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『美鈴が愛される話』 作者: たまねぎパフェ
水をぶっ掛けられて目が覚める。
どうも気絶する前の記憶がない。
「目が覚めたのね・・・」
殺気がこもった声が聞こえた。
パチュリー様と声を出そうとしたがのどが痛い。
「何寝てんだqあwせdrftgyふじこlp;@:!!」
何か叫びながら鉄板を張った私の顔ぐらいある本で殴ってくる。
喘息とはとても思えないがそのようなことを気にしている場合ではない。
このままでは殺されてしまう―――
「パチュリー様!」
あれ咲夜さんだ。
「くぁwせdfrtgふじこlp」
「殴るのをやめてください!」
ああ助かった。
「死んだら私の仕事が増えるじゃないですか!」
え?
「…ああそうね。つい怒りで我を忘れてしまったわ」
「分かっていただいて幸いです」
「でもね、この門番が働かないせいで私が数ヶ月にわたって翻訳していた魔道書がマスパで灰にされたのよ!それにそれに・・・」
「まったくその通りです。私もこいつが働かないせいで玄関の修理に何時間もかけさせられましたからね」
「ふじこふじこ」
「パチェ」
ふと声が聞こえたほうに目を向けるとお嬢様が扉にもたれていた。
このころには大体のことを思い出していたが体が思い出すのを拒否していた。
「そろそろ落ち着いたら?そんなに叫んでたらまた喘息が出るわよ?」
「でもねえ!」
「それに門番ごときにパチェはそこまで期待していたのかしら?」
「そんなことはないけど」
「だったらそこまで怒ることはないでしょう、時間の無駄よ」
まあ時間なんてたくさんあるけどね―――そういってくすくす笑っていた。
「・・・言われてみればそうだわ」
「でしょう?あとは咲夜に任せておきましょう…ああ忘れていたわ」
そういうと振り向きざまに人間でいうところの腎臓を思い切り殴られた。
言葉には出来ない痛みが全身に爆発する。
気絶しそうになるが痛みがそれを許さない。
先ほどパチュリー様に殴られた苦痛をはるかに超えている。
「門を壊されたことに対する、私からの罰よ」
「お嬢様」
「大丈夫、手加減はしてあるわ」
あとはよろしくね〜。
などといってパチュリー様と部屋を出て行くような音がした。
痛みで目は閉じていたので見えなかったがかわりに聴覚、触覚が研ぎ澄まされ出ていくのが分かった。
「…やれやれね。お二人には困ったものだわ」
後片付けをする身にもなってほしいわなどと言いながら咲夜さんが近づいてくる。
「さて始めますか」
そういってナイフを出して近づいてきた。
きっかけはいつものことだった。
「おう門番!今日も通らせてもらうぜ!」
いつもどおり本泥棒魔理沙が来た。
今日こそは通すわけにはいかない。
「いい?今日は誰が来ても通さないで。通したらただじゃおかないわよ」
研究が完成しかけてるからねと昨夜パチュリー様に言われたのだ。
「ちょっとちょっと今日はだめよ!」
「だめと言われたら余計に入りたくなるぜ!」
「パチュリー様の研究が完成しかけているのよ!今日通したら私が殺されてしまうわ!」
「そいつはいい事を聞いた!今日はその研究成果を貸してもらいにいくとするか!」
ああくそがっ、話せば分かると思った私が馬鹿だった!
「ええい今日だけは通すわけにはいかないわ!ルナティックでいくわよ!」
「望むところだ!」
結果からいうと門は突破された。
私が地面にのびているとエクストラノーミスの実力見たか!などと喚きながら魔理沙が壁を壊して中に入っていくのを見たところで記憶が途切れている。
そして気づいたら屋敷の地下牢でパチュリー様から鉄板本で殴られ気絶して水をぶっ掛けられた。
水をかけられる前のことは良く覚えていない(思い出したくもない)が体中が痛むのできっとかなり殴られたのだと思った。
「なにぼけっとしてるの?大丈夫?」
「あ、いえどちらかというと死にそうです」
「死んでないならいいわ」
そういって近づいてきた。
「さて美鈴?なぜ魔理沙を通したのかしら」
「いえ・・・通したのではなく突破されたんです」
「へえ!突破された!妖怪のあなたが人間に!」
そう言って眉を吊り上げた表情を作る。
「いや…スペカルールもありますし必ず勝つというわけには」
「難易度は何でやったの?突破されるぐらいだからノーマルぐらい?余裕を見せすぎて負けたのよね?」
「いや・・・その・・」
「でもそうだとしたらやる気が無かったってことになるわねえ。お嬢様たちになんて言おうかしら」
そういってにたにたと笑っている。
どうも山の上に神様が来たときから性格が悪くなったような気がする。
以前はもっとさっぱりしていたはずなのに。
「いえルナティックで負けました・・・」
「ルナティック!ルナティックで負けたの!」
「はい・・・」
「信じられないわねえ。私がここに来たときはあんなに強かったのに」
顔を近づけてくる。
「覚えてる?私が来たばかりで廊下でこけたとき」
「…」
「そのお盆にはお嬢様用のティーカップが載っていたわよね」
「…」
「割ったらどうする!なんて言いながら叩いてくれたっけ」
そうだ。
ダッシュでお盆を受け止めて割れていたら命が危ないので叱った。
その後背後からナイフが投げられたので全部投げ返した。
もちろん当たらないようにはしたが。
「その後もしばらくいじめてくれたっけ」
そんな風に受け取られていたとは思っていなかったのでショックだった。
あれから手を出すのはいけなかったと反省して言葉で諭すようにしていたのに。
「ねえどうしてそんな弱くなっちゃったのよ」
「いえそもそも私は接近戦主体なので…」
そうだ。スペカルールなしだったら確実に通していなかった。
「そう、美鈴」
「はい?」
「やれば出来るって言うのは、出来ないってことよ」
それからあとはひどかった。
一言で言うなら一寸試し五分刻み。
具体的に言うと指の皮をナイフではがされた。なぜか爪は残していた。
「弱い美鈴は嫌いよ嫌いよ嫌いよ嫌いよ・・・・」
そんなこともつぶやいていた気がする。
終わった後はフラン様の部屋に連れて行かれた。
お嬢様の命令らしい。
「明後日迎えに来るわ」
それまで生きててねなどといって扉を閉めていった。
それから眠ってしまったのだが体が揺さぶられて目がさめた。
「ねえ起きてよ」
「な、なんでしょうか」
「あ、起きたわ。あのねご飯がもらって来たから一緒に食べましょうよ」
「え、ご飯?」
最近妹様は部屋から出て屋敷の中を歩いていることが多い。
お食事もお嬢様と一緒のはずだった。
「そうよ、美鈴と食べたいから咲夜に作ってもらったの。スープだから食べやすいと思うわ」
「ど、どうして」
「お姉さまたちは怒ってるみたいだけど私は怒ってないわ。魔理沙が来ると楽しいし」
それに仲間が苦しんでるのを放ってはおけないわと言って私の体を起こした。
「あ、あの立てますので」
「いいのいいの」
そうやってスプーンを私の口まで運ぼうとする。
「風邪引いたときに美鈴にこうしてもらったっけ」
運ぼうとするが体の大きさが大分違うのでうまくいかない。
「スプーンぐらいなら持てますが」
「いいの、私がやりたいの!」
そう言ってなんとか口まで運んでくださった。
口の中が切れているのでとてもしみたがそれ以上に美味しいと思った。
何度かそうやってもらっているうちになぜか体がしびれてきた。
それに目が重い。
「あろ、ろうひゅうふんへふ」
口が回らない?
どういうこと?
「ふふふ、これで美鈴は私のものよ」
え?
「あのね、魔理沙を図書館に入れてあげる代わりにこれをもらったの。
これはね、妖怪に飲ませると眠るように死ねる毒なの」
え?え?
「あいつらが美鈴にこんなにひどいことするのが我慢できないの。
美鈴は私のものなの。今まで我慢してきたけどもう我慢しない。
安心して私も飲んだから一緒に死ねるわ」
い、意識が
「地獄でずっとずっと一緒に暮らそうね♪」
大好きな美鈴
初投稿です。
いろいろ見苦しい点があると思います申し訳ありません!
美鈴の後ろ髪をつかんでジャイアントスイングしたいと思って書きました。
たまねぎパフェ
作品情報
作品集:
21
投稿日時:
2010/09/28 14:11:13
更新日時:
2010/09/28 23:11:13
分類
美鈴
咲夜
フラン
でもエクストラノーミスってもう美鈴仕方ないよね
そしてフランちゃんの優しさに感動した
さてゴミ屑魔理沙だがどう処分すればいいかな
ヘタレなおれでも自機を2つしか使わないな。(lunatic)