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『PAD長が病気になった』 作者: アリラ
「ねえてゐ、薬が無いんだけど、どこに行ったか知らない?」
「え?私は何も知らないよ」
「・・・ほんとに?」
「ほんとだって」
「うーん・・・」
ばたん。てゐが部屋に残される。
「あっぶねえ、バレるところだった・・・」
「せい!せい!」
地下室。
「えーと・・・あ、くそ、間違えた!えーっと・・・」
魔法の修行中の悪魔の妹。
そこに、メイド長がやってくる。
「妹様、頑張ってますね」
「うん!いつか私もパチュリーみたいな魔法使いになるんだ〜」
「ふふふ・・・頑張ってくださいね。
ところで、一ついいですか?」
「なあに?」
「死んでくれ」
「ぶふっ!」
咲夜の持ってきたトマトジュースを盛大に噴出す。
「な、なんの冗談?」
「冗談じゃありませんよ。死んでください」
「い、嫌よ!」
開けっ放しの扉から、フランドールは外に逃げ出した。
バタン!
大きな音を立て、扉が開く。
「パチュリー!パチュリー!助けて!」
「何よ?ほこりが立つわ」
「それどころじゃないんだって!!」
「だーかーらー、一体何なの?」
「咲夜が・・・」
「はあ?」
「咲夜ならここに居ますわ」
「・・・まったく、どうしたのよフラン」
「すみませんパチュリー様・・・妹様を殺そうと思ったんですが・・・」
「怖い・・・」
「・・・フランが何かしたの?」
「いえ、銀色の風が私に言うんです。お前の手で愛する者を殺せと・・・」
「(すげえ嫌な予感がする・・・)」
「なので、パチュリー様も死んでください」
「ふざけないで!」
ナイフを刺そうとする咲夜。
だが、一歩先に魔法の詠唱が済んだ。
図書館の中から、小悪魔、パチュリー、フランドールの姿が消える。
残されたのは、無数の本と、咲夜。
「うーん・・・」
「暇暇暇暇暇・・・・・・」
暇。誰も来ない。白黒すら来ない。
白黒が来たら困るけど、ここまで誰も来ないと暇で仕方が無い。
だからって寝るわけにもいかない。怒られる。
辛い。
「暇暇暇ヒマヒマ・・・あ、咲夜さん」
「大丈夫?」
「じゃないです。暇です。眠いです」
「そういうのを我慢するのが門番ってもんじゃないの?」
「えー・・・」
「それはそうと、死んでくんない?」
「ええ?仕方ないですね・・・ってちょっと待ったぁぁぁぁぁぁ!!!何言ってんですか!!」
「ダメ?」
「ダメです!!!」
「何で?」
「何でも!」
「うー」
「可愛らしい声出してもだめ!!」
「じゃあ無理矢理だッ!!!」
「させないよ、そんなことぉ!!」
気を腕に集中させ、振り下ろされたナイフを受け止める。
美鈴は駆け出した・・・。
「お、お嬢様ぁ!!」
「何よ美鈴、騒がしいと思ったら」
「咲夜が、咲夜さんがががががが」
「・・・」
「いやあの、咲夜さんがいきなり私に「死んでくんない?」って言ってきたんですよぉ!」
「馬鹿じゃないの?あいつがそんな事言うわけないじゃない」
「それが本当に言ったんですってば!!」
「はい、私はそう言いましたよお嬢様。一緒に殺してあげます」
「え、ちょ、マジなの!?マジじゃん!うわばばばばばばばばばば」
「コロスコロスコロス・・・・」
「「たすけてえーーーりーーーんーーーーーッ!」」
「呼ばれて飛び出て即参上ッ!もとい間に合った!」
窓から永林が入ってくる。
「「えーりん!!」」
「ッ、何だ貴様は!」
「愛の使者よ!!!」
「嘘つけ!!」
「悪い!?」
「悪い!」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「うぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「「オラオララララララオララララオラァァァァ!!!!!」」
窓から二人が飛び出し、ビュンビュン飛び回りながら格闘戦を繰り広げる・・・!!!
「わーお・・・」
「すごい・・・」
やがて、片方が墜落する。落ちていったのは・・・
「咲夜!大丈夫!?」
「大丈夫ですか!?」
「大丈夫よ、じきに起きる・・・」
「一体何をしたの?」
「薬を飲ませたわ。起きた頃にはもう正気に戻ってる」
「よかった・・・」
「ねえ、一体何だったの?あれは」
「あれはね、立派な病気なの。「キラーマシン病」って言うんだけどね・・・。
あの病気になると、会った人をすんごく殺したくなっちゃうみたいなのよ」
「(すげえ無茶苦茶な病気・・・)」
「じゃあなんで咲夜がその病気に・・・」
「私、色んな薬を日々研究してるわけよ。
で、その中でね、まあ普通なら一年に数人しかならないような病気なんだけど、飲んだらこの病気になっちゃう薬を作っちゃって」
「えー・・・」
「それを、ホラ、うちのてゐがその薬を持ち出して・・・」
「ああ・・・」
「そういえば、パチュリー達は大丈夫かしら?」
「ちょっと見に行ってみましょうか」
「そうね、気になるわ」
「いないだと・・・」
「魔法でも使ったのかしら」
「そういえば、妖怪の山に別荘があったわね・・・あそこかも」
「じゃあ、後で迎えに行きましょう」
「そうね。・・・だるっ」
「・・・」
その頃。
「あー、怖かったー」
「落ち着く・・・」
「・・・」
「・・・・・」
「ねえパチュリー」
「何?」
「何だかね、・・・ドキドキするの」
「・・・そう。何でかしらね」
「何でだろうね・・・」
フランドールが、パチュリーの背中に手を回す・・・
パチュリーは、フランドールを抱き寄せる・・・
二人の唇が、重なる・・・
寸前に、邪魔が入る。
「・・・私も一応居るんですけど」
「・・・(舌打ち)」
「ペッ・・・」
「な、何なんですか、その反応は」
「ベッドの下でムラムラしてればいいものを・・・」
「ったく、空気が読めないわね・・・」
「うううう・・・」
こうして二人の禁断の愛は邪魔されたのであった。
数日後、図書館の主の私室から嬌声が聞こえてきたそうだ・・・。
その頃、永遠亭ではてゐに対するお仕置きが行われていた。
「これがクリア出来るまではここから出さないわ!!」
「そんなぁ!!!」
「自業自得!もう二度とアンタの顔なんて見たくない!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」
「ふん!」
地下室に、てゐだけが残される。
「うううう・・・デスレーベルモードなんてクリア出来ないよ・・・どうやって緋蜂を倒せっていうのさ・・・」
その先に、更なる地獄が待っている事を、・・・てゐは知らない・・・。
二度と二人が顔を合わせる事は無さそうだ。
数年後、地下室から骸骨が見つかったらしい。
いつの日からか、食事を食べなくなり、餓死したと思われている・・・。
と、色々物騒な事があるものの、今日も幻想郷は(大体)平和である。
―――――
一回操作ミスで最後まで書いたものがパアになってしまった。
だからあれほどSSはメモ帳で書けと。
一回目に書いた時よりもちょっと手抜き。同じ物をもう一回書くって辛いです。
後書きが本編になってる理由?HAHAHA、誰かさんの影響に決まってるじゃないか
何でパチュリーが「フラン」って呼んでるのかって?HAHAHAHAHA、フランちゃんがパチュリーに魔法を教わっているからに決まっているじゃないかHAHAHAHAHA それはもう色々な魔法をねUHUHUHUHUHUHU
ネタが有り余るっ・・・
アリラ
作品情報
作品集:
16
投稿日時:
2010/05/25 15:59:54
更新日時:
2010/05/26 00:59:54
分類
新世紀アトガキリオン(笑)
メイド長ご乱心
気合いの入ったであろう本編より気になるあとがきでこそあとがき作家なんだ!