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『かわいそうなみすちー 胸肉編』 作者: おにく
屋台のミスティアはいつも裸だった。胸も性器も隠すことができない。踊れと言われたら裸で踊り、性器を開いてみせることだってしなければならない。
本来ここはそんないやらしいサービスをする店ではなかった。妖怪と人間がおいしい鰻に舌鼓を打つ。ただほのぼのとした屋台であった。しかし悪酔いした妖怪がいやらしいサービスを強要したことが切っ掛けになって、世間にここがそういうお店であるという誤解が広まってしまった。ミスティアはどちらかといえば弱い妖怪だから、強者の横暴には逆らえないのである。
今日のお客は三人の少女だ。
「あはは! いいぞ、もっとやれぇ!」
「ほら、もっと股開けよ!」
萃香と魔理沙が口ぐちに言う。今、ミスティアはカウンターにしゃがみこんで自分の性器をいじりまわしている。ぷっくり膨らんだクリトリスをこしこしこすりあげながら、膣汁をだらだらとこぼしている。酒によって酔いが回った二人は、獲物を見るかのように目を開いて、息を荒げながら見入っている。
そしてクリトリスをぎゅっと、歪むぐらいつまみあげたかと思うと、尿道から潮が噴き出し、ミスティアはカウンターに尻をついた。人前でするオナニーでも、問題なく絶頂出来る体にされてしまっていた。
「いやらしい鳥ね。ほら、これが欲しいんでしょ」
霊夢は紙幣を何枚か取り出すとミスティアの膣にねじ込んだ。心付けである。ついこの間異変を解決し、霊夢の羽振りが良い時期であった。この屋台での食事も、代金は全て霊夢持ちである。膣汁を吸ってふにゃりとしたお札を見たミスティアはとろんとした顔で頭を下げると、また屋台の中に戻っていった。
ミスティアは客の機嫌を損ねて何度も殺されかけた。骨を折られたこともあったし、左手の小指は引きちぎられて永遠に失った。お客が楽しんで飲めるように、ちんちん狂いの変態鳥としてふるまうしかないのだ。
ところでミスティアがオナニーを終え、麻布で膣を拭きとるころには、既に鰻がほとんど無くなっている状態になっていたようだ。しかし三人ともまだ満足した様子ではない。
「霊夢、もう鰻が無くなっちゃうぞ?」
「ちょっとうなぎ以外の肉も食べたいわね」
「ああ、鳥肉なんか食べたいな」
この人たちは私をどうとでもできる。だから逆らえない。要望は全て聞かなければいけない、奴隷のような立場のみすちーであるが、かなえられない注文もある。たとえばそもそも材料の無い料理は作れないのだ。
「す、すいません。ここはうなぎのお店なので、鳥肉は……ないんです」
ミスティアはただただ頭を下げた。
殴られるかもしれない。おでこに汗がつたう。上目づかいで顔色をうかがう。バラされた鳥肉を見るだけでもトリハダがたつミスティアに、鳥肉を振舞えというのは無茶である。
客は三人とも笑っていた。
「いや、私の目にはおいしそうな鳥肉が見えるぜ? ぷりぷりと美味しそうな肉が」
「そうね、脂肪がのってて、上等な鳥肉ね」
「やわらかくて、食べたらほっぺたがおちそうだ」
「え?」
ミスティアはきょとんとした顔になる。鳥肉なんてここには絶対にないはずであったのに……。ミスティアがおろおろしている。
突然のことだった。
ミスティアの背後に迫った霊夢がその首根っこを掴み、おっぱいが鉄板に当たるよう、力づくでおしつけた。しゅうしゅうと肉の焼ける音、そして香ばしい匂いが辺りに広がる。脂が染み出し、ぴちゃぴちゃと跳ねまわる。
「あ゛あ゛あ゛ああぁあぁぁぁーーーーっ!!!!」
胸の神経を刺すのは、数百度におよぶ恐ろしい熱。ミスティアは暴れようとするが、霊夢の力の方が圧倒的に強く、全く抵抗にならない。そして30秒ほど火を通すと、こんどは勢いよく鉄板からはがした。皮が多少焦げ付いていたため、皮の千切れる個気味のいい音がベリッと鳴った。ミスティアの胸と鉄板から、脂の泡がはじける音が聞こえる。
全身脂汗で濡れたミスティアはただ酸素を取り込もうと肺から胸までひくひくとさせている。その茶色く焼けた胸に霊夢はかぶりついた。
「生焼けね」
奥はまだ赤いままだった。無情にもミスティアはもう一度鉄板に押し当てられた。煙がまたしゅうしゅう立ち上った。こんどの痛みはじくじくと鈍かった。
「あ゛あぁぁ……、いやああぁぁぁ……!」
二度目のミスティアの叫び声は弱々しく、悲痛なものだった。すでに神経が死に始めており、痛みより悲しみの方が強かったらしい。涙をぼろぼろとこぼして、ただやめてくださいと乞うている。その薄幸の顔を見て、萃香はころころと子供らしく笑い、魔理沙はにやつきながら酒をあおった。霊夢はそんなことよりただ肉を食いたいという様子だった。
白と茶色に焼けた胸肉はある程度焼けた所でそぎ落とされ、表裏と更に焼かれた。茫然自失のみすちーはへたりこみ、とても料理なんて出来る状態ではなかったので、肉は客三人の間で調理された。ぷりゅぷりゅの脂肪の食感は好みがわかれるかもしれないが、そのとろりと舌で溶ける柔らかさ、確かに上等であり、ミスティアが振舞った鰻たちにも負けないおいしさだと歓迎された。硬くとがった乳首は軟骨のようである。三人はその肉をぺろりと平らげ、そこでやっと満足したらしい。
「じゃあね、楽しかったわ」
「こんどは別の部位が食いたいぜ」
「また来るからなー!」
満腹になって屋台から去っていく霊夢と魔理沙、萃香などは笑顔のままその手をミスティアに振っていた。知的生命体同士で肉を食い合う社会、幻想郷の常識であり、なんの悪びれることが無いのもまた当たり前の態度だった。
後にのこったのはぼろぼろのミスティアと、さみしく明る屋台の光。
ミスティアは自分の胸を見る。するとまた涙がこぼれた。声はひどくかすれている。
「わたしの、わたしのおっぱいが、なくなっちゃったよぅ……」
赤ちゃんを育てるための大事な物が無くなってしまった。ミスティアの周りにはたくさんのお代が景気よく落ちていたが、ミスティアが失ったものはお金以上の物だった。屋台をやっているかぎり、こんなことが何度もある。しかし人間や他の妖怪を食ったりその財産を奪ったりすれば、怒りを買ってもっと恐ろしい目にあうだろう。なんの集団にも属さない、か弱い鳥の妖怪にはこんな人生しか用意されてないのだ。
胸がえぐられたその跡には、血まみれの醜い裂傷だけが残っていた。
作品情報
作品集:
20
投稿日時:
2010/08/21 10:16:17
更新日時:
2010/08/21 19:16:17
分類
ミスティア
屋台
カニバリズム
霊夢
魔理沙
萃香
今度は理不尽というスパイスで味付けした手羽先が食いたい。むしゃぶりつきたい。
こう、「どうしようも無い境遇」って最高(いや、最低と言うべき?)ですね。
「口に入れる物を調理いたす場所に尻や足を乗せるとは何事か!」なんて怒らないから、ちょっと女将さんこっちおいで。
永遠亭に行くと
「あら、じゃあチンコ生やしてあげるから精液で育てなさいな」
いやいじめってレベルじゃないなw
こういう話を見てると人間ってある意味妖怪よりも恐ろしいんじゃないかと思えてきます。
※7
平等と平和で、人間と妖怪の差異がなくなった世界とか連想した。
みすちーがまな板になってしまった……