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『守矢神社に勤めてるんだが、私はもう限界かもしれない』 作者: スラップブラ
「うけんだけどwwwwwwwwww」
「……」
目の前で菓子を貪りながら、シンバルを叩く猿のぬいぐるみ(香霖堂で見た)の如く手をバンバン叩いて下品に笑うのは、紛れも無く早苗だ。
こんなの部外者だと思いたいが、早苗であるのがつらい現実であり事実だった。
「早苗、その言葉遣いやめなって言っただろ?」
神奈子が半ば諦めつつ指摘する。
「は?うっざ みんなやってるし」
「よそはよそ、うちはうち」
「古wwwwうけるwww」
「別にうけないから。何でもかんでもヤバイとかうけるとか言うのやめなさいよ」
「だってうけんだもん」
「はぁ……」
早苗がこうなったのは、早苗が16になった辺りだ。
急に外の世界の、年頃の少女が使うような言葉を使い出した。
「早苗。神に仕える者が汚い言葉を使っちゃあいけないと思うんだ」
私、諏訪子がなるべく優しく言った。
あまり強く言うと、聞く耳持たなくなってしまうのだ。
「は? だからみんなやってるって言ってんだろ」
「《みんな》は巫女かい? 違うだろう?」
神奈子も加勢してくれる。
「早苗? 大多数がそうだとしても、悪い方に合わせる必要はないんだよ」
「そうだよ。きれいな言葉を使おうよ、早苗……」
「う〜ける〜」
「……」
「……」
また《うける》か。
私も神奈子も、額に手を当てて沈黙した。
これ以上、何を言っても無駄だと思った。
「この煎餅クソうめぇ」
「早苗。うまいにクソはつけないの」
神奈子は、それでも一応注意はするみたいだ。
「説教うざ〜 つかそれしか言い様ないじゃん まじうける」
言いようが、無いと来た。
今の子たちは、ボキャブラリがないのか?
「とってもおいしい とか、すごくおいしい、とかいろいろあるじゃない」
「なにそれ? 堀君のパクリ? う〜ける〜〜」
似ているものは、すぐにパクリ。
真似?とか似てるね。とか、色々あるのに。
「堀君? 早苗の友達かい?」
「堀君知らないとかありえね〜〜〜 テレビ見ろっつ〜の〜」
早苗は、香霖堂にある《てれび》とか言う箱に対して奇跡を起こし、外の世界から電波を引っ張ってきているらしい。私にはよくわからないけど。
「……早苗、外の世界が恋しいのかい?」
神奈子がふと、呟いた。
「はっ そんなわけないじゃん みたいな……」
図星だ。
私はそう思った。神奈子の面構えが変わったのを見ると、彼女も気づいたらしい。
「こ、恋しいとか。ホームシックって奴? ダッサァ! ウチがそんなんになるわけないしみたいな」
必死になって弁解しているのを見ると、それは確信に変わった。
「……そうだね。外と比べれば……ここは不自由だし、友達もいない。さぞ辛かったろう……」
「う、……うける」
「神奈子……?」
「諏訪子。私達が間違っていたと思わないかい?」
「えっ?」
「早苗は、子供だ。今は、年頃の娘だ。本来ならば、きっと友達たちと遊んだり毎日楽しく暮らしていたのだろう」
神奈子は真面目な顔で話す。私も、早苗も、黙って聞いていた。
「私達のわがままで早苗を苦しめてきたんだ」
「は、な、何が言いたいわけ……?意味わかんな、いし、みたいな……」
「諏訪子。早苗を解放してあげよう」
「えっ?」
「私達が消えれば、早苗は巫女である必要はなくなる。辛い修行も、堅苦しい掟も、すべてから自由になれる」
「神奈子……」
「ちょ、ちょっと、何それ? まじうけんだけど」
口調は変わらないが、明らかに早苗は慌てていた。
「……わたしも、同じ気持ちだよ」
「諏訪子……すまないな」
「いいんだよ。早苗のためさ」
「え? ……え?やばくない……?」
「安心して。早苗。私達が消えても早苗はちゃんと元の世界に戻すように、スキマ妖怪に頼んでおくから」
「そうだね……早苗。元気でね」
「ちょ、まじ、う、け……」
私と神奈子は手を取り合った。
儀式を、始めるために。
「う……うけないよぉっ!!」
私と神奈子はハッとして早苗を見た。
「う……いや、ですっ……ごめんなさい、ごめんなさい! 確かに、外の世界がうらやましくなる時もあります! でも、でも私は、それよりも諏訪子様と神奈子様の方がもっともっと、大事です!! だから……だから、私のわがままのために、消えたりしないでくださいっ!!」
早苗はぼろぼろと大粒の涙を零し、泣き、叫び、訴えた。
「早苗……」
「早苗、あんた……」
「ひっく、神奈子さまぁ……諏訪子様ぁ……ごめんなさい、わがままな子でごめんなさい……いい、子に、なりますから……私を、置いていかないでください……」
「……よしよし」
「神奈子さまぁっ!!」
早苗は神奈子の胸に飛び込んだ。
「ごめんね、早苗」
私は泣きじゃくる早苗の頭を優しく、優しくなでた。
「雨降って、地固まるだね」
「ケロちゃん、風雨に負けず!」
「お? 対抗したな? こんにゃろ、ぐりぐり」
「あうあう」
神奈子に頬をつつかれる。
「……ふふふ」
神奈子の腕の中から、笑い声が聞こえる。
私と神奈子はぽかんと顔を見合わせ、やがて笑った。
スラップブラは最近の若者の言動に嘆いております
話は急でご都合主義ですが、どこの家庭もこんなアットホームだとよろしいのにね!
スラップブラ
作品情報
作品集:
17
投稿日時:
2010/06/20 07:10:12
更新日時:
2010/06/20 16:10:12
分類
水虫
超うけるんですけど
みたいな
マジうけるwwww
私「あの、早苗。少し信仰が少ないんだけど」
早苗「おい八坂ァ!!」
神奈子「あ、ああ、はは、ははは・・・」
信仰集めもプログラミング並にデスマーチなんじゃね?的なww
まぢ許さなぃし
怖いよう
ぶるぶる・・・
ま、じ、受け・・・る
なんだこれwwwww
神様が良過ぎるわwwwwwww
うける……
これなら早苗のスイーツ(笑)も許せる
みたいなカンジぃー?
統一感ある、みたいな?