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『正義(後編) 』 作者: 四季
正義の続きですので
まず、前のを見てください
グダグダと長いです
「正義」
テーブルには豪華な料理が並べてある
今日、誰かが来ると、分かっているかの様に
もしかしたら、それも俺の勘違いで
毎日こんな豪華な料理を食べているのかもしれない
テーブルを囲む人数は・・・俺も含めて
五人・・・・
みんな会話なく黙々と食べている
「あの・・・一緒に来ていた・・・藤原さんは何処に?」
「藤原さんなら先に帰りましたよ」
答えたのは、八意泳琳
不死の薬を作った天才
「どうかしましたか?」
「いや・・何でも」
どうも・・この手のタイプは苦手だ
食事を終る
「じゃあ・・・俺はこれで・・美味しかったです」
しかし
「いいえ・・夜の森は危険よ・・今日は永遠亭に泊まったらどうかしら」
泊まるって・・・
でも、彼女の目を見ていると
それも良いかもと思えてくる
「分かりました・・・」
風呂に入り
部屋と布団も貸してもらった
布団に入り考える
俺は知ってのとうり
彼女達とは関わりが無い
それに、おかしい・・・
一瞬で夜になるなんて
・・・・なんか・・怪しいな
何か隠しているのかも?
まあ、今更グダグダ考えても仕方ないな
今日は寝よう・・・
「○○さん・・・起きてください」
誰かの声で目が覚める
「ああ・・・輝夜さん・・」
どうやら、起こしてくれたらしい
こんな美人の人に、起こされるなんて
嬉しくて涙が出るくらいだ
「では、朝食を用意しましたので・・・行きましょうか」
彼女は俺に手を差し伸べる
しかし、一瞬戸惑う
俺と彼女では
格が違いすぎる
言わば高値の花
俺が触れていいものか?
「・・・・・・・」
「どうかしました?」
首をかしげる輝夜
「いや・・何でも」
俺はその手を取り
起き上がる
昨日と同じで豪華な料理だ
毎日こんな料理を食べていると
普通の料理だと満足できなくなる
かもしれない
食事を食べ終え
そこでヤット永遠亭を出た
自分の家に帰る
永遠亭
なんだか・・本当に幻想に
居たみたいだ
弟の見舞に行く
弟の部屋から声が聞こえる
どうやら先客が居たみたいだ
しかも・・女の
まあ・・イケメンだしな
どんな女性か気になったので
ドアを少し開け中を見てみる
長い白髪・・・見覚えのある服
女性の名前は・・・藤原妹紅・・
どうして彼女がここに?
妹紅は弟に優しく話しかけている
顔は泣いている
泣いて謝っている
ごめんなさい・・・ごめんなさい・・と
彼女が部屋を出て行く
俺は思う、彼女は何か知っているのではないか?
彼女の跡を追う
「藤原さん!」
彼女を呼び止める
「○○さん・・見えたんですね・・」
まだ、泣いているようだ
「何か・・知ってるんですか?」
「・・・・・・・はい」
「なら!話してください」
「私の話を聞いたら・・どうします?」
「どうするって・・・聞いて見ないと何とも言えませんよ」
「それもそうですね・・・じゃあ、話します」
-----話によると、藤原さんと弟が付き合っていたらしい
弟は俺のことを言って無かったようで
けーね先生の変わりに来た時
事情を話した時に分かったらしい----
「で?何で弟が、病気になったんだ?」
「私にも良く分からない・・・」
「分からないって・・・それじゃあ、意味が無いだろ」
「・・・・確か病気に罹る前に永遠亭に行ったんです」
「永遠亭に?どうして?」
「○○さんのお友達が病気に罹ってしまったらしくて・・」
そうか・・それで、永遠亭に・・あそこになら
天才医師が居る分けだからな
「貴方ならどうする?」
俺に問う
「この話を聞いて・・永遠亭は何かを隠している
その住人も・・何かを・・貴方ならどうします?」
俺に問う
仇を討ちますかと
「・・・仇を討つか・・・俺じゃあ〜無理だな
俺がアソコの住人に勝てるとでも?
無理無理・・・君が行けば良いじゃないか?
君も不死なんだろう?だったら・・・君が行け
俺は、兄弟でも弟に命を賭けるなんて出来ない」
一瞬の沈黙
「そうですか・・・私はこれで・・」
良く分からないけど・・・なんだか罪悪感で胸が痛くなった
弟の部屋に行く
「よう、お前・・・いい彼女見つけたじゃないか」
弟はまだ、ずっと、呟く
「いい加減・・やめろよ・・それ」
永遠に永遠に
「・・・・・・・は〜あ」
部屋を出て自分の家に戻る
部屋の端っこに置いてあった
刀を手にとる
とことん・・自分に愛想が尽きる
本当に馬鹿だ
他人の為に、今から命を捨てに行くんだから
森の入る
永遠亭に行くルートを思い出し
歩いていく
直ぐ目の前には、永遠亭
永遠亭の前に蓬莱山輝夜が立っていた
「一つ聞きたい・・・なぜ、弟を?」
俺は問う
蓬莱山輝夜に
「ちょっとした、悪戯よ」
夜の森に響き渡る彼女の声
淡々と理由を語る
「妹紅を知ってるはね?彼女この頃・・・私と殺し合いをしなくなったのよ
毎日のようにしてたのに、パッタリと無くなった
理由は簡単、貴方の弟よ」
「それだけか?」
「ええ、それだけ・・・あ!ちなみに弟さんの病気を治すには
泳琳が作った薬が必要よ」
「・・・・ゲスだな」
「親切に直す方法を教えたのに?」
「・・・・・・」
何が美しいだ何が魅力だ
こんなの・・ただのクズじゃないか
「殺す・・」
持ってきた刀を抜く
輝夜は脅えることなく
俺を真っ直ぐ見つめている
「私と戦うの?・・・自殺行為よ。それ
まあ、逃げても・・逃げ切れないと思うけどね」
輝夜は笑っている
「行くぞ!」
走り斬りかかる
グシャリと変な感覚が俺を襲う
嫌な感触だ・・
ボットと何かが落ちる音が聞こえる
腕だ・・輝夜の
頭ごと斬る予定だったが
外し、腕を斬ったらしい
輝夜は、まだ笑う
何時の間にか
斬ったハズの腕が戻っていた
落ちた自分の腕を拾う
痛かったじゃない・・・じゃあ、今度は私の番ね
そう言った時には遅かった
何時の間にか俺の右手がなくなっていた
そこで恐怖が俺を包み込む
もう、無理だ
俺はその場から逃げ出した
最後の最後で命がおしくなった
死にたくない・・・死にたくない・・!
誰もが思うことだ
死が怖かった
まだ、生きたいと思った
しかし、それは俺のただの幻想
現実は、そんなに甘くない
いつの間にか目の前に
輝夜が立っていた
まだ、笑っている
あの顔がムカつく・・でも・・・
俺は顔を地面につける
「頼む!俺を助けてくれ!」
命乞いである
別に弟なんてどうでもいい
かっこわるくてもいい
今は命がおしい!
顔を上げる
輝夜はゴミでも見るような目をしていた
呆れるような顔だ
「なかなか度胸がある人だと思ったけど・・・全然だめね」
「・・・・・・」
「正義がそんなんじゃ駄目じゃない?」
「俺は正義じゃない・・・現にこうやって這いつくばってんだ」
「そう・・・・じゃあ・・・さようなら」
死んだと思った時だ
炎をまとう女性が俺を助けてくれた
またか・・・助けてもらっうばかりだ
藤原妹紅は俺に何かを言っているが
聞こえない・・何も、聞こえない
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
気がつけば俺は布団に包まっていた
起き上がる
右腕は・・・無い
「兄さん!」
俺の横には弟が居た
「お前・・・直ったのか?」
「ああ・・兄さんのおかげだ」
俺の?馬鹿・・・それを言うなら藤原さんだろ
「兄さんは俺の勇者だ!」
勇者かなかなか良い響きだ・・・でも
俺じゃないんだけどな
「ありがとう・・ありがとう・・」
泣きながら俺に感謝をのべる弟
なぜか分からないけど・・・涙が出てきた
その後、藤原妹紅が部屋に来た
「大丈夫ですか?」
「ああ、君のおかげだ・・・ありがとう」
「・・・・」
「・・・・」
「弟は・・・俺が助けたのだと勘違いしてる」
「いいえ、貴方が助けたんです」
「・・・・いいや、俺のは自己満足だ・・・俺は何もしてない」
「・・・・・」
「妹紅・・居たのか」
弟が戻ってきた
「○○さん!」
妹紅は泣きながら
弟に抱きつく
胸に顔を押し付け・・泣いている
弟は言う「大丈夫!直ったから・・・これからも一緒に居よう!」
妹紅はうなずく
二人は部屋を出た
残りは俺のみ
正義のフリをし、勇者のフリをして
自己満足で戦った男一人が
そこに居た
意外と長くなった
ここまで読んでくれた人は
果たしているのか?
四季
- 作品情報
- 作品集:
- 16
- 投稿日時:
- 2010/05/23 06:30:58
- 更新日時:
- 2010/05/23 15:30:58
- 分類
- オリジナルキャラが主人公
- 輝夜
- 藤原妹紅