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『東方散劇録 前編』 作者: HAMU
「そういえば、ワンダは?」
「ああ、そうね、その辺でひなたぼっこでもしてるんじゃない?」
霊夢と魔理沙はいつも通り暇をしていた。
魔理沙が「からかいに来たぜー」で、
霊夢が「お茶でも飲んでいきなさい」である。
「でも魔理沙、本当に何かが起こると思ってるの?」
つい前。(序章参考)
霊夢と魔理沙は3人を疑った。
3人はグルなのか?
それとも誰かが犯人なのか?
それとも、3人を利用した誰かの陰謀なのか?
「レミリアは無いと思うぜ? 自供したし、あの目には噓が無かった」
「私も同じ意見よ・・・だとしたら残りの2人なんだけど」
「だとしても少しおかしくなってしまう・・・ということだろ?」
「そう・・・」
魔理沙が霊夢の口を次ぎ、代わりに言った。
「だとしたら、そんなことをどうしてしようとするんだ?」
「判らないわね・・・」
そんな話をしている中、
文がいつものごとくでやって来た。
「こんにちは」
急いではいなかった。
急いではいなかったが、どこかがおかしかった。
「何よ、また面倒ごとでも持って来たの?」
「な・・・」文は少し驚いた。「何で判るんですか?」
文に対し、霊夢は少し冷たい態度を取った。
「当たり前の事じゃない、前のときはそんな感じだったわ」
「前の感じ? ああ、・・・」
パチュリーと、突然現れた外の世界の住人、ワンダ。
あの2人により、この世界は2度ほど繰り返された。
本人か、教えられるまでは自覚が持てない。
「まあ、どうでもいいです。 そんなことより」
文は手帳を開いた。その指は、手帳のだいだたい真ん中で止まった。
「3日前、人里の住民のうちの1人、寺子屋生徒の男子生徒が風邪にかかりました」
「え」
霊夢と魔理沙はずっこけた。
「そ、そんなことはわざわざ報告しなくても良いだろ!!!?」
最初にツッコミを入れたのは魔理沙。
しかし、半分切れ気味の魔理沙を言葉で制した。
「風邪にかかった男子生徒は、その日の翌日・・・」
「・・・」
文は口ごもった。
言いにくい事だった。
「なぁ」
魔理沙は文に声をかけた。
「その先を言ってくれなきゃ判らないだろ? 何があったか」
その言葉で、文は口を開く事が出来た。
「・・・その男子生徒は、その日の翌日・・・・・・」
「・・・・」
「死亡しました」
「ーーーーーーーー・・・・・・・!!!」
「・・・・ーーーーー!!!」
魔理沙と霊夢ははっと息をのんだ。
「な、何があったんだよ?! 誰かに殺されたとでも言うのか!!?」
「いえ、違います」
文は魔理沙に、落ち着いてください、と、いつもの口調で言った。
「病気が原因なようなんです」
「ど、どんな?」
「未知の病気ですが、感染すると1日前後で死亡してしまうようです」
「熱か?! それとも何だ?!」
「首が破裂して死亡するそうです」
「なっ・・・・・ーーーーー!!!?」
文の言う事が信じられなかった。
また冗談を・・・。
と、魔理沙は思った。
「言っておきますが、これはれっきとした事実で、冗談なんかではございません」
「対策が無いわね・・・・・」
その時、
社の戸が勢いよく開いた。
入って来たのはワンダだった。
「そ、それは・・・本当の事なんですか?!!」
「これはこれは・・・この話に興味がおありのようですね・・・?」
文はいつものように、ニヤニヤと笑って対応した。
「そのウイルスは・・・私は、知ってます・・・!!!」
「・・・」
外の世界での細菌感染拡大(バイオハザード)、それは、今、幻想郷で発生した細菌と同じ症状を起こす菌だった。
「発症タイミングは知りませんが・・・かかったら確実に死ぬやつです・・・それ!!!」
「知ってるんですか・・・詳しく教えてくれませんか?」
「・・・」
文は瞬間的にワンダに詰め寄った。
「外の世界のとある地域では・・・最近感染拡大が2回ほど有りました・・・」
「ほぅほぅ・・・2回もですか・・・」
「2回目は対した事無かったのですが・・・1回目のウイルスと同じ症状です・・・」
1回目のバイオハザード。
ウイルスの名前は
『D-3R442』。
この菌に感染すると、
感染から3日以内に発症する。
症状は、
第1段階で38度以上の高熱。
第2段階で吐き気、めまい、幻聴症状。
第3段階で幻覚症状。
最終段階は、喉が高血圧となり、原因は分からないが、喉が破裂して死亡する。
「空気感染する確率は極めて低い・・・というよりは、飛ぶ距離がどんなウイルスよりも極めて低い・・・」
「2回目は?」
2回目のバイオハザード。
ウイルスの名前は
『OD-58ksk77』
この菌に感染すると、
感染から1分以内で発症する。
10秒で立ちくらみ。
25秒で足が痙攣を起こし、立てなくなる。
40秒で呼吸困難に陥り、
1分で死亡に至る。
「今回の人里で発見されたウイルスは、1回目のに症状が酷似していませんか?」
「確かにそうですね・・・」
文は力強く頷いた。
「そのウイルスは、空気感染はせず、接触感染だけですか?」
「か、確率の問題です・・・死ぬときに飛び散る血飛沫に触らず当たらずが第1の安全確保法です・・・」
「なるほど・・・」
文は今聴いた事を丁寧に手帳に書き記した。
「確かに・・・その男子生徒の家族達は全員死んでいます・・・同じ症状で・・・」
「まさか・・・とは思いますが」
「調べた人も皆、首が破裂して死んでいます・・・」
「血には・・・触れないという事ね・・・」
霊夢は弱くだが、理解した。
「でも、血の事が分からないと調べる事も出来ないわね」
「そうですけど・・・危険です・・・先に、ウイルスをバラまいた人を取っ捕まえないと・・・」
「そうね・・・」
被害者は今のところ。
人里に住んでいた寺子屋に通っていた男子生徒1名。
その家族関係者3名。
捜査人、4名。
「そ、そんなに出てるんですか?!」
「まことに・・・恐ろしい事です・・・」
文はパタンと手帳を閉じた。
魔理沙は冷や汗をたらしながら溜め息をはき、帽子を前に深くかぶった。
「どうするんだ? バラまきにくれば・・・私たちも助からないぜ?」
「・・・」
誰も返事はしてくれなかった。
「とりあえず、私は帰らせてもらうぜ・・・ゆっくりと・・・作戦でも考えてくるぜ」
「くれぐれも・・・ウイルスに感染しないようにお気をつけください・・・」
魔理沙は箒にまたがり、自分の家へと戻って行った。
「あ、あの・・・」
魔理沙が帰った後、暫くの間は会話が無かった。
「私も・・・帰らせていただきます・・・」
ワンダも帰る事にした。
「あんた・・・まともな家はあるの? 人里に止まるにしても危険なのよ?」
霊夢は驚きと心配を混ぜてそう言った。
「大丈夫です・・・私にとっては最も安全な場所が在りますので・・・」
「ふぅん・・・まあ、せいぜい気をつけなさい、誰かが死んじゃあ、たまったもんじゃぁないからね」
「気をつけます」
そう言うと、ワンダも足早に帰って行った。
「じゃあ、私も帰らせてもらいます」
文も帰って行った。
「・・・」
皆が帰った後、霊夢は一人でお茶でも飲みながら暇をしていた。
考え込んでいる。
「接触感染しかねない・・・外の世界に行ったとき・・・私、早苗、紫、ワンダ・・・採取は不可能よね・・・」
早くも容疑者をしぼり始めていた。
「他にもこっそりと誰かが忍び込んでいたのかしら・・・にしても、感染してしまうわよね・・・」
外は既に真っ暗だった。
何時間この事を考えていたのだろう・・・。
「あーもう、これ以上今日は考えていても無駄だわ。 もう寝よう、考えるのは明日からで良いわ・・・」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「まだ少ない方ね・・・もう少し被害は拡大すると思ったんだけど」
ウイルスをバラまいた本人はそう呟いた。
「まぁ、接触感染の確率に比べて、空気感染する確率は非常に低いからねぇ・・・」
ふぅ・・・と、息を吐いた。
「これからが見物よ・・・霊夢達も・・・皆がどうあがくかがね・・・」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
次の日。
「く・・・首が破裂して死亡!? 本当なの?! それ!!」
「はい・・・冗談ではありません・・・」
ワンダはアリスの家に来ていた。
理由は分からない。
「そのウイルスにかかるとひとたまりも無いのです。 だから、協力が欲しいのです」
「そ、そんなこと言われてもね? 私だって感染する確率はあるのよ? それで協力なんて・・・」
アリスは冷や汗をだらだらとかいた。
しかし、それでもワンダはすがるように言った。
「このウイルスがばれまかられ続けたら本当にひとたまりも無いんです!! へたしたら、幻想郷が・・・」
「懸ける?」
「え?」
「私も協力してあげるわ・・・ただし、少し時間がかかったとしても・・・」
「・・・」
「必ずこの感染拡大を食い止める事と、殲滅させる事が出来ると誓える?」
「・・・」
アリスは挑戦的な態度を取った。
「も、もちろんです・・・!!! 必ずしも阻止してみせます・・・!!!」
「ふん・・・子供のくせに勇気はあるわね・・・」
「それじゃあ、協力してくれるのですか?!」
「してあげるんじゃない・・・感謝しなさいよ? 久しぶりなんだから・・・」
「あrがとうございます・・・!!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「永琳」
「姫様?」
「お客様が来てるわ、永琳に是非、会いたいそうよ」
「私に?」
「2りっきりでお話がしたいとの事で、私はお邪魔なようね・・・まあ、ゆっくりお話をしなさい」
「わかりました」
客として来たのはワンダだった。
『惨劇録』から『散劇録』に改めさせてもらいました。
今回は最近感染拡大(バイオハザード)がテーマとなります。
世界は繰り返したりしないとは思います。
HAMU
- 作品情報
- 作品集:
- 17
- 投稿日時:
- 2010/06/19 00:35:23
- 更新日時:
- 2010/06/19 09:35:23
- 分類
- 霊夢
- 魔理沙
- 文
- アリス
- 輝夜
- 永琳
- オリキャラ
- 異変
- まだ推理物になるかは分かりません
タイトルで偽物の方かと思ったw
緊迫感が全く伝わってこない
とりあえず続きが読みたいとは思わない
他にも色々あるけど
一文が短い割りにテンポがよくないし読みにくいのは致命的。
「・・・・ーーーーー!!!」
とかいくら何でも酷いだろ。
漫画でもありえんわ。
もうちょっと軽めの本でもいいから読んだ方がいいと思う。
語彙なんかはその内身についていくもんだからさ。
話の作りはワンダさんが出張り過ぎ。
東方キャラの会話もみょんだから
ワンダさんが一番キャラたって見えてしまう。
まだ龍騎士が抜けてませんね。
前に後米にもあった通り、皆で頑張る姿を描くまで終われないんだろうな
バイオハザードも、某ひぐらしラストのパロがやりたいんじゃないかな?
あっちも最後に銃弾を受け止めちゃったりと、神であることを前面に押し出していたけど
ワンダさんも何かとんでもないことをやらかしそうで怖いわ
正直やめろ
これ以上叩かれて何か生まれるとでも?
もう来ない方が良いよ。
なんかネタ元に失礼ってぐらい面白くない
1年と言わず10年ROMってほしいです
けど元ネタはわかったにせよやっぱ人名には向いてない名前だよなw
ワンダじゃ何かわんわんおっぽいイメージになって…
仮に名前に重要な意味があったとしても上述の意見と同じでださいぜ 後いまさらだが(ワンダもいまさらですよ)無言の叫び?とか・・・を見てると
目が痛いれすッ・・・――――!!