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『続・東方惨劇録 Episode1 第3話』 作者: HAMU
「・・・」
「咲夜さん・・・今まで、お世話になりました」
幻想郷が崩壊するということで、
雇っていた妖精メイドはどんどん辞めていく。
「それでは・・・」
最後の1人が門を通った。
紅魔館に残っているのは、咲夜、美鈴、レミリア、小悪魔の4人だけである。
「パチュリー様、ご無事だといいですが・・・」
咲夜は美鈴にそう呟いた。
「き、きっと大丈夫ですよ・・・」
「・・・」
魔理沙は急に立ち上がった。
「ど、どうしたの?!魔理沙?!」
「ちょっと、出かけてくるだけさ・・・」
「殺される危険性があるのに、出て行くのは危険よ!!!」
霊夢の言葉を、魔理沙は全く耳に入れない。
「明日・・・最後の1日のときには必ず戻ってくる」
神社には霊夢とパチュリーがいたが、その発言は
どちらに向けていたのか分からなかった。
「・・・」
現在、午前4時15分。
幻想郷崩壊前、2日目。
「霊夢さん?」
「?」
遠い方から、文の声が聞こえてきた。
文の姿が見えた時、松明の灯りが見えた。
「なんなのよ、こんな朝早くから」
「霊夢さん達こそ、朝早いです、起きるの」
文はパチュリーを珍しそうに見た。
「珍しい客ですね」と言った。
「で?文?何の用なの・・・、あんたが来たときは嫌な予感しかしないのよ」
霊夢は先をとった。
「ご名答です」文は自信ありげに言った「よく判りましたね」
「今朝、にとりさんに自分の工房に来るように言われました」
文は手帳を開いて、話し始めた。
「で、言われた通り、工房に行ってみたんですが・・・見つかりました」
「何がよ・・・」
「にとりさんの死体です」
霊夢とパチュリーは同時に動揺した。
「自分の作った機械に挟まれたようです・・・体は完全に砕け散っていました」
「し、信じられない・・・」
「私が見つけた頃は、まだ挟まりはじめで、返り血を少し浴びてしまいました・・・」
霊夢とパチュリーは、文の服に着いた血を確認した。
「それともう1つ、今朝、妖怪の山の麓にて、ミスティアさんの死体も発見されました」
「・・・」
「焼死体でした・・・私が着いたときには既に燃え尽きていました」
今日・・・今朝だけで、2人分の死体・・・。
「て、ことは・・・もう殺しの作業は始まっている?」
「昨日・・・1日目の時点でも始まっていましたが・・・」
「ーーーー!!!」
文は地面に松明を刺した。
「これで少しは明るくなるでしょう・・・」
「文はどうするの?」
「ここに泊まります・・・ここだけ安全そうな感じがしましたので」
妖精メイド全員と、パチュリーが出て行った紅魔館は静寂に包まれていた。
「え・・・咲夜、今・・・何て言ったの?」
「自殺します」
「冗談言わないでちょうだい・・・せめて・・・崩壊寸前まで生きてよ・・・!!!」
「冗談じゃないです・・・お嬢様、お先に失礼いたします」
「さっき、最後まで付き合うって言ったじゃないの・・・!!!」
「ですが・・・」
咲夜は既に、ナイフの刃先を自分の心臓前まで持ってきていた。
「お嬢様ならなんとかできるはずです・・・私は・・・信じています」
「・・・」
咲夜は花畑の真ん中まで歩いていった。
「こあ・・・断光の呪文を発動して!!」
「は、はい・・・」
「お嬢様?!」
レミリアも花畑の真ん中まで歩いていった。
「せめて・・・最後に顔を近くで見せて・・・!!!」
「・・・」
「れ、霊夢さん?どちらへ・・・私・・・まだ伝えたい事があるんですけど・・・」
「関係ないわ・・・魔理沙を探しにいくのよ・・・」
「おや、魔理沙」
「よぅ・・・こうりん」
魔理沙は香霖堂に来ていた。
「どうしたんだい、こんな朝早くから」
「何だ・・・お前は何にも知らねぇんだな」
「な、何をだい・・・?」
「明日にはこの幻想郷が崩壊する」
「い、嫌な冗談だなぁ・・・急にそんな事・・・」
霖之助は、魔理沙が冗談を言っているようにしかとらなかった。
「お別れなんだよ・・・こうりん」
「ち、ちょっと待てよ!!!」
霖之助は、魔理沙に駆け寄り肩をつかんだ。
「そんな冗談言って・・・お別れなんて・・・!!!」
「ーーーーー」
「はっ!!!!」
「この顔が冗談言ってるように見えるか!?」
「ーーーーー」
「で、でもーーーーーーーーーー」
「黙れぇぇぇぇぇぇぇぇえええッ!!!」
「次は・・・守矢神社にでも行くか・・・」
「霊夢じゃなて、私にでもいいんじゃない?」
パチュリーは「しょうがないわね」という感じでそう言った。
「あ、はい・・・」
文はパチュリーに並ぶように、縁側に座った。
「いつからは判りませんが、早苗さんが失踪いたしました・・・」
「なっ・・!!?」
「諏訪子さんが言うには、目を離した一瞬の隙に消えてしまったそうです」
「ーーーーーー」
アリスが死に、にとりもミスティアも・・・。
「ま、待って!!神奈子が幻想郷をでて言ったのは知ってるけど・・・
早苗まで出て行ったなんて知らないわよ!!」
「誰も・・・出て行ったなんて言ってません。ただ、生きている確率は低いです」
「そんな・・・!!!!」
「早苗は逃げないって言ってたはずなのに・・・!!!!!!!!」
「パチュリーさん、紅魔館の方はいいんですか?」
文はいたずら気味に聞いた(顔的な意味で)。
「そうね・・・見てきた方がいいかしらね・・・」
「私は神社で待ってます、どうぞ、いってらっしゃい」
どれくらい時間が経過しただろうか。
紅魔館の状況に絶望した。
とりあえず、その事を報告するために神社に戻る事にした。
神社には、霊夢達は戻っていなかった。
「文ー・・・??」
「ああ、戻ってきましたか」
文だけしかいなかったが、文は無事だった。
「どうでした?紅魔館」
「話したくない状況だったけど、話すわ」
先ほど、パチュリーは紅魔館に行った。
「皆ー?」
パチュリーは紅魔館の門にさしかかった。
その時、異変に気づいた。
花畑の真ん中に咲夜の死体。
心臓が刃物らしき物で貫かれている。
近くにはバラバラになった小悪魔の死体。
「くそっ!!!」
パチュリーは紅魔館内に入ってみた。
「はっ!!!?」
入ってすぐ、ロビーには見慣れた3人の死体。
レミリア、フランドール、美鈴。
レミリアは左肩から心臓に一直線に何かで砕かれていた。
フランドールは、胴部分が砕けて無くなっていた。
美鈴は、胴部分も頭も砕け散っていた。
ロビーと花畑は血の海になっていた。
「皆さんは・・・死んでしまっ・・・殺された?」
「そういうことになってしまうわ・・・」
現在、午後11時。
その時、石段の方から誰かを呼ぶ声が聞こえた。
「文様ー!!」
「椛?」
声の主は椛だった。
文は立ち、パチュリーにここに待つように言った。。
「椛ー?何の用?」
文は社を出て、椛の方に歩いていった。
「・・・!!!」
外から文の叫び声。
パチュリーはすぐに気づいた。
外の2人は危険にさらされている。
「何なの!?」
パチュリーはすぐに外に飛び出した。
「・・・!!!!」
2人は危険にさらされていなかった。
さらされていたのは1人。
「や、やめなさいっ!!!」
椛が、自分の所持している剣で、文を何回も刺していた。
椛の剣は、文の血で染め上げられていた。
「椛ッ!!止めなさいッ!!!」
パチュリーの声が聞こえたのか、椛は動きを止めた。
「獲物がまた1人増えたわ・・・!!!」
椛はそう言って、パチュリーに襲いかかった。
「くっ!!!」
しかし、椛は返り討ちにされた。
「はぁ・・・っ!!!」
火符を唱え、椛を業火に包ませた。
「うああああああああああぁぁぁああぁああぁああああぁぁぁっ!!!!」
椛は絶叫している。
「・・・」
やがて、その声は薄くなり
亡くなった。
「・・・」
足下には文がいた。
既に手遅れだったらしく、動かない。
体の至る所を剣で刺されていた。
「私・・・1人かぁ・・・」
椛は灰になった。
文は足下で血まみれで死んでいる。
「結局・・・宝玉って何なのかしら・・・」
2日目が終了した。
明日、幻想郷は終焉を迎える。
どうもどうも。
というわけで、2日目は終了です。
紅魔館の住人は、パチュリー以外全滅です。
文と椛も死亡です。
実は・・・(やっぱ何でもない)
HAMU
作品情報
作品集:
16
投稿日時:
2010/05/21 10:03:41
更新日時:
2010/05/21 19:03:41
分類
推理・謎解き・流血・一応グロ
これからも頑張ってください
機械に挟まれるとそんなに勢い良く血が吹き出すの?
骨とか膝が砕けるのは想像出来るけど腹って…