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『続・東方惨劇録 Episode1 第1話』 作者: HAMU
「レミリアじゃないとしたら?」
「紫じゃないかしら・・・あいつにも訊いてくるわ」
「私たちを殺そうとする理由が判らないぜ?」
「思い出せませんか?」
「ごめんなさい・・・全く・・・」
咲夜は頭をかかえた。
どうすればお嬢様の記憶を取り戻せるの?
「何かきっかけがあればいいというのは知ってますが」
「・・・私が好きなものとかってありましたか?」
「特になし」
「なるほど・・・打つ手無しという事ね」
「すいません・・・パチュリー様・・・」
咲夜の後ろに、隠れるようにレミリアが立っていた。
「・・・ああ、紹介が遅れてたわね。私はパチュリーノーレッジ・・・この館の住人の1人よ」
「よ、よろしくお願いします」
パチュリーは、レミリアの態度に違和感を感じていた。
「なんか・・・新鮮ね・・・」
「なー霊夢」
魔理沙はいつも通りの調子で話しかけてみた。
「レミリアの記憶を簡単に取り戻す方法って?」
「あいつが楽しかったことでもやらせればいいと思ってね・・・文ー?」
霊夢は大声で文を呼んだ。
「はいー。こちらの準備はいつでも大丈夫です」
「うん、よろしく頼むわよ」
そう言うと、文は飛んでいった。
魔理沙は再び霊夢に顔を向けた。
「何を頼んだんだ?」
「宴会でもやろうかなっ・・・て、思ってね」
「!!!」
「こんなことでもすれば記憶が戻るかなって思って」
「妖夢ー!これ見て見て!宴会だって!」
「えー・・・嫌ですよ、もぅ・・・」
妖夢はため息をついた。
幽々子は「えぇー・・・」と言う顔になって落ち込んだ。
「えー、でもでも、」
「こないだのようなことが起きるかもしれないからです!!!」
「あ、それもそうね・・・」
幽々子は変に納得してしまった。
「お嬢様・・・宴会がやるそうです」
「・・・さっきの紅白巫女の神社で?」
「きっと楽しいですよ」
翌日。
博麗神社での宴会当日。
「ふ〜ん・・・結構集まったじゃない・・・」
「これでレミリアの記憶が戻るといいな!!」
そんな事を言ってる途中に、レミリア達がやって来た。
「パチュリーにレミリア、それに小悪魔!」
「咲夜は置いて来ちゃったのか?」
「はい・・・3人で楽しくやって来てください・・・って」
「そうか・・・」
その頃。
博麗神社の石段にて。
「やっと着いた・・・」
リグルが来ていた。
両腕で大きな壺をかかえている。
「誰かが手伝ってくれるといいんだけどな・・・」
歩くだけでも結構疲れていて、石段なんてそれよりつらい。
その時、リグルの後ろから誰かが来ていた。
「手伝ってあげましょうか?」
「え?」
声をかけられたと同時に、その人が壺を持ってくれた。
「あ、ありがとうございます・・・」
その人に向き直って、お礼をしようと頭を下げた。
その時だった。
後頭部をその壺で思いっきり殴ぐられた。
「うっ!!」
いきなりのことに抵抗が出来ず、うつぶせの状態で床に倒れ込んでしまった。
「・・・く・・・」
倒れているリグルに打らに衝撃が走る。
そいつは、様子見なんて生易しい事はしてくれなかった。
今度は、何か固いもので殴ってきた。
それも、一度ではなく何度も。
何回か繰り返すと、今度は体に激痛が走った。
どうやら刃物のようだ。
何度も何度も激痛が走り、刺されるたびに血が吹き出ていく。
次だった。
リグルの心臓部分にその刃物が刺さり、貫通した。
「!?」
「どうした、霊夢?」
「いや・・・今、石段の方で変な感じが・・・」
「まさか・・・」
魔理沙は霊夢と同じように、変なものを感じた。
「行くわよ!!魔理沙!!」
霊夢達は社を出て、石段をすぐに下りた。
「はっ!!」
異変に先に気づいたのは魔理沙だった。
石段のすぐそばに、リグルの死体を発見した。
「さっき、霊夢が感じたのはこれかよ・・・」
「たぶん」
リグルの頭は半分砕けるようになっていて、体の方も何回も刺されている。
そんな事が判った。
「修復しきれないか・・・」
「・・・そうね・・・元がやられたら出来ないでしょうね・・・」
「ん?」
リグルの死体の他に、もう1つの事に先に気づいたのも魔理沙だった。
死体のすぐそばに、手紙が置いてあった。
「また手紙かよ・・・」
魔理沙は手紙を拾い上げた。
その手紙を、霊夢にすぐに手渡した。
「また手紙?」
「レミリアはまだ社の中にいる。レミリアには不可能だ」
「判ってるわよ」
霊夢と魔理沙は石段を上り、社に戻った。
「皆ー聞いて」
「?????????」
霊夢の一声に、宴会参加者達は「何だ何だ」と集まって来た。
社の中に全員集まると、すし詰め状態だった。
霊夢は、宴会参加者達に、先ほどあった事を話し始めた。
「ほ、本当なんですか!?」
先に反応したのは早苗だった。
「しー・・・静かに」
「・・・」
「そして・・・」
霊夢は手紙を頭の上に公開した。
「リグルの死体と一緒に、手紙が落ちていたわ」
「・・・」
「ちょっと、読んでみるわね」
霊夢は手紙を開き、少し、手紙のないように目を通した。
「「こんにちは、博麗神社での宴会参加者の皆さん」」
「「皆さんは宴会を楽しんでいる事でしょう」」
「「ここで、今から幻想郷全域で、大イベントを開きたいと思います」」
「「そのイベントとは、この幻想郷を崩壊させる事です」」
神社内にどよめきがはしる。
「「明日からの3日間、宝玉を探してもらいます」」
「「そして、宝玉を見つけた生き残りのみが、助かる事が出来ます」」
「「今のを聞いた通り、生き残りのみです」」
「「3日間、私の方からも刺客を送り、皆さんを少しずつ減らしていきます」」
「「では、がんばってください」」
社内は沈黙に包まれた。
最初に、魔理沙が口を開いた、
「も、もちろん・・・生き残らせるのは、れ、霊夢だよな?なぁ?!」
「・・・」
魔理沙は同意を求めるように、皆に問いかけた。
早苗は立った。
「ですよね・・・博麗の巫女ですもの・・・」
「・・・」
「結界を見守る役目もあったのですから」
宴会は、この時点で解散した。
どうも。
別に、時間は経過してないけどお久しぶりです。
お話は、前回から続き、
続・東方惨劇録へとなります。
今回のお話は、幻想郷が崩壊する
というシュチュエーションのもとで進んでいきます。
生き残りは誰か?
殺しの犯人は?
幻想郷を崩壊させようとする犯人は?
そんなことを推理していきます。
ま、
崩壊させようとしている犯人は簡単に判ると思いますが。
そんなことより、動機が重要なんですけどね。
HAMU
作品情報
作品集:
16
投稿日時:
2010/05/17 00:29:29
更新日時:
2010/05/17 09:29:29
分類
推理・謎解き・流血・一応グロ
しかし一旦竜騎士以外のミステリー読んだ方がいいと思う。
パロディばっかりだとギャグみたいな印象になると思いますし…
ごめん、本編は全く読んでないw
それだけで楽しめてしまうから困る
だって本編読みづらいんだもの
推理物を名乗るのは凄く大変だと個人的には思う。
予想外のトリックやアッと驚くどんでん返しが無いと簡単に推測されてしまうし、かと言って
大抵の手法はもう古今東西の作家がやり尽しているし。
「犯人が誰か」だけでも「犯人は居ない(=事故)」「非力な女性が犯人」「身体障害者が犯人」「被害者自身が犯人」「全員が犯人」「主人公が犯人」「オランウータンが犯人」等々…。
大して推理物を読まない俺でもパッとこれだけ思い出せるんだから…。
これは霊夢の自演だ、そうに違いない
もうちょっと誤字脱字をなんとかしようか^^;