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『東方散劇録 中編』 作者: HAMU
「永琳。 特効薬って何の話?」
輝夜は溜め息を吐きながら訊ねてみた。
永琳は資料の山を整理しながら、
「人里の騒ぎの事、知らないのですか? 姫様は」
と答えた。
「知ってる事には知ってるんだけど、そっちの特効薬じゃないと思ってね」
「会話内容だけでそんな事も分からないのですか、落ちましたねぇ」
「途中から聴いてたからね、いいじゃない」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「・・・無理だ・・・こんな物、無理に決まってます・・・!!!」
「あら、そう? じゃあ、ごめんね? そんなこと言ってしまって」
「ふぅ」
幽々子はくすくすと笑った。
幽々子が妖夢に出した指令というのは、100段ケーキを作れ。
というものだった。
「だいたい、誰かの誕生日でもないのに、こんな物作って何になるのですか?!」
「私が食べる」
「!!!」
「食べたいから作ってもらう、別に良いじゃない?」
「あぁ、はいはい」
妖夢は台所の食器を素早く片付けた。
実を言うと、ケーキは10段まで出来ていた。
しかし、材料の不足と食費の問題から不可能となったのだ。
「作り終わったところまでは食べてくださいよ? もったいないですから」
「はいは〜い☆」
幽々子が猛スピードでケーキをむさぼり食っている中、
妖夢は少し前の事を考えていた。
「開放されてからの幽々子様は何かがおかしいですね・・・少しは注意しないと」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「うわぁ、すごい!!!」
「でしょでしょ? あたいが作った巨大な氷の城よ?」
チルノがいつも遊んでいる友達、大妖精とリグルとミスティとルーミアアはパチパチパチと拍手をした。
チルノがやった事というのは、霧の湖の表面を凍らせ、
その上に霧の湖の水を利用し、凍らせ、巨大な城らしき物を作ったのだ。
「しっかしあれだね、紅魔館と同じで全面一色だね」
「紅魔館と同じぐらいのでかさは無いね」
リグルとルーミアは個人個人で思った事を率直に述べた。
「溶けないための工夫とかはしたの?」
ミスティアは質問した。
「ああ、大丈夫よ? そのへんは。 あたいに任せなさい」
「任せるって、何? 私たちがここに住むってこと?」
「違う違う、そういうために建てたんじゃないの。 もう少し違う事」
「?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「阿求さん、お体の方に異常はございませんか?」
慧音は阿求のところに訪れていた。
「はい、大丈夫です」
阿求は笑顔で応えた。
「あれで、あの菌にかからないように気をつけろよ? 阿求は大切な役目があるんだから」
「接触感染のみですから、たぶん、大丈夫だとは思いますが」
「そうか・・・」
慧音は「なら安心だな」と笑った。
「でも、慧音さん、貴方の生徒とその一家はかかってしまったんですよね?」
「ああ」
「健康には特に気をつけていましたし、どうやったら感染するというのでしょう」
「確かに、感染する方法が全く持ってないんだよな・・・どういうことなんだか」
慧音は腕を組んで考えた。
阿求はさらに続ける。
「もしかしたらですが、感染しない方法でも使って、誰かが運んで来たんじゃないんですか?」
「そうかも、しれないな。 それにしても、そんなやつはいるのか?」
「いるんじゃないんですか?」
「そうじゃなくて、あの生徒も家族も、人里から出て行ったという話は聞いていないんだ」
「え?」
「つまり、感染する機会は余りなかったんじゃないか?」
「う〜ん、それはちょっと分からないですね」
阿求はあくまで、慧音は少し間違ってると言う。
「外に行かない。 それが感染しない条件だとは思えません」
「だった、ここにいれば感染する確率は極めて低いはずだぞ」
「確かに、外に行けば感染する確率は無いとも言えません。 しかし」
「しかし?」
「初めての感染報告はここの人里なんです、他では報告がございません」
「知らなかった」
情報不足なのは、あまり家から出ない阿求かと思ったら、違った。
慧音のほうだった。
「だが、完全な予防策が無いぞ? 次は誰が・どこで・どうやって感染するかは分からないんだぞ」
「それを考えるんじゃないですか? それとも、そんなことを言って逃げるおつもりですか?」
「いや、そんなんじゃないんだが」
「なら考えましょうよ。 これ以上、犠牲者の報告は受けたくないのでしょう?」
「ああ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「お嬢様!! 大変です!! 一大事です!! 湖の方に、変な物が出現しました!!!」
「な、なんですって?! とにかく落ち着きなさい」
「霧の湖の上に、氷の城が出現しました!!!」
「な、何よ。 どこかの童話みたいな報告しないでよね」
そう言い、レミリアは咲夜に案内されるがままに、バルコニーに出た。
そして。
「何なの?! あれは、いつのまに?!!」
「だから言いましたでしょう」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「霊夢」
「何よ」
「あの菌の事なんだが、貯蔵場所はどうなんだ?」
「それが判らないのよね。 あの菌をどうやって生み出したのやら」
霊夢は無表情でそう応えた。
「どうやってうつしたよりも、どこに菌をしまってあるか、ていうことなのよね」
「うーん」
魔理沙は深く考えずに言う。
「この幻想郷に貯蔵場所が無いとしたら外の世界じゃないか?」
「だから、犯人は紫だと言いたいと? バカバカしい」
「何? 違うのか? どう考えてもこの幻想郷には隠す場所が無いと思ったからな」
「だからって、紫が犯人と確定したわけじゃないのよ? 気安く犯人特定しないでちょうだい」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「だそうです、紫様」
「ごくろうね藍」
「それでは、失礼いたします」
そう言うと、藍は下がった。
「魔理沙は私の事を疑ってるようね。 私にしか出来ないと思い込んでいるようね」
独り言だった。
「そんな常識は通用しないと思うんだけどねぇ、ここでは」
「紫様」
再び藍が現れた。
「紫様は、今回の事件に協力なされるのですか?」
「ケースバイケースね。 状況によって考えるわ、それまで待っててちょうだい」
「紫様の仰る通りに」
「被害者は? 今のところ」
「はい、藍様。 現在は人里で5、6名ほどは出てるようです」
橙は新聞を見てそう言った。
「気をつけろ、いつ誰が・・・もしかしたら、私たちがかかるかもしれないぞ」
「了解しました」
藍たちのほうでは、着々と進んでいた。
「でも藍様、特効薬でもない限り、解決は不可能に等しいんじゃないのですか?」
「それなら心配はいらない、永琳先生がその特効薬を作ってくれている」
「それは良かったです・・・!!」
藍と橙は手を合わせた。
「まあ、完全ではないと思うが、少しは効き目があると期待しても良いと思うぞ」
「私たちがかかっても、紫様が復活させてくれそうですが」
「期待してたのか」
「それでは紫様、行って参ります」
「気をつけなさいよ、関係上は橙の保護者なんだから」
「判っております、紫様。 ご心配なく」
藍と橙は手を大きく振り、紫と別れた。
「大丈夫かしら・・・」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「あなた!!! 大変!! うちの子が・・・!!!」
「どうしたというんだ?! いったい、ああ!!?」
人里の一角。
再び異変が起きていた。
「おまえ、離れろ!! いつ首が爆発するか判らんぞ!!!」
「でも、放っておけません!!!」
「はっ!!!!!」
そんな矢先、その子供の首は見事に爆発した。
血が大量に飛び散り、その血は子供の両親にかかった。
「だから、離れろと言っただろう?」
父の方が先に倒れた。
やがて、母の方も力を失い倒れた。
2人の首は爆発した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
翌日。
日が良く照っているいい日だった。
「もう昼ね、気持ち良いわ」
霊夢は伸びた。
いつの日か、人里であった騒ぎが噓のように静かだった。
「これでまた報告が来たらたまったもんじゃないわ」
しかし、霊夢が予想している通りだった。
「号外でえええええええええええええぇぇぇぇぇえええぇぇぇえぇぇぇえす!!!」
「な、何?!」
突然、神社の外から大きな声が聞こえた。
文だった。
「文?! 五月蝿いわね、静かにしなさいよ!!!!」
「いやぁ、霊夢さん、こんにちは。 それより一大事なんですよ!」
「はぁ?」
文は新聞を取り出し、霊夢に手渡した。
「記事の内容は言わずとも判りますよね?」
「どうせ例の菌の事でしょ?」
「ご名答です☆」
「・・・」
一通り新聞の記事に目を通した。
「これは・・・人里の方がまた大変な事になってるわね」
「霊夢さんは来ますか? 調べに」
「冗談じゃないわ、そんなとこに行って感染したら命がダメになっちゃうじゃないの」
「それも、そうですね」
文は変に頷いた。
「でもですね、それのせいで新聞も満足に記事が書けないんですよ」
「良いじゃないの」
「ふっ。 霊夢さんは記者じゃないからそんな事言えるんですよ。 まったく」
「どうせ記者じゃないわよ。 興味はあるけど、死にたくないからね」
「博麗の巫女として、それは失言だと思いますが」
霊夢はのせられた。
霊夢は文に連れられ、人里に来た。
「通してくださーい、文々。の者です、通してくださーい」
文は野次馬達を押しのけ、被害者の家に入った。
その後に、霊夢は続く。
「こんな感じですね」
「うわぁ、これはまた派手になってるわね」
「あっ、血は踏まないでください。 ていうか、部屋には入らないようにしてください」
文に手を出され、霊夢は入りそうになっていたところを止められた。
部屋の中では3人の死体。
全員首が吹っ飛んでおり、血管やら何やらがはみ出しまくっている。
「こんなにひどいモノだとはね」
「でしょう? この菌にかかると大変なんですよ」
「なんでそんなに軽く言えるのかしら・・・って、あれ?」
「どうかしましたか?」
「これは・・・」
霊夢はふと足下を見た。
もちろん、菌がかかってるかもしれないので手は出さない。
「これは、菌が入っていたモノじゃない?」
「そう言われてみると、そんな感じがしますね」
霊夢が見つけたのは、何かのケースだった。
「見た事無いものだけど、これに菌が入っていたと思っていいんじゃない?」
「これに入れて持ち運べば誰にでも可能でしょうね」
するとますます判らなくなっていく。
誰にでも可能なら、犯人像がしぼれなくなっていく。
「じゃあ犯人は? ますます判らなくなっていくわよ?」
「あぁ、そう・・・でしたね。 私とした事が、犯人しぼれないなんて」
文は悔しそうな顔をした。
しかし、霊夢は確信している。
文は犯人なんかではないと。
2人は被害者の家を出た。
「3日以内に発症するんでしたよね、私たちは大丈夫だと思いますか?」
「少なくとも、危険性はあるからね、どちらかか又はどっちも助からないわ」
「縁起でもない事言わないでくださいよ、霊夢さん」
2人は笑い合った。
被害報告。
現在、謎の菌に感染した人たち。
・人里の住民であり、寺子屋の生徒でもある男の子。
・その両親と兄弟関係の子供。
・その家族の家を捜査した人4名。
・新たに発覚した、寺子屋生徒1名。
・そしてその家族。2名。
合計。
約10名。
投稿タイミングが早かったですね・・・。
コメント見ましたが、
『ワンダと巨像』
の存在知りませんでした。
私はまだまだシロートでしたね・・・。
HAMU
- 作品情報
- 作品集:
- 17
- 投稿日時:
- 2010/06/20 00:52:50
- 更新日時:
- 2010/06/21 15:21:02
- 分類
- 異変解決に向けて
霊夢はのせられた、なんて一言でいきなり場面が変わったり、
幽々子、紫はまあいいとして、レミリアは紅魔館には他にも前の話で
色々あったんだし、元の木阿弥ってわけにもいかないんじゃないだろうか。
前の幽々子の描写が一切なかったのに、おかしいと言われても、その、困る。
待ってるから、頑張って作ってくれよ
乱雑な文章にならないようにしてくれれば、大丈夫
長くしてくれれば、もっとよくなると思う
いつまでも、応援してるからな!
というものだった。
↓
幽々子が妖夢に出した指令というのは、100段ケーキを作れというものだった。
幽々子が猛スピードでケーキをむさぼり食っている中、
妖夢は少し前の事を考えていた。
↓
幽々子が猛スピードでケーキをむさぼり食っている中、妖夢は少し前の事を考えていた。
全体的に読みやすくなってきたような気もするけど改行の仕方がおかしい。
改行でかえって読みにくくなってる部分が多々。
文は悔しそうな顔をした。
しかし、霊夢は確信している。
文は犯人なんかではないと。
ここも
しかし霊夢は、文は犯人なんかではないと確信していた。
ぐらいでいいかと。
人間の目は横についてるからもっと横長に書き連れねた方がええ。
てか作者は本当に小説やここのSSを読んだことあるのか?
スルーしたくても嫌でも目についてイライラする
よってキャラ個別タグはいらない
っていうか城やケーキのくだり普通に面白い
で終わってるように見えるんだけどこれは新しい表現技法か何かなの?
HAMUさん、何で貴方がこんなに叩かれてるか分かるか?
郷に入っては郷に従えって言うでしょ?ひぐらしみたいなもんだよ
もう少し人の話に耳を傾けろってこったよ
というか、縦読み多すぎw
つまらないとかだれうまとかw
かえって謎は深まるばかり。3人はどう動くのか。
これからも頑張って下さい。伏線の張り方がいいね。
そそわだと、一定の量を越えるとページが変えられる仕様になってるから容量オーバーにならない