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『罪と幻想の果てに 中編 東方罪滅劇 -後部-』 作者: ヨーグルト
「………」
「………」
私たち、2人とも息を殺している。
こんなことがあった幻想郷、何が起こるかは分からない。
突然異変だって起こる。
私的には、そんなことでは安心できない。
「どこから調べて行った方が良いかな………」
「きゃ、客室からはどうでしょうか………妖夢さんとも合流できるかもしれませんし………」
「そうね。 行ってみようか」
「………」
1室目。
ここには特に目立ったものがなかった。
2室目、3室目、4室目。
ここにも特に目立ったものはなかったが、違和感が少しだけあった。
窓ガラスが少し割れていた。
10室目。
この部屋は特におかしかった。
床の絨毯が変な風になっていた。
何か大きくて重いものを置いたような跡があった。
12室目。
この部屋は更におかしかった。
血痕が壁に飛び散り、床にも飛び散って、その上に、入り口の扉にもベッタリとついていた。
■■■■■■■■■■
「………何なのよ、あれは………」
「………ぅ………何で血があんなに………」
少し気分が悪くなった。
1ヶ月の間に何があったのだろうか………。
いや、待てよ?
「は、はたてさん?! 何を?!」
「ちょっと黙ってて」
地面についている血を触ってみる。
色からして違う。
これは、今日付いたもの………!
まだ乾いていない。
「ミスティアさん、ここの部屋、時間帯的に誰かが少し前に使ったようだよ」
「え、どういうことですか………?!」
「さっきまで誰かがいて、誰かが襲われたの!!」
誰?
誰が?
何のために?
どのような方法で襲われた?
「どうやったらこんな風に血が飛び散るのかも予想は出来る………」
「誰が………」
「妖夢さんか咲夜さんがさっきまでこの部屋にいたのよ!」
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罪と幻想の果てに
中編
東方罪滅劇 -後部-
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血だけでは誰のかは特定は出来ない………私の今の技術力では。
けれど、私の知っている生き残りでは、咲夜さんか妖夢さんの血のどちらかしかあり得ない。
だがどうやったらどちらかの血が飛び散るのか………。
「咲夜さん達は大丈夫でしょうか」
「心配することは無いと思うわよ。 あいつらは強いんだから」
「………」
ミスティアさんがさっきからしきりに周りを見渡している。
挙動不審と言ったところだろうか。
「どうかしたの?」
「はたてさん、先程から誰かにみられている気がするんですが………」
「え?」
突然何を………。
いや待て、私も幻想郷でそんなことを感じていたような………。
「はたてさんは感じませんか?」
「あ、わ、あたしも感じたことはあったわよ………でも今は………」
今は………。
今は………今は………。
誰かの気配を感じる。
咲夜さんや妖夢さんの気配でもない。
ましてや、ミスティアさんの気配でもない。
後ろ!?
バッと振り返る。
誰もいない。
右!?
左!?
どっちにもいない。
前にもいない。
ミスティアさん以外の姿は無い。
「違和感ありまくりね………私たち以外の誰かがいそうよ」
「そうですか? 気配だけなら判らないとは思いましたが………」
「そうよねぇ………その通りよねぇ………」
でも、誰かがいるとしか考えられない。
冷や汗を垂らしながらそんなことを考える。
「………」
「………」
「………」
「………」
沈黙。
「………」
ぐぅ〜。
「………」
「………ぇ?」
うわ。
腹へった。
妖怪として情けない。
しかもミスティアさんに聞かれちゃったよ。
「おなかが減ったんですね」
「そうよ。 おなかが減ったら腹が鳴るのよ」
当たり前のことだろう。
バッグを下ろし、中身をあさる。
何も無い。
「運が悪かったわ」
「………」
「あ、そうだ。 厨房に行けば何かしらはあるわよね!」
「ぇ」
あれ?
「どうかした?」
「いえ、厨房に行けば何かあると言いましたよね」
「うん」
「腐ってるんじゃないんですか?」
あー。
「そうよねぇ………その通りよねぇ………でもさ」
「?」
「お酒ぐらいは呑めるでしょ」
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そんなわけで(自分の勝手な判断と都合で)厨房に来た。
ここまで来る時に咲夜さんと妖夢さんとはすれ違わなかった。
何でだろう。
「液体も少しは腹の足しになるってもんだよ」
「何が起こるか判りませんから、私はここで待ってますよ」
「んん、判った」
笑顔でミスティアさんに手を振り、ドアノブに手をかけた。
腹が減ったんだ、しょうがない。
「………」
しかし、私はまたも違和感を感じる。
ドアノブを握っただけで、私の身体にのしかかるように、重い空気を感じる。
謎の気配。
何なの………これは………。
躊躇。
「どうかしましたか?」
「いや何でも無い」
ドアノブを捻る。
1ヶ月の間は重く、少し重い。
「お酒♪」
不安を抱きながらも、厨房のドアを開けた。
しかし、厨房にあったのは私が期待したものと違った。
血痕。
地面に。
壁に。
天井に。
「うっ………!!!」
1歩後ずさりする。
少し威勢よく踏み込んだせいで、地面の血を踏んでしまっていた。
「何なの………?!」
もう1度よく見る。
血が至る所に飛び散っている。
何で?
客室を見て行ったときとは比べ物にならない量の血が………。
だがその元はどこ?
料理用具………ガスコンロの上のでかい鍋………。
「………?」
口元を手で押さえる。
「何これ………」
鍋から出ている太い何か………。
大根………。
いや、違う………。
凝視する。
違う、これは……………。
脚………?
脚!?
「うわあああああああああああああぁぁぁぁあああぁぁああぁぁぁぁぁあぁぁあああああぁぁぁあああっ!!!」
何で!?
何で何で何で何で何で!?
何で脚があるの!?
誰の脚!?
脚を良く見る………。
脚の皮の部分は何かで切り開かれるように切られている………。
誰の………。
コツ。
「………」
足下に何かが当たった。
何だろう。
足下に当たった何かを見る。
深い緑の色をした柄の部分。
その少し上に付いている金属の小さい板。
そして、金属の長い………。
刀………。
「え………何で………ぅ………」
この脚は妖夢さんのもの?!
何でこんなところに!!
あれ。
刀の柄の部分に何かくっ付いてる。
腕………。
「………ぁ………」
「どうかしましたか!?」
「入ってこないで、ミスティアさん!!」
「えっ!?」
お願い。
入ってこないで………。
お願い………。
「えっ………何………コレ………」
何で入ってきたの………。
■■■■■■■■■■
血。
血。
血。
血。
血。
「妖夢さんは死んでしまった………?」
「はたてさん………あれでまだ妖夢さんが死んだとは言い切れないんじゃ………」
「でもっ!! 咲夜さんか妖夢さんが死んだのは間違いないのよっ!!」
「ッ!!」
もうあんなものは見たくない。
仮に、あの死体らしきものが咲夜さんだったとしよう。
だとすると、地面に落ちていた刀と腕の説明がつかない。
だが、コレは私の単なる推測。
咲夜さんが刀を握っていた理由が不明だ。
だとしたら妖夢さんがあそこで死んでいたことになるのだが………。
あの死体らしきものが妖夢さんのものの確率は高い。
咲夜さんは『間違いなく』フランドールさんのいる地下室に行った。
方向的には間違ってない。
しかし、妖夢さんが向かったのは図書館の方向だった。
だが、すぐに戻ってきてこっちの方向に来たとも考えられる。
もちろんこれも私の推測であるから、間違っている確率は高い。
文がいればこんな問題はすぐに解決すると思うんだが………。
何にせよ、咲夜さんか妖夢さんは死んだ。
誰がどっちを殺したのか、それとも、私とミスティアさん以外の第三者が殺したのか………。
「………」
生きているかどうかは判らないが、妹紅さんは生きているのかも知れない。
途中で行方不明になった。
だが、そうすると、妹紅さんがどちらかを殺す理由が判らない。
逆に取れば、妹紅さんか咲夜さんか妖夢さんがこの異変の主犯格といえるのだ。
それでも、動機は不明。
そもそも、異変解決かの霊夢や魔理沙が『生きていない』時点で解決は不可能。
もう後が無い。
「あれ」
私は遅れてようやく気づく。
この紅魔館………異様なほどに、空気が涼しくなっている。
何で………。
「あ」
ミスティアさんの姿が見えない。
さっきまでいたのに。
逃げたの?
「ミスティアさああああん!!」
返事が無い。
1階のロビー周辺にはいない。
いや待てよ、誰かが心配になって捜しに行ったのかも。
でもなぁ………。
図書館に行ったのかなぁ………。
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ギイイイィィィィィィ………。
ドアが重く開く。
ここももの凄く埃っぽい。
早く捜し出さないと。
間違いが無いならパチュリーさんはいるはずだ、小悪魔さんもいるかもしれない。
「ミスティアさーん」
図書館には私の声だけが響いている。
当たり前か。
少し待てば返事ぐらいは来るだろう。
しかし、3分経っても返事は無い。
ここにはいないんだろう。
いや待てよ………。
本棚を調べてみよう。
何か置き手紙みたいなものはあるかも。
コトコト………。
本。
本。
本。
本。
本。
本。
本。
本。
本。
本。
本。
本。
本。
本。
腕。
本。
本。
本。
「………ぇ………?」
腕………?
何が?
誰の?
ちょっと待て………。
もう1度再確認………。
腕………。
間違いが無い………腕………。
「うわっ………!!」
誰の腕………!?
肩から先の腕が………2本………。
肩から先まで見て行く。
爪が長い………。
間違いが無い、ミスティアさんの腕だ………。
「いやあああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁああぁぁあああぁあぁああぁぁぁぁぁあああ!!!」
よく見ると1段上には頭と脚と胴体まで落ちてるじゃないか!!
ミスティアさんのものが!!
その隣には………もう1人分の………身体一式………。
三つ編みが2つ………メイド服………咲夜さんのもの………。
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「………」
あれから30分が経過した。
それより前に妖夢さんの死体を厨房で発見し、図書館でミスティアさんと咲夜さんの死体。
フランドールさんがいるならいるで死体ぐらいはあるはずだ。
地下室だったっけ。
行ってみるか。
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「………」
地下室への入り口は『1枚』の厳重な扉だった。
咲夜さんが開けた様子は全くないように見える。
閉めたのかも知れない。
別で考えれば、フランドールさんが皆を殺したのかも知れない。
「フランドールさんいますかー?」
まぁ。
どんなに暴れたにしろ、この辺もぼろぼろのはずだろう。
壁とかには傷がついていない。
プシュウウウウウウゥゥッゥゥゥゥウウウゥウゥゥゥゥゥゥゥッ!!
「………ッ!!」
何!? 今のは!!?
煙が出るような音………ッ!!
ドアはまだ開けていない。
しかし、この音はドアの向こうからする。
煙?
マテ。
サクヤハダイジョウブトカイッテイナカッタカ?
「何が始まるの………?」
煙の音で思い出す。
蒼霧。
そう思った矢先だった。
ドアのスキマから………蒼い霧が出てきている……ッ!!
何でだ!?
大丈夫じゃないの!?
もしかして………あれは………噓!?
くそっ!!
騙された!!
怒りの感情を出しながらも、私は紅魔館の外に出ることにした。
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「はっ!」
時既に遅し。
ロビーにも蒼霧は迫ってきていた。
つまり、あの地下室だけじゃなく、他の部屋などからも霧は噴出されている!!
現在の充満率は私の膝程度。
まだ間に合うッ!!
玄関のドアに手を書ける。
捻る。
開かない。
鍵が閉まってるのか!?
開けてみる。
何も起こらない。
「よし!!」
ドアノブを捻る。
押す。
開かない。
「何で!?」
引いてみる。
開かない………!!
どんなに力を入れても………玄関のドアが開くことは無かった。
なら他の部屋に………ダメだ………他の部屋から霧が出ているのなら逃げる場所は無い。
しかし………ここで終わるわけには………。
「は」
自分のバッグに手をかける。
金属バット!!
これだ!!
「………」
グリップを握る。
大丈夫だ、問題ない。
重さもちょうどいい、これなら、ドアを簡単に破壊できる。
ブンッ!!
ガツンッ!!
「………」
あれ?
びくともしない。
このドアは木製のはずじゃ………。
もう1度バットを振る。
ブンッ!!
ガツンッ!!
ピキ……。
「何で………何でびくともしないの!!?」
いやでも、今、少しだけ木片が飛んだ。
これは行けるんじゃないか?!
ブンッ!!
ガッ!!
ブンッ!!
ガッ!!
ブンッ!!
ガッ!!
ブンッ!!
ガッ!!
ブンッ!!
ガッ!!
ブンッ!!
ガッ!!
ブンッ!!
ガッ!!
ブンッ!!
ガッ!!
ブンッ!!
ガッ!!
壊れない………。
何度振っても壊れない。
少し木片が飛んでるだけだ………。
このままでは………蒼霧を吸ってしまう………!!
それだけは嫌だ………!!
仕方ない。
遺書でも残しておこう………。
ケータイを開き、キーを叩いた。
残り時間は少ない。
できるだけこの事件に近いものを………!!
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ………。
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入力し終わった頃には、霧は私の胸辺りまで来ていた。
でも………。
まだ私にはやるべきことがある!!
生き残る!!
もう1度バットを手に持つ。
そして再び振り始める。
記憶が蘇る。
「何ー? 取材ー? 嫌よ、文だけでも大変なんだからさー」
「そんなことを言わずにさ………」
「ま、同じ記事しかかけないとは思うけど………お茶でも飲みながらお話ししましょう」
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「おお、何だそれは!?」
「ケータイというものよ」
「にとりから少しだけ話を聞いたりこーりんからも聞いたことはあったが………触らせてくれ!!」
「だ、ダメよ!!」
「そんなこと言わずにさぁ」
「取材を許すという条件でどうだ!?」
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「ここから先は通れませんよ」
「そこをなんとか………紅魔館の取材よ」
「それなら、文さんが何度か来ていますし、他を当たってください」
「えーでも」
「いいじゃないの、美鈴」
「咲夜さん」
「人によって、記事は変わってくるのよ?」
「そうよねぇ咲夜。 パチェの取材の枠も余ってるからね、どうぞ、記者さん?」
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「ここの和菓子はとてもおいしいのね」
「そう? 言ってもらえると嬉しいわ」
「幽々子様………私が作ったのですが………」
「取材の内容は『白玉楼特製饅頭!』………なんていうのでどうかしら?」
「幽々子様………」
「もちろん、妖夢のこともね」
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「このお酒はどうしたらこんなに出てくるの?」
「この瓢箪にはね、鬼の世界の酒虫のエキスを染み込ませてあるのよ」
「へぇ、それで出るんだ」
「味はいつも通りなんだけど、飲みたい時に飲めるから便利なの」
「へぇ………」
「一緒に飲む?」
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「この薬とこの薬を混ぜることで………」
「お師匠様、その記者さんは初めてなので、判りやすく行った方が良いと思いますよ」
「そうかしら? これでも判りやすい方だと思うんだけど」
「月の民達に対してでしょう?! ほら、見てください! 頭がパンクしてます!!」
「これは笑えるウサ」
「永琳、初心者に判りやすいように説明しなさい」
「了解です、姫様」
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「その鏡に被告人の全てが映るの?」
「そうよ………って、貴方、身分を弁えなさい」
「全てが映るなんて………変態ですね………」
「変なところで使わない!!」
「まぁまぁ、四季様………それが仕事なんだから………」
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「外の世界の本ってほとんど、幻想郷の人たちにとっては良いものばかりだよね………」
「そうだろう? ここからも多少の知識は得られるが………やはり、この幻想郷ではほとんど実現不可能なんだ」
「それはそれで勿体ないよね………」
「君の持っているケータイだけでも、実現できると良いんだが」
「ケータイの説明書って読んだことある?」
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「須臾の紐を使って紫を捕まえたときは本当にうれいしかったわぁ〜」
「お姉様、上がりすぎです」
「でも、お酒を取られてしまったことだけは残念だったけど」
「確かに………あれはすごく『負けた!』っていう感じがしたわね………」
「あの………取材の方を………」
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「戦争よ!!」
「生意気なチルノをぶっ倒すわ!! ってきゃあ!!」
「ルナは本当に………はぁ………」
「取材は………」
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「というわけで、巫女にぼこぼこにされたわけ」
「天子はまだまだということです」
「なにをー!」
「お2人さんは本当に仲の良い………」
「………」
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「どう? 気に入っていただけたかしら?」
「お姉ちゃんが急にパーティーを開くって言うからビックリしたよ!!」
「今は勇儀さんとパルスィさんもヤマメさんも参加しているわね〜、そりゃ賑やかになるわ」
「はててさんも判ってくれて嬉しいわ」
「うわっ! お姉ちゃんが嬉しそうな顔を素でするのを初めて見た!!」
「なっ!!?」
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「ダウジングロッドを使えばお宝は百発百中!!」
「画期的で良いわね!」
「このおっさんを私は自由自在に操って子どもを楽しませるのよ」
「本当に楽しそう!」
「白蓮様と一緒にお経を唱えますか?」
「え………」
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「カメラはねー、肩に引き寄せるように構えるのよー」
「え?」
「そうすればブレが無くなりますよ」
「そうだったの………ありがとうね、文」
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「はたてー? いるー? 一緒に取材に行きませんか?」
「ごめん、やる気が無いから………」
「だったら、気を紛らわすために宴会でも開きませんか?」
「遠慮しとく」
「そんなこといわずに………だったら、私が相手をしますよ?」
「………」
文が誘ってくれた。
初めての誰かとする弾幕戦だった。
負けたが楽しかった。
文が誘ってくれたから………。
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霧は私の頭に達しかけている。
これが最期の一振り。
気づけばドアも壊れかけている。
というより、少し歪んでいるだけだが………。
大きく息を吸い、バットを後ろまで大きく振りかぶる。
そして………。
ブンッ。
少し早めに後編の方を………。
よくよく考えたら、後編が残っていました。
というわけで、『罪と幻想の果てに』自体は次回で終わります。
なんか紛らわしいこと言って申し訳ありません。
文字色をあわせようと思いましたが、最期の回想シーンが
若干台無しになった(私的に)ので、黒にしました。
前SSからー
>Nutsln専任曹長様
名前自体が目立っていて迷惑かと思いましてね。
個性的かどうかは分かりませんが。
後編にて、本当の完結ですのでお楽しみを〜(汗)
>2の人
ですよねー、個人的にもあまり良い名前じゃなかったかも………。
でも、作品が好きだと言っていただけると嬉しいです。
無理するというよりは、前々から入れようと思ってたんですよね。
ですが、レベルの調整がまだ少し出来ないもので………。
>3の人
現実ではありえないから大丈夫。
>4の人
個人的にはネタバレしたつもりは無かったんですが………><
これからも工夫が大事ですね。
誤字等の意見もよろしくお願いします。
ヨーグルト
作品情報
作品集:
21
投稿日時:
2010/10/08 09:19:36
更新日時:
2010/10/08 18:20:41
分類
はたて
ミスティア
蒼霧異変
グロっぽいもの(まぁ血はある)
やたら長いですが、改行しまくってるだけです。
これは良い酒の肴です。
感想としては、…ブラフくさい。
いったい何のためにはたてを担ぐ必要があるのか?
私の推理力なんて、『ひぐらしのなく頃に』の序盤の話をやったときに、
こんなクソ村、核で消毒しちまえ!!て思ったぐらいですから。
…ひょっとしたら、ヨーグルトさんの思う壺?