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『質問された』 作者: アリラ
ある日。
空は雲一つ無く、湖には妖精どもの遊ぶ声が響いている日。
そこで、質問がされた。
「ねえ、あなた、橙を殺せる?」
返ってきた答えは。
「殺せますよ」
「え?」
「いや、殺せるに決まってるでしょう?」
「確かにそうだけど、そうじゃなくて」
「何を言っているんですか?方法だったらたっくさんありますよ。まず薬、弾で潰す、殴り殺す、蹴り殺すとか・・・」
「えっと・・・」
「な、殺せるよな」
「そうですよー、藍様なら私を殺すなんて簡単です!」
「・・・」
「試してみましょうか?」
「それがいいですよー」
「ああ・・・うん・・・」
「よーし、いくぞー」
「はーい」
「・・・すぅー・・・はぁー・・・すぅー・・・
アバダケダブラ!!!」
「―――!!!」
こてん。そんな音が響く。
「ね、簡単でしょう?」
「それは分かったけど・・・」
「他の方法が見たいんですか?それなら早く蘇生を・・・」
「そうじゃなくて!!!」
「えぇ?」
何言ってんだコイツ、といった顔。
「どういうことです?」
「あー、だから、その、例えば、あなたと橙が誰かに捕まって、「どっちかがもう片方を自分で殺せば死体と一緒にお家に帰してやる」とか言われたら・・・」
「そりゃあ橙を殺しますよ」
「・・・」
「死体が持ち帰れるなら全く問題無いですよ」
「あ、じゃあ死体が持って帰れないなら・・・」
「じゃあそういう時はどうするか見せてあげます・・・
すぅー・・・ エクスペリアームス!!!武器よ去れ!!!」
どごーん。ホームランである。橙の死体は物凄い速度で飛んでいった。
そして、先ほどまで橙の死体があった場所には、尻尾が残されているだけであった。
「えっと・・・それで?(尻尾って武器だったのね・・・)」
「それでですね、こうです。
すぅぅぅぅ・・・ アクシオ!!!橙の死体来たれ!!!」
ドギュゥゥゥン。
ずざざざざ、と音を立て、綺麗に橙の死体は着地した。
藍は死体に尻尾をつけ・・・
「サジマラッサ!!!蘇れ!!!」
「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃじゃーん!!!!!」
「こらこら、じゃが一つ多いぞ」
「えーと・・・」
「ね?死体が持って帰れ無かったらこうするんです」
「死体がすぐに焼かれたら?」
「それはもう、日頃鍛えている早口言葉を有効にですね・・・」
「・・・やってみて」
「行きますよ、せーの、
隣のフリットウィックはアクシオさんにアクシオかけてアクシオさんをアクシズに送り込んだ!!!
どうです!!」
「・・・うまいわね・・・(噛んでた・・・)」
「でしょう!?これで交互に「サジマラッサ」と「アクシオ」を言うんです!ひゃっほう!」
「(だめだこいつ、はやくアズカバンにぶち込まないと・・・)」
「りでぃくらす!!りでぃくらす!!へびいでよー!!!」
「(毒されてやがる・・・)」
そんな一日。
その日、ある場所でコンサートが開かれていた。
「だーれーよりーかーんーじたいぃぃぃぃ!!!」
「とぅーるーまいはーとひとみーとじてぇー」
「いーつーかーかなうーかーらー」
「「「すなーおなきもちでー」」」
『クルーシオォォォォォ!!!』
観客の声が重なった・・・。
シリウスー!!なんで死んでしまったんやー!!!
それだけ言わせてください。あ、スネイプも!
紫は藍が橙をどれだけ大事にしてるかとかそこらへんが気になったんでしょう。
ですが、殺せるのは確かですし、蘇らせれるなら問題無いですね。はい。
アリラ
- 作品情報
- 作品集:
- 16
- 投稿日時:
- 2010/06/05 15:43:18
- 更新日時:
- 2010/06/06 00:43:18
- 分類
- 質問
いやいや藍ちゃん