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『星ちゃんの暗殺計画』 作者: 上海専用便器
「聖、死んでください。」
私は槍を片手に持って、今まさに、聖を殺そうとしていました。
「星…………やっぱり、私には無理だったのね。」
――違います。平等な世界のことで、殺すわけではないのです。
「もういいの。私みたいな愚者には、この幻想郷にいる資格はなかったのよ。」
――違います。貴女は幻想郷にいてもいいのです。
「……ごめんなさい、みんな。」
そして、私の槍は、聖の心臓に、深く突き刺さり――
今日もまた、聖を殺してしまう夢を見ました。
「はぁ……はぁっ………」
聖の胸に槍が刺さった瞬間に、いつも夢が覚めます。
「どうして………どうして、私が聖を……?」
いつから、こんな夢を見るようになったのでしょうか。いえ、どうして、こんな夢を見るようになったかの方が大事でした。
私は、聖のためになら何でもできます。聖の理想のために、死ぬことだってできるはずでした。それが、聖の幸せに繋がるから。聖の顔が笑顔になるから。
それなのに、どうして聖を殺す夢を見るのでしょうか。心の奥底では、聖に対する憎しみを抱いている証拠なのでしょうか。
朝食は賑やかで、平和でした。ぬえとムラサの間では、取り合いが行われていて、平和ではないかもしれませんが。
「ぬえー!また私の分を!!」
「ざんね〜ん。」
「ふふ、ムラサ。私の分をあげるわ。」
「だ、だめですよ、聖!いつもいつも、ぬえを甘やかしたら!!」
「あ、それなら、ムラサ返すね。」
「なっ!!」
聖の分の焼き魚を、ぬえは美味しく頂いていました。聖もぬえも、笑顔でした。
「相変わらずだな。」
「姐さんも楽しそうで、こっちも嬉しくなるわ。」
ナズーリンと一輪も、この光景を見て、楽しんでいました。雲山ですら、少し笑っていました。
ですが、私は楽しめませんでした。箸も進みません。お茶を飲むことすら、できません。何も喉を通りません。
理由はもちろん、一つしかありません。聖を殺してしまう夢です。あんな夢を見てしまうから、私は聖のことで喜ぶことができなくなったのです。
昼間になると、聖は縁側で、ぬえと一緒に日向ぼっこをしていました。正確には、ぬえに日向ぼっこをさせられているのですが。
「ひじり〜……好きだよ〜……」
「私もよ、ぬえ?」
「えへへ……」
「ふふ。」
二人とも、屈託の無い笑顔でした。私も自然と笑顔になる、はずでした。
夢のことが、頭から離れません。もしかしたら、私は今にでも、聖を殺そうとするのではないか。そして、ぬえも一緒に始末してしまうのではないか。そう考えると、私は、聖に笑顔を向けることなどできませんでした。
なぜ、あのような夢を見るようになったのでしょうか。どうして、あの夢は、ここまで私に纏わりついてくるのでしょうか。もしかして、あの夢は正夢なのでしょうか。
しかし、そうだとしても、まだ分からないことばかりです。今の私には、聖を殺す理由が見当たりません。何が目的で、私は聖を殺そうとするのでしょうか。
私は、陽が落ちるまで考え続けました。聖を殺す理由は、何なのか。私が聖を殺すには、どんな理由があるのか。ですが、何一つ浮かび上がりません。聖を愛しているはずの私は、聖の死に、何を望むというのでしょうか。
夕飯の時のことでした。この日は、珍しく、聖と私と一輪だけの食事でした。ムラサやぬえ、ナズーリンは仕事に出ています。もっとも、ぬえの場合は、ムラサへの悪戯でしょうけど。
私は思い切って、聖に夢のことを打ち明けてしまったのです。聖を殺してしまう夢を見てしまう。私は本当に聖を愛しているはずなのに。そのことを、包み隠さず、聖に伝えてしまいました。
ところが、聖が私を貶すことなんてありませんでした。ただ、私を抱きしめるだけでした。
「………だから、元気がなかったのね。」
聖には、全てお見通しだったのです。聖はお優しいお方です、私のような者のことまで、心配してくれます。
「大丈夫……今晩は、一緒に寝ましょう?」
頭を撫でながら、聖は添い寝の提案をしてくれました。私はただ、首を縦に振るだけです。一輪が、羨ましそうな視線を向けていましたが、特に気にしませんでした。
夜になると、そろそろ寝ようとしたところ、聖の部屋へと、ぬえが覗きにきました。
「今日は星と寝るの?」
「ええ。いつも頑張ってもらってるお礼にね?」
「ふ〜ん。まぁ、いっか。ムラサ以外なら、誰でも、聖と寝ていいもんね。」
「へぇ、私のいる傍でそんなことを言うのね?」
「逃げろー!」
「待ちなさい!!」
ぬえとムラサが、いつものやり取りを交わすのを見届けて、私は聖と同じ布団へと入り込みました。
「聖………」
「星、大丈夫?」
「……私、どうしたらいいのでしょうか……?」
怖かったのです。いつ、聖を殺そうとしてしまうのか。すぐ傍には、もちろん護衛のために、槍が置いてあります。いつでも、聖を殺せるのです
「………私は、絶対に星を恨まないわ。その槍で、私を殺したとしてもね。」
私は唖然としました。聖は、今私が考えていたことを、全て分かっているようでした。心を読んでるかのように、聖は私に慰めの言葉を与えてくれます。
「貴女は、私の大事な家族なの………怖がらなくて、いいのよ?」
「聖………」
聖に抱きつきました。そして、泣きました。ここまで泣いたのは、初めてかもしれません。聖の封印を解いたときでも、ここまで泣くことはなかったかもしれません。
とても、気分が楽になりました。泣きつかれた私は、そのまま深い眠りへと落ちていきます。
「星……お休みなさい。」
お休みなさいと言い返すと、私も目を閉じました。
夢を見ていました。
「では、星殿。ご協力、してくださいますな?」
「はい……」
「これで、あの悪魔を封印することができる。まったく、人間と妖怪の平等などを謳うなんて、話にならんわ。」
「ほほほ、よいではないか。あのような美貌の持ち主を、お主らは慰みものにできるのだからのう。」
これは――忘れたくても、忘れられない、あの日の夢でした。聖が迫害される、あの日の夢です。
「一つ、不可解なことがあるのじゃが。」
「……なんでしょうか?」
「星殿は、どうして聖白蓮の迫害に協力してくれたのじゃ?」
「………あなたたちと同じ理由です。」
「そうか。まぁ、いいじゃろう。協力してくれたのは事実だからな。」
私は、聖を愛していました。聖が作ってくれる世界。人間と妖怪が平等な世界。聖がその世界を作れるように、聖に全てを捧げる夢を、見ていました。
ですが、現実は、甘くありませんでした。聖の理想は、あまりにも高すぎたのです。だから、人間たちは聖を迫害するようになりました。自分たちが喰らわれることに、恐れてしまったから。
それは、当然のことです。妖怪が人間に侵されて行くのも、見過ごせません。もしも聖に会っていなかったら、私でも、反発していたでしょう。
私は聖を守りたかったのです。あの人は、私に多くの物を与えてくれました。だから、せめて聖が殺されないように、守り通したかったのです。聖が暗殺されても、おかしくない風潮でした。ならば、殺される前に聖をどこかに幽閉か封印すればいい。
それで、私は、聖の迫害と封印を裏で企んだのです。
目が覚めました。私を抱きしめてくれている聖は、寝息を立てています。穏やかな寝顔でした。私以外の皆ならば、心を奪われていることでしょう。ですが、私の心は奪えません。奪えるわけがありません。私には、聖とのつながりを持つ資格などないのです。聖を陥れた当事者が、その聖の元で悠々と過ごしている。
誰の目から見ても、愚かなことでした。
少し時間が経つと、聖も起きました。「おはよう、星ちゃん。」と、愛称で呼んでくれました。笑顔がとても痛かった。私は、笑顔を無理矢理に作りました。すると、聖は頭を撫でてくれました。
「大丈夫、もう怖くないから……貴女を否定することなんて、絶対にしないから、ね?」
槍がすぐ傍にあります。今すぐにでも、その槍で私を殺してやりたかったです。私は一体、何をしているのでしょうか。聖を裏切ったのに、私は何をしているのでしょうか。
朝食時、やはり食事が喉に通りません。とうとう、聖だけでなく、他の皆まで私を心配するようになりました。
「ご主人、大丈夫かい?」
「星、体調を崩したの?」
「じゃあ、今晩は星の好物を作るわ!」
「仕方ないなぁ……今日は、聖を一日中貸すよ。」
普段の仕事は、ナズーリンが全てやってくれました。一輪は、定期的に私に声をかけてきてくれました。ムラサは、私の好物を作ってくれました。ぬえは、一日中、聖と遊びませんでした。
その優しさも、苦しかったのです。聖といる時間が、無理矢理に長くさせられたのです。聖に対する罪悪感も、徐々に大きくなっていきました。
「星……もう、いいのよ……もう苦しまなくて、いいの。」
今晩もまた、一緒に寝ることになりました。その時、聖はまた私の頭を抱きしめてくれました。とても――痛かったです。
「ふふ、今夜は私たちみんなで出かける夢でも見ましょう?」
私はまた、聖に甘えるように抱きつくと、目を閉じました。
「聖。」
私は今、聖を見ています。
「もう、いいのですよ。」
心臓を一突きにされているのに、顔は安らかでした。
「これでもう、苦しまなくて……済みますから。」
目から、涙がこぼれました。その涙が、いつまでも忘れられませんでした――
聖を殺す夢を、また見てしまいました。これで何回目でしょうか。目を覚ました私は、聖の顔を見ました。今日もやはり、寝息を立てています。
聖が目を覚ますのと同時に、私も起きることにしました。「星ちゃん、よく眠れた?」と、また愛称で呼んでくれました。嬉しかったです。しかし、とても痛かったのです。食事は喉に通らず、今日もまた他の皆に仕事を任せてしまいました。ぬえも聖と遊びたいはずなのに、我慢しています。もう、苦しかったのです。もう、やめてほしかったのです。
私は、聖の元を離れたいと願うようになりました。聖さえいなければ、こんな風に苦しむことなんてなくなると信じていたからです。ですが、そんなことはできません。そんなことは、絶対にしません。
償いもしないままに、聖の下から離れることなど―――償い?
私は何のために、聖と暮らしているのでしょうか。聖に何を求めているから、共に命蓮寺で暮らしているのでしょうか。その答えがやっと、分かりました。分かりたくなかったですが、分かってしまいました。
「そうでしたね……私は、聖にあのようなことを………」
聖を守るために、迫害と封印を先導した罪。他にも方法があるかもしれないのに、探さなかった自分。その償いのために、私は――
「聖の封印を命令したのが……私、だったから………」
聖を愛しているからではありません。聖の理想を成し遂げるためでもありません。ただ、聖に償いをするためだけに、ここにいるのです。いまさら、何を思い出しているのでしょうか。もう、あの時のことは変わらないというのに。
「っ………!!」
その時、私は障子の向こう側から、何かの音が聞こえてきたことに気づきました。それが――罰の始まりの合図でした。
翌日のことでした。私は講堂に呼ばれました。一体何の用事かと思っていると、そこには、聖以外の皆が座っていました。
「星、話があるの」
聖はどうしたのかと尋ねてみましたが、誰の何とも言いません。
「話は聞かせてもらったわ。貴女が、聖を封印したのね?」
背筋が凍りました。誰にも教えないでおこう、聖にも教えないでおこうと思っていたのに、なぜムラサは知っているのでしょうか。もしかしたら、聖と眠っていた時に寝言で言ってしまったのでしょうか。
「ご主人、詳しく聞かせてもらおうか。弁明できるのなら、して欲しい。」
「お願い、星……姐さんを悲しませないためにも、本当のことを言って?」
「もしも本当なら、あんたは何が目的なのよ!!」
「ム、ムラサ……大声出さないでよぉ……」
ナズーリンや一輪は穏やかでしたが、ムラサは本気で怒っているようでした。怖がりながらも、ぬえはムラサを抑えようとしていました。
「さぁ、早く言いなさい!!あんたは、どうして聖を封印したの!!」
「そ、それは………あぐぅっ!?」
「早く言え!!」
ムラサは私の胸倉を掴み、顔を殴ってきました。それも一回だけではなく、十数回に渡りました。ナズーリンや一輪は、見ているだけでした。ぬえは止めようにも止められなかったようです。皆、もう私のことを敵と見なしていることが分かりました。
その時でした。
「ムラサ、何をしているの!!」
聖の声が聞こえてくると、バチンッという何かを叩いた音が聞こえてきました。ムラサの頬が赤くなっています。すると、ムラサはその場で、泣き崩れてしまったのです。
「だって……だってぇ、星が聖を……ぐすっ、ふええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……」
「……もう、昔の話よ。私は全部、許しているわ。星は、私たちの家族よ。どんな過去があったとしてもね。」
聖は私を抱えながら、そう皆に言っていました。とても、痛かったです。聖に抱きかかえられてから、痛みを感じるようになりました。苦しくもなってきました。
その日からでした。全てが狂ってしまったのは。
ムラサは一応、私の食事を用意してくれます。ですが、お茶を汲んでくれなくなりましたし、無視するようになりました。
ナズーリンは、もう私をからかうような冗談を言ってくれなくなりました。ナズーリンの命令かどうかは知りませんが、ねずみたちから睨まれようになりました。
一輪は、今まで通りに接してくれようとしています。しかし、やはり距離感を感じるようになりました。それに、聖の封印についての真実を伝えてくれと何回も言ってきます。
ぬえは、聖につきっきりになりました。そして、私の姿を見ると、怖がるようになりました。
しかし、聖だけは、変わりませんでした。
「はい、お茶よ?」
聖は、ムラサの代わりに、お茶を汲んでくれるようになりました。こんなこと、絶対にさせてはいけないというのに。
「ふふ、星の仕事も大変ね。でも、私と一緒ならば、すぐに終わるわ。」
ナズーリンの行っていた私の仕事の代理を、聖がするようになりました。聖は、疲れを一切見せません。
「星、大丈夫?誰かに、何かをされたりはしてないわよね?」
一輪のように、会うたびに私に声をかけてきてくれます。そして、誰からも攻撃されていないかを確認してきました。
「ぬえのことは気にしないで。ちゃんと、分かってくれるはずよ。あの娘は、優しいから、ね?」
ぬえが怯える姿を見ると、心が痛くなります。あの娘はもっと聖と一緒にいたいはずなのに、私のせいでそれができないのです。
今日もまた、聖と一緒に寝ています。聖は私の体を優しく、抱きしめていました。ですが、私にはもう苦痛で仕方がありません。皆を苦しませているのに、聖と安らかに寝ようとしている私は愚かでした。
しかし、精神的に疲れた私は、聖の元から離れる気力すら湧かずに、そのまま目を閉じてしまいました。
誰かが、私の近くで騒いでいます。ちょうど、聖の死体のあったところからでした。
「聖!!目を覚ますんだ、聖!!」
ナズーリンは、聖に泣きついていました。
「姐さん、起きて!!いやぁ、姐さんっ!!」
一輪も、彼女らしくない慌てようでした。
「聖ぃぃぃぃぃ!!おきてよぉぉぉぉぉぉ!!」
ムラサの悲痛な叫び声が聞こえてきました。
「えぐっ……ひぐっ……ひじりぃ………」
ぬえはただただ、その場で泣き続けるだけでした。
これは、何の夢なのでしょうか。私が聖を殺した後の夢なのでしょうか。そのことを疑問に思っていると、皆が私に話しかけてきました。
「許さない……許さないぞ……!」
「星……いいえ、寅丸星。貴女だけは、許さないわ。雲山、頼むわよ。」
「ぐすっ……聖、待っててね?今、仇をとってあげるから。」
「よくも……よくもぉ……!!」
ぬえの声を合図に、4人は私に向かって、攻撃を仕掛けてきました。私はそれを前にして、微動だにせずに―――
「もう、聖はいないから、過去のことなんて、どうでもいいですよね?」
ただ、そう言い放つだけだった。
目が覚めました。目が覚めないで欲しかったかもしれません。最近見ていた夢は、正夢なのでしょう。聖を殺せば、皆は夢のように襲ってくるはずです。
やっとあんな夢を見る理由が分かりました。私は、償いから逃れたかったのです。聖の手伝いをすることで、償いをしようとしました。ですが、この罪は償いきれません。どれだけ長い間、どれだけ多くのことをしても、どれだけ聖に尽くしても、この罪は償えないのです。
聖だけでなく、ナズーリンや一輪、ムラサ、そしてぬえの人生を変えてしまったのです。私一人の、勝手な判断が。私が勝手に、聖を守るために、迫害と封印を押し迫ろうとしたことが変えてしまったのです。
聖は、横で寝ています。やはり、聖の寝顔は穏やかでした。私を優しく、抱きしめてくれています。でも、もう無理でした。
逃げたい。この場から、逃げたい。
そう思った私は、近くに置いてあった槍で、心臓を――――
私は、夢を見ていました。
それは、人間と妖怪の平等の世界が成就した夢ではありません。
「聖、早く〜」
「ぬえが早すぎるのよ。」
「ふふ、元気でいいわね。」
「あ、姐さん……何気に足が速いわね……」
「やはり年齢は関係な……いや、何でもない。」
聖だけでなく、ナズーリン、一輪、雲山、ムラサ、ぬえと一緒に、笑いながら、暮らしている夢です。
「やっと、着きましたね。」
――ひじ、り………みん……な………?
「えへへ、星が一番遅かったね〜」
――いやぁっ!!死なないで、死なないでよ、星っ!!
「ほら、星。今日のお弁当には、星の好物を入れておいたわ。」
――星、ごめんなさい!ごめんなさい、星っ!!
「星、今日は風が気持ちいいわねー……」
――ダメよ、星……姐さんを、私たちを悲しませる真似はよしなさい!
「ご主人、相変わらず、君は私たちを笑顔にしてくれるな。」
――ご主人、ダメだ!!君は、ここで死んではならない!!
「星………いつもいつも、ありがとうね?」
――星………もう、苦しまなくていいのよ。だから、休んでなさい。明日には、いつも通りになっているから、ね?
平等な世界のことを忘れて、平穏な一家族として、私たちが、平和に暮らしている夢でした。
それが、今までで、一番幸せな夢であり――最後の夢でした。
作品情報
作品集:
21
投稿日時:
2010/10/09 13:32:53
更新日時:
2010/10/09 22:36:12
分類
星
白蓮
ナズーリン
一輪
水蜜
ぬえ
聖は優しすぎます。
でも…これは…何が悪かったのでしょうか。何が星の歯車を狂わせてしまったのでしょうか。
ただただ悲しくて、考えさせられます。
そして星、逃げるためでも聖殺せなかったか
これは一番悲しい結末だよな
これはさっさと「せいれいせん」を入手しないと。
人物像は大体把握してるけど、IOSYSのせいで混乱してるんだよね〜。
悲しい、悲し過ぎるぜ…
そして、ブログの方で活動休止宣言だと!?
うむー、早く帰ってくることを願うだけです…
――そんな夢を見ながら逝った星は、幸せだったのだろうか。
少なくとも、星のために涙を流した皆は不幸を感じたのだろう。
「単純な悪意によるものじゃない、精神的ないじめss」を書ける数少ない作者だと思うし、このssでもその資質は十分に発揮されてる。
星の抱く純粋な罪悪感とよこしまな自己弁護の精神が混ざり合った末の行動が、本当に意外なんだけど納得できて綺麗な作品だと思う。
創作活動って無理にやるもんじゃないと思うし、その判断を否定する気は全くないけど……やっぱり残念なものは残念なんだよなぁ……
まぁ、結果的に星ちゃん死んでしまった訳だが……。
なんとなく中二病的な文章がツボでした。
聖が優しすぎて……。(泣)
星ちゃんなんで死んじゃうんだよ……