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『かきぴー』 作者: いぬうえ
「カキピーって美味いよね」
突然おぜう様がそんなことを言った。
「あ、あの・・・おぜう様?」
「咲夜もどう?カキピー」
カキピー。言わずとも知れたおつまみの代表格。コーラに合う。
「咲夜、カキピーって、美味しいわね」
「はい、美味しいと思いますが・・・」
何故にかきぴー?いや、それ以前におぜう様が何でカキピー食ってんの?
いや、別に食べる物だから食べてるんだろうし・・・でも・・・
「咲夜、私は、カキピーが、好きよ?」
何で区切ってるのかよく分からないが、一つだけ言えることは確かだ。
「おぜう様・・・もしかして・・・」
「カキピーうめーな」
カキピー中毒になってしまったのか!!
「ど・・どうしよう!おぜう様があのニコ厨・・・じゃなくて、ニコチン中毒を凌駕するカキピー中毒に侵されてしまったなんて!!」
「カキピー最高ね。咲夜、明日からはご飯はカキピーでいいわ」
誰?誰よ!!おぜう様にカキピーを食べさせたのは!?一体だれな―――
「ぽりぽりぽりぽり」
「え!?」
パ、パチュリー様!?パチュリー様が何でカキピーを?
・・・もしかして・・・パチュリー様がおぜう様に?
「あら、咲夜じゃない。どうしたの?そんな顔して」
「パ、パチュリー・・様・・なんですか?」
「むきゅ?何が?」
「お、おぜう様にカキピーをあげたのは・・・」
沈黙
「違うわ」
「え?じゃあ何でパチュリー様はカキピーを?」
「私はレミィから貰ったのよ」
そうだったのか・・・じゃあ誰がおぜう様にカキピーを?
「それにしてもレミィ。カキピーって美味しいのね」
「ええ、そうよ。美味しいわよ」
・・・もうパチュリー様もカキピーに侵されてしまっている。
どうしよう。このままでは二人とも片寄った栄養しか取れずに身体を壊してしまう!
「咲夜、どう?あなたもカキピー」
「美味しいわよ?咲夜」
「だ、ダメです!二人ともカキピーはそれくらいにしてください!!」
私は逃げるように一歩下がった
「あら咲夜、主人が差し出したものを受け取らないと言うの?」
「そ、それとこれとは話が!」
「いけないメイドね。レミィ少し手伝ってあげるわ」
な!?これはパチュリー様の魔法!
体が・・・!う、動かない!?そんな――
「や、やめてください二人とも!」
「さあレミィ?咲夜にも・・・」
「ええ。そうね・・・ククク」
い、嫌!来ないでくださいおぜう様!!
「えい!!」
パクッ!
「んんん!!?」
こんなもの・・美味しくなんかない・・・はずだった。
〜次の日〜
「フワ〜・・よく寝た〜」
「あら妹様。おはようございます」
「んあ、咲夜。おはよう・・むにゃむにゃ」
「さあさ妹様。ご飯の用意はできてますよ。どうぞこちらへ」
ガチャリ
「ん?なにこれ・・・」
「妹様。カキピーって美味しいですわね☆」
- 作品情報
- 作品集:
- 17
- 投稿日時:
- 2010/06/12 16:48:54
- 更新日時:
- 2010/06/13 01:48:54
あれどうなの?美味いの?
ピーナッツあっての柿ピーだろうが!
俺が柿の種を、彼女がピーナッツをつまんで絶妙なバランスを保つ、そんな食べ方もある