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『咲夜さんを紅魔館メンバーで調教する物語 2話』 作者: kyoune
あれから、どれぐらいの時間が経ったのかは分からない。
もう何日もこのままのような気もするし、ともすればまだ数時間しか経っていないような気もする。
……いずれにしろ、まともな精神状態でなかった事だけは確かだ。
「ふーっ……ふーっ……」
がくがくと震える脚を必死に寄せながら、咲夜はベッドの上で息を荒げている。
レミリアにあの妙な薬を飲まされ、この部屋に監禁・放置されてからというもの、咲夜は必死に股間に込み上げてくる快楽を押さえつけようとしていた。
無論、咲夜とて子供ではない。自慰の経験の一つや二つはあるし、そういう事≠知識として知ってもいる。
故に、今自分が置かれている状況は把握できている。
……が。こんな事は流石に初めてだ。
お嬢様はいつも、私に対して優しくしてくれていた。失敗すればお叱りを受けることもあるけれど、それでもこんな非人道的な事をするお人ではない。
一体、レミリアお嬢様に何があったのか。
咲夜はその理由を考察しつつも、時折体を飲み込もうとする快楽の愉悦には、どうしても逆らいがたかった。
ここで堕ちたくない。それだけの思いで、必死に痙攣する股を締める。
それだけが、今の咲夜に行動としてできる事の全てだった。
ガチャ……
不意に、部屋の重い扉が開いた。
闇に包まれていた室内に、扉の向こう側から漏れた一筋の光が差す。
「調子はどう? 咲夜」
部屋に入ってきたのは、またしてもレミリアだった。
その瞳からは妖気にあてられた笑みが零れている。
「お嬢様……」
「体調は?」
「……っ、最悪です……」
「……そう」
それだけ会話を交わすとレミリアは扉を閉め、部屋を再び密室にした。
「ふぅ」
レミリアは咲夜がかろうじて腰掛けているベッドの隣に座ると、咲夜の目に視線を合わせた。
咲夜はなるべくレミリアと視線を合わせないようにと、すぐに向こう側を向く。
赤く上気した頬が、純白の肌と対照的に紅白を醸し出している。
「……ふふ、貴方のそういう顔も可愛いわね……」
レミリアは、そっぽを向いた昨夜の震える顎を指先でくいっと引き寄せると、さらに自分の顔を近づけた。
二人の距離はもう目と鼻の先。咲夜の荒ぶる吐息が、レミリアの鼻先を掠めていく。
「お、お嬢様……」
「あなたの唇、柔らかそう……」
差し出した細い指先が、咲夜の唇を遊ぶようにつんつんと突く。
レミリアは次第に咲夜の唇の隙間に人差し指をゆっくりと差し込むと、風邪を引いたときのように熱くなった咲夜の口腔に少しずつ指を挿入していった。
「んっ……」
咲夜のぬるぬるとした唾液が行き通った口腔内に、隅々まで指を走らせる。
端から端へ行ったりきたり。
ざらざらとした舌の上や、舌の先端、裏側に人差し指の腹を沿わせたり。
時折悪戯のように、咲夜の前歯や犬歯をつついてみたり。
唾液で指がふやけるまで、レミリアは咲夜の火照った口の中を隅々まで堪能した。
ひとしきり満足すると、レミリアはちゅぽんっと人差し指を抜き取り、付着した咲夜の唾液を味わうように指を自分の口の中でしゃぶった。
「んちゅっ……おいし……」
「……お嬢様……」
そんなレミリアの姿を見ていると――咲夜は何故だか、言い知れぬ妙な不安感に駆られてしまった。
やはりお嬢様はおかしい。いつもなら、お嬢様にこんな事をされるなんて夢にも思っていなかったからだ。
私は主人に仕えるべき従者であり、このような御戯れなど本来言語道断。
なのに、今はまるで人が変わったよう――。
「……咲夜」
「っ、はい……」
レミリアはいきなり、虚ろな視線を彷徨わせる咲夜の耳元で小さくこう呟いた。
(……そろそろ、我慢できないんじゃない……?)
「ッ!?」
その言葉が、どういう意味を持つのかは咲夜も分かっていた。
だからこそ、一瞬動揺した。
眼前ではレミリアが笑みを浮かべ、今にも自分の胸元に手を伸ばさんとしている光景がありありと映ってくる。
「(お嬢様……)」
――しかし。
パンッ!
「お嬢様っ! いい加減にして下さい!!」
「……!」
気がつくと咲夜は、レミリアの伸びていた手を叩き、振り払っていた。
自分でも、頭に思考が回っていないまま大声を張り上げ始める。
「もう止めてください! どうしてこんな事をなさるのですか! 人を実験台みたいにして薬を使ったり、こんな……普段はしないような事まで……! お嬢様、変です……!」
「……」
……はっ。
咲夜が狭い部屋に反響する大声を上げ、その事に咲夜自身が気づいてから、二人の間にしばし沈黙が流れた。
「(しまった……私、お嬢様に何てこと……)」
咄嗟に口を押さえるが、遅かった。
レミリアの顔は急に神妙な顔つきとなり、暫くの間、彼女は一言も話さなかった。
(まずい……謝らなきゃ)
そう思って、咲夜が何とか謝ろうとした時、
「あ、あの、お嬢……」
「咲夜」
レミリアが口を開いた。
「貴方、誰に向かって口を聞いているのかしら? 従者の分際で主人に歯向かうとは、いい度胸してるじゃない」
「も、申し訳ありません……お許しを……」
「いいえ、許さないわ。生意気なメイドには、少し罰を与える事にする」
「罰……?」
するとレミリアは立ち上がり、ベッドの上に座る咲夜を見下すような目で、こう告げた。
「その場で、オナニーをしなさい」
「!?」
心臓が「どきっ」と、跳ねたのが分かった。
「お……おな……」
「オナニーよ。まさか経験無いって訳じゃないでしょ?」
「そ……それは」
咲夜は口をもごもごと動かしてどもる。
しかしレミリアは口調を緩めることなく、きっぱりと言い切った。
「言っとくけど、貴方に拒否権なんて無いわ。今の貴方の体は、私の命令を聞く以外に無いもの」
「え……」
すると、昨夜の膝は勝手に力が入り始め、体の持ち主の意思に関係なく動き始めた。
まるでレミリアに操られているかのように――ベッドの上に膝立ちの状態で立った。
「もう一度命令するわ、十六夜咲夜。オナニーをしなさい」
レミリアの口からその言葉が出た刹那、咲夜の指は勝手に自分の秘所へと向かい、動き出していた。
「や……何で……」
両手の指は秘所に到達すると、自らの愛液で濡れた陰唇にそっと触れた。
「……っ!!」
思わずぴくっと身を震わせてしまう。
しかし指は自分の意思に反して動き、女性器で最も敏感な箇所、クリトリスを摘み始めた。
薬のせいで感度が上がっているのに加え、飲まされてから今まで耐えて一切触ってこなかったのもあって、その感度はいつもの比ではない。
快楽が咲夜の脳を突き刺した。
「んっ……はっ……」
左手の親指と人差し指で大きく勃起したクリトリスを弄るのと同時に、右手の指をヴァギナの中へずぷずぷと差し込んでいく。
自分の眼前には、愚かなものを見下すような目でこちらを眺めているレミリアお嬢様。
その羞恥心と興奮とが溶け合わさるようにして、次第に咲夜の秘所に快感が蓄積していく。
ぐちゅっ、にゅるっ、くちゅっ……
「んっ……ふうっ……」
はしたない音を立てながら、咲夜はいつしか自らの意思で、股間を弄っていた。
咲夜の吐く息が、次第に荒々しくなる。
「(も……だめっ……イく……)」
ラストスパートに入らんと、咲夜が手の動きを早くしようとした、その時だった。
「イクの? 咲夜」
髪をいじりながら佇むレミリアが、無表情にそう言った。
「もうイっちゃう?」
「……っ!」
「イっちゃいそうね」
「……はい……」
力なく、咲夜が答える。
「ふーん」
しかし咲夜はレミリアの言葉などさして気に留めず、今は自分の秘所を弄り続けることに夢中になっている。
「やっぱり、だーめ」
「え……?」
「イかせてあげない」
レミリアがそう言った途端、咲夜に違和感が走った。
指は動く。変わらず秘書を弄り続けている。
――が、何も感じない。
いくら敏感な突起を掴んで捏ね繰り回しても、まるで石を触っているかのように何も感じないのだ。
これでは、イきたくともイけない。
「っ、お嬢様っ!」
「ちゃんと反省するまでイかせてあげない」
「〜〜っ!」
咲夜の脳内で、掻き立てられた欲望が暴走する。
イきたい! イきたい!! イきたい!!!
今はもう、それしか考えられなくなっていた。
「お……」
「お?」
「お嬢様……!」
必死に、声を絞り出す。
「お嬢様っ! 申し訳ありませんでした! 咲夜が悪かったですっ! もうお嬢様には二度と逆らいませんから、どうか……!」
「どうか?」
「どうか……この十六夜咲夜を、イかせて下さいいいいっ!」
咲夜がそう口走った瞬間。
咲夜の秘所は今まで溜め込んだ快感を全て開放するかのように、盛大に潮を吹いてイった。
びしょ濡れになったベッドの上で、うずくまるように丸くなっている咲夜。
レミリアは咲夜のその姿を確認すると、どこか口端に笑みを浮かべながら、部屋の扉を開けた。
「じゃあね咲夜、また明日」
そういうとレミリアは扉を閉め、ガチャンと鍵を開けた。
再び監禁された。
しかし咲夜は、そんなことには一片の関心も払わずに。
「はぁ……はぁ……」
今はただ、自分の意思で、ただひたすらに自分の秘所を弄り倒していた。
続く
作品情報
作品集:
20
投稿日時:
2010/08/28 19:04:19
更新日時:
2010/08/30 15:24:31
分類
東方
エロ
調教
唾液プレイ
強制オナニー
唾液プレイなんてどこで覚えたんですかっ?!
私が相手の口に手を入れるのは、奥歯をガタガタ言わすときぐらいです。
咲夜さんが正気を保ち続けることはできるのか?
…無理っぽそう。
感想ども。ヒマだったもんでww
多分いま咲夜さんのパラメーターは、プライド7:欲望3くらいだと思う。元は10:0くらいか?
まだ完全に堕ちた訳ではないですね。まだ少しは抵抗とかしてもらわないと(笑)
調教師じゃあー!
調教師が出たぞー!!
カカカ……!
コココ……!
キキキ……!
塵芥……未熟者とはいえ、読者の方から調教師≠ネどと呼ばれる事になろうとはっ……!
僥倖っ…・・・! 圧倒的僥倖ざんすっ……!
era最高っ……! era万歳っ……!
(by村岡社長)