Deprecated: Function get_magic_quotes_gpc() is deprecated in /home/thewaterducts/www/php/waterducts/neet/req/util.php on line 270
『復讐』 作者: Bats
昨日、小学校から帰る途中の弟が博麗神社のそばを通ったところそこの巫女だという者に執拗に賽銭をせがまれたという。
リボンをつけていたり肩を露出させていたりと巫女だとは思えなかったのだが巫女だと言い張っていたそうだ。
しかし弟はこれからゲームを買うので、金を出すのは無理だし第一今財布を持っていないと正直に話したところふざけるなと突如大きな陰陽玉をぶつけられ吹き飛ばされたそうだ。
俺はそれを聞いて非常に憤りを感じた。
神に仕える神聖なはずの巫女が露骨に賽銭をせがみ、あろうことか暴力まで振るうとは。
きっとそいつは巫女に変装した強盗に違いない。
第一あの神社には人はおらず、荒れ放題になっているはずだ。
弟は打ち所が悪く腕を骨折し、全治2ヶ月の傷を負ったそうだ。
これは立派な傷害事件だ。
本来は警察に言うべきなのだが、両親はそんな事があるわけない、どうせ不注意で足を滑らせたんだろうと相手にしない。
俺は弟の無念を晴らすためにも自分自身でその巫女に復讐する事にした。
もちろん弟の受けた攻撃の数倍以上をお見舞いしてやるつもりだ。
次の日の学校帰り、俺は神社へと向かった。
弟の診断書と骨折した箇所などが写っている写真を持ってだ。
石段を上がると鳥居が見えてきた。
おかしい、ここはこんなにきれいだっただろうか。
中を見てみると誰かが縁側で横になっていた。
腕を枕にしてうたた寝しているようだ。
赤い袴に白い服を着て、頭には赤いリボンがつけられている。
弟の証言していた者と一致した。
これが巫女なのだろうか?
しかしこんなところでうたた寝しているとは不真面目にも程がある。
俺は取り合えず近寄って声を掛けてみることにした。
「すみません、あなたはこちらの巫女さんですか?」
彼女は目を開け、こちらに気づき身を起こした。
「ええそうよ。お参りにでも来たの?素敵なお賽銭箱はそこよ。」
冗談じゃない。
それにしても寝ていたかと思えばいきなり賽銭を入れるように促すとは嫌な巫女だ。
見た目はかなりの美少女だ―少なくとも俺の学校のどの女子よりも。
しかしその反面性格が悪いようだ。
それでも冷静に受け答えるように勤める。
「そうではないです、これを見ていただけませんか?」
診断書と写真を見せる。
「これは自分の弟のです。昨日こちらに来たようなのですが、その時にあなたに陰陽球のような物をぶつけられたそうですね。」
それを見ると巫女は
「ああ、昨日の子ね。結界の修復に手間取ってイライラしてやってしまったわ。ごめんなさいね。」
謝られた。
しかし結界?ふざけてるのか?
「本来はここは結界で仕切られているけどそれが昨日弾幕ごっこで壊れちゃってね、それで修復してるのよ。今は休憩中だったけど。明日には全部修復できるわ。」
「からかうのはやめて下さい。あなたは人を骨折させたんですよ!?両親が信じてないから警察に届け出てないですけどこれは傷害罪でしょう!?そのくらい中学生の俺でもわかります!せめて医療費くらい出してくださいよ!」
すると巫女は顔をしかめ、次に信じられない事を口にした。
「医療費…ね、でもここは幻想郷だから日本の法律は効かないのよ。」
流石に我慢がならない。
俺は無意識に巫女の胸倉をつかんでいた。
「ふざけるな!ここは日本国の岐阜県だ!」
どこまで人を馬鹿にするんだこいつは。
「でも今回は悪いのは私ね。だから…」
言い訳はたくさんだ。
俺は巫女の頬にパンチをお見舞いした。
罰が当たるなどと言われそうだが俺は神など信じないので関係ない。
「痛いわね!そこまでする事ないでしょ!」
巫女は声を荒げる。
「骨折する方がもっと痛いに決まってるだろ!」
次に巫女の下腹のあたりに蹴りを入れた。
このあたりには卵巣があって、そこにヒットさせれば男がタマをぶつけた時と同じくらいの痛みを感じるという。
「うっ……!」
巫女はその場に蹲り、苦痛に顔を歪めている。
どうやら直撃したようだ。
次にポニーテールのように結んだ髪を引っ張って仰向けに寝かせる。
「そう言えばここは日本国の法律は効かないとか言ってたましたよね?」
そう言って俺は髪を掴んでいない方の手で通学鞄の中からHBの鉛筆を取り出し、指に挟んで握り締めた。
「な…何する気…?」
「こうします。」
そう言うなり俺は鉛筆を巫女の顎の下に突き刺した。
「いやあああああああああああああ!!!」
巫女は悲鳴をあげた。
しかし俺はそれに構わず鉛筆を渾身の力を込めて奥へとゆっくり差し込んだ。
ブチッ、ブチッと顎や口の中の筋肉を貫く音がする。
そして鉛筆が一番奥へと達した時、巫女はピクリとも動かなくなった。
「おーい、大丈夫ですかー?」
俺はニヤニヤしながら問いかけた。
返答はなく、息もしていなかった。
脳を貫通させてあるはずなので、もちろん死んでいるだろう。
「よし、さっさと帰ろう。」
復讐も済ませたので俺は鉛筆を引き抜きその場を後にした。
あれから1週間程たって俺は再び神社を訪れた。
するとそこは元の通り荒れ放題な場所になっていた。
俺が巫女を刺した場所も血痕すらなかった。
俺の知る限りこの一週間警察も来ていないし、ニュースでも報道されていない。
そして家に帰って巫女を刺した鉛筆を見てみると血痕はすっかり消え、綺麗になっていた。
不思議なこともあるものだ。
初投稿です。
永夜抄の霊夢が強すぎ、倒せなかったのでむしゃくしゃして書きました。
博麗神社は確か岐阜県にある設定でしたよね…?
Bats
- 作品情報
- 作品集:
- 20
- 投稿日時:
- 2010/09/15 14:02:49
- 更新日時:
- 2010/09/15 23:02:49
- 分類
- オリキャラ
- 霊夢
- 殺人
まぁそれは置いておいてさっぱりした後腐れの無い展開で良かったです。過剰か否かは別として、こちら側に一応の義があると爽快感出ますねw
霊夢、ちったあ周りを見ようね。
霊夢はまあ好きなんだけどガチでこういう性格だからたまにこういうSSですっきりしたい
少なくとも近所には居て欲しく無いというか。
この兄はどうなるのかな。弟は無事(?)に帰って来てるけど。
弟が可哀想すぎて泣いた(;;)
なぜか結界は修復されたみたいだけど。
あと、「だから…」のあとが気になるw
霊夢が痛い目に遭うのは好きなネタ
悲鳴&目撃者居るかもしれないのでポスタルコース確実だな。
将来はシリアルキラーだな