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『なりきりスレ から やってきました』 作者: sako
霧雨 魔理沙 さんの 発言>>
・霊夢、やめてくれ…
博麗 霊夢 さんの 発言>>
・何を止めてって言うの、魔理沙?
霧雨 魔理沙 さんの 発言>>
・いや…その、そこイジられると…弱いから…ううっ♥
博麗 霊夢 さんの 発言>>
・あら、“そこ”って何処かしら? 言葉だけじゃ分らないわよ
霧雨 魔理沙 さんの 発言>>
・ううっ、そこは、あそこ…だぜ
博麗 霊夢 さんの 発言>>
・あそこでも分らないわ。ほら、ちゃんと言いなさい
霧雨 魔理沙 さんの 発言>>
・その…お股の…///
博麗 霊夢 さんの 発言>>
・お股の? 何?
霧雨 魔理沙 さんの 発言>>
・おま…おまんこ………だぜ
博麗 霊夢 さんの 発言>>
・そうね。魔理沙のお毛々も生えていないつるつるのおまんこ。
博麗 霊夢 さんの 発言>>
・魔理沙はここ、弄られるの好きだものね
霧雨 魔理沙 さんの 発言>>
・ううっ/// はずかしぜ…
博麗 霊夢 さんの 発言>>
・ほら(くちゅくちゅtyくちゅ…
霧雨 魔理沙 さんの 発言>>
・ああっ、ダメっ、霊夢…強すぎ…いいっ♥(びくっ…びくっ…
博麗 霊夢 さんの 発言>>
・ふふっ、魔理沙見てるとなんだか私も…ああっ♥
博麗 霊夢 さんの 発言>>
・興奮してきちゃった(くちゅ…
博麗 霊夢 さんの 発言>>
・ほら、魔理沙。私のにも、シテ…♥
霧雨 魔理沙 さんの 発言>>
・はぁはぁ…霊夢ぅ(くちゅ…くちゅくちゅ…
博麗 霊夢 さんの 発言>>
・ああっ、そこ鳩 いいわ、魔理沙。もっと、強くして…っ♥
霧雨 魔理沙 さんの 発言>>
・霊夢っ♥ 霊夢っ♥ ああっ…きっ、キス、キスしようぜ♥ キス…して♥
博麗 霊夢 さんの 発言>>
・魔理沙…んっ、ちゅっ…♥
博麗 霊夢 さんの 発言>>
・ちゅっ、ちゅっ、んあっ…(魔理沙を見つめる。キスしながら一緒にイキましょうの合図
霧雨 魔理沙 さんの 発言>>
・んっ…霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢っ♥
博麗 霊夢 さんの 発言>>
・魔理沙ぁああああああぁぁぁぁ♥
霧雨 魔理沙 さんの 発言>>
・ダメ、もう、イク♥ イっちゃう…ぜ♥ イクっっ!!
博麗 霊夢 さんの 発言>>
・私もイクッぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!111111111111111111111
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「それじゃあ、また今度ね魔理沙。今日は…良かったわよ」
“魔理沙”さんから『また…だぜ(チュ』というメッセージを受け取ったのを確認してから私はキーボードから手を放した。
フローリングの床に手をついてアシカの逆のような体勢に。
ぼうっと光る15incモニタのノートの画面に視線を注ぎ、僅かな沈黙の後、軽くランニングを終えた後のようにため息をつく。チャットの会話ログには先ほどまでの“魔理沙”さんと“霊夢”の夜伽の様子が残されていた。
僅かな語彙ながらも扇情的な少女達の逢瀬が、ログの魔理沙は当然、霊夢も興奮し、はしたない言葉を口走り、執拗に快楽と愛を求め、互いに性器を弄りあうようなレズビアンな描写がそこには記録されていた。
少女達は同時に果て、その後、二、三語、短い言葉を交わしてから再びこの機会に巡り会えるよう再会の約束をして分かれている。興奮冷めやらぬと言った調子で。
けれど…
“霊夢”の台詞や動作を入力した“私”自身は何の興奮も感じていない。あるのは長い間、モニタに向かって小さなキーを打ち続けていたことからくる疲労感だけだ。霊夢の愛情や痴態を冷ややかな視線で見ていた、と言うわけでもない。本当に今私の全身を満たしているのは軽い疲労だけで、興奮も侮蔑も、それ以前にまっとうな感情というものを持っていない。文字列の上で魔理沙をかるくいじめ、かわいがり、愛してやった霊夢とは大違いだ。32bitのテキストデータと現実世界の私。はたして、どちらがより“生き生きとしている”のか。ヴィシュヌとアバターの逆転。その事実に僅かにイノセントであった私の中に鬱という感情が芽生える。
「なんて。これを考えているのも“アバター”なんでしょうけれど」
そう呟いて私は腕の支えを取り払い、そのまま後ろ向きに倒れる。霊夢、をするというのはやはり疲れるものだ。
さて、今更ではあるが事情を説明しよう。
ここは幻想郷。妖怪と人間の少女が楽しく空を飛び回り、弾幕をかいくぐって楽しくなるBGMが聞けて美味しいお酒が呑めるすてきな楽園…などではない。日々、下降を続ける日経平均と給与所得。自殺者数が毎年3万人を少し超えてそれ以上は数えられない素敵にくそったれな現実世界だ。
そして、当然のように私はその幻想郷の調和と平定を守る楽園の素敵な巫女ではなく空を飛ぶことも弾幕ごっこも、ましてや巫女服すら着たことのない何処にでもいるフリーターの女だ。
年は26。名前は―――いや、私の事を説明するのはここまでだ。
個人情報云々、を言っているわけではない。意味がないからだ。博麗神社の巫女/幻想郷の抑止力/主人公/紅白/チート性能とそんな霊夢とくらべれば私など村人Aに等しいペルソナしか与えられていないNPCのようなものだ。そんな人間の詳細を語ったところで時間は浪費すれど、得るものはなし。文字通りの時間の無駄だからだ。私のような人間などこの世の中には国内だけでも数万を下らない数がいるだろうし、そんなもの特別サンプルとして選ぶほど酔狂な物好きもいまい。ましてや、今回、私のパーソナリティなど語ったところで無意味なのだから。物語には、世界には何の変化も起こせない。
そんな私が“博麗 霊夢”の名を借りているのはなんてことはない。趣味だ。
世の中には“なりきり”と呼ばれるファン活動がある。
アニメやゲームのキャラクター…私の場合は“博麗 霊夢”、彼女らに扮して彼女らの様に振る舞うロールプレイングゲームの一種だ。私はしないが…といううか出来る訳がないのだが、コスプレイヤ―さんなどもその系統なのだと思う。
何が楽しいのかと聞かれても一概に答えにくいが、子供のころ、誰でもしたであろうおままごとやヒーローごっこなどに根源の部分を求めれらるのかもしれない。現実からの乖離、或いは逃避。違う自分になりたいという感情は誰しも持っているだろう。それを“違う誰か”ではなく明確な方向性を持ったキャラクターに当てはめただけに過ぎない。まぁ、おままごとやヒーローごっこと同じで幼稚と捉えられるかもしれないが。けれど、先ほど私が魔理沙さんとしていた事は余り子供向けの内容ではないだろう。
あれはなりきりの楽しみ方の一つ、チャット機能を利用してなりきり同士での会話を楽しむなり茶、キャラ茶と呼ばれるレクリエーションの一つだ。茶はチャットのインターネットスラングで、キャラクターになりきった人たちはキャラを演じつつとりとめのない会話を交わしたり特定条件…たとえばこのキャラクターたちで桃鉄をやればどんな会話が交わされるのか、どんなプレイが繰り広げられるのか、と言った思考実験じみたものを行ったりする。
そして、私と魔理沙さんがしていたのはその中でも夜伽や姫事、時に強姦などを題材とした十八歳未満は利用不可のチャット上で性的な行為を行うエロチャと呼ばれるものだ。
身体を重ね合わせ、性的な行為をする自分がなりきったキャラクターに合わせ自分自身も興奮する…時に自分の手で性器を刺激して快楽を得る一種のシュチュエーションプレイ、非接触型のセックス、一般には浸透していない言葉だがヴァーチャルセックスと呼ばれるものである。
魔理沙さんとは東方系のなりきりスレッドの一つで知り合い、多数参加公開型のチャットを通して、今ではあんな風にマンツーマンの非公開型チャットで私は“霊夢”として他愛のない会話を楽しみ、身体を重ね愛を語り合ったりしている。この霊夢と魔理沙さんはもう恋人同士と言っても過言ではない仲なのだ。
けれど、ここで一つ、問題が出てくる。
魔理沙と仲良くしてセックスをして喜んでいるのは私が演じる霊夢であって私自身ではない。私自身は冒頭のように魔理沙さんには悪いが興奮も愛も感じてはいない。身体は火照りを憶えないし、性器は乾いたままだ。いや、決してつまらないとかおもしろ半分に魔理沙さんに合わせてその反応を見て楽しんでいる、と言うわけではない。これでも私は霊夢を真面目に演じ、キーを叩いているときは本当に霊夢になりきっているほどだ。いや、だからこそか。画面上の霊夢が興奮や愛、快楽を一手に引き受けているせいで現実世界の私の所へはそれらの感情が届かない。いや、何もエロチャだけの話ではない。魔理沙さんと普通の会話を楽しんでいるときも私本体は冷え切った心をしている。生き生きと楽しそうに魔理沙と会話する霊夢とは裏腹に。
キャラクターとの乖離。否、寧ろ私の現実味が薄れ、キャラクターとしての霊夢に現実感が表れていっているような…
ドラえもんの秘密道具の中にかげきりばさみというものがある。名前の通り、自分の影を切り取って自由に使役できるというひみつ道具なのだが、それを借りたのび太はサボって、影にママに言いつけられた仕事や宿題を任せっきりにしようとするのだが、時間が経つにつれ影は次第に自我を持ち始めのび太と入れ替わろうとする…というエピソードがある。ある意味ではこれはそれに似ている。若しくはキャラクターが生を持ち現実世界を支配するパラレル西遊記。アレは傑作だ。
と、そんなことをとりとめもなく考えていたところでお腹の虫がなった。
魔理沙さんとチャットを始めてから数時間。最後は恋人らしく愛を交わしあってから別れたわけだが、それ以前から私は何も口にしていなかったことを思い出す。スパム専用と化しつつある携帯を開いて時刻を確認、午前一時。ひのふのと逆算し始めておおよそ丸一日、何も食べていないことに気がつく。そりゃお腹の虫もい悲鳴を上げるわけだ。
私はもぞりとナマケモノの動作で立ち上がり、部屋の隅に置かれた冷蔵庫を開ける。ブーンと低く呻るような音を上げる冷蔵庫の中身は見事に空っぽ。僅かに味噌やマヨネーズなどの調味料があるだけだ。カップ麺でも置いてなかったかと今度はコンロの下の戸棚を開けるが使い古したフライパンや鍋、隅っこにホウ酸団子が置いてあるだけで食べられるものはない。
「はぁ…仕方ないか」
私はひもじさと財布の具合を相談し、一昨日バイトから帰ってきてから実に36時間ぶりに外に出ることにした。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「あっしたー」
やる気のない店員の声を背に近所のコンビニから出る。指に食い込むビニールの袋にはおにぎりが二つとカップヌードルの塩が一つ。それとビールは飲めないので少し高いがジーマの瓶が一本入っている。食後に一本開けようという腹づもりだ。
光化学スモッグで汚れた空には星の瞬きは見えず見る価値もない。ましてや面を上げて進めるほど正道も歩んではいないのでうつむき加減に帰路を急ぐ。
街は静かで時折、走り抜けていくタクシーのエンジン音しか耳にしない。犬の遠吠えが聞こえた時代ももはや過去か。誰しもが眠りにつき、悪党と正義の味方の時間である夜を一人歩いて行く。ちかちかと明暗する街灯の下を通り抜け、虫以外寄りつくもののいない古びた自販機の前を通り過ぎる。まるで、誰もいないゴーストタウンを歩いているよう。否、余りの過疎ぶりに自分自身さえも希薄化し、そのまま消え失せてしまうのではないかとあり得ぬ危惧を抱く。
もしかすると私がなりきりのチャットにのめり込んでいるのはその為なのかもしれない。
私は世間で言うところのオタクではあるが余り裕福ではないため、グッズを買いあさったり30P500円ほどする薄っぺらい本を大量に買い集めたりすることは出来ない。絵を描いたりSSを書いたりするような二次創作できる技術も持ち合わせてはおらず、ましてやシューターとしての腕は最下級。ノーマルクリアで精一杯だ。スコアアタックやルナクリア、正直者の上避けなどとても出来そうにない。そして、畜生、認めたくはないが私には友人や恋人と呼べるような存在はいない。全て私の非社交的な性格のいたすところだ。
私個人としては何一つとしてこの世の中に影響を与えたりすることは出来ない。だから、私は仕方なく、いや、卑怯にも霊夢というペルソナを被って、あのようなことをしているのだろう。せめて、私はここにいるのだと曲がりなりにも証明するために。
その証明するための仮面に生も感情も過剰に注ぎ続けているのは誰なのか、その思考は無視した。
「…ん?」
また、自分の思考の世界に没頭しているとこの薄暗い夜道を歩いているのは自分だけなのではないと、後ろから聞こえてくる足音で知った。
振り返るまでもない。世界に自分しかいなく、その自分もいずれは消え果てる、なんてのは中学二年生の時、自分は特別なのだと思い込んでいた奴が高校二年生になって考えてしまう浅はかな妄想だ。こんな夜中でも自分以外の人間に出会うこともあるだろう。
私は後ろから聞こえてくる足音を無視して歩き続けた。
違和感を憶えたのはそれがずっと耳について離れなかったからだ。
私が今、歩いているのは昼間はキンコンカンと工作機械が奏でるドラムの音がひっきりなしに聞こえる町工場が建ち並ぶ一帯だ。大通りから外れた裏道と呼べるような路地。道幅は決して狭くないが、市の予算の都合か、道は凸凹していて劣化の後が見られる。そんな道をこんな真夜中に通り抜けるのはこの道が家があるマンションの近道だと知っている私ぐらいなものだろう。だというのに…足音は後から近づいてくる。
偶然?
理性はそう考える。
けれど、余りに低いその確率に心臓は早鐘のように鳴り始める。
はたして、こんな深夜に二人の人間が普段なら誰も通らないような道を同じタイミングで通るなどというのはどれほどの確率なのだろう。
まさか、後ろの足音は私についてきているのでは…
自意識過剰だ、そう思っても足音が、近づいてくる。
「ッ!?」
足音がきもち、先ほどより近づいてきているような…
これも偶然だろうか。
自然と足が速くなる。けれど、駆け出すには至らない。まだ、私の中の理性的な部分が怖がって走り出すなんてなんて間抜けな、と嘲っているからだ。そして、その強がりに隠れた本来の恐怖…下手に動けば後ろの足音はジェラシックパークの後ろから追いかけてくるT-REXのように唐突に走り出し、私に迫ってくるのでは、というそういう恐怖だ。隠れているわけではないのに私は隠れて殺人鬼をやり過ごそうとする映画の登場人物のように息を殺し始める。いや、馬鹿馬鹿しい。偶然、道が同じになっただけじゃないか。工場地帯とは言えここは市内。何万人も人が暮らしている都会だ。そういうこともあるだろう。ああ、そうだ、と私は後ろから歩いて来ている人が本当に私の後をつけているのかどうか、確かめる方法を一つ思いついた。次の曲がり角で右に曲がり、その次の角でも右に、もう一度右に、最後に右に曲がれば、一区画を一周して私はもとの道へ戻ってくる。迷っているわけでもないだろうにそんな歩き方をする人間はいないだろう。仮に一度目の角を曲がるまであの足音がついてきても偶然だ。二度目でも可能性は低いだろうがあり得る。そうやって試せばいいのだ。
私はその考えの通り、次の曲がり角で曲がった。
大きな工場の倉庫伝いに伸びる道だ。倉庫を取り囲むコンクリートブロックの壁を右手に暗く狭い道を歩いて行く。果たして足音は…
「ついてくる…」
コンクリートに反響し、しっかりと私の耳まで届く足音。それはまるで耳元で鳴らされているように五月蠅く聞こえた。そんな、と私は前傾姿勢に走る寸前の速度で歩き続ける。ま、まぁ、まだ一つ目だ。次の曲がり角であの足音が消えてくれればそれで済む。畜生、だっていうのに足音は…
「なんで、ついてくるのよ!!」
私は叫び声を上げて走り始めた。恐怖に、身体が耐えきれなかったのだ。
三つ目の角を曲がり、脇目もふらず、もといた道へ戻り、全速で走る。
自分の足が地面を蹴る音と激しい呼吸に耳は満たされ他の音を拾うことは出来ない。それでも振り返って後ろを確認する余裕はなく、私は前を向いたまま無我夢中で足を動かす。息が上がり胸が苦しい。運動不足が痛感させられる。それでも足は止めれない。恐怖が疲労を心臓の跳ね上がりを無視して走れと命令してくるからだ。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
私は叫び声を上げて夜の街を駆け抜けていっていた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
次にまともに思考が出来たのはワンルームの自分の部屋に倒れ込むように帰ってきた、その瞬間だった。
何処をどう逃げてきたのかまるで記憶にない。自分の部屋は五階だがエレベーターで上がったのか、それとも非常階段を駆け上ったのか、落ち着いたのが今であるなら恐らく答えは後者だろう。そして、もう一つ、最悪なことに私は手ぶらだった。コンビニで買ったおにぎり二個とカップヌードル塩味、それに大好きなジーマは何処かで落としたのだろう。既に手の中から失われていた。けれど、もう一度、外に出て探しにか、コンビニへ行く勇気はない。
そんな感じに項垂れ、上がった息を調えているとPCに一件、メッセージが届いているのに気がついた。電源を落とすのを忘れていたらしい。誰からだろうと、先ほどまでの恐怖を忘れるためにもチャットを起動させメッセージを確認してみる。
「魔理沙…さん?」
ウインドウに表示されている名前は霧雨 魔理沙。アイコンもあの特徴的な黒い三角帽をあしらったものが映し出されている。
そして、メッセージ欄には…
霧雨 魔理沙 さんの 発言>>
・今から遊びにいってもいいか? 霊夢。
とある。
なり茶の再開だろう。
今日はもう寝れそうにもない。かといって日の出まで起きているには余りに怖ろしく、この申し出は渡りに船だった。幻想郷へ、霊夢という名のキャラクターの中へ逃げ込めばあの追跡者の影も怖くはない。
私は身体を起こすとノートに向かい合い、キーをタイプした。
博麗 霊夢 さんの 発言>>
・いいわよ。いつでもいらっしゃい
会話ログにたった今打ち込んだ一文が表示され、私の心はだんだんと霊夢に変わり始める。現実逃避。いや、唯一の居場所がある霊夢こそ私の現実だ。
「え…?」
と、そんな私をクソ忌々しいリアルワールドに引き返す音が聞こえてきた。
とんとん、と分厚い鉄板を軽く小突く様な音/ノックの音。
こんな夜更けに誰が…と思考が広がったところで自分を追いかけてきたあの影の姿が思い出される。まさか、ここまで追いかけてきて…そんなはずはない。ここは私の様な極貧者には不相応だがオートロックだし、鍵を持ってない人が入るには管理人の許可が要る。一応、深夜でも管理人は交代制で常に起きているが、それでも不審者を簡単に入れるはずがない。その為のオートロックと管理人だ。両親は…ここ三年以上、まともに連絡を取っていない両親はそれを条件に私が一人暮らしを始めるのに許可を出したのだ。いや、話がずれた。そんなことはどうでもいい。問題なのは私の部屋をノックしているのが誰だということだ―――!
「誰、誰なの!?」
私は脅えつつ、何とかそう声を上げる。大丈夫。もう、ここは私の部屋だし、扉には鍵がかかっている。開けられるはずがないと勇気を奮い起こし、立ち上がる。
「おーい、開けてくれ」
鉄の扉の向こうからそんな声が聞こえてきた。沈黙或いは男の低い声を予想していた私は少しだけ拍子抜けする。扉の向こうの声は私と同じ女性。声色から察するに私よりも若い…少女と呼べるような年頃のものだった。
けれど、私の警戒心は緩むことはない。
私の数少ない知り合いにこんな声の持ち主はいないし、いや、そもそもこんな時間帯に扉をノックする相手がまともだとは到底思えないからだ。
それでも正体不明の追跡者が少なくとも声から察するに小さな女の子だということが分かって少しだけ私は余裕を持つことが出来た。
玄関へ近づく。
「だから…誰なの?」
無視する、そういう手段も考えたが変に相手をしないで扉を激しく叩かれたり、郵便受けに指でも突っ込まれたりしたらかなわない。何とか適当にあしらおうと私は再度、問いかける。
「おいおい、つれないな。私とお前の仲じゃんか。開けてくれよ」
そんな馴れ馴れしい台詞。向こうは明らかに私をよく知っている様子だ。けれど…こちらは扉の向こうにいるのが誰なのかまるで分からない。悪戯…なんかじゃない。女の子の声は軽い調子だが真に迫っていて、とても演技している風ではなかった。
私の知らない私の友達、とでもいうのだろうか。
カフェで楽しそうに会話しているのに、相手の顔は白のパステルで塗りつぶしたようにうかがい知れない、そんなビジョンが浮かんで私は震える。
「だから、誰なのって聞いてるの!?」
知らずの内に声を荒げ再三の問いかけを繰り返していた。正体の知れぬ来訪者に私は恐怖を抱いていた。私と女の子を隔てているのは僅かに扉一枚。今までは鍵さえかけておけば十分だと思っていた鉄の扉が今は障子紙のように脆く思える。
「貴女誰なの!? 私は貴女なんて知らないし、私に友達なんていないから!」
ならばせめて、と自分の言葉を強く、防壁を張る。小さな犬が吠えるように声を大きくして相手を威嚇する。はたして、効果はあったのか、扉の向こうからたじろぐような気配が伝わってきた。
「おい…なんだよ。私、なんか悪いことしたのか…そんな態度とることないじゃないか」
涙声。嗚咽を堪え、言葉が途切れた後に鼻をすするような声が聞こえてくる。小さな女の子を泣かせてしまったことに僅かに心に罪悪感が芽生える。
それも―――
「なぁ、謝るからさ。開けてくれよ―――霊夢」
「えっ…?」
呼ばれたあり得ぬ名前に摘み取られる。
「嘘…なんで…」
後ろに振り返り、居間でぼうっとモニタを輝かせているノートに視線を向ける。
扉の向こうに、おそらくはどうしようかと立ちすくんでいる少女が誰なのか私は一つだけ、一つだけ思い当たる節があったからだ。
いや、そんなものは思い当たる節じゃない。妄想か狂言か、もしくは犯罪か。どちらにせよまともな正解ではない。答え合わせなんてしたくない。
だというのに、私の身体は操られたように、歪な動きで扉へと近づいていった。
ダメだダメだと理性が悲鳴を上げるのに、身体はちっともいうことを聞いてくれない。誘蛾灯の青い光に吸い寄せられる羽虫のように。その後に待っている運命を盲目的に見ずに、私は―――来客確認用ののぞき孔から扉の外を見る。
答えは、
「魔理、沙……?」
「霊夢…」
正解だった。
私の家の扉の前に首を上向けて立っているのは、ウェーブがかった柔らかそうな金髪をした少女だった。身につけているのはフリルが沢山ついたエプロンドレス。厚めの生地の黒いベスト。それにトレードマークの大きな黒い三角帽。手には身の丈より大きな箒を下げ、腰にはチェーンでミニ八卦炉がつり下げられている。
そのままモニタから抜け出してきたように魔理沙―――の姿をした少女が立っていた。
「思い出してくれたか、ってこういう遊びなんだな。ほら、寒いから入れてくれよ、霊夢」
魔理沙は目頭に浮いた涙を拭って、私を私ではない名前で呼ぶ。見えているはずはないだろうに覗き孔の向こう側から視線をこちらに向けてきて、屈託のない笑顔で。
「うわぁ、あああ…」
「おい、どうしたんだ、霊夢」
遊びの続きか、と魔理沙は扉の向こうからまた名前を呼びつつ話してくる。私は耐えきれず、後ずさり、そのまま靴置き場の段差に躓いて尻餅をついてしまった。
「もしかして、まだ怒ってるのか。ご、ごめんよ霊夢。謝るから、でも、なんで怒ってるのか分からないと私も謝りようがないだろ。話聞くし、叱られるからここを開けて説明してくれよ。なぁ、霊夢」
また泣き出し、そう執拗に霊夢霊夢と私のことを呼びながら扉をノックする魔理沙。ノックは控えめだったものがだんだんと強くなり、仕舞にガチャガチャとドアノブまで捻り始める。
「ごめん、ごめんよ、霊夢。なぁ、土下座でも何でもするから開けてよ、開けてくれよなぁ、霊夢。ごめんだってば。お願いだから、開けてくれよ。開けて話をしてくれよ霊夢、霊夢、霊夢、霊夢霊夢、霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
繰り返される名前と喉の奥から漏れる叫びじみた音。果たして狂っているのはどちらなのか。どちらがよりおかしいのか。扉の向こうで必死に、私の■■った名前を連呼しながら、握り拳で強くノックし続ける魔理沙。内側では尻餅の体勢のまま、耳を塞ぎ、頭に爪を立てがたがたと震えている 霊夢 私。
「…ううっ、ひぐっ」
それからどれぐらいの時間が流れたのだろう。五分? 十分? 狂気に見舞われた私にはその判別はつけられない。
気がつくと扉を叩く音は聞こえなくなり、代わりに息を殺してすすり泣く声が扉の向こうから聞こえてきた。
「きょ…今日はなんか、霊夢。虫の居所が…ひぐっ、悪いみたいだから…帰る、帰るぜ…」
大声を上げて泣き出したいだろうに、それを何とか堪えてそんな言葉を口にする魔理沙。あっ、と私にも僅かに理性が戻ってくる。腰を浮かし、手を伸ばし、ドアの鍵に視線がいったところではたと動きが止る。
今、私は何をしようとしたのだ?
立ち上がって何を、手を伸ばして何を、鍵に目を向けて何をしようとしたんだ?
鍵を開けて、招き入れようとでも思ったのか?
こんな夜更けに魔理沙のコスプレをして…そうだ、コスプレだ。実に良くできているけれど、あれもなりきりの一つ、コスチュームプレイだ。イベント会場など限られた場所でするはずのものをこんな場所でして、こんな時間帯に見ず知らずの人間の家に訪れる常識知らずを家に入れようとしたのか。
ああ、いや、見ずはともかく知らずじゃない。
私は立ち上がって今は忌々しく思えるPCに視線を向ける。
あの魔理沙はきっと『魔理沙さん』だろう。私となり茶をしていた。
何処をどうやったのか、『魔理沙さん』はそこまでパソコンに詳しくない私には分からないがインターネットを使って私の個人情報を入手、私の住所を調べ上げこんなタチの悪い悪戯、或いは本人にとっては魔理沙らしい行動をしてきたのだろう。まったく、非常識にも程がある。
ああ、だけど、それも終わりだ。何とか『魔理沙さん』は、魔理沙は帰ってくれた。今日はもう寝るだけ…
「きゃぁぁぁっ!? なんだ、なんだお前!?」
今までの怒濤の出来事の反動か、睡魔に襲われ目蓋が落ちかかっていた私の眠気を一瞬で覚ます叫び声が聞こえてきた。
魔理沙の…悲鳴だ!
「魔理沙ッ!!?」
私は立ち上がると扉に駆け寄り、今までの考えを余所に、鍵を開けてしまった。どうしてそんなことをしてしまったのか理性的にはまるで説明できない。気がつくと自動的に、いや、自然と魔理沙の悲鳴を聞いて身体が動いてしまったのだ。まるで、本当に友人の悲鳴を聞きつけたように。私は鍵を外して扉を開け裸足のまま外に躍り出てしまったのだ。
その事を私は一秒後に後悔する。
「え……?」
―――ハァーハァーハァーッ
扉の外にいたのは魔理沙だけではなかった。もう一人、いた。
そいつは…ころび、倒れた魔理沙に覆い被さった状態で、扉を開けた私を確認するためか、肩口で振り返ったそいつは……血走った瞳で荒い息を繰り返す体重100kgは超そうかという巨漢だった。
ぼろぼろの薄汚れたTシャツ。股間部分が異様に膨らみ濡れているケミカルウオッシュの色あせたジーンズ。未開の地の原住民のように毛で覆われた腕。べったりとサラダ油でもまぶしたように頭に張り付いている長い髪の毛。どれをとってもまともな理性を持った人間の様子ではなかった。
「キヤァァァァァァァァァァ!!?」
私は思わず叫んでしまった。いや、当然だろう。扉を開けた先に猛獣がいたような、そんな状況なのだ。そして、男の思考はそれこそ猛獣と一緒のようで男は魔理沙から離れると私の方へその巨体で突進するよう走り迫ってきた。
「ヒッ…!!」
逃げる私。けれど、理性がまるで働いていなかったせいか、私は家の中に逃げ込めばいいのにそのまま通路をまっすぐに逃げ出してしまったのだ。
男は見た目以上に俊敏で私は当然のように腕をつかまれ、バランスを崩す。反射的に捕まれたのとは逆の方の手を伸ばす。見定めたのは錆び付いた鉄柵。それを自分の手の切り裂きながら掴んだ瞬間、ばきり、と耳に嫌な音を聞いた。
そこから先、場面はスローモーションのように展開する。
折れて錆の破片を飛ばす鉄柵。前々から老朽化で修繕が求められていた場所だ。けれど、この不景気でそれは遅々として進まず放っておかれていた。錆びて穴の開いた鉄の棒へ走っている人間が体重をかければ容易く折れるのは当然だろう。
私は不意に支えが消失したことで更にバランスを崩し、鉄柵に体当たりする。老朽化しているのは鉄柵だけではなくその付け根もだ。粗悪なコンクリートは私の体当たりに耐えきれず、根本から崩れ、鉄柵が外れる。外れてはいけないものが外れ、そうして…
「あっ…!?」
浮遊感。気がつくと私は走る勢いのまま、地上五階部分の中空へ投げ出されていた。マンションの中庭。東棟と西棟に挟まれる形で綺麗な夜空とまんまるお月様が見える。
幻想的な光景に1fpsほどの時間、現実を忘れる。けれど、それも本当に一刹那。続いて私の視界の端に私と同じように五階の通路から男が落ちてきたからだ。元凶の到来に私は現実へと引き戻される。ここは地上五階の中空。下はタイルを敷き詰めた中庭。落ちれば死は免れない。茶色いタイルの上に赤黒い血と脳症をぶちまけ横たわる自分の姿がイメージされる。死/死/死。残りの人生僅か数秒では走馬灯も周り始めようとはしない。死/死/死。そもそも思い出せるような大層な人生は歩んでいない。死/死/死。何もないまま、何も残せぬまま私は死んでしまうのか。死/死/死。嫌だ。嫌だ。嫌だ嫌だ嫌/死/死/死/嫌/死/嫌死嫌嫌死死死イ死死死シシシシシシイイイイイイヤヤヤヤヤヤ嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌死々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々っ!!!
全てに絶望し、なおそれでも渇望するように天を目指して手を伸ばす。
その先、
五指の間に、
金髪の、
私の友人の姿が見えた。
「霊夢っ! 手っ!」
箒にまたがり、重力に引かれる倍の速度で落下してくる魔理沙。腕を伸ばし、私を捕まえようとしている。
けれど、無理だ。位置から考えて光の速度を超えない限りどうやっても間に合わない。魔理沙の手は私には届かない。魔理沙では私を助けることは出来ない。魔理沙では、魔理沙では無理だ。
意味が無いと私は伸ばしていた手を下げる。
心は不思議と穏やか。
いや、当然。
なぜなら、私はなにものにも捕らわれない―――空を飛ぶ程度の力を持つ巫女なのだから!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「それで? あそこにシミをつけた奴は?」
立ち入り禁止のテープを引っ張り、手すりがついていないそこから下を覗きこむ中年の刑事。新米と思わしき若い男が、危ないですよ、と苦笑いを浮かべながら手帳をめくる。
「はい、この近所に住む男で名前は×× ×××。年齢は34歳で▲▲にある会社に勤務していたそうですが…」
「数日前から無断欠勤、か。絵に描いたような状況だな」
やれやれ、と肩をすくめ、中年刑事はテープから手を離す。
その下方、東棟と西棟に挟まれたマンションの中庭には同じようにオレンジと黒の立ち入り禁止示すテープが貼られ、制服姿の鑑識がタイルにへばりついてピンセットやルーペでくまなく地面の上を調べている。その中央。白いテープで人型状に区切られた場所には赤黒いシミがべったりと張り付いていた。
「ここへ不法侵入した同機も分かりやすそうです。××の家を捜索したところ、あの女性の写真が大量に見つかったそうですが、いずれも隠し撮りしたような不鮮明な写真ばかりで。女性の捨てたものと思われるゴミ袋も出てきています」
中から女性宛の水道代や電話代の請求書領収書が出てきました、と付け加える若手。
典型的だな、芸がねぇ、と中年は無事な箇所の柵にもたれ掛かろうとして、地面に広がる血の跡を見て止めた。代わりに煙草を取り出し、火をつける。
「そういえばどうやってここへ入ったんだアイツ。オートロックだろ、ここ。合い鍵も既に作ってたって事か」
「それも判明済みです。ここへは常在する管理人に用件を言えば入れてもらえるそうです。管理人は××に『304号室のAの親族で急な連絡で喚び出された』と言われ鍵をあけたそうです…が」
「ああ、言わなくていいよ。サンマルヨンってあそこだろ。向かいの棟の。明らかに空き室じゃねぇか」
そう言って顎をしゃくってみせる中年刑事。他の部屋の扉の前には傘や自転車、子供の遊び道具が置かれているのに件の部屋の前には何も置かれていなかった。マンションの受任は扉を開け、日常を震撼させた事件の後処理に野次馬根性で見入っているが、その部屋の扉は固く閉ざされ、窓も暗く、人の気配がないことは外からでも容易に知れた。
管理人の管理がなってねぇな、と中年は嘯く。
「つまるところ、真相はこうか。ブサ面非モテ男子が何をどうしたかここの部屋の女に惚れ込んで、世間一般では犯罪扱いされる、といううか犯罪の猛烈アタックを仕掛けるためにここに忍び込み、そして当然、口論になり―――女にここから突き落とされた、と」
煙草の灰を落としながらそうこの事件を自分なりに纏める中年刑事。話は筋道だっており、非の打ち所はない。けれど、若手は腑に落ちない顔をしている。否、中年刑事自身でさえ、そうではないと確信した顔をしていた。
嫌な沈黙が辺りに漂う。
「これで落ちた男が女の子だったら話は分かりやすいんだが」
中年刑事は煙草を咥えると、そう嘯くようにそう発言した。
「そうですね。女性二人が言い争っている様な声を聞いたという近隣住人の証言。片方は部屋の住人でもう片方は子供のような声。ほぼ同時刻に黒い服を着た少女を見たという別の住人の証言。それに―――」
「大男が女と一緒に落ちて、女だけは“自力”で飛び上がって事なきをえたっていう隣の棟に住む第一通報者の話。畜生、女の子がいるだけで………“キリサメ マリサ”がいるだけでこの話はとたんややこしくなる」
忌々しげに、中年刑事は吸っていた煙草を手の中から落とすとそいつを踏みつぶした。五階下のタイルのシミのように、白い通路に煙草の炭の跡が残る。
「それで! あの女はまだ自称“ハクレイ レイム”ってのを止めないのか!?」
中年刑事の怒鳴り声は薄曇りの空へ消えていった。
END
よーし、パパ産廃百物語に参加しちゃうぞ−、と思って思いついた話ですが、気がつくと今日はもう8/25
〆切過ぎすぎ! っていううか、これ東方ssなのか!? って感じの内容なので投稿はしますが企画には不参加と言うことで。
あ、あと、作中で“なりきり”について語っていますが、拙僧、あまりそちらには詳しくなく、ウイキでぞんざいに調べただけなので本スレ住人の皆様は違和感を憶えることがあるかもしれませんがよしなしに。
まぁ、二次創作の小話の世界の事だと思って…
sako
作品情報
作品集:
20
投稿日時:
2010/08/25 13:32:28
更新日時:
2010/08/25 22:32:28
分類
霊夢?
魔理沙?
深夜の訪問/ドアをノック
ジーマはお子様ジュースです。そんな私の晩酌は、キリン秋味。たしかに百物語の時期は過ぎましたね。
にしても自然と引き込まれる文章、お見事です。
しかしなるほど、なりきりで本物との境界超えたってのはしっくり来るな
まじで浮かんじゃったのか
魔理沙の方も似たノリで達しちゃったのかな
謎が謎を呼びまくって引き込まれたぜ
sakoさんも参加して下さろうとしていたとは……
あと、もう少し終了宣言をするのを遅くしておけばと悔やまれます。
ただ不気味な頭のおかしくなった女の話かと思いましたが、怪奇現象というかファンタジーというか…
上手く言えませんが、えぇと…不思議で面白いです。
僕も魔理沙に合いたい!!