大洪水

「完成ー☆」
「あああぁ・・・」
あっけにとられたよ。
にとりが「見せたい見せたい」とか言うから、来てみたのだけれど。
「巨大な、放水砲台☆」
「用途が無いと思う」
「文さん、そんなこと言わないでくださいよ」
だって、水はどこからくるの？
どこに放水するの？
そう言う事なのですが・・・。
「え？　外の世界で言うプールみたいなものだね」
「いらない気がしますが」
そんな私の言葉を聞かず、にとりさんは意気揚々とした。
「とにかく、作ってみよう！！」
いや、本当に困りますって。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「魚さん、でておいでぇ〜・・・きゃあっ！！」
妖怪の山の麓の川。
あの３妖精が食べ物を求めて魚を捕りにきていた。
「ん？」
サニーは何かに気づいた。
「おおい！　ルナ、スター！　なんかあるよ！」
「「？」」
ルナは持っていた魚を全て川に流した。
スターはそこら辺に座っていただけなので、すぐに駆けつけた。
「何これ」
サニーが見つけたのは、にとりが造った巨大放水機だった。
「これ、確実にいじっちゃ危ないやつだと思う」
と、ルナ。
「面白そうじゃない、少しいじってみましょうよ」
と、スター。
「ふふふ、判ってるじゃない。　私がこれをいじりたいのは当たり前でしょう？」
と、サニーは偉ぶった口調で言う。

「では早速」
サニーは機会によじ上り始めた。
「これは、川につながってるわね」
「じゃあ川を綺麗にするものじゃない？」
サニーとスターは楽しそうに会話を交わす。
ルナは、「我関せず」という態度で２人を無視し、魚を捕るのを続けている。
「何これ、ぷしぇ？」
サニーが見つけて突起には『PUSH』と書かれていた。
「それを押すと川が綺麗になるんじゃない？」
「おおなるほど！」
スターの言う事に、サニーは嫌に納得した。
「よしでは早速！！」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「文さん、見ておいてくださいよぉ？」
「・・・」
にとりさん、正直危険です。
やめてくださいってば。
私とにとりさんは、川を上るように川沿いを歩いていた。
どうしても放水させてみたいとか言って来るし・・・。
「文さん・・・何か聞こえます・・・」
「はい？」
にとりさんが何かを言い始めた。
そう言われたので、私も耳を澄ましてみる。

ゴオオオオオオオオオオォォォオオオォォォォオオォォオォォォオオオオオオォオォォォッ！！！！

「！？」
な、何だこの音！？
隣を確認する。
「あ、」
にとりさんが川の上流の方を見て呆然としている。
そして、

グオオオオオオオォォォォオオオォォオォォオオォォォォオォオオオオォォッ！！！

ものすごい量の水が上流の方から・・・。
「うわあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ！！？」
にとりさんが全速力で走って逃げ始める。
私は飛び、普通にかわす。
ああぁ、にとりさんってものすごい早かったんだ。
「あれ？」
私は下の方を確認した。
「助けてええええぇぇぇぇっ！！」
「誰かあああああああぁぁぁあぁぁぁぁっ！！！」
「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁっ！！」
あの光の３妖精が思いっきり流されている。
この人たちの所為でしたか。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その後、霊夢さんの協力により、３妖精をフルボッコしました。
にとりさんはもの凄い怒っていました。

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その後、鬼と河童や天狗の協力により、洪水で破壊された箇所を修復しましたとさ。