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『堕落の触手』 作者: ナレン・フライハイト
『いやっぁぁ……! やめえっ……! きゃあっぁぁっぁぁ!!』
罪人の過去の行いを映す浄玻璃の鏡に、華奢な体格をした女性が無理やり男に着物を脱がされ襲われている姿が映っている。その浄玻璃の鏡を手にもつのは、幻想郷担当の閻魔、四季映姫・ヤマザナドゥ。今映姫が裁こうとしている霊は、生前数多くの女性を襲い強姦に及ぶことを重ねてきた。その一つ一つを、映姫はその光景を顔色一つ変えずに冷たい視線でただ淡々と眺めている。
一通り見終えた後、映姫は鏡を置き目の前にいる男の霊に罪状と判決を事務的に言い渡した。もちろん判決は黒である。霊は獄卒に連れられ物寂しい法廷を出て行く。ふと時計をみると、勤務終了時間を幾分か過ぎていたところであった。
「さて、今日の仕事はこれで終わりね……」
映姫は椅子から立ち上がり法廷を後にし、てきぱきと帰宅の準備を始めた。すると、映姫の背後から聞き慣れた声が掛けられる。
「お疲れ様でーす四季様!」
「あら小町、お疲れ様」
元気よく小野塚小町に映姫はそっけなく返した。しかしそんな事務的な挨拶だけで終わらないのが映姫である。
「小町、今日も運んでくる霊が少なかったわよ。また何処かで居眠りでもしていたのかしら?」
「い、いやーっはっはっは! ま、まあそれは置いておいてですね……」
「置いておいてではないでしょ! まったくいくら注意してもあなたのそのサボリ癖は直らないんだから……。そもそもあなたはね……」
「い、いや違うんですよ! 今日の罪人はとりわけ罪の重そうな連中ばっかだったから、四季様の負担にならないようにですね、少しばかし罪人を減らしたほうがいいかなと……」
「適当な言い訳を言わない!」
映姫の鋭い喝が小町に飛ぶ。普通の人間ならばその一喝のあまりの迫力に黙りこくってしまうだろうが、小町とて伊達に映姫の説教を受けてきたわけでわなく、すぐさまあれこれとまくし立て始める。
「いやいや、言い訳なんかじゃないですよ! 特に最後の奴なんて四季様の嫌いなタイプなんじゃないですか? いやー罪の無い女性をあんなに襲うなんて酷いヤツです! うん! 四季様もあんなヤツの犯した罪を見なくちゃならないなんて職業とはいえ大変でしょう! そこでこの小野塚小町、映姫様の心労を少しでも減らそうと説教覚悟で運ぶ人数を減らした所存であります!」
「ご気遣いありがとう。でも例えそれが本当だとしてもいらぬお世話よ。私は閻魔、いちいちそんなことに心を動かしていては仕事にならないわ」
映姫はあくまで冷静な態度で返答する。小町は面白くなさそうに唇を尖らせていた。
「えー、そんな心ない機械みたいなこといわないでくださいよぉ! 私の心遣いに感動してハグしてくれるくらいのことはあってもいいと思いますけどねぇ? こんな風にねぇ!」
「っ―――!!」
小町は勢いよく映姫を抱きしめる。身長差のため小町の豊潤な胸が映姫の顔に押し付けられた。あわてふためいて頭が沸騰したように熱くなり顔が幼女臭のする吸血鬼の根城のように真っ赤になったが、なんとか映姫は小町ほ振りほどいた。
「な、な、な、何をいきなりするの!? びっくりするじゃないの!」
「ありゃ、四季様顔真っ赤。すいません、息苦しかったですか?」
「そ、そうよ! まったく! はやく帰りなさい!」
「は、はいー!」
あまりの映姫の剣幕にさすがの小町もたまらず逃げるように帰っていった。そんな小町の後ろ姿を、映姫はブスッとした表情で、まだ顔を赤くしたまま眺めていた。
「まったく、小町の馬鹿……」
あんなことをされたら顔を赤くしてしまうに決まってるじゃないか。いや、別にいやらしい意味とかそういうのではなくて……そもそも、私はそういったことには興味がないのであって……。あんなものを顔に当てられたら誰でも顔を赤くしてしまうのであって……。
映姫はそんなふうに帰路の最中、ずっと悶々とした様子でぶつぶつと自分自身で言い訳をし続けた。
自宅に戻った映姫は気持ちを落ち着かせると、次の日の仕事に差し支えないようにテキパキと就寝の準備をして横になる。
『いやっぁぁ……! やめえっ……! きゃあっぁぁっぁぁ!!』
「……っ!」
絹を裂くような悲鳴が映姫の頭の中で木霊する。瞼を閉じた映姫の脳裏に映るのは、最後に判決を下した霊の浄玻璃の鏡で映した光景。無抵抗な女性たちを、有無を言わさず強姦するその非道な光景。その不快な光景を振り払おうと寝返りをうち何も考えないようにするも、頭には延々と被害者の女性たちの声が響く。
結局、眠りにつくまで映姫の頭からその光景がぬぐわれることは無かった。
◇◆◇◆◇
夜の帳がおり幻想郷が闇に包まれる中、博麗神社からはほのかな明かりと賑やかな騒ぎ声が溢れていた。博麗神社恒例の人妖問わずの大宴会である。この日の宴会は特に大規模で幻想郷中から様々な面子が集まっており、映姫と小町も漏れずに参加していた。
既に全体的にかなり酒が回っており、淡麗優美な黒髪を靡かせる永遠の姫と長い銀髪を輝かせる竹林の自警団が飲み比べ勝負を始めたり、天才と歌われる薬師と、怪しげな笑みを浮かべるスキマ妖怪と、妖怪の山に住むしめ縄を背負った神とがまったりと痴話話をしたりなど、とても和やかな雰囲気であった。
数少ない酔っていない面子の一人である映姫は、例に漏れずすっかり酔ってしまいあたりかまわずちょっかいをかけている小町を見て一つ軽くため息をついた。
「まったく……あんなに酔ってしまって……」
「すいません。ここ、いいですか?」
「え? あ、はいどうぞ……」
映姫に声を掛けてきたのは紫色の髪と胸に掛かっている眼球のような物体が印象的であり、その小柄な体型に映姫はなんとなく親近感を覚えた。
「あなたが幻想郷の閻魔様を担当なさっている四季映姫さんですか?」
「ええそうですよ。あなたは確か、地霊殿の主、古明地さとりですね?」
「さすが閻魔様、既にご存知のようで」
「ええまあ、職業ですので」
映姫はそう言いながら手元にある杯に僅かに残った酒を口にする。同じくさとりも杯に酒を入れ軽く口をつける。
「一体閻魔様ってどれほど私達のことをご存知なんですか? 実は実生活全てが分かっていたりして……」
「いえいえ、詳しいことは判決を下すときに浄玻璃の鏡で見ますので……」
「なるほど……それにしても、大分お疲れのようですね」
「え?」
突然の発言に思わず面食らってしまう。まさか他人から疲れているように見えると言われるとは思っていなかったのだ。自分自身ではそれほど疲れているつもりはなかったのだが。
そう映姫はふと思った。
「自分ではそんな疲れているつもりはないと……自分ではそう思っていても、案外疲れているものですよ。もっと自分に素直になって、楽になったほうがいいですよ」
「……ああ、私の心を読んだのですね」
「すいません、こういう妖怪なものですので」
「いえいえ、お気になさらず。とはいえ、あなたは基本的にそう、はっきりとモノを言い過ぎますね」
いつの間にかついついいつものように口うるさく説教を始めてしまいそうであった映姫であったが、さとりの背後から突如飛びかかってきた乱入者によってそれは中断されることになる。
「お姉ちゃーん!」
「あらこいしじゃないの。どうしたの?」
「いいや別に、お姉ちゃんがいたから、つい、ね」
古明地こいしは明るい笑みでさとりの頬に自分の頬を擦り合わせている。その光景を見て、映姫は思わず表情をほころばせてしまう。
「仲がよろしいのですね」
「ええまあ」
さとりは苦笑しながら頬をポリポリと掻く。すると、さとりの背中に抱きかかっていたこいしが映姫の方に興味を示してきた。
「お姉ちゃん、この人だれ?」
「ああ、閻魔様よ」
「へぇー」
こいしはニヤニヤしながら映姫を眺めている。映姫にはこいしが一体どういう意図で自分に笑顔を向けているのかがよく分からなかったが、まあ悪いことではないのだろうと特に気に止めなかった。その後映姫は、ゆっくりと酒を堪能しながら、さとりと話に花を咲かせた。
これほど話が弾んだのは久しぶりかもしれない。映姫はさとりとの会話の中でそんな印象を受けた。さとりの態度は実に礼儀正しく常に好印象を受ける。また、聞き上手でもあるらしくとても心地よく話ができ、ついつい止めどなく話し続けてしまう。心を読めるさとりが出来るだけ自分が話しやすいようにリードしてくれているのかもしれない。映姫がこれまで聞いていたさとりの評価は決して良いものではなかったが、こうして直に会話をするとむしろ真逆な評価を映姫はさとりに抱いた。
「しっきさまー!」
そうして話していた最中の映姫の頭に、突然に柔らかい感触が襲ってくる。間違えようもなく、小町の豊満とした胸であった。
「こ、こら! なななな! 何を突然!」
「へへへー! いいじゃないですかぁー! 今夜くらいはぶれいこうでいきましょうよぉー!」
「……完全に出来上がっているわね……それでは私はそろそろこれでおいたまします。今日はありがとうございました」
「いえいえ、こちらこそ久しぶりに楽しくおしゃべりが出来ました。それでは、また今度にでも……」
「それじゃあ、また今度ね閻魔様……くすくす」
さとりは落ち着きのある柔和な笑みを、こいしは明るい向日葵のような笑みを浮かべつつ必死になって小町を背負いながら飛んでいく映姫を眺めていた。
◇◆◇◆◇
『いやっ! やめてっ……! きゃあ!』
映姫は奇妙な浮遊感を感じながら、異様な光景を目にしていた。小柄な女性が、大柄な女性の服を引き裂き、顕にした秘所に手を入れていた。襲われている女性は長い赤い髪をフルフルと振っている。それは、見間違えることのない自分の部下である小町だった。
『おねがいですっ! やめてっ……やめてください……!』
小町を襲っている女性の顔は確認できない。何処か見覚えのある後ろ姿であったが、誰だか分からなかった。本来ならば小町を襲っている女性に怒りを覚え、小町をなんとか助けようと思うはずであった。しかしながら、映姫の感情を支配している大部分はそんな正義心ではなく、襲われている小町から受ける胸と頭が燃えるぐらいに熱くなってしまうような高揚感と興奮、そして、小町を襲っている女性に対する、羨望であった。
『きゃっ! そ、それ以上は……嫌ぁ……!』
小町の秘所にどんどんと指が入っていく。秘所から流れ落ちる液体はとても官能的で、美しくて――。
『やめてください……! 四季様ぁぁ!!』
「……!」
映姫は汗をダラダラと流しながら飛び起きる。自分の体を見下ろすと、寝間着はぐっしょりと濡れており、今すぐにでも取り替える必要があった。
「わたし……なんて夢を……!」
ハッとなり汗でグショグショとなった自分の寝間着の下半身の部分を調べると、微かにそこから汗の臭いとは違った独特な香りが漂ってきた。映姫は言いようの無い嫌悪感に身を震わせながら急いで着替をする。
あんな夢をみてしまうなんてなんということであろう。閻魔たる自分が。恐らくさとりに言われた通り疲れていたに違いない。だからあんな、望んでもないような夢を見て思ってもいないようなことを思ってしまうのだ。
そう憤りながら着替をしていると、一通の手紙が届いているのに気づく。差出人は、古明地さとり。開いて内容を見てみると、『どうか地霊殿に来て下さい。お見せしたいものが有ります』とだけ書いてあった。
一体どんな要件であろうか。見せたいものとは? そういった疑問が浮かんできたが、招待を受けながらいかないのも失礼だろうし、もっと手紙の内容を具体的に書くべきだと説教する必要もあるため、頭から先程の淫乱な夢を振り払い、地霊殿へと向かうことにした。
神社の近くに大きく開いた穴から地底に入り仄暗い洞穴を下って地霊殿へと行くと、さとりは玄関で笑顔で迎え映姫を先導する。何故か映姫がさとりに先導されている間には人ひとりどころがペット一匹見かけることができなかった。
「あの、一体何処へ……」
「そういえば閻魔様、昨夜、いい夢は見ましたか?」
「なっ……!」
「おや、どうやらいい夢を見たようですね、くすくす」
さとりの質問から映姫は明らかに悪意を感じ取る。さとりは相変わらず笑顔のままである。
「どうして、そのことを……」
「さて、つきましたよ」
さとりに連れられた部屋は地霊殿の中でも最も低い階層に位置しており、円形状の部屋で天井は半球状になっていた。明かりは殆どなく、人間ならば視界全てが闇に包まれて何も目視することができないだろう。映姫はそのままさとりに連れられるまま部屋の中央へと歩いていく。
「さて、こんな何も無いところで私に見せたいものとはいったいなんなのですか?」
「それはね……これよ」
その瞬間、映姫の足元から黒い影のようなモノが飛び出し映姫の四肢を絡めとった。
「なっ……!! これは一体……!」
壁に掛けられた粗末な燭台に次々と頼りない明かりを放つ火が灯されていく。その明かりに映るさとりの表情は、今までとは別人と思えるほど悪魔めいた笑みを浮かべていた。
「ふふふ、どうやら上手くかかってくれたようね……」
黒々とした影は次第に形を明確してゆき触手へと姿を変えていった。触手は映姫の服をじっくりと破りとってゆき、体の至る所を舐め回すようにぬめぬめとした粘液を体中に塗りこんでゆく。
「ひっ……何よ……なによこれぇ……!」
「それはこの地霊殿が元は地獄だったころの名残。この地獄に送られてきた者たちの邪念の塊。私の意のままに動くお気に入りのペット。でも、心配する必要はないわ。それはね、あなたを素直にしてあげる優しい触手さんだから」
「素直……ですって……? きゃあっ!?」
黒い触手が映姫の体の隅々までその粘液にまみれた先端を這いずり回せてゆり、体を包み込むように絡まっていく。締め付ける力の強い触手の動きは滑らかとは言えず、動くたびに映姫に痛烈な痛みを与えた。
「ああっ……! いやっぁ……! 痛いぃぃっ!! ぐぎぃぃぃぃぃぃっ……!」
「そう、素直にね。前にいったでしょう。あなたは溜め込みすぎなの。ちょっとは素直になったら……?」
「そうだよねぇ。自分に正直が一番だもんねぇ!」
突如誰もいなかったはずのさとりの背後からこいしが現れる。こいしは先日の宴会と同じように濃厚にさとりに絡まっていた。
「私達に嘘をつくことは出来ないわよ。私は心を読める。こいしは無意識を操れる。貴方の意識も、無意識も、丸裸。あなた、閻魔様の癖に随分エッチなことを求めていたのねぇ」
「違うっ……! 私は……そんなこと……いぎぃ……! 望んで……ああっ! ……ないっ……!!」
「嘘ばっかりぃ! 私が無意識を操ってあなたが無意識で望んでいることを夢にしてあげたら、自分の部下を強姦したくせにぃ、くすくす」
「そんな……嘘よ……嘘よ……きゃあ!!」
触手が映姫の体をじっくりと這いずり回る。その触手の動き一つ一つが、閻魔であるはずの映姫にすら耐え難い痛みを映姫に与えた。
「ぎゃああああっ!! ぎぃいいいいいいっ!!」
「くすくす、かわいい声をあげちゃって。その触手から出ている粘液はよくある官能小説に出てくる触手のように媚薬なんかじゃないから、痛みはただ痛みとしてあなたに伝わってるのよねぇ。しかもあなたのために数百倍に痛みが伝わるようにして。あなたの心からもその苦痛が伝わってくるわ、かわいい」
「いだいいだいいだいぃいいぃい!!」
「もうお姉ちゃんたらサディストなんだからぁ。そういえば私のときにも随分と楽しそうだったよねぇ」
「だって私の大好きなこいしがあんな痛そうにしていたら楽しいに決まってるじゃないの」
「こいしの……とき……?」
映姫は苦痛で飛びそうな意識の中、さとりとこいしの会話にかすれた声で割入った。それに対しさとりはあっけらかんと答える。
「ええ。この子、昔はとっても問題児だったんだけど、この触手にちょっと頼んだらこんなにかわいい子になったのよ」
「うん。最初は怖かったけど、でもこの触手さんが私にお姉ちゃんの素晴らしさを教えてくれたんだぁ。今じゃあお姉ちゃん大好き! こんなことだって平気でできちゃうよ!」
そういうとさとりとこいしは互いに向かい合い蛇が相手を絞め殺すようにきつく抱き合うと、激しく舌を絡ませ合いながら深く口付けをし始めた。
「ん……んぁ……あんっ……」
「あんっ……くはっぁ……んんん……」
二人は互いの舌からヨダレを垂らしながらねっとりとした濃厚な口付けをし終えても尚、食い入るように互いに見つめ合っている。
「あなたは……自分の妹にそんなことをして……! 妹をなんだと思っているよ!!」
張り裂けんばかりの声で映姫は怒鳴った。しかしさとりは、まったく意に介さないようにあっけらかんと答える。
「なんだって……私の大切なペットだけど?」
「え……?」
「そうだよ、私はお姉ちゃんの大切なペット。お姉ちゃんの幸せはペットである私の幸せ。お姉ちゃんの望みはペットである私の望み。私はね、とっても従順なペットなんだよ?」
まるで鴉は黒い、とでも言うように答える二人に、映姫は唖然とするしかなかった。妹をペットとしか思っていない姉。自分を姉のペットとしか思っていない妹。映姫はとても言葉では言い表せないような恐怖を感じた。そしてそのすぐ後、自分の身にこれから起こることを想像し、さらなる恐怖を感じる。
「ま、まさか……私にも……」
「ええ、あなたは私の新しいペット。とっても淫らで、とっても強くて、とっても偉い可愛いペット」
「……い、いや……やめて……やめなさいっ!! そんな間違ったことをしてはいけないっ……! ……あがっぁ!?」
映姫が叫ぶと触手は拘束を強め映姫に苦痛を与える。映姫の体に絡まっている触手の本数はもはや五十を超えていた。
その内の一本がぬるり映姫の菊座へと滑りこむ。
「うげええええええええええっ!!」
触手の侵入は留まることを知らず映姫の腸内へと余韻もなく入り込んでゆく。
「いだい゛いだい゛いだい゛いだい゛いだい゛いだい゛いだい゛いいいいいい!!!! ぞんなどごろにいれないでぇえええええ!!」
「ふぅん、だったらお望みどおり抜いてあげる」
さとりがクイと指を動かすと黒い触手は映姫の腸から素早く抜き出される。しかし触手が抜き出されると同時に、映姫の菊座から多量の排泄物が溢れ出した。
「きゃああああああああああああっ!!」
嫌な臭いが辺りに立ち込める。映姫は羞恥で顔を赤らめながら涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながら泣き喚きはじめてしまった。さとりはそれを満足そうに眺めている。
「まぁ、閻魔様ともあろうものがお漏らしとは。こんなことが知れたらいったいどうなのかしら?」
「いやああああああ! 見ないでえええええ!!」
続けて触手は、映姫の秘所へとその凶悪な先端を向けた。
「な……何を……!?」
「あなたをペットにする前にあなたの処女、奪っちゃいましょう。そのほうが、楽しいし」
「ひっ……! お願いします……! それだけは……それだけは……」
もはや映姫にプライドのカケラも残っていなかった。今はただ、どうにかしてこの場から助かりたい。そんな感情だけが彼女を支配していた。
「うーんそうねぇ……どうしようかなぁー……うーん……よし、決めた! だぁめぇ!」
さとりが歪んだ笑みでそう言い放つと、真っ黒な触手が、映姫の秘所を無情にも貫いた。
「きゃああああああああああああああああああっ!!」
触手が塗られた映姫の秘所からはうっすらと血が垂れている。その触手に続くように映姫の体に絡まっていた触手が全てゆっくりと解け、映姫をあられもない姿で部屋の中央に置き去りにする。映姫の体は触手によってつけられた粘液だらけであった。
するとその粘液に変化が現れた。無色透明だった粘液の色がだんだんと黒くなっていき、しだいに薄く固くなるそれはまるでゴムのようになっていったのだ。それは茫然自失となり天井を仰ぎ見る映姫の体にぴったりとまとわりついている。どんどんと黒く、薄く固くなっていったそれはついには完全にゴムのようになり映姫の体に完全に密着し包み込んだ。体の線がくっきりと浮かび上がり、ほぼ裸と言っても過言ではないほどであった。
そのラバースーツに身を包んだ映姫がゆっくりと体を起こす。その目は何処か別の世界を写しているように虚ろであった。そんな映姫にさとりが話しかける。
「さあ、自分に素直になって。今、あなたはどんな気持ち……?」
「わかんない……なにこれ……」
「さあ、気持ちを楽にして……あなたがいままで理性で押さえ込んで我慢していたことを、やってみて」
「がまんしていたこと……?」
映姫は無意識のうちに、スーツでぴっちりと覆われた秘所にそっと手を当てる。
「ひっ!? なにこれ!? 気持ちイイ……気持ちイイ……気持ちイイよ! 気持ちイイ気持ちイイ気持ちイイヨオオオオオオ!! このスーツの締め付けも最高! たまらない! 私の体を圧迫するこの感覚! あああああああああああっ!!」
映姫は普段からは想像もできないようなだらしない顔で大きく叫んだ。さとりはそれをニヤニヤと満足そうに眺めている。
「ふふ、それはよかったわ……それは貴方のための特別製よ。あなたが望めば、指定の部分の肌を露出させることができるの。ほら、やってみて」
さとりがそう言うと、映姫はおもむろに下半身を見つめる。すると、秘所の部分に食い込んでいたゴムの部分が垂らした絵の具が水面に広がっていくように穴があき、秘所がさらけ出される。
「本当だ……でも、ちょっと締め付けがなくて残念かも……」
そう言いながらも、映姫は自分の秘所に迷いもなくゴムで覆われた指を入れ込む。
「あぁん!!」
映姫は恍惚とした表情で喘ぐと、すぐさま指を激しく動かし始める。
「あっ! んん! ひゃん!」
それは決して上手いとは言えるものではなかったが、それでも映姫は必死に指を動かす。
「あっ! くる! きちゃう! きゃあああああああああああああっ!!」
そしてあっという間に、映姫は達してしまった。
「はぁ……はぁ……自慰……初めてなのに……あっという間に……イッっちゃった……うふふふ……」
その後も映姫は自慰を止めることもなく、回数が十数回を超えたところで気を失うことでついに止まった。
その光景を、古明地姉妹はねっとりと絡み合いながら眺めていた。
「ふふふ、堕ちたね。お姉ちゃん」
「うふふ、そうね」
◇◆◇◆◇
「くかぁー……」
死者達の魂を運ぶ三途の川の川岸、小町はそこでいつもの通り大きないびきをかけながら眠りこけている。
「んかぁ……?」
ふと人の気配を感じた小町が目を開けると、そこにはいつの間にか笑いながら立っている映姫の姿があった。
「うぇえええ!? し、四季様ぁ!? すすすすいません! 今すぐ仕事に戻りますんでどうかご容赦を!」
「いいえいいのよ小町、別にそのまま寝ていても」
「へ? あ、その、どうも……」
小町は予想だにしていなかった発言を訝しげに思いながらも再び横になる。するとその瞬間、小町を抑えつけるように映姫が覆いかぶさってきた。
小町はその姿をみて驚愕する。映姫の体は先程まで晒していたはずの素肌が黒いラバースーツで覆われていたのだ。
「ちょ、ちょっと四季様? い、いったいこれは何の冗談ですか?」
「くすくす、小町。私、ずっと自分を偽ってたの。自分の閻魔という立場からそういうものを否定していた。私はそんなことには興味はないと思っていた」
「し、四季様……? な、何を……?」
「でも違った。私が数々の性犯罪者達にいだいていたのは嫌悪の感情ではなかったのよ。求めていたのよ! 羨望、そう、羨望の感情だったのよ!」
映姫のゴムで包まれた手が小町胸と秘所に伸びまさぐり始める。
「ひぃっ!? や、やめてください四季様! 正気を取り戻してください!」
「あらまぁ、私は正気よ小町。ただ自分の本心に気づいただけ、さとり様にね」
そう言いながらも映姫の指は的確に小町を刺激し快感を与える。
「さとり……さま……? いぃい!?」
「もう、小町ったら感じ易いんだから。やっぱりさとり様に献上する前に楽しみに来てよかった」
「献……上……!? あっ……! くっ……!?」
「そ、私と小町は、さとり様のペット仲間になるの。素敵でしょ?」
「そんなの……ああっ……!! 素敵じゃ……! あんっ……!? ないっ……!! あんっ! おねがいです……もどってくださ……きゃっぁ!!」
映姫の魔手に侵されながらも小町は訴えるが、その訴えが映姫に届くことはない。
映姫は小町の胸を握っていた片方の腕を小町の秘所へと入り込み、両手の全ての指が小町の秘所に入り込む。
「い、いったい何をするつもりですか……?」
「ふふ、なんでしょう」
そう笑いながら、映姫は両腕を使って小町の秘所を広く広く開いていく。その勢いは止まることを知らず、大きさはこぶし大以上へとなっていった。
「ぎえええええええええっ!! いたい! いたいよぉ!!……それいじょうやったら……!」
あまりの苦痛に少女らしからぬ声を上げならも懇願するが、映姫にとってはその悲鳴すら彼女に快感を与え、既に映姫のスーツで締め付けられた秘所は溢れ出す愛液によって濡れ、下半身へと広がっていた。
そして、広げられすぎた小町の秘所に薄く張っていた処女膜は映姫による拡張に耐えることが出来ず張り裂けてしまう。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あっ!!」
「ああ……泣き叫ぶ小町もかわいい……はぁ……はぁ……」
なおも映姫は小町の秘所の拡張をやめない。そしてとても常識では考えられないような大きさまで開いた小町の秘所に、映姫は自身の頭部を入れ込む。
「ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!?」
さらに秘所を拡張させながらずぶずぶと映姫は頭部を小町の体内へと入れてゆき、とうとう小町の膣内に映姫の頭が丸々すっぽりと入り込んだ。小町の腹部は妊娠したように膨らんでいる。
「ああっ……小町の中、温かいよ……落ち着く……いい……私は今、小町と一つになってるのぉ! ふあああああっ!!」
「うげぇええええぇええぇええっ!? ひぎゃああああああああっ!!」
映姫はトチ狂ったように歓喜の声を上げ、小町は荒れ狂ったように泣き叫ぶ。小町の精神は、そこでぷっつりと切れた。
じっくりと小町の膣内を堪能した映姫は、再び小町の秘所を広げ頭部を外へと出す。気を失いながら地面に倒れる小町を、映姫は汚れた顔で満足気に見下ろしていた。
◇◆◇◆◇
その数日後、是非曲直庁の法廷ではいつもの通り閻魔四季映姫によっていつも通りに裁判が行われていた。法廷にいるのは映姫と裁かれている霊のみ。霊の罪は何人もの女性を強姦し殺めたこと。当然黒の判決がくだされるべき霊魂である。
映姫が罪状を読み上げ、判決を言い渡す。本来ならばそれで終わるはずであった。しかし、映姫の口からはさらに言葉が紡がれる。
「……と、本来なら黒の地獄行きですが、ひとつだけあなたの罪状を白にする方法があります」
映姫はおもむろに足を机の上に置きに股を広げる。そこにはスーツで締め付けられた映姫の秘所のスジがくっきりと浮かび上がっていた。
「もし、私を満足させることができたら……あなたの判決、白に変えてあげないこともないわ、くすくす」
「――それでどうお姉ちゃん? 新しいペットは」
「ええとてもいいペットよ。素直でかわいい。映姫が持ってきたこの子も聞き分けがいいしね」
「私よりもかわいい?」
「いいえ、一番かわいいのはあなたよこいし、あなたが、一番のペット。大好きよ」
「だよねぇ! 私も大好き、お姉ちゃん!」
地霊殿の奥底で、さとりはこいしの頭を優しく撫でる。そして次に、床に猫のように丸まって眠っている小町の頬を優しく触れ、うっすらと微笑んだ。
「さて、次は誰をペットにしましようかしら?」
展開が急なのは仕方ないね。
普段な真面目な映姫様がよがり狂ったらギャップ萌えがあると思うんだ!
どうでもいいけどエムラクールさん滅殺6で私の場を更地にしないでください。土地2〜4枚くらいしか残らなくなるじゃないですか。
6/28誤字修正
>>3様ご指摘ありがとうございました。
ナレン・フライハイト
作品情報
作品集:
17
投稿日時:
2010/06/27 11:22:25
更新日時:
2011/08/14 11:30:10
分類
四季映姫
小野塚小町
古明地さとり
古明地こいし
悪堕ち
ラバースーツ
黒4マナ、インスタント
そういや堕落が再録されるとか
逆じゃね?