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『撫でたい背中』 作者: 新素材

撫でたい背中

作品集: 18 投稿日時: 2010/07/19 11:44:29 更新日時: 2010/07/19 20:47:31
*注意*



1.しばらくの間、朝ご飯をおいしく食べられなくなる可能性が有ります。



2.しばらくの間、昼ご飯をおいしく食べられなくなる可能性が有ります。



3.しばらくの間、おやつをおいしく食べられなくなる可能性が有ります。



5.しばらくの間、夜ご飯をおいしく食べられなくなる可能性が有ります。



6.しばらくの間、夜食をおいしく食べられなくなる可能性が有ります。



7.お酒は二十歳になってから

































「大丈夫?」



「ルォェエエエェエエェェエエエ…おっ……」







居酒屋のトイレで嗚咽を漏らすのは、私の愛する友人、宇佐見蓮子。



今日の彼女は少し荒れていて、ついつい深酒をしてしまったのだった。



「蓮子ったら、熱くなりすぎなのよ……」



「うぅ……エ゙ェッ」 クプッ



「鼻毛の切り方は確かに重要だけど、そんなに熱くなること無いじゃない……」







そう言いつつも、蓮子があらゆるこだわりに関して熱い想いを持っている事は、私が一番よく知っていた。



一度語り始めると話もお酒も止まらないのだ。



それを知っていながら私から止めないのは、酔っぱらった蓮子は単純に面白いからである。



普段、真面目な顔をしてひもパンの研究がどうとか言ってる蓮子が乱れるのは、とっても面白い。



往来で脱いだ時は流石に8ヤードは離れてラインを見た(卑猥な意味で)が、特に問題の無い場合はこうして隣で見て楽しんでいる。







「ふ、んんんンンン………あっ」



「どうしたの? 便器の中に幽霊でも見えた?」 あり得ない話ではない。



「ぐふぅぅぅぅ……」



「メガネっ娘が見えた?」 鼻をつまみながら一応聞いてみる。



「エ゙…………aps]\jwo9j」



「そう…まあ、たまにはそういうのも見えるわよ」



「ちょっと待ってて。 ハンカチ、水で冷やして来るから」







そう言って個室を出たその瞬間、私は知らず知らずの内に、とんでもない事に足を突っ込んでいる事を知った。



「これは……!?」



私が驚くのとほぼ同時に、周りの空気が一気に緊張した。



トイレに同席していた人々の視線が全て私に注がれる。



秘封倶楽部を立ち上げて以来、いくつもの怪奇現象を追ってきたが、今回はそれらと比べ物にならないだろう。



個室内の人間のみ、この奇怪な状況に気がつかず、用を足している。



私は、無意識に笑みを浮かべていた。











「これはこれは……みなさんお揃いで………」











私たちは男子トイレに居た。













「蓮子、ほら、ハンカチ。 顔に当てて」



とりあえずオカマもとい女装男子と言う事で納得してもらおうとしたが、信じてもらえたかは分からない。



まあ、あまり他人に関心のないのが日本人だし、大丈夫だろう。



(面白くなってきやがった……!)



「ルエエェェェエェェエェェェェ」 エンヤ婆みたいな嗚咽だな、と思った。



この様子では、蓮子はまだ真の状況を理解してはいないだろう。



「どう、蓮子。 気分は良くなった?」



「ウウ………」



そう言って、蓮子は背中を指さした。



「え、さすって欲しいの?」



蓮子は小さくうなずく。



「駄目よ蓮子……だって……」 そこで私は黙ってしまった。







蓮子は時々こう言う冗談なのか本気なのか分からない事を言う。



まさか、蓮子はあの事を知らないでこんな事を言ってるのだろうか。



蓮子の生い立ちについて詳しく聴いた事はないが、それ次第ではあり得ない話ではないかも知れない。



そうして少し悩んだが、意を決し話を切りだす。



「蓮子、私はあなたを心の底から愛しているの。 だから、蓮子に触ったら子供が出来てしまうかもしれないわ……」



「エ゙! ッ、ゼエゼエ……」



「やっぱり、知らなかったのね……。 子供はそうやって出来るって、私は小さい頃に教えられたんだけど……」



「………………」



しかし、それもまた一興じゃないかと思う。



本当に、男性と結婚して家庭を持つ事が幸せなんだろうか。



別に女性であっても良いのではないだろうか。



でも、そもそも蓮子が許さないかも知れない。







(ま、いっか)



「どう、楽になった?」



「うぅ……」



「楽になるまでこうしててあげるね……?」



もう何を孕んだって構わない、蓮子を介抱して妊娠できるなら本望だ。



そう決心し、10分。



早くも、私に次なる異変が降りかかった。



「ぅ…………」



「よしよし…………ぁっ!?」



小さく喘ぎ私は口を押さえた。



つわりが来たのである。



(そんな、どうしよう、つわりってこんなに早く来る物だったの!?)



一刻も早くどこかの個室に行きたい。



だが、それが何を意味するかは賢明なメリーには良く分かっていた。



少し回復したとは言えど、今の蓮子に個室の鍵を閉めるだけの気力はない。



つまり、開けっぱなしの形になる。



いくら蓮子と言えどこんな姿(リバース・ヴィジョン)を殿方に見られるなんて、耐えがたき恥辱であろう。



もしかしたら、それが原因で新婚生活が上手くいかなくなるかもしれない。







(ま、いっか)



日本は恐ろしい所だ。



嗚咽を響かせながら、メリーはうっすらそう思うのだった。
鼻毛って切りにくいですよね





最初はそそわ向けに書いてたんで、リバースが見たかった人はごめん
新素材
作品情報
作品集:
18
投稿日時:
2010/07/19 11:44:29
更新日時:
2010/07/19 20:47:31
分類
秘封倶楽部
1. 名無し ■2010/07/19 20:52:48
シュールすぎるw
2. 名無し ■2010/07/19 21:57:36
笑いゲロ吐くかと思った
3. 名無し ■2010/07/20 01:57:50
クソワロタwww
だがそそわに投下してたらこことは比べ物にならん数の読者様(笑)に
粘着されていただろうな…
4. 名無し ■2010/07/20 03:33:51
日本って怖い。
外の世界の方が、幻想郷よりも狂っているとは。
5. 名無し ■2010/07/20 09:53:23
素面の状態でもひもパンについて熱く語ってるあたり
蓮子も駄目なのかもしれない…

>>3
さすがにそれは考えすぎじゃないか
6. 名無し ■2011/01/12 13:37:08
>つわりが来たのである。
来ねぇよ!!
7. 名無し ■2011/02/23 10:43:56
完成度たけぇ!w
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