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『逃走者 六(終)』 作者: 名前がありません号
――人里郊外の森 逃走者第一ゲーム会場跡
「はぁっ、はぁっ、あうっ! くぅぅ……」
切り裂かれた背中が痛む。
羽根を広げるだけで痛みが走る。
それだけではない。
上には天狗の部隊が飛び交い、さらに結界が張り巡らされている。
文は痛みの走る身体を引きずりながら、この場所が自分が逃走者を始めた場所だと気付く。
(あはは……今度は私が、逃走者、ですか?)
信じたくない、信じられない。
過去の成功の全てが一瞬で無に返る。
それだけでも、文にとってはショックだというのに、
さらには同じ天狗達からも敵視され、こうして追われている。
(いつ、いつ間違えたのです? さとりさんを狙った時ですか? にとりさんを捕らえた時ですか?)
(それとも、この企画をした、その時にもう……?)
今の文には最悪の結果しか想像できない。
全て悪い方向にしか考えが向かない。
もっとも捕まろうと捕まるまいと、射命丸文にとっては死刑も同然である。
天狗の追跡を振り切ろうとも、文の居場所は何処にもない。
それは組織に生きる彼女にとっては、死刑と変わらないのだ。
(あぁ……どの道、逃げたって私には、もう……)
出世の道はない。そもそも妖怪の山から追放されたも同然。
彼女の夢は絶たれ、居場所は無くなる。
そして、射命丸文を誰が匿ってくれる? 誰もいない。
誰も信用できない。彼女には友など居ない。
利用しあう関係はあっても、彼女には真に友と呼べる相手は誰一人居ない。
(あは、あはは、何処に逃げても、私は……全部、無くしたんですから……)
文はペンを胸ポケットから取り出す。
そしてそれを喉に突き立てようとして。
何者かに気絶させられた。
「隊長、射命丸文、確保しました」
「ご苦労様です、では彼女を永遠亭に運んでください」
「了解しました」
隊長と呼ばれた天狗、犬走椛が隊員に命令をすると、
複数の天狗が文を抱えて、永遠亭に向かう。
永遠亭側には話をつけてある。
犬走椛は、文が落としたペンを拾う。
「身の程知らず、とは貴女の事でしたね。貴女はそんな器ではありませんよ」
そしてそのペンを握り潰すと、地面に捨てた。
もう彼女には必要のない物だ。
「射命丸文。貴女は自殺をしていい身分ではありません。貴女に死を選ぶ権利などないのですから」
吐き捨てるようにそう言って、椛も永遠亭へと急いでいった。
――永遠亭 永琳の部屋
暗がりの部屋は蝋燭の明かりで永琳と椛の顔を視認できる程度の明るさだった。
椛が永琳の目の前に出した資料には、逃走者で使用された薬物の種類とその出所について書かれた物だった。
各種薬品には、製造元こそ書かれていなかったが、
成分調査の結果、永遠亭にて同様の薬が存在する事を確認した。
「油断も隙もないわね、貴方達は」
「どうとでも言って下さって構いません。重要なのは貴女が射命丸文に協力していたという事実です」
「私は薬を提供しただけ。その後、薬をどう使うかまでは関知しないわ」
「ええ、確かに。貴女はそうかもしれませんが、人里の方々はそう思うでしょうか?」
「……まさか」
「今、この情報は慧音さんに止めていただいています。が、私が要請すれば、この情報を開示する事もできます」
椛は淡々と永琳にそう話す。
一方の永琳はと言えば、椛に対して不快感を露にしていた。
射命丸文の逃走者に関する情報は既に慧音らの手によって、開示されている。
当然その所業に対して、怒りを露にするものも多い。
そしてそれに対して協力している者にも、その怒りは向けられるだろう。
永遠亭に乗り込んでくる、という事は無くとも、
人里での買出しも薬の販売も絶望的になる。そうなれば、永遠亭を養う事は出来なくなってしまう。
どんなに効果が高くとも、信用が無くなれば全てお終いである。
そしてそれを可能にする方法を、目の前の天狗は持っている。
「脅すつもり?」
「無論、これは最終手段です。それに私達の要求を呑んでくだされば、この資料はそちらに提供しますよ」
「私に何をさせようというのかしら?」
「何、簡単な事ですよ。射命丸文を改造していただければいいのです」
「改造ですって?」
「そうです。貴女なら良くやっているのでは?」
失礼な、と永琳は心の中で叫ぶ。
あれは今後の医療発展のための必要な行為だ。
それをただの改造を言われるのは非常に不愉快である。
「こちらが注文書です。その通りに改造してください」
「………この注文書は貴女が書いたの?」
「いいえ、別の方です」
「トチ狂った趣味の持ち主ね」
「ええ、まったくです」
永琳はうんざりしたような顔をする。
其処に書かれている内容は全て可能ではあるが、
これだけの改造を個人にこなした事は一度もない。
身体的にも精神的にも影響が強すぎるせいだ。
一歩間違えば、精神崩壊しかねないレベルだ。
「精神が壊れるかもしれないわよ?」
「その辺りのさじ加減は貴女に一任しますよ。壊さないようにお願いしますね?」
「……善処するわ」
「ありがとうございます。では後日、来ますので」
そう言うと、椛は退出する。
そのしばらく後に、鈴仙が入ってくる。
「あの天狗、帰っていきましたけど……なんです、これ? うわっ」
鈴仙が注文書を見て、驚愕する。無理もないが。
「あの、これ、もしかして、あの天狗に施す奴ですか?」
「そうよ」
「うわぁ連中、趣味悪いですね。これじゃまるで……」
「そこから先は言わない事ね。穢れに毒されるわよ」
「す、すみません。ですが、本当に連中、穢れてますねー。私達でもこんなの思いつきませんよ?」
「だからこそ地上の民は穢れているのでしょう。やはり本質は変わらない、という事かしらね」
そういって、永琳は白衣を纏う。
それを追いかけて、鈴仙も文の居る部屋へと向かう。
その部屋にはこう書かれていた。『特別研究室』と。
「ん……」
文はまぶしさに、ゆっくりと目を開ける。
ココは何処だろう。あちこち真っ白だ。
ここは天国だろうか。
背中の痛みはない。
ただ身体は自由には動かない。
まだ少し眠い。
「あ、目覚めたみたいですよ、師匠」
「そう、今行くわ」
耳に聞きなれた声が聞こえる。
確か、鈴仙さんと永琳さん。
ということはココは永遠亭なのだろうか。
「気分はどう? 文」
「え、あ、その、私は、死んだんじゃ……?」
そう、確か喉元にペンを突き立てて……。
でもそこからの記憶がない。
文は記憶を整理しようとしはじめるが、頭に霞が掛かって、考えが纏まらない。
「少なくとも、私の前にいる以上、生きてはいるんじゃない?」
「そ、そうですよね。私は運がいいのかもしれません」
そういうと、永琳は少し悩むような顔をする。
何か隠しているような、そんな顔だ。
「あの、永琳さん? 何か言いたい事があるのでは……」
「……文、その、今の貴女の身体は……」
「ああ、ここに居ましたか」
すると部屋の扉を開けて、見慣れた天狗が入ってくる。
犬走椛。自分を斬り付けた、天狗。
「ひぃ! あぁぁぁぁ……」
「兎の皆様に聞いたら、ここだと言われたので。注文どおりに仕上げてくださったようですね」
「……」
「後は我々が仕事をしますので。これは報酬です。ありがとうございました」
そういって、椛は永琳に箱を渡す。
中身は希少価値の高い宝石類で、高値で取引されるものばかりだ。
しかし永琳はそれを突っぱねる。
「結構よ。さっさと出て行きなさい」
「そうですか。さ、行きますよ、文さん」
「い、いやぁぁぁ! た、たすけてください、永琳さん、鈴仙さぁん!」
椛は文に目隠しをすると、文を袋に詰めて運び出した。
その姿を見送る鈴仙がぽつりと呟く。
「彼女、どうなっちゃうんでしょう……」
「あまり知りたくはないわね。さ、戻るわよ、鈴仙」
「はい、師匠」
永琳の言葉に診療所へと戻っていく鈴仙。
ただ鈴仙は、地球と月で本当に戦争が起こって、もし捕虜にされていたら……。
ぞっとするような想像を振り切って、診療所へと急いだ。
――人里の外れの小屋
文が袋から放り出された時には、既に椛の姿は無かった。
簡素な小屋の中には、あの有力者の地下室で見たような道具が散乱している。
夏の独特の熱気が、身体中にまとわり付いて気持ちが悪い。
ふと、自分の身体を見る。
そして文はそれを見て、後悔した。
「ひぃ……!?」
股間には肉棒が生えていた。ご丁寧に玉袋まで付いている。
それだけではない。
乳房が張って、乳首からはミルクをこぼしている。
おまけに身体にまとわり付く熱気に、肉棒は勃起してしまっていた。
その上、外気に触れているだけで、脳に快楽が走っていく。
息をするだけで、それこそ気をやってしまいそうになっていた。
「へひぃ、へひぃ、ひぃ……」
はぁはぁと荒い息を零していると、扉を開ける音が聞こえてくる。
入ってきたのは人間の男達。ぞろぞろと入ってきていた。
「へぇ、随分変態な身体じゃないか、この妖怪は」
「おい、もうこいつちんぽ勃起させてやがるぜw」
「へへ、苛めて欲しくて待ちきれないってわけだ」
男達は好き好きに文に言葉を放つ。
「ち、ちがいま……ひぎぃ!」
文の言葉をさえぎるように、肉棒を足で踏みつける男。
ぐりぐりと竿と玉袋を痛いくらいに踏みつけられているというのに、
文の頭の中は強い痛みと快楽に襲われていた。
「あぎぃ、ひぃ、ひ、ひぁぁぁぁぁ!!」
文はたまらず、肉棒から大量に精液をぶちまけていく。
当然のように男の足にその精液が掛かっていく。
初めての射精の快楽に、頭の中がかき乱される。
「おい、何しやがる! きたねぇだろうが!」
グシャッという音が鳴るほど、強く踏みつけられるだけで、
文は強烈な苦痛と快楽の二重の攻めに頭を破壊されてしまいそうになっていた。
「がぁ、いいぃぃ、ぎぃぃぃぃ……!」
「だめだこいつ。余計に汚しちまうだけだな」
「おい、いい物があるぜ」
「お、こいつはいいな……」
男の一人が、紐と栓のような物を手に文に近づく。
「い、いや、な、なにする、ひぅぅ!」
男は文の肉棒の根本に紐を、亀頭の割れ目に栓を押し込んでいく。
当然のごとく、文は射精できなくなってしまう。
「よぉし、これで漏れないな」
「ほれほれ、出してみろよ? 出ないだろうけどなw」
「ひひひ、こいつ、身体びくんびくんしてやがるぜ。変態雌豚だな、こりゃw」
「いや、雌鳥じゃね? 鳩胸の雌鳥だわ、こいつw」
好き勝手に男が文に侮蔑の言葉をぶつけられる。
ただ、その言葉をぶつけられても文は何も言い返せない。
何か言い返そうとしても、頭の中が真っ白になっていくだけ。
また肉棒から射精しそうになっても、紐と栓で射精できなくされている状態では、
射精できずに苦しいだけである。
「あ、あひぃ、で、でないよぉ、でないぃぃ」
「へへへ、ちんぽだらしなく震わせてるぜ、こいつw」
「蹴るたびに我慢汁ぶちまけてやんのw」
「出せなくて、苦しいだろw へへへw」
男らは次々、文の肉棒を次々に踏み潰していく。
それでも文の肉棒は、ガチガチに勃起したままだった。
「おいおい、まだでかくなってるぞw」
「これ自分で咥えられるんじゃねw」
「おーおーためしてみよーぜw」
「んむぅ!? んー、んー!」
そういうと、文の頭を掴み、無理矢理肉棒を咥えさせる。
肉棒を押し出そうと、舌を使うものの、返って肉棒を刺激して気持ちよくなってしまう。
それを見て男達がまた笑う。
「ははは! こいつ、自分で自分のちんぽ舐めてやがるぜw」
「うけるw 変態すぎだろw」
「おら、もっと自分のちんぽ気持ちよくしろよw」
男の一人が文の頭を掴んで、無理矢理頭を動かす。
喉奥まで肉棒が突きあげて、苦しそうな顔をしながらも、
肉棒から吐き出される我慢汁の量は増す一方である。
最早、肉棒は破裂しそうなまでに膨れ上がっていた。
「へへ、こいつも咥えさせてやるか」
男はバイブを手に、文の秘裂に2本、尻穴に1本を突き刺す。
そして肉棒を咥えさせたまま、男らはバイブを蹴り上げる。
「んぶぅ! んん、んぐっ、んぶぅ、んうううううう!!!」
「へへ、もう出したくてたまらねぇみてぇだな。しょうがねぇ。おい栓抜いてやれ」
「おう、へへ、栓つけても我慢汁出しまくってぐちゃぐちゃだぜ」
一旦、文から肉棒を離させて、栓を引き抜くと、先ほどよりも勢いのいい我慢汁が吐き出される。
そして再び文に咥えさせて、一気に紐を解いた。
「ほれ、いっちまえよ!」
とどめと言わんばかりに、玉袋に強烈な蹴りを見舞われると、文は全身を震わせながら絶頂した。
「んぐぅぅぅぅ!!!」
爆発したかのような勢いで吐き出される精液に喉を叩かれる文は、
窒息しそうになりながらも、自らの精液を飲み干そうとする。
しかし黄ばんで、濃く粘ついた精液はとても飲みきれるものではなく、
口から精液を零していく。
「うっはw 出しすぎだろ、文ちゃんw」
「変態雌鳥は射精も長ぇなぁw」
「おらおら、もっと出せよw」
ガスガスと玉袋をけられると、そのたびに精液が製造され、
文の口へと吐き出されていく。
自ら吐き出した精液を飲んでは、射精を繰り返す様は一種の永久機関にも見える。
もっとも、そんな永久機関など何の役にも立ちはしないが。
15分近く射精と精飲を繰り返すと、ようやく文の肉棒はしぼんでいった。
「ん、ぷぁ、あぁ、はぁ、はぁ……えぅぅ」
飲みきれない精液は、身体中のあちこちにこぼれおちて、
文の豊満な肉体をより淫靡なものにする。
しかし当の男らはそれを見ても、さほど興奮した様子はない。
文の頭はすっかり、惚けてしまっていた。
それを目覚めさせたのは男の強烈な腹へのパンチだった。
「ごぇぇぇ!?」
「おらぁ! 寝てるんじゃねぇよ!」
「へぁぁ、えぅ、そ、そんなぁ、お、おまんこも、お尻も、使っていいですからぁ」
「あぁ? おめぇみてぇな肉便器なんかつかわねぇよ、クソ烏」
「お前なんか勘違いしてるだろ? お前は肉便器として俺らの性処理に来たんじゃねぇんだよ」
「そ、それじゃあ……」
「それはなぁ、こうするためだよ!」
「ぎひぃぁ!?」
今度は強烈なキックが、バイブと腹に叩き込まれる。
倒れる文の上に馬乗りになった男が、文の顔をボコボコに殴り続ける。
文の耐久力は高い方だが、それでも何度となく男に殴り続けられると、
端正な顔立ちが台無しになっていく。
男は一発殴るたびに、ひしゃげる文の顔に恍惚すら覚えている。
「げふぅ、ごほっ、あぎゃぁ、ひ、ひはひ……」
「ああ? きこえねぇよ!」
「ひはひ、ひはひへふ、あがっ!?」
「知るか、そんな事! オラオラオラオラオラオラ!!」
そうして、男が満足するまで文の顔を殴りつけ続けると、
男も満足して、立ち上がる。
文はようやく終わったと安堵すると、今度は別の男が近づいてくる。
男は腹を踏みつけ、容赦なく腹にパンチを繰り返す。
文は悲痛の叫びを上げながら、ついには胃の内容物を吐き出してしまう。
すると、男はその嘔吐物に文の顔を押し付けて舐めさせた。
文は屈辱とその臭いに、ただただ涙するしかなかった。
文は1週間の間、そうして男達に身体を求められる事も無く、
ただサンドバッグのように、男達の暴力を浴びせられ続けた。
「うぁ……あが、い、痛いよぉ……」
妖怪の耐久力が幸いして、痣や傷が見られる程度まで回復していたが、
心はもう折られかけていた。
プライドの高い天狗が下衆な人間に、一方的にサンドバッグのように扱われる行為は、
いかに文と言っても、耐え難い屈辱であった。
それでもずっと殴られている間、自らの股間に生える肉棒は勃起を続けたままで、
それもまた文の心を追い込んでしまっていた。
すると扉を開ける音が響く。
文はその音を聞くだけで、身体をビクンと震わせる。
恐る恐る見上げると、そこには見慣れた天狗が立っている。
「も、もみ、じ」
「気安く呼ばないでいただきたいですね」
椛は文の勃起した肉棒をぐしゃっと踏み潰す。
あがっと声をあげながら、まただらしなく射精する。
「たった一週間程度でもうこれですか。これでは先が思いやられます」
「へ? ま、まさか、まだ、あるの?」
「はい? まさか、こんな程度で済むとお思いですか? これからが本番ですよ」
「ほ、ほんばんって……あ、あぁ」
「ええ、想像通りです。これから貴女を地下の妖怪達に引き渡すのです」
「い、いやぁぁぁぁぁ!!!!」
文はただ、絶望した。
――地下
椛は袋ではなく、直接文を地下へと連れて行った。
文の首には首輪は付けられ、四つんばいでまるで犬のように歩かされている。
途中、地下の妖怪達の侮蔑や嘲笑の視線と気配を感じて、文はただ身体を震わせる。
しかしたった1週間とはいえ、暴力を振るわれる事に慣れてしまった身体は、
その状況ですらも、その肉棒をだらしなく勃起させている。
文の中に潜む重度のマゾヒズムが開花した事は、彼女にとって幸か不幸かはわからないが。
しばらく進むと地下の妖怪達の代表として、星熊勇戯が現れる。
といっても直接の手続きをしたのは下っ端の鬼だったのだが。
この際、星熊勇戯は殆ど文を直視していなかった。
眼中に無い、という様子に椛には見えた。
これから文がどうなるかは椛にも良く分かっている。
何しろ地霊殿の当主をあのような姿にしたのだ。
文自身にもそれは理解できている。
もっとも理解出来ている事と、実際に耐えられる事は別問題ではあるが。
いずれにせよ、椛はこれで自分の仕事を全て終えて、いつもの哨戒任務に戻っていった。
それからの文を椛は知る事は無い。知る必要も無ければ、興味も無い。
一つ椛が残念な事を挙げるなら、文が徹底的に落ちるのを最初から最後まで見ることが出来ない事ぐらいだろう。
それからの文の処遇は想像を絶するものであった。
「ぎぁぁ!? ひぎぃぃぃぃ!」
文を複数の鬼達が取り囲んでいる。
巨大な肉柱を文の秘裂と尻穴に叩き込み、
その口を強引に開かせて、食道まで肉棒を押し込む。
一番最初に文が地下の妖怪達に行なわれた仕打ちは鬼たちの性処理便器である。
しかし人間の肉棒とは比べようも無いほどの凶器としか言い様のない肉棒は、
挿入するだけで強烈に拡張され、尻穴に突き立てれば容易に裂けるほどの物である。
極太で長大である肉棒は文の秘裂を容易に押し広げ、引き裂いてしまいそうなほどだ。
痛々しいまでに広げられた穴は、もう並みの肉棒では緩すぎて使い物にもならないだろう。
さらにはそれだけに飽き足らず、子宮口すらも強引にこじ開けて、肉棒を扱くために使っていた。
「んぐっ、んぅ、んぅぅぅ……」
喉の奥、食道まで犯されるなど初めての経験である文にとって、
その肉棒が押し入ってくるたびに、息苦しさと道具のように使われる自分に涙しながら、
肉棒を勃起させては好き勝手に射精する。
それを煩わしく思った鬼の一人が、肉棒に金属の輪を取り付ける。
すると射精が一切出来なくなって、肉棒が勃起したまま戻らなくなる。
射精しようとして、そのたびに逆流していって、精液の熱が肉棒に篭っていく。
たまらない苦しさの中で、文はもがき苦しんでいた。
鬼たちは文に何も声を掛けずに、ただ己の性欲を処理するためだけに文を使っている。
当然といえば、当然のことだった。
道具、それも便器に話しかける奴なんかいない。それだけのことだった。
鬼たちが背筋を震わせると、一回で凄まじい量の射精が行なわれる。
子宮も尻穴も胃も一瞬で、精液で満たされていく。
それと同時に尿や糞の排泄も行なわれた。
吐き出された量が許容量を超えると、次々精液が溢れ、辺りに強い精臭を撒き散らす。
文には一切の食事が与えられていない。
代わりに大量の精液を摂取させられている。
これも永琳の改造の結果であった。精液と糞尿以外の養分は取り込めない身体にされた。
文がこぼれた精液や尿をすすり、糞便を口に含む姿に鬼たちは喜悦の笑みを浮かべる。
プライドの高い天狗をただの便所にしてしまう事は、
地下の妖怪達にとっては実に愉快なことだったからだ。
性交を行なう際は洗浄されるが、ただの排泄行為の場合は、文はほったらかしにされた。
常にそれらの臭いに晒されて、文もどんどん便所のように何も喋らなくなった。
それでも文は自分から命を絶つ事が出来ない。
そして、彼女は並大抵のことでは死ぬ事が出来ない。
それは永琳自身も禁忌としたはずの、蓬莱の薬の応用だった。
不死ではないが、しかし普通の方法では死に至る事は決してない薬。
それが文に投薬された。
永琳はそれを文に告白しようとしたが、椛に阻まれとうとう言えずに送り出してしまった。
そんな事は露も知らない文は、ただただ自殺しようとしても出来ない自分に絶望した。
そしてそれから、文はどんどんおかしくなっていった。
突然あははと笑い出し、鬼や妖怪達に声を掛けては自分を汚してくれ、好きにしていいと言った。
最初は妖怪達も好き放題に使っていたが、次第に疎ましくなっていった。
しつこくしつこくもっともっととせがむ様は最初こそ楽しいものの、
長く続けば疎ましいだけで、面倒なだけだった。
そんな時、新しい地霊殿の当主が文を引き取ると言ってきた。
多くの妖怪達はその言葉に驚愕したが、
新当主がそういうのであればと、文を引き渡した。
――地霊殿
「うふふ、ここが貴女の新しいおうちよ♪」
文は漠然と自分の御主人様になった少女を見た。
何処かでこれと似たような雰囲気の少女を見た気がする。
だが、目の前の彼女は何かが違う。
文は本能的にそう察知したものの、察知したからと言って何が出来るわけでもない。
汚物と精液に塗れた文は丁寧に洗浄された。
御主人様となった少女は、文の頬にキスしながら、
頭を撫でてやり、かわいがった。
そうされているうちに文は、御主人様に依存していく事になった。
地の底まで落ちた自分に、光が見えた気がした。
そんなものがあるはずがないと文が理解したのは、しばらくしてからだった。
最近、御主人様が暴力を振るうようになった。
私の顔を見ては、握りこぶしで殴ってくる。
でも御主人様は笑っている。とっても楽しそう。
水を溜めた洗面器に、何度も顔を押し付けられた。
苦しそうにして、やめてやめてと言っても、
御主人様はやめてくれない。御主人様は笑ってる。
御主人様が腐った食べ物を私に食べさせてくる。
吐くと、吐いた物に私の顔を押し付けて、「こぼしちゃだめー」と言ってくる。
ぷんすかぷんって御主人様が怒ってる。
今度は虫や鳥を御主人様が調理した。
お世辞にも料理が得意とはいえない、御主人様の料理を食べる。
食べないと酷い事をされてしまうので、食べる。
後日、お腹を壊して下痢便を漏らす。
床を汚して、殴られ、蹴られ、掃除をさせられた。
ある時、御主人様がいない時に、御主人様の部屋の扉の前で誰かの声が聞こえた。
私は好奇心から、その扉を開けた。
そこには。
古明地さとりがいた。
綺麗な服を着せられ、安楽椅子に座っている。
いや、置かれているといった方が正しいかもしれない。
何かをブツブツと呟いている。
文がゆっくりと近寄ると、次の瞬間、身体が動かなくなった。
違う、背中を踏まれているのだ。
恐る恐る文が振り返るとそこには、御主人様――古明地こいし――が立っていた。
文は恐怖で身体をガタガタ震わせた。
「だめでしょー、私の部屋に勝手にはいっちゃー」
「あは、しょーかいするね、私のおねぇちゃんの古明地さとりなの」
「って、おねぇちゃんは文を知ってるみたいだけどねー」
「え、何? おねぇちゃん」
「ふむ、ふむふむ、へぇ、そうなんだぁ」
こいしがさとりに近づくと、さとりがこいしに何かを呟く。
文はその様子を逃げる事も出来ずに、ただ立ち止まったままだ。
「ねー、あやー。貴女がおねぇちゃんをこんなにしたんだってねー」
こいしがゆっくりと近づいてくる。
死を覚悟した文は、スッと目を瞑る。
しかしこいしは意外な一言を文に掛ける。
「ありがとう、あや!」
「あなたのおかげでおねぇちゃんを独り占めできたわ!」
「あのどうでもいいペット達もどっか居なくなったし最高!」
「あなたには感謝してもしきれないわ!」
こいしは狂喜乱舞した様子を文に見せる。
文はホッと息をなでおろす。
しかし、こいしはこう続けた。
「でもぉ、おねぇちゃんに両手と両足無いと、一緒に散歩に行けないんだよねぇ」
「どうしようかなぁ? おねぇちゃんの両手と両足……」
「あ、そうだ! ねぇ、あや! 協力してよ!」
「貴女の両手と両足を、おねぇちゃんに貸して欲しいの!」
「こんな事お願いできるのはあなただけなの!」
文はガタガタと身体を震わせる。
ぶんぶんと必死に首を左右に振る。
しかしこいしはそんな文のそぶりを無視する。
「ありがとう、あや! あなたは優しい子ね!」
「それじゃあ、ちょっと痛いかもしれないけどぉ」
「その両手と両足、頂戴?」
そういって、こいしは。
射命丸文の両手と両足を引き千切った。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
――数ヶ月後
「いらっしゃい、あなたが来るなんて珍しいわね」
「紫に様子を見て来いって言われたのよ。あんな事があった後だし」
「ふぅん、巫女さんも大変なんだねぇ。こっちは大丈夫よ、皆が助けてくれるから」
「そう、なら紫にもそう言っておくわ。そういえばさとりは大丈夫なの?」
「うん、お医者さんの話だと、もう少しリハビリがいるけど歩けるようになるって」
「なんでもありね、あの医者」
霊夢が人づてで聞いた話だと、古明地さとりの両手両足を善意ある妖怪が提供してくれたと言う。
それが誰かは知らないが、霊夢には別段興味を惹かれる話ではなかった。
「ふぅ、それじゃ私そろそろ帰るわ」
「えー、もっとゆっくりしていってもいいのに」
「私も暇じゃないのよ。……それにペットが寂しがってるわよ」
「あ、あやー! また粗相して! おトイレはそこでするようにって言ったじゃない!」
こいしがあやと呼ぶペットを叱り付ける。
怒られるとしょぼんと頭を下げるあや。
あやには両手両足が無い。
ここまで身体を捩ってきたようだ。
霊夢は特に詮索をせず、地霊殿を後にした。
色々あっさりしすぎたかもしれない。
しかも、文ちゃん思ったよりハッピーエンドになっちゃったなぁ。
でも、個人的にはこれもいいかな。
ちなみに殺害する案もあったけど、却下。すぐ楽にしてやるのはちょっと……。
とりあえず文ちゃんへの止めは刺せたかな。
ともあれ、これで逃走者は終了です。
他のキャラの後日談を混ぜると微妙かなと思って、
六では文虐めのみに突出させました。
あと年魚さんありがとう。
年魚さんのふたなり文を見たから、文のふたなり化が決定したよ。
え、勝手に使うなボケ? だが私は謝らない。
ともあれ、ここまでお読みくださってありがとうございました。
あ、六だけ読んだとかは無しよ?
名前がありません号
作品情報
作品集:
19
投稿日時:
2010/07/23 10:59:40
更新日時:
2010/07/23 19:59:40
分類
文
こいし
さとり
椛
おもしろかった
早速、こいしのところに行かないとな
実のところ逃亡者読んでて2枚目の文ちゃん描いたんですよ。
ありがとうありがとう
我ながらずいぶんと染まったもんだと思うよ
ものっそいおっきしたけど
あと、さとりんだるまが欲しいです
でももうちょっと激しく改造しても良かったと思います。
あ、でも手足を改造しちゃったら美談になりませんよね。
とはいえお疲れ様でした
天狗えぐい、まじエグい
文ひでえだたけどこの分じゃ天狗は全体的に非道みたいだ
そしてこいしちゃんマジ狂気
ぞくりとしたぜ
シリーズ全体面白かったです
まあ何だ、文ざまぁw
けどまあ、文ざまあwwwwwwwwww