り込み、咲夜は自分の身体にレミリアをもたれかからせ、口の中に歯磨き粉を乗せた子供用の小さな歯ブラシを入れた
頭が動かないよう、自分の胸と腕でしっかりと固定しつつ、丁寧に歯ブラシを前後させる。
しゃかしゃかしゃかしゃか。
歯の一本一本を丁寧に磨く。咲夜の手さばきは見事。無駄のない手つきで、歯ブラシを動かす。奥歯の側面、上面、内側。歯ブラシが届きにくいところは特に念入りに。上の歯も下の歯も、磨き忘れがないように順番に一個所ずつ磨いていく。
口の端から泡が溢れ始める。顎先から滴り、首筋を伝わってレミリアの服が汚れそうになる。それを見とって先に咲夜はハンケチで拭ってあげた。口周りも同様に。けれど、自力では閉じないレミリアの口端からはどんどん泡が流れ出てくる。剣のように尖った犬歯を磨いているときは特に。咲夜はハンケチでレミリアの顔を押さえたまま愛用のナイフに手入れするようにレミリアの鋭い犬歯を磨く。
しゃかしゃかしゃかしゃか。
ハンケチが泡だらけになる。咲夜の手も汚れる。
しゃかしゃかしゃかしゃか。
反対側の奥歯まで磨いたところで、咲夜がぽんとレミリアの肩を叩いた。
「おわりましたよ、お嬢さま」
泡に塗れた歯ブラシを口から抜いて、床に置いてあったコップの中へいれる。腋の下に手を差し入れて、立ち上がりながらレミリアの身体を抱き上げる。そのまま洗面台まで歩み寄り、レミリアの頭を俯かせる。呆けたように開いた口からぽたぽたと歯磨きの泡が流れ出る。
「さ、うがいもしましょうね」
真鍮製の桶からカップで水を掬いだし、それをレミリアの口へ含ませる。手の平で口元を多い、指でしっかり口が開かないように唇を固定して、そのまま咲夜はレミリアの頭を二度、三度と横に振るう。カクテルシェイカーのように。
気が済んだところでまたレミリアを俯かせ口の中の汚れた水を洗面台に棄てさせる。その動作を二、三回繰り返して歯磨きは終わった。
口元を丁寧に拭ってあげるとレミリアはがくりと首を自分の肩に打ち付けるように振るった。
「さて、お嬢さま。今日は天気がよろしいですから久しぶりに月光浴でもしましょう。美味しいお紅茶を用意いたしますわ」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
テラス。そこに備え付けられたデッキチェアーにレミリアは身体を横たえていた。
星々が煌めく夜空にはまん丸お月様が。真っ黒な帷にパンチで穴を開けたように真円を描いて浮かんでいる。
降り注ぐ月光は薄ら寒いほど清らか。真空と静寂の大地。細菌の一匹の生存も許されない穢れなき月の都を思わせる。
その向こう側を見据えるようにレミリアは虚ろな視線を天に投げかけていた。宇宙の深淵。人知の及ばぬその遠方には果たして何が坐しているのか。盲目にして白痴の神がかき鳴らすラッパの音色をチェアーに身体を横たえているレミリアは聞いているようだった。
身じろぎ一つすることなく。延々と。
傍らには咲夜が控えている。彼女も何もしていない。
けれど、時折、月を背に飛んでいく正体不明の妖怪の影や白狼天狗の遠吠えに耳を傾ける事はある。本当に何もしていないわけではない。足が痺れれば適当に動いたりしている。
レミリアはその間もずっとじっとしていた。
九時の高さにあった月が頂きに達して一日の終わりと始まりを告げようとも、夜気に凍えた薄ら寒い夜風を受けようとも身じろぎもせず。咲夜が用意した紅茶にも、お昼のバケットサンドにも手をつけず、一匹の虫がレミリアの薄く開かれた唇の上に止まって羽を休めても、ずぅっと、ずぅっとじっとしていた。何時間も、何分も、何秒も―――いつまでも。
「さて、お嬢さま、そろそろお夕食になさいますか」
長い時間が経ってから、何かを合図に咲夜はそう切り出した。すっかり冷めてしまったお茶を片付け、カピカピに乾いてしまったサンドウィッチを棄て、お茶と同じぐらい冷えたレミリアの身体を抱きかかえ屋敷の中へ戻っていた。
夕食を朝と同じようにレミリアに食べさせる咲夜。
メニューはビフテキだった。赤ワインを煮詰めたソースが回しがけられ、副菜に砂糖とバターを入れて甘く茹でたカリフラワーや人参が添えられている。
ナイフで切り分け、小さな肉片をレミリアの口へ。顎を動かして咀嚼させ、グラスに注いだワインで嚥下させる。固い肉は顎の動きではかみ切ることは出来ないのか、ぽろぽろと口の中からこぼれ落ちた。その度に咲夜は新しい肉を切り分け、ソースを絡め、レミリアの口へ運ぶ。また、こぼれ落ちる。その繰り返し。けれど、咲夜は微笑を湛えたままだ。苛立ちなんて微塵も見いだせない。ただ、笑って咲夜はレミリアにご飯を食べさせ続けた。
「さて、お洋服もまた、汚れてしまわれましたし…このままお風呂になさいますか、お嬢さま」
結局、お肉の殆どを床に溢してしまって、夕食は終わってしまった。お口に合わなかったようですわね、申し訳ありません、と床を掃除する咲夜。レミリアは何も言わない。
服をべったりと口から零れたソースとワインで汚したレミリアを抱きかかえ、咲夜はそのまま浴場の隣にある脱衣所まで運ぶ。
竹を編んで作ったロッキングチェアーにレミリアの身体を横たえさせ、汚れたその服を脱がせる。ブラウスのボタンを外し、スカートを脱がせ、下着もはぎとる。
レミリアを裸にしたところで咲夜も自分の給士服を脱ぎにかかった。レミリアの身体を洗うのに服を着たままでは何かと面倒だからだ。
「さっ、お嬢さま、キレイキレイしましょうね」
裸でレミリアを抱きかかえ浴室に。冷えたタイルの冷たさが足に伝わってくる。
片腕でレミリアを抱きかかえたまま咲夜は器用に空いている手でコックを捻ってシャワーを出させる。温度を確かめお湯になったところで浴室を暖めるために適当にタイルへ向けてシャワーを流す。もうもうと湯気が立ち上る。
ある程度、浴室が温かくなったところでレミリアの身体を木で出来た足の短い椅子の上に下ろした。後ろに自分も膝をつく形で腰を下ろし、胸の方へとレミリアの身体を抱きかかえる。コックを捻ってシャワーからカランへ切り替え。浴槽にお湯を流し入れる。その間にレミリアの身体を洗ってあげようとソープとスポンジを用意する。
「それではお嬢さま、失礼します」
スポンジを泡立て、一言言ってからレミリアの身体を洗い始める。
右手から右肩、体へ。立ち位置を変えながら、ともすれば倒れてしまうレミリアの身体を上手く押さえつつ、丁寧に丁寧にその身体を清めていく。
未発達の胸をスポンジで磨くように洗い、腋の下など、汚れやすい部分は特に丁寧に洗う。力なく項垂れた腕を持ち上げ、滑らかなままの腋の下にスポンジを走らせる。逆の手も一緒。背中から伸びる蝙蝠の翼も丁寧に洗う。他のレミリアの肌と違いごわごわとした翼は洗いにくかったがそれでも咲夜は手慣れた動作で綺麗にしていく。
上半身を洗い終わったところで、もう一度、スポンジを泡立てなおし、下半身を洗い始める。お腹を優しく撫でるようにスポンジでなぞり、清潔にしなくてはならない女の子の敏感な部分には細心の注意を払って綺麗にしてあげる。
細くて固い足にもスポンジを這わす。指の間は咲夜が自分の手の指を挟み込ませるようにして一本一本、綺麗にする。咲夜はレミリアの正面に回ると、その泡だらけの身体を抱きかかえて浮かし、お尻の方へもスポンジを伸ばす。今日もお嬢さまはおトイレへ行かれてませんけれど、ここも綺麗にしておかないと駄目ですからね、とお尻の間のスリットもきちんと洗う。
レミリアの身体をあらかた洗い終えると咲夜は一旦、カランからシャワーへコックを切り替えた。勢いよく出てきた人工の温かい雨で先に自分の身体を綺麗にすると、続いてレミリアの身体についた泡を洗い流す。肩口から逆の肩へ。胸に回しがけ、腕を持ち上げて腋の下に滴る泡の名残も全て流す。足に沿ってシャワーを動かして、下半身も綺麗にする。流れ出た泡がタイルの隙間を伝わり、暗く口を開ける排水口へと流れ落ちていく。
身体が終われば次は頭だ。
レミリアの頭を咲夜は俯かせるような格好にするとその上からシャワーの雨を降らせた。一日の間に付いた埃や垢を洗い流すためにレミリアの柔い髪の毛へ指を差し入れ、解きほぐすように、まんべんなくシャワーの湯を振りかける。
その間、レミリアの瞳は開かれたままだった。こめかみを伝わり、瞳へ流れ込むお湯。鼻の中にも。けれど、レミリアは目をしばたくことも咳事もせず、黙って、咲夜に頭を洗ってもらっていた。
「ふふ、以前はシャンプーハットをつけないと頭も洗わせてくれませんでしたのに」
昔を思い出し、咲夜が小さく微笑んだ。
小瓶に入れられたピンクがかった乳白色のシャボン液を振りだし、それをレミリアの髪になじませる咲夜。指で頭皮をマッサージするように洗っているとフローラルな香りが広がり泡立ち始めた。白い雲のような泡の塊を頭全体に広げ咲夜は指先でパスタ生地をそうするようにレミリアの柔い髪の毛をこねる。
レミリアの頭がすっかり綺麗になったところでまた、頭からシャワーのお湯をかける。お痒いところはございませんか、なんて冗談を挟みつつ。ある程度、シャンプーのシャボン液を落としたところで今度はリンスを手に取り、レミリアの髪になじませる。その間に残りのお湯をバスタブに溜めきってしまう。
リンスの乳液を洗い流してレミリアの身体はすっかり綺麗になった。老廃物が出ないのだから、外部から付く汚れ以外、汚くなる要素などないのだが。
咲夜はまたレミリアの身体を抱きかかえると、そのまま湯船へ足を踏み入れた。二人分の体積が増加してざぁっ、とお湯が溢れる。湯げが立ち上る。
「いいお湯ですね、お嬢さま」
自分の足の間にレミリアの身体を座らせ、倒れないように腕を回す。力なく呆けたように上向くレミリアの頭。咲夜はその首に自分の顔を埋めレミリアの肌から立ち上る石けんとシャンプーの匂いを鼻に感じていた。
―――ついでに死臭も。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そうして、お風呂から上がった咲夜はレミリアに綺麗なネグリジェを着せてベッドまで運んでいった。
天蓋に包まれたベッド。白磁のシルクの上にレミリアの身体を横たえさせ、身体が疲れないように直立したような体勢をとらせる。
シーツを胸元までかけ、咲夜はレミリアの唇に優しく口づけをしてあげた。
お休みのキス。お風呂の温かさも失せたそれは冷たい死の味しかしなかった。
「それではお嬢さま―――お休みなさいませ」
カーテンと、レミリアの瞼を閉じさせ紅魔館の一日が終わった。
END
おひさしぶり〜
流石に昼から酒は飲めないんで空きっ腹に珈琲とバファリン流し込みながら書き上げました。
頭、超痛いんですけどー
sako
- 作品情報
- 作品集:
- 15
- 投稿日時:
- 2010/05/15 07:16:25
- 更新日時:
- 2010/05/17 01:34:19
- 分類
- 咲夜
- レミリア
- レミリアちゃんのスーパー生着替えタイム
- レミリアちゃんのスーパーお食事タイム
- レミリアちゃんのスーパーお風呂タイム
頭が痛いのは中身が入っている証拠
永久に美しくない
しかし、いつかどこかで破綻するだろう日常が、なんとも物悲しい…
他のみんなはどうしたんだろ
本来はレミリアが命令するのにはいはい返事して仕事するものなのでしょうが
レミリアの返事も脳内で決めている、まさに一人ママゴト状態
綺麗な壊れ方で見ててニヤニヤします