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『花園の妖精』 作者: ウナル
※東方Projectを元にしたSSです
※エロ要素があります。グロ要素はありません。スカもありません。
※キャラ崩壊しているかもしれません。
「チ、チルノちゃん……これはまずいよ。見つかっちゃうよ」
「大丈夫! 全部あたいにおまかせ!!」
「チルノちゃんの大丈夫ほど大丈夫じゃない事はないよ」
がくがくと震えながら、チルノの背中にすがりつく大ちゃん。
一方のチルノは大股の足取りで背の高い草の間を歩いていく。
大ちゃんがこれほどまで怯えるには訳があった。今彼女らが進んでいるのはとある花畑、ここはあの風見幽香のテリトリーなのだ。
幻想郷の花守人、フラワーマスターと言えば思い当たる者も多いだろう。
日傘片手に笑顔を浮かべ、花と共に四季を生き、仇なす者には一切容赦無くその鉄槌を振り下ろす。能力こそ『花を操る程度の能力』と実戦向きでは無いが、それを補って余りある妖力と身体能力を持つ。戦えば妖精など100回死んでおつりが来るほどの大妖怪なのだ。
見ればチルノと大ちゃんの頭一つ上に満開のヒマワリが太陽に顔を向けている。幽香が丹精込めて育てたのであろう、素晴らしい花弁の色艶は輝いて見えるほどだ。
それを思えば大ちゃんは今すぐにでも小便をちびってしまいそうだった。
一方のチルノはお気楽に笑顔を咲かせ、ずんずんとヒマワリの間を進んでいく。
「いいのいいの! だって通り抜けるだけだもん!」
「そ、そうなの? なら大丈夫……かな?」
「この先に咲いてる花、とっても美味しいんだよ!!」
「ダメじゃん! チルノちゃんアウトッ! 超アウトだよ!! 尻叩かれるどころじゃすまないよ!!」
「ふえ? なんで?」
真顔で聞き返すチルノ。そんな友人に大ちゃんは頭を抱えた。
それほどまでに、本当にわかっていないのだ、この氷精は。
「……ねえ、チルノちゃんは大事なものってある?」
「うん。大ちゃん! それにレティにリグルにみすちーにルーミア!!」
仲良しの友達の名前をあげていくチルノ。
その天真爛漫な笑顔に大ちゃんも思わずつられて笑ってしまう。
「ありがと。嬉しいな」
「えへへ! 大ちゃんは大事だよ! 大ちゃんに何かあったらあたいすぐに飛んで行くもん!」
「……じゃあね、チルノちゃん。もしチルノちゃんがでかけている間に私が酷い目にあったらどう思う?」
大ちゃんが諭すように問うとチルノはぷるぷると震え始めた。
氷精なのに頬は赤く染まり、唇を噛み締め、ギュッと顔を中央に寄せて怒りと悲しみをその顔の中に表現する。
「そんなの許せないよ! 絶対にやっつけて謝らせてやる!」
「ふふっ」
「大ちゃんに手は出させないよ! あたいが守るもん! 絶対だよ!!」
頬を膨らませて怒りをあらわにするチルノに大ちゃんは感涙すらしそうだった。
頭は少し悪いけど、友達を大事にする気持ちは人一倍。
そんなチルノだからこそ、大ちゃんは無茶な遊びにも付き合うし、酷い目にあっても一緒にいるのだ。
「ありがとう、チルノちゃん。本当に嬉しい」
「えへへっ!」
「――――だけどねチルノちゃん」
幽香にとってはお花がそうなんだよ、と言おうとした瞬間、チルノが消えた。
ヒマワリの垣根を割って飛び出した日傘がチルノを吹き飛ばしたのだ。
鋭く尖ったその先端は大ちゃんの鼻先をかすめ、薄皮を切り裂いた。
「大変。こんなところに大きな虫がいるわ。お花を荒らす前に駆除しないといけないわね」
にっこり笑顔を浮かべたまま現れた彼女を見て、大ちゃんは『ああ。笑顔って怖いんだ』と場違いな思いを浮かべた。
チルノの身体は果てなく遠くに飛んで行き、そのまま重力に任せて地表へと落下する。人間なら間違いなく即死コースだが、妖精は死ぬことは無い。自然の具現者である妖精はたとえ身体が砕けても復活するのだ。
だからとって痛みがない訳ではもちろんない。もし、あれでチルノが生きていたら見るはずのない地獄を垣間見ることになるだろう。
大ちゃんの脳みそは、半分はチルノの無事を祈り、半分はこの場をどうにか打開する術を模索していた。
・ 逃げる→すぐに追いつかれる
・ 戦う→クロスカウンターで瞬殺
・ 謝る→話なんか聞いてくれそうにない
・ 裸踊りを披露する→何か妖精として大事なものを失ってしまいそうだ
結果、大ちゃんがシミュレーションした全てが“詰み”状態であった。
「さあて、どこからがいいかしら? 手? 足? 思い切って腹とかいっちゃう? もちろん頭は最後よね? じゃないと私が面白くないもの」
傘先についた血のりを払いながら、幽香はゆっくりと近づいて来る。
幽香を中心として凄まじい妖気が渦巻いていた。それはまさに暴風雨。全てをなぎ倒す強力無比の力。それに向かうということは小鳥が竜巻に立ち向かうようなものだ。
にも関わらず、大ちゃんはその姿に相反する感情も覚えていた。
それは憧憬。
それは感嘆。
今まさに自分を殺そうとしているにも関わらず、なぜこんなにも幽香は美しく見えるのだろう?
「貴方は、良い声で鳴いてくれる? 小鳥の囀りは花々の癒し。ちゅんちゅん鳴いて、赤い花が咲く……なんてね」
ゆらりと振りあがる傘を見て、大ちゃんの中である種のストッパーが壊れた。とにかく己の全てを賭けてこの場を打開しなければならない。
まるで何かに操られるように大ちゃんは身体を動かした。両手をバンザイして、にっこり笑みを浮かべる。それこそ周りに咲くヒマワリに負けないほどの笑みだった。
「こんにちは! 花の妖精ですっ!!」
ビシッ!!
ぷりぷりと腰を振りながら幽香に向かってポーズを決めた。もしも鏡が目の前にあったら恥ずかしさで爆発していたことだろう。
幽香はぽかーんと口を開き、傘を振り上げた姿勢で制止していた。
大ちゃんの顔が引きつる。
鼻の先から血が滲んでいた。
◆◆◆
「ごめんなさい。私、早とちりしちゃって」
「あ、はい。おかまいなく……」
どういう訳だか、大ちゃんは幽香の家へと招かれた。
幽香の家は木で作られた小さな家だった。小屋といっても問題ないくらいだ。普段の様子から、とっても豪華な屋敷に住んでいるのかと思っていただけに意外だった。
幽香曰く、四季によって花の咲く場所を転々と移動していることからあまり大きな家を持っても意味がないのだという。
ふわりと心地良い香りが鼻に香る。窓辺や家の端に置かれた鉢植えがほどよい甘さを放っているのだ。普段から自然を駆け回っている大ちゃんですら、この香りには思わず目を丸くしてしまった。
その側には綺麗に洗われたジョウロが用意され、さらに園芸バサミや移植コテが置かれている。それらには錆一つ浮いておらず、まるで新品同然だった。だが、その刃はやや欠けていて、しっかり使い込まれていることがわかる。
「さあ、鼻を見せて」
「だ、大丈夫ですよ。このくらい」
「ダメよ。傷からばい菌が入るかもしれないわ。ちょっとしみるかもしれないけど我慢してね」
「……んっ」
ぎゅっと目をつむる鼻先に、ちょんちょんとアロエの茎が当てられる。
擦りむけていた皮部分にアロエの緑が乗せられ、その上に幽香は絆創膏を張った。
「この子は傷にとてもよく効くからすぐによくなるわよ」
「ありがとうございます」
鼻に広がるじんとした熱さに大ちゃんはなんだかくすぐったくなった。
それを見て幽香は笑顔を浮かべる。普段の氷のような笑みではない。大輪の花のような明るく無邪気な笑み。その瞬間だけは、幽香がまるで同い年の少女のように大ちゃんには思えた。
「ハーブティーでいいかしら?」
あまりに自然に幽香が言うので、大ちゃんは思わず頷いてしまう。
救急箱を直した幽香は踊るように台所に向かい、お気に入りのティーセットを持ってきた。
しっかりと温めたポットに熱湯を注ぐ。その顔があまりに神経なので、大ちゃんも思わず息を飲んでお茶を淹れる様子を見守ってしまう。
「どうぞ。口に合うといいのだけど」
ハーブの香りが部屋を上書きし、ワインレッドの鏡が大ちゃんの顔を映していた。
幽香に勧められるまま、大ちゃんはそれに口をつける。
「おいしい……」
お世辞ではなく自然とそう言っていた。
しつこすぎないハーブのアロマが鼻を通って全身に広がる。口に広がる砂糖とお茶自身の甘み。そしてその後に来るわずかな苦味。それらがまるでオーケストラのハーモニーのように重なりあってやって来る。
大ちゃんが今まで飲んだお茶の全てを合わせても、きっと勝てない。そのくらいなのだ。
「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいわ」
幽香もティーカップの端を艶やかな唇につける。そして、満足げに甘い吐息を吐いた。
同姓であるはずの大ちゃんにもその姿にはどきりとしてしまった。
「あ……」
ここに来て幽香がとても美しく見える理由を大ちゃんは少しだけわかった気がした。
幽香には一切の妥協がないのだ。
家には塵一つ落とさず徹底的に掃除をし、お茶一つも真剣に淹れる。
ある意味でとてもピュアなのだ。
だから大好きな花を荒らす者には容赦しない。恐れられても構わない。
決して自分を曲げない。
凛と咲く花のように、どれだけ雨風に打たれても倒れない。
孤高で気高くて、それでいてどこまでも純粋だから、幽香はこんなにも魅力的なのだ。
「あ、あの……。なんですか?」
じっと自分の顔を見つめる幽香に、大ちゃんは何となく気恥ずかしくなってしまった。
「え? あ、ごめんなさい」
だが、逆に幽香の方が狼狽して謝ってきた。
どうやら無意識の行動だったらしい。
そして、少し恥ずかしそうに視線を逸らして、ハーブティーで口を湿らせる。
「私、妖精さんと会うのが夢だったから」
「え?」
「素晴らしい花園には、花の妖精が舞い降りる。大昔に聞いた噂よ。これを聞いた時、私、絶対に妖精に会うんだって決めたの」
「そう、なんですか?」
「ええ、だって……私はお花と話はできないもの」
かたん。乾いた音が部屋に響く。
「いくら丹精込めて育ててもお花は私に答えてはくれない。それに、私がやっていることが本当にお花に良いことなのかもわからない。本当は嫌がっているんじゃないのかと思ったりしてね。改めて考えると馬鹿みたいだけど、それでも時々不安になるのよ」
「幽香さん……」
「会えてよかった。ねえ、妖精さん。私の花畑はどうかしら?」
心にトゲが刺さる。あんまりにも幽香が嬉しそうだから。
きっと何百年もの間、幽香はそんな眉唾話を信じて花の妖精を待っていたのだ。
毎日毎日ずっと花の世話をしながら、いつの日か会えると信じて。
そんな幽香の期待に答えたい、という思いが大ちゃんの中にはあった。
同時にどうしようもない自分への嫌悪感もある。
純真な幽香の思いを自分は踏みにじっているのだ。ウソで固めた笑顔の面を被って。
「……………」
ここで本当のことを言うべきなのかもしれない。自分は花の妖精などではないと。花畑を荒らしに来たイラズラ妖精であると。
そうすれば全ては解決する。
だが、それを言ったら幽香はどんな思いになるだろうか。そう思うと言うべきではないというもう一人の自分が顔を出す。
いや、結局は我が身が可愛いのだ。
ここで自分の身を傷つけてまで、本当のことを言う勇気は大ちゃんにはなかったのだ。
「ええ。ここはとっても素敵なお花畑です。お花たちもとっても喜んでいますよ」
大ちゃんは本心の言葉を言った。言ったはずだった。
それなのに、心には罪悪感ばかりが募った。
それを知らぬ幽香はただ一言、
「――――ありがとう。貴方もとても素敵よ」
その目に雫のきらめきを見る。
だから、だからこそ、大ちゃんは辛かった。
ハーブの香りは風と共にどこかへと消えてしまっていた。
「……ううっ」
よろよろと足を引きずるようにチルノはあの場所へと戻ってきた。
なんと幽香の一撃を受けても奇跡的に生きていたのだ。
だが、それはチルノにとって幸運ではない。死んでいれば何の痛みもなく数日の間に復活できただろう。だが半端に生き残ったせいで、チルノは死と生の間で数時間に渡り苦しみ抜くことになった。
「幽香の奴っ! 覚えてろ! 絶対に許さないんだから!!」
ボロボロの身体でもチルノの威勢は変わらない。ぐすぐすと泣きはらして真っ赤になった目を汚れた手で擦るたびに幽香への怒りが湧いてくる。
そしてあの場所へと戻ってきたとき、チルノが見たのは誰もいない花畑だった。
その場所からは幽香の家へと続く二人分の足跡があった。
「大ちゃんっ!?」
チルノはすぐに理解した。大ちゃんは幽香に攫われてしまったのだ。
あの悪魔のような幽香のこと、きっと大ちゃんを虐めて楽しんでいるのだ。
自分が痛みに苦しんでいる間、大ちゃんも同じように幽香の拷問を耐えていたのだと思うと目尻が熱くなる。
「――ッ!!」
チルノは幽香の家に駆け出そうとして、何とか思いとどまった。
悔しいが、幽香はとてもずる賢い。
正面からでは勝てないと踏んで、自分に不意打ちを仕掛けてきたくらいだ。
それに大ちゃんを人質に取られている。大ちゃんを盾にされてはいくら最強の自分でも手が出せなくなる。
「約束した! 絶対守るって! それなのに! あたいのバカ! バカ!」
玉のような涙を流しながら、チルノは自分の頭を殴りつける。
何度も、何度も。
チルノは考えた。今までこれほど考えたことなんかないほどに考えた。
絶対に取り戻さなければならない。
チルノは一生懸命考えた作戦を胸に、花畑から飛び立った。
「待っててね! 大ちゃん! もう少しの辛抱だよ!!」
全ては大ちゃんを助けるため、幽香を倒すため。
そのためにはどんなことでもする、と誓った。
チルノは羽を千切れよ、とばかりに空を翔る。
青い光は花園を離れ、山へと向かっていく。
◆◆◆
「あ、幽香さん。水やりですか?」
「ええ。朝のうちにやってしまわないとね。暑くなってからだと花が茹っちゃうのよ」
結局、大ちゃんは幽香の家に泊まった。
もちろん、適当な理由をつけてこの場から逃げ出すことはできた。だが、幽香への罪悪感からついつい帰ると言い出せずにいた。
チルノのことは気にはなっていたが、数日くらいならばいいかと自分を騙し、大ちゃんは花の妖精を演じ続けた。
「そのくらいなら私がやりますよ」
「え? でも……」
「大丈夫ですよ。ほら、貸してください。幽香さんにはお世話になりっぱなしですから」
「そう? じゃあ、お願いするわ」
ジョウロを受け取り、大ちゃんは花畑へと飛んで行った。
この一晩で大ちゃんはますます幽香のことが好きになっていた。
念願の花園の妖精に会えたというのもあるだろうが、幽香は大ちゃんにつきっきりだった。一緒の食卓を囲み、一緒にお風呂に入り、一つのふとんにくるまって寝た。まるで母親が娘にするそれのように。
それが本当に大ちゃんを好いての行動だとわかるからこそ、幽香といる時間を心地良く感じる。それが壊れてしまうのが怖くて、大ちゃんもついつい幽香の要望に応えてしまう。
「……幽香さん」
だからこそ、ウソをついている自分を嫌いになる。
それでも言い出せない。もう知ってしまったのだ。幽香のことを。
「……今日まで。今日までだから」
自分に言い聞かせるようにつぶやく。
こんな関係をいつまでも続ける訳にはいかない。
自分にとっても幽香にとっても、害にしかならない。
でも、一時の夢であるならそれも許される。許してもらえるはずだ。
だから、今だけはこの幸せな時間を享受しようと思うのだ。
「……さあ、ヒマワリさん! お水ですよ!」
勤めて明るい声を出し、大ちゃんはジョウロで水をやる。
眼下には果てなく続くヒマワリの畑。
水をやるだけでも大変だ、と大ちゃんは苦笑する。
むんと半袖なのに腕まくりして、ジョウロを両手に駆け回り始めた。
大ちゃんがヒマワリ相手に格闘している時、幽香の家には珍しいお客が来ていた。
「現れたな幽香! 大ちゃんを返せ!!」
チルノだ。
一日の準備期間を終え、ついに幽香の元にやってきたのだ。
腕組をし、怒りに燃えた瞳を幽香に叩きつけるチルノ。
「私がこの世で二番目に嫌いなものを教えてあげましょうか? 身の程知らずのゴミムシよ」
それに対して余裕の笑み幽香は笑み。だが、心中では妖精のことを心配していた。
そうだ。外にはこんな性根の悪い妖怪や妖精がいるのだ。そいつらに襲われてはいないだろうか。そう思えば気が気ではなかった。
「それに、大ちゃんなんか知らないわ。そんなのはここにはいないし、見てもいないわ」
幽香のその言葉は真実だった。
実は幽香は興奮のあまり大ちゃんの名前を聞いていないのだ。その上『花園の妖精は昨日現われたばかり』と思い込んでいたため、チルノと接点があると思えなかったのである。
大方、仲間の妖精が迷子になって、それを自分のせいにしている。その程度にしか考えなかった。
「わかったらさっさと消えなさい。それとも蹴り飛ばされたいのかしら? サッカーボールみたいに飛んでみる? 貴方の頭なら良い音がしそうよね。中身がなくてスカスカだから」
本来ならばすぐにでも蹴り飛ばしたかったが、暴力や殺生は妖精に悪影響を与えるような気がして、できるだけ温和にチルノに帰るよう伝える。
だがチルノは鼻息荒く、幽香を指さした。
その指をへし折りたくなる衝動を幽香はぐっと押さえる。
「ふふん! 強がっていられるのも今のうちだよ!!」
「へえー。で、何をしてくれる訳?」
「リグル――――ッ!!」
チルノは大声で友人の名を呼んだ。すると、花畑の間から緑髪の少女が顔を出した。
リグル・ナイトバグ。蟲を操る能力を持つ妖怪である。
そして、リグルに追従するように無数の蟲が姿を現した。
その数はまるで黒い絨毯が動いているようだ。アリ、イナゴ、イモムシ、コオロギ、毛虫、バッタ、鈴虫……。ありとあらゆる草食昆虫がリグルに率いられてやってくる。
「な――――っ!?」
「リグルっ!!」
「うん。みんな、この花を全部食べて良いよ」
リグルの号令を受けて、無数の蟲が花に群がり始めた。
そして、強靭なアゴを持って花をかじり始めた。満開に咲いていたヒマワリは瞬く間に穴だらけになっていく。蜂蜜のごとく輝いていた花弁は群がるアリによって覆い隠された。
「ちょ、やめ、やめなさい!!」
幽香は無我夢中で花畑に飛び込んだ。そして、両手で群がる蟲たちを引き離し始める。
だが、いかんせん数が多すぎる。一本に群がる蟲を引き離している間に、他の花が食い尽くされる。その上、蟲は次から次へと同胞の死骸を乗り越えやってくる。とても幽香がカバーできる数ではない。
「やめ、やめて! やめてよ! ここは! この花畑だけは!」
幽香が本気を出せばこの程度の蟲、全て蒸発させることも可能だ。
だが、それは同時にこの花畑を焼き尽くすことに他ならない。
もし、これがいつもの花畑ならそうしていたかもしれない。必要な犠牲なのだと、割り切れたかもしれない。花は強い。一度焼かれても来年には再び花を咲かしてくれるのだ。
だが、この花畑は妖精の花畑だ。何百年も求めてようやく出会えた妖精さん。彼女を招いた夢の花園。
それを思えば、焼き尽くすなんて選択肢は幽香の中に存在しなかった。
「リグルッ!! 今すぐこいつらを止めなさい!!」
「ぐ……っ!?」
絞め殺さんばかりの勢いで幽香はリグルに食らいついた。
襟首を締め上げられ、堪らず嗚咽を漏らすリグル。
「いいの〜? リグルがいなくちゃ蟲は止まんないよ?」
「っ!?」
「蟲はもう食べ始めちゃってるんだよ? もしリグルが死んだりしたら、もう絶対止まらないよね? それは困るんじゃない?」
チルノの言葉が真実かはわからない。だがウソとも言い切れない。
そうして迷っている間にも蟲たちは枝葉を蝕み、花を食い荒らす。
もしこの場で二人を殺したとしても結局、幽香に花畑を守ることなどできはしないのだ。
「……………」
力なく幽香はリグルを離した。
ケホケホと咳き込むリグル。勝利を確信し、つり上がるような笑みを浮かべるチルノ。
その二人に幽香は顔を伏せながら、祈るようにつぶやいた。
「お願い……止めさせて……この花畑だけは……ここだけは……」
屈辱で身が裂けそうだった。だが、それすら気にならないほどに幽香は追い詰められていた。
何としてもこの花々を守らないと。だってここは妖精の花園だから。
「お願い……っ! なんでもするから……っ!」
「ふん! 調子の良い奴!!」
重苦しい音が幽香の腹から響いた。
深々と突き刺さったチルノの膝は的確に幽香の鳩尾に命中し、肺に溜まっていた空気を吐き出させた。
本来ならば痛みすら与えられない妖精の一撃。だが無防備な急所に打ち込まれれば話は別だ。
「うげ…っ!」
「ほら、もう一発だよ!!」
「ぐっご! おっおげええええええええええええっ!!」
チルノの追撃を受け、幽香は手と膝をつき犬のような四足姿勢で嘔吐した。
今朝食べたトーストの牛乳が混じり合ったペーストが食道を逆流し、涎と共に地面にぶちまけられる。ヨーグルトを腐らせたような酸っぱい味が喉に絡みつく。
全てを出し切った後も、幽香の口には卵白のような粘っこい唾液が滝のように流れ出していた。
「汚い奴」
「ぎっ!!」
吐き捨てるような一言に、幽香の瞳に怒りが灯る。
だがチルノが後ろに控えるリグルを見やれば、すぐにその炎は消えてしまう。
今でこそ蟲たちは動きを止めているが、いつでも花々を食い荒らすことはできるのだ。
「……………」
悔しそうに歯噛みしながら黙りこくった幽香を見て、チルノの中でくすぶっていた劣情が首をもたげた。
今ならあの幽香を好きにできる。
子どもが奇妙な蟲を見つけたときのように、チルノの中では残酷な好奇心が膨らみ始めていた。
『大丈夫。全ては大ちゃんのためだよ。悪いのは幽香なんだから』
十分な大義名分を持ってチルノはその感情を無意識にすり替える。
正義は自分であり、悪は幽香である。
だからこれは害虫駆除。勧善懲悪。悪を倒す聖戦なんだ。
「ひっ!?」
「おっきなお尻。それに花柄パンツなんて子どもみた〜い」
スカートが捲り上げられ、臀部が日の下に晒された。
白い足と尻にはこれから訪れる恐怖からか、うっすらと汗が滲んでいた。
汗は下着に吸い込まれ、薄地越しに幽香の白桃のようなラインがあらわになる。
そして、チルノはそのぷっくり膨れた股間を思い切り蹴り上げた。
「いぐっぅ!?」
「あはっ! 変な声! なに? 痛いの? なら、もっとしてあげるよ! ほらほらほらっ!!」
細足に蹴り上げるたびに幽香は悲鳴とも喘ぎともつかない声を上げる。
それは叫んでいるというよりも肺から口へ空気が通っているという方が正しいのかもしれない。
女性の最も大切な部位を遠慮なく蹴り上げられる痛み。まるで脳天まで串刺しにされたようだった。
「いぃ!? ぐぅ! く! や、やめ……! やめっ!」
「やめていいの?」
「うっ!?」
底冷えするチルノの言葉に幽香は震えを止められない。
定まらない瞳はリグルへと向けられる。リグルの瞳は蟲のように何の感情も映さない。
彼女にとって、今回のことを友人の頼みを聞いてしただけのこと。
YESでもNOでもなく、ただ言われることをしているだけ。
それを実感した幽香は、顔を伏せ自らのゲロを見つめるしかなかった。
「蹴りにくい。もっと尻上げろ」
チルノの言葉に幽香は従順に従った。
股を大きく開き、尻を突き上げる。動物が交尾をするように。
そして、チルノはその股間をボールでも蹴るように、何度も何度も蹴り上げた。
「……あれ?」
「っ!?」
しばらくすると、チルノの足に粘ついた糸が引かれるようになった。
靴先で股間をつつくと、ぐちゅくちゅといった水あめのような音が返ってくる。
「ん〜? なにこれ?」
チルノはついに幽香の下着をずり下ろした。
そこには何度も蹴り上げられ赤く腫れた幽香の恥部がある。緑の芝生に覆われ隠された陰部からは白い糸が下着へと橋をかけている。
「なにこれ? おもらし? 幽香おしっこ漏らしたの?」
「……………」
もともと性交を必要としない妖精だからか、それとも特別が性的知識には疎いのか、チルノはその糸が意味するところ理解できずにいた。
「リグル、妖怪って痛いとこういうの出すの?」
「違うよチルノ。それは愛液だよ」
「アイエキ? なにそれ?」
「気持ち良くなると出るエッチなお汁だよ。つまり幽香はさっきので気持ち良くなっちゃったんだよ」
「〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
「……ぷっ!! ぷははははっ! なにそれ! バッカみたい!!」
リグルの話と顔を真っ赤にした幽香を見て、チルノは思いっきり吹き出してしまった。
自分は幽香を散々に痛めつけているつもりだったのに、幽香はそれで気持ち良くなっていたのだ。
あの幽香が、あの幽香がバカにしていた自分の足でエッチなお汁を出しちゃうくらい気持ち良くなっている。それはなんだが、すごく晴れ晴れしいことだった。
「ねえ! あたいの足気持ち良かったの!? ねえ、幽香! 答えろ! 答えろよ!!」
「うぎぃ!」
再びチルノの足が幽香に突き上げられる。ぶちゅ、という音と共に愛液が飛び散り、幽香の身体が跳ね上がる。
「このっ! このっ! これがいいんでしょ! 淫乱幽香! それ! それっ!!」
「いっ! やっ! だ、だめええええええええええええええええっ!!」
幽香の身体が小刻みに痙攣した。絶頂してしまったのだ。
見れば股間から金色の水が滴っている。
絶頂した際に本当におしっこを漏らしてしまったのだ。
「うわっ! 幽香お漏らししてる! こんなに大きくなってお漏らしとか、ほんっっとうに恥知らずだよね! やーいお漏らし! お漏らし幽香!!」
「うっ! うわあああああああんっ! うああああああああああああああああああああああああっ!!」
感極まったのか、幽香はついに泣き始めてしまった。
涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにして、ゲロが顔につくのも構わず地面に頭をこすり付ける。
それ以上に頭の中はもうめちゃくちゃだった。
花畑を守らなければならない。だって妖精の花畑だから。
だってずっと夢見てたから。憧れてたから。
でも、なんでこんな目にあっているの?
こんなちっぽけな妖精と妖怪にいいようにされて、お漏らしまでしてしまった。
なぜ? 妖精さんのせい?
違う。妖精さんは良い子だ。だってあんなに私を幸せにしてくれたもの。
なら、なんで?
なんで? なんで!?
「うわあああん! やだぁ! もうやだよぉ! 私、もうやだあ! やあああぅ! 妖精さん! 妖精さぁぁん!!」
混乱の末に幼児退行を起こしたのか、幽香は童女のような口調で泣き喚き始めた。
そんな幽香を見て、チルノは胸の中のつっかえが消えていく思いだった。
「バッカみたい! バーカ! バーカ!!」
「バカじゃない! 幽香、バカじゃないもん!」
「バカだよ! 幽香のバカ! ゲロ吐いて! あたいの足で気持ち良くなって! おまけにお漏らしまで! あたいに勝てると思ったの? バーカ! バーカ! 死んじゃえ!!」
「うわあああああああああん! うああああああああああああっ!!」
怯えるように身体を丸めて泣き出した幽香。それを見て、チルノは汽車のような鼻息を出した。
「ふふんっ! あたいの強さわかったか!!」
「う……うぅ……っ」
「じゃあ、リグル。後よろしくね。あたいは大ちゃん探しに行くから!!」
「うん。わかったよ。言われた通りにすればいいんだね?」
「そゆこと! じゃ、お願いだよ!」
そう言い残し、チルノは幽香の家へと侵入していった。
残された幽香の腕を引き、リグルは花畑を後にする。
「ど、どこに行くつもり?」
「さあ。私も知らない。チルノも。どことも知れない穴の中」
やがて二人がついたのは山の麓にある、小さな穴だった。
人一人分ほどしかないその穴に、幽香は突き出された。
「底無し穴って呼んでる。どこに続いているかは誰も知らない。幽香は飛べるんだし、運が良ければ助かると思うよ」
「……う、うそでしょ?」
「花畑をなくすか飛び込むか、好きな方選んで。私は別にどっちでもいい」
「……………っ」
どこからか風の唸りが聞こえる小さな穴。リグルの言うように底がないと思えるほど深く、陽の光すら届かない完全な闇になっている。
その闇の中に浮かぶのは、あの妖精の笑顔。
「――――っ!!」
幽香は意を決して穴に飛び込んだ。底のない穴の中へ。
それを見て、リグルはふうと息を吐いた。
「やっと終ったよ。チルノのワガママにも困ったもんだよね。さて、帰ってみんなでご飯にしようかな」
やれやれと肩を回し、リグルは森の中へと消えていった。
後には空虚な穴だけが、誰かを招くように風鳴りを響かせていた。
「大ちゃん!」
「チルノちゃん!? どうしてここに!?」
家を荒らしまわったチルノは周囲の畑を探し回り、ようやく大ちゃんを見つけ出した。
最後のヒマワリにジョウロを向けていた大ちゃんにチルノは思い切り抱きついた。
「よかった! よかったよおっ!!」
小さな胸にすがりつき、おいおいと泣きはらすチルノ。
涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにして、大ちゃんの胸に顔をこすり付ける。
「チルノちゃん……」
たった一日離れただけで、大ちゃんは友人の肌の感触を忘れていた。
柔らかくて、冷たくって、少しだけ温かいチルノの身体。
やっぱり自分がいるべき場所はここなのだと自覚する。
自分は花園の妖精ではない。それは一夜限りの夢。本当の自分はただの妖精なのだから。
「大ちゃん、帰ろうよ」
「うん。帰ろう」
本当は謝りたかった。騙したことを。ウソをついたことを。
でも、このまま黙って消えれば幽香は夢を見続けることができる。花園の妖精は本当にいたのだと思える。
それでいいではないか。叶わない夢を見続けるなんて辛すぎる。
そう、大ちゃんは考えてしまった。
それが幽香のためになると思ってしまった。
二人は手を繋ぎ、花園を後にした。
「ごめんなさい……幽香さん」
最後に大ちゃんは、誰にも聞こえない声でそう言った。
だが、それを伝えるべき相手はそこにはいなかった。
鼻に張った絆創膏がなんだかむず痒い。
◆◆◆
地底の底。鬼たちの狂乱の中に幽香は居た。
底無し穴は地底界へと続いていたのだ。博麗神社に地霊や温泉が湧いたように地底界と幻想郷を繋ぐほつれは意外に多い。
幽香にとって不幸だったのは降り立った場所が鬼たちの、それもとびきり性質の悪い醜鬼のたまり場だったことだ。
100の妖精をなぎ払える幽香でも、100の鬼を相手にすることはできなかった。
衣服を破られ、散々に痛めつけられ、幽香は鬼たちに屈した。
首に付けられた銀色の輝きは、幽香が売女以下の性処理家畜であるという証明である。
「良い娘が手に入ったなあ。これでしばらく退屈しないぜ」
「しかし良いのか? もし地上の連中だったら」
「構いやしないさ。そもそも地上と地底には不可侵の約束があるんだろうが。こんなところに無防備に入ってきた方が悪いのさ」
「――――っ!!」
そう言い鬼はその陰茎を幽香の秘所に擦り付けた。
無数のイボが生えた鬼の生殖器はまるでナマコかゴーヤのようである。カリ首の太さは子どもの腕ほどあり、その突起とともに女の膣内を徹底的にかき回す。さらにその分泌液には媚薬効果が含まれており、匂いを嗅いだり肌にすり込まれただけでも女の劣情を一気に際立てる。
「ほら。幽香。おねだりしてみろ」
「……ぐぅ! 誰が!!」
ぺちぺちと頬にチンポを叩きつけられ、糊のような先走り液が幽香の顔を汚す。
それでも幽香は卑猥な言葉を口にはしなかった。
それは幽香に残った最後のプライド。決して自分を曲げない妖怪としての意地だった。
それを見て、鬼たちはにやけた笑みを浮かべる。
幽香の耳元に口を近づけ『魔法の言葉』を囁いた。
「花畑がどうなってもいいのか?」
「…………ひっ!」
その言葉に幽香の表情が一転する。
まるで闇夜を恐れる少女のように眉を寄せ、上目使いに鬼たちにすがり付く。
「や……それだけはやめて!」
「なら、どうすればいいかわかるよな?」
「へへ……、幽香ちゃんようやくスイッチが入ったぜ。見ろよあのエロい顔」
最初はうわ言で言っていた言葉を面白半分に聞いてみただけだった。
だが、効果はてきめんだった。
幽香は『花畑』という言葉を出せば驚くほど従順になるのだ。
鬼たちはそれが何なのかまったく理解していなかったが、それで幽香がどんな命令でも聞いてくれることから事あるごとにそれを口にした。
「そうだな。今日はちんちんだ。犬がするみたいに大股開きでおねだりしてみろ」
「……わかったわ」
言われるまま、幽香は犬座りの姿勢を取る。
爪先立ちになり、大きく股を開き、舌をべろと垂らした。
そして、待ちきれないとばかりに鼻息を荒くする。
「ハッ…ハッ…ハッ…ハ……ッ」
「おいおいエロ過ぎるぜ。見ろよ、マンコが丸見えだ」
「ケツの穴もな。今日もたっぷりぶち込んでやるぜ」
鬼たちのイボ付きチンポが迫る。
幽香は歯を噛み締め、必死にそれに耐える。
だが人間の女なら発狂すらしかねない快感を与える鬼の性交と、彼らの精力の前にその理性は崩壊寸前だった。
「うがあ! ぐぅ! ま、負けない! わ、私は、花畑を……っ! 妖精さんを……っ!」
「頑張るねえ幽香は。ますます燃えるよ」
「今日もザーメンライスたっぷり食べさせてやるからな」
「――っ下種! クソ鬼どもめ!!」
「おうおう良い声で鳴くねえ。さすが」
「安心しろよ。毎日輪姦して、マンコもケツも使い放題にしてやるからよ」
「そしたら、クソだっておいしく食べれるようになるぜ? ひひっ! 俺のを直に食わせてやるよ!」
「しっかりと幸せにしてあげるからな、ゆ・う・か・ちゃん!!」
鬼たちの狂宴は続く。その中央で、幽香はただあの妖精のことだけを考えるようにした。
それだけは唯一の希望だから。
それだけが自分を支えてくれる一つの欠片だから。
チルノは大ちゃんとのもとの日々を送っていた。その頭にはすでに幽香の記憶は無い。チルノにとって幽香はその程度の存在であった。
大ちゃんは意識して幽香の花畑には近づかないようにしていた。
名残惜しいしちゃんとお別れも言いたかったけど、それをする訳にはいかず、努めて幽香のことを忘れようとした。
「大ちゃん! はいこれ!」
「うわあ! 綺麗なお花だね」
チルノから渡された白い花。不思議と幽香のことを思い出す。
あの凛とした姿をもう一度見たいとも思う。
だけど、それは許されない。いつしか幽香のことは頭の宝箱へとしまい込んでしまっていた。仲間たちとの日々の中でそれは埃をかぶり、記憶は思い出になっていく。
夏が過ぎ、あれほど咲き誇っていたヒマワリは枯れ果てた。
花畑は手入れをするものがいなくなり、雑草と蟲たちに覆い尽くされ始めていた。
ヒマワリの花から一粒の種が落ちる。
次の世代へと命を繋ぐ小さな種。
だが、それが芽生えることはもうなかった。
鼻に張っていた絆創膏はいつの間にかなくなっていた。
おわり
- 作品情報
- 作品集:
- 16
- 投稿日時:
- 2010/05/19 10:37:15
- 更新日時:
- 2010/05/21 14:46:31
- 分類
- 風見幽香
- 大妖精
- チルノ
- 悲劇
- すれ違い
チルノは植物の栄養にされちまえ
続きでハッピーエンドを書くことを検討してくださいお願いします
ウナルさんのSSはエロいすなあ
誤字でしょうか
> 立てにされては
幽香の夢と大ちゃんの存在にリグルの能力をうまく絡みあって納得のいく無力化の理由でした
鬼の家畜にされていても完全には堕ちてないとか最高
穴に落ちた幽香が抵抗するもむなしく鬼に犯される所も見てみたいです
そして俺もリグルの能力の使い方や堕ちきってないとこが良かったと思う
しかし幽香と大ちゃんの対比が辛いな
心の支えともはや記憶のかなたか
弱者と強者の境界が乗り越えられるってすごい興奮しますね
おいしく頂きましたw
後チルノには変わって欲しかった。
むしろチルノ視点で楽しめと言う事か?
それにゆうかりんの少女描写もすてき。
リグルんの協力姿勢がちょっと気になりますが、幽香もチルノも大妖精も行動が良くて楽しめました。
>>1 本人は意識してないんですけどね
>>2 ゆかりんといじめたいという感情は腹が減ってステーキを食べたいと思う感情ほど自然なものなのです
>>3 チルノじゃあんまり栄養になりそうにないですね
>>4 ハッピーエンドは貴方の胸の中に……
>>5 実は大ちゃんに見つかって、大ちゃん精神崩壊エンドも考えてました。テヘッ
>>6 勃起した、その一言で頑張れます
>>7 大ちゃんは巨乳だったのか!? 誤字報告ありがとうございます。修正しました
>>8 忍者妖精大ちゃん!!
>>9 下克上的な内容がやっぱ好きなウナルです。鬼編は今のところ書く予定無いです。誰か書いてーw
>>10 希望こそが相手を拘束する最高の道具です
>>11 興奮しますよね!!
>>12 お粗末さまでした
>>13 大ちゃんは最後の良心。
何コレかっこいい///
下克上は作者に表現力がないと説得力に欠けそうで難しいですよね
ですがほぼ全キャラの下克上を完璧なまでに書き上げているウナルさんはまさに下克上マイスター
どんなことをしてでも守りたいと願っているのに、それ故に守れないゆうかりんカワユス
幽香がいいようにやられてしまう話は新鮮でした。
この大妖精は何か特別な能力を持っているのかも知れませんね。