Deprecated : Function get_magic_quotes_gpc() is deprecated in /home/thewaterducts/www/php/waterducts/neet/req/util.php on line 270
Warning : Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/thewaterducts/www/php/waterducts/neet/req/util.php:270) in /home/thewaterducts/www/php/waterducts/neet/req/global.php on line 40
『続・東方惨劇録 Episode1 第2話』 作者: HAMU
「そういうわけなの、咲夜」
「本当なんですか?あと3日でこの幻想郷が崩壊するなんて・・・」
「噓ならあんな手紙は出さないと思うけど?」
パチュリーは咲夜に顔を向けずにそう言った。
今、図書館にはレミリア、パチュリー、咲夜、小悪魔の4人がいる。
昨日の出来事を話し合っていた。
パチュリーとレミリアは本をあさっている。
「覚悟だけは決めといた方がいいんじゃないの?」
「そう・・・ですね・・・」
咲夜はそう言って、図書館を出て行った。
「パチェはどうするの?ここを出てくの?」
「・・・レミィ」
「・・・」
「八雲紫は疑えないのかしら?」
パチュリーはレミリアに質問した。
「無理ね」
「なんで?」
「今朝、射命丸文が持って来た新聞に、紫が何者かに殺されかけた状態で発見されたそうよ」
「・・・」
レミリアはすっかり、いつも通りの口調に戻ってきていた。
「紫のそばには式神2体の死体」
「つまりは、レミィでも紫でも式神達が犯人でもないのね」
「そういうことになっちゃうわ・・・でも」
「?」
「紅魔館での殺害予告の犯人と幻想郷崩壊予告の人は同一人物だと思うわ」
「まあ・・・犯人が誰にせよ、あがきようがないのは判るわ」
パチュリーは、本に目を通しながらそう言った。
「外の世界の本?」
「そう・・・時間は不可逆と書いてあるわ」
「もっとも、この幻想郷にはそんな常識は通用しないかもしれないけど」
魔法の森にて。
ガサガサガサガサガサガサガサガサガサ・・・。
魔理沙とアリスは、昨日に分かった『宝玉』とやらを探していた。
ガサガサガサガサガサガサガサガサガサ・・・。
「こんなに早くから探しても意味はあんまりないと思うんだけど」
「タイミングじゃなく、時間の長さが問題だ」
魔理沙は決してあきらめない。
「せめて・・・霊夢だけでも生き残らせなくちゃな」
「そうね・・・」
ガサガサガサガサガサガサガサガサガサ・・・。
アリスは半分諦めていた。
「ねえ魔理沙」
「何だ?」
「とりあえず、お昼ご飯にしない?」
「そうだな」
アリスの唐突な提案を受けながらも、魔理沙は普通にOKした。
「ねぇ・・・魔理沙は、怖い?」
「何がだ?」
魔理沙には、その質問の意味が理解できなかった。
「何がって・・・」
「怖くないぜ?いつかはこんな時が来るとは思ってたからな」
「・・・」
アリスの顔は本気。
「・・・噓だぜ・・・本当は怖いんだ・・・」
その頃、博麗神社では。
「霊夢、いるかー?」
「その声は・・・神奈子」
神社に神奈子が来ていた。
「なんなのかしら?唐突ね」
「相談する事があるんだ」
神奈子は社の中には入らず「ここで十分」と言った。
「実はな・・・この幻想郷から出て行く事にした」
「そう言うとは思ってたわ」
「・・・」
霊夢も、「ここで十分」という感じで社から出ない。
「カエルの方は?早苗は?どうするのよ」
「諏訪子には、早苗を頼むように言っておいた」
「一緒に出て行けばいいのに」
「諏訪子は「一緒に行くならここで死ぬ」なんて言うし、早苗は「私も同感です」とか言ってた」
「あんたは残らないのね・・・寂しくなるんじゃない?」
「・・・」
神奈子からは返事がなかった。
「?」
社の中にいて、庭の方を見てなかったため、気づく事が出来なかった。
神奈子はいつのまにか、とっくのとうに出て行ってしまった。
「ふぅ・・・」
霊夢は外を見た。
この幻想郷とは後3日でお別れ。見納め。
・・・。
ふと、霊夢は異変に気づいた。
魔法の森の方角が真っ赤に燃えていた。
火事だった。
霊夢は、通信機能のある陰明玉を取り出した。
パチュリーのつなげた。
「何よ、霊夢」
「大変なの!!魔法の森の方角が燃えてるのよ!!」
「な、何ですって!?すぐ行くわ!!」
パチュリーとの交信が終わり、霊夢は札をいくつか持って神社から出た。
嫌な予感しかしない。
魔法の森の方角が燃えている以上、魔理沙かアリスが大変な目に遭っている事になるからだ。
燃えている面積からするに、まだ燃え始めてから間もない。
急げば間に合う。
霊夢は燃えている現場に着いた。
「ア、アリスーーーーーーッ!!!!」
燃えているのはアリスの家だった。
既にアリスの家は業火に包まれていた。
魔理沙は近くの地面に座り込み、アリスの家に向かってただただ叫びかけている。
少しすると、パチュリーが到着した。
「も、ものすごい燃えているじゃない!!」
パチュリーは本を開き、水符の呪文を唱え始めた。
「2人とも、少し下がってて!!!」
パチュリーは呪文を唱え、アリスの家に向かって発動した。
火事はすぐに鎮火した。
「他のところに燃え広がらなかっただけでも奇跡よ・・・」
「・・・」
既に灰と化したアリスの家。
屋根が崩れ落ちていたので、家の中が見渡せた。
「アリスッ!!!」
アリスの死体を見つけたのは魔理沙が先だった。
アリスの死体も、家同様に黒く焦げていた。
魔理沙の服には少量の血。
・・・。
魔理沙が殺したのかしら?
霊夢は内心そう考えた。
「・・・」
アリスの心臓部分が何かの鋭利なもので貫かれている。
魔理沙はそれらしきものを所持していない。
しかし、魔理沙がそういった物をどこかに捨てたのかもしれない。
「魔理沙・・・とりあえず、神社に行きましょう」
ついでに、霊夢はパチュリーにも呼びかけた。
「パチュリーは、紅魔館の人たちに挨拶はすませてきたのかしら」
「もちろんよ」
3人は神社に戻った。
「・・・」
「・・・魔理沙・・・」
魔理沙は縁側で、先ほどからずっと魔法の森の方角を見ている。
無理もない、かもしれない・・・。
現在、午後の1130分。
もうすぐで、1日目が終わる。
「パチュリーは神社に泊まっていくのかしら?」
「霊夢がそういうのなら、別にいいわよ?」
「頼もしい・・・!!!」
こうして、幻想郷崩壊前の1日目が終了した。
どうも。
これにて、幻想郷崩壊前の1日目が終了です。
1日目で死んだのは、アリス1名のみです。
ま、そんなわけで、推理するのはその部分だけですが。
次回は、崩壊前の2日目の話になります。
ああ・・・うpはいつになるかな・・・。
HAMU
作品情報
作品集:
16
投稿日時:
2010/05/18 12:53:46
更新日時:
2010/05/18 21:53:46
分類
推理・謎解き・流血・一応グロ
死んでこそアリス
二日目じゃあ何人死ぬのかね
早苗に旗が立ってるのが見えるんだが・・・
応援する
最終話読むまで解けませんとかだったら間違いなくうみねこのパロ書きたいだけだろうなw
この時点でもう犯人わかるの?
八雲一家の自演乙か。それとも神奈子様がなんか仕掛けたのか。レミリアを信じて良いのか。考えることは多いケド、もうちょっと気が付きにくいヒントが欲しいのぅ。
今のままじゃ「幻想郷で六軒島やってみた」だし。
・・・何だろう
>1日目で死んだのは、アリス1名のみです。
リグルは?
犯人は魔女
うみねこ厨の私が言うんだから間違いない