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『秘宝が眠る洞窟の中で』 作者: ぐう
「ご主人、こっちで間違いないんだな?」
「ナズーリンが解読してくれた通りなら、こっちを行けば・・・」
ある日の妖怪の山、山の中を彷徨っている二人の人影があった。
一人は虎柄の衣装を身に纏い、もう一人は小柄で、両手にダウジングを持っている。
毘沙門天の弟子の寅丸星と、賢将のナズーリン。二人は妖怪の山に隠されているという秘宝を求めて、はるばる命蓮寺からこの山を訪ねてきた。
「でもこの地図、ぬえが遊びに出た帰り道で拾ったっていうから、本当かどうか怪しいなぁ」
拾ってきた地図だけにいまいち信用していない星。
それを聞いたナズーリンが表情を険しくして口を開いた。
「何を言うご主人! これは遠い昔の幻想郷の文字で書かれてあり、この山に秘宝があることを表しているんだ。いくら拾った地図とはいえ、解読した私が言うんだから間違いない!」
「わかった、わかりましたからナズーリン、そんなに怖い顔をしないでください」
半信半疑の星と、文字を解読したことに絶対的な自信を持つナズーリン。
ナズーリンの主人であるはずなのに頭が上がらない星は、方位のダウジングロッドと地図に従って進む彼女の後をついていった。
これではどっちが本当の主人なのかわからない。
更にしばらく山の中を進んでいる二人。辺りは変わらず草木が生い茂って通りにくい森となっており、本当にここに秘宝があるのかますます疑い深くなってくる。
そんな星とは対照的にただ草を掻き分けて森を突き進むナズーリン、今更彼女に何を言ったところで、地図が本当であることを信じてやまないだろう。
「地図とダウジングロッドの通りだと、こっちらしいのだが・・・ん、あれか?」
「ナズーリン、何か見つけたんですか?」
突然前を歩き続けていたナズーリンが足を止め、後ろにいた星は彼女の後ろから覗き込んだ。
二人の目の前には、建物の4階にあたる高さの岩肌にぽっかりと開いた洞穴(ほらあな)が見えた。
鉱山のような人の手が加えられた形跡はなく、自然が作り出した洞穴ぼようである。
「ナズーリン、あの洞穴の中に宝があるんですか?」
「うむ、ちょっと待ってくれご主人。今地図の情報と照らし合わせてみるから」
ナズーリンはロッドを星に渡し、地図と洞穴を交互に睨んだ。
星は遊びでダウジングロッドを構えるが、確かに反応は洞穴のほうを差している。
「ダウジングロッドは確かにそう言ってるみたいだけど・・・」
「ご主人、今分析が終わったけれど、言い伝えの洞窟はここで間違いないみたいだ!」
「えっ、本当ですか?」
世の中というのは何が起こるのかわからないもの。ぬえが偶然拾った地図が、まさか本当に宝のありかを示していようとは・・・
とはいえ場所が合ってるとしても、肝心の宝が見つかるまではまだ安心はできない。
しかしナズーリンは、場所を突き止めることができたことに誇らしげな顔をしていた。
「ぬえもなかなかのものだ、こんな立派な地図を見つけてくるとはな」
(単にどっかから風で飛んできただけだと思うけど・・・)
「ん、何か言ったかいご主人?」
「い、いえ! なんでもないです!」
「そうか、では行こう」
ロッドを返却しながら必死にごまかす星。ナズーリンが気にせずに洞窟に向かっていったのを見ると、ほっと溜息をついて洞窟へと入っていった。
洞窟の中は赤と橙の間をいく明るい光が内部を照らしており、あちこちにある水晶がその光を反射させている。
そのため松明などの灯りがなくても、洞窟の中は十分周囲の把握ができた。
この光の発生源こそまだわからないが、水晶の色や洞窟の壁などからして、どこからか射している太陽光とは違うようだ。
「中は思ったより結構明るいですね」
「この水晶といい灯りといい、自然が作り出すものは美しいものだ。私たち生物が作るものではまず敵わぬ美しさがある。ではご主人、行こうか」
ナズーリンはダウジングロッドを再び構え、光が射す奥へと向かった。
ロッドの反応は洞窟の奥からあり、この先に宝があるのは間違いないようだ。
洞窟は何故か奥に行けば行くほど明るくなり、未だこの明るさの原因はわからないままだった。
これといって罠や崖などの危険なものはなく、たまに多少の段差がナズーリンには辛いことを除けば、先に進むのは容易だった。
しばらく進むと、高さが40cm未満の低い通路が二人の前に現れた。
横幅はそれなりにあるのだが、縦幅が狭いため小柄な者でなければ通れなさそうだ。少なくとも背の高い星には通れそうにはない。
宝まであと少しだからなのか、ダウジングロッドは非常に強い反応を見せている。通路の奥にも光が射している辺り、向こうに何かあるに違いないだろう。
「ロッドの指示通りなら、この先に宝があるのは間違いなさそうだな」
「でもこんな狭いところ、私は通れないですよ。身体が抜けなくなったらそれこそ・・・」
「よしご主人、ここは私が奥に進んでこよう。この位なら、小柄の私は入れるだろう」
「いいですけど気をつけてくださいよ」
「ああ、わかっているさ。うわっ、この地面冷たいな」
ナズーリンはダウジングロッドと鼠が入った籠を星に手渡し、伏せの姿勢で通路へもぞもぞと入っていった。
身を低くしていれば、なんとか耳や尻尾が岩肌にかすったりすることはなさそうだ。唯一地面が少し冷たいのが難点なのだが
そして、狭い通路を抜けたその先に・・・
「しかし何だか、さっきから急に冷えてきたような。うう寒い・・・」
こちらは通路の前で待機している星。しかしナズーリンが通路に入っていってからというもの、まるで冷房でも入れたかのように辺りの空気が冷え、星に寒気を与えた。
洞窟に入った直後は快適な気温で、奥に進んでも別に冷えると感じることはなかった。たった今までは・・・
ぐううりゅるる・・・
「くっ、こんな時に限って・・・朝出なかったから心配してたけど・・・」
謎の冷え込みはやがて星の腸を刺激し、朝は全くなかった蠕動運動を起こした。
できることならどこかで出してしまいたいが、今はナズーリンを待っている身、一人で用を足しに逃げることなどできなかった。
それに加えてこれまでの道はほぼ一本道。仮に用を足したとしても帰り道で自分が出したことがナズーリンにバレてしまう。
「ナ、ナズーリン・・・頼むから早く帰ってきて、いつつ・・・」
さすがにナズーリンを放っておくことなどできず、星はお腹の痛みを堪えて彼女の帰りを待つことにした。
早く宝を見つけて戻ってきてくれるのなら、今のお腹具合ではまだ我慢できるはず・・・
「ん、あれはもしや・・・?」
一方、こちらは狭い通路をなんとか抜けたナズーリン。通路の先はこれまでよりも一際明るかった。
そして彼女の目の前の祭壇には、この洞窟の明るさの原因と思えるほど、朱色に輝く水晶玉が置かれていた。
それはゆらめく炎、あるいは夕焼けのような美しさを誇り、今まで見た赤色がまだかわいらしく感じられる程だった。
「やはりあの地図は間違いなかった。そしてなんて綺麗な水晶なんだ・・・」
ナズーリンは引き寄せられるかのように水晶玉を手に取った。
赤々と輝く水晶玉は暖かそうな光とは対象的に、やや冷たい肌触りを感じさせる。
「この祭壇は何だろか、かつてここで儀式でも行われていたのか? 地図にはそれがしのことは何も書いてなかったが」
確かに気になるのはこの祭壇だ。わざわざ祭壇まで設けてあるということは、誰かがここで何かを崇めていたのか祭りか何かがあったということになる。
しかしいずれにせよ遥か昔の話、風化してしまった今となってはほとんど確かめようがなかった。
「さて、ご主人が待っていることだし、帰ると・・・うっ!」
水晶玉に傷がつかないよう、袋に入れて丹念に保護を済ませた途端、急に下腹部に強い痛みが走りだした。
それと同時にお腹を押さえるナズーリン、危うく水晶玉を落としそうになったのだが、なんとか落とさずにすんだ。
ごろっ、ごるるるるりゅ・・・
「やはりさっき冷たい地面にお腹がくっついたのが・・・」
先ほど通路を抜けるとき、やたら冷たい地面にお腹をつけてしまっていた。こうでもしなければ耳や尻尾を傷つけかねないのだが、そればかり考えていて、お腹を冷やすことまで考えていなかった。
しかしこうでもしなければこの通路を抜けることができなかったので、仕方ないといえばそれまでなのだが。
そして帰路を辿るとなると、周りに抜け道らしきものはなく、やはりまたあの狭く冷たい通路を通ってゆかなければならない。
今あの通路を抜けようものなら、もしかしたら途中で我慢の限界になりかねないが・・・
「うう・・・か、考えても仕方ない。こうなったら・・・」
ナズーリンはお腹の痛みを押して、通路に入る決心をした。ここで出すという選択肢も考えたのだが、そうするとなると通路の向こうにいる星に排泄音を聞かれてしまい、気まずくなりかねない。
そうなる位だったら、いっそのこと外に出るまで我慢したほうがいい。それがナズーリンの出した答えだった。
ナズーリンは水晶玉の入った袋を顔で押し込みながら、狭い通路に潜り込んだ。
「ナズーリン早く・・・もう漏れちゃいそうです・・・」
星はあれから通路の前でずっとナズーリンの帰りを待っていた。ナズーリンが通路に入っていってからまだ3分程度しか経っていないのだが、星にはすでに10分以上待ってるように感じられるほど、限界に近づいていた。
「あ・・・あと少しでご主人と交流できる・・・」
一方のナズーリンも危機的状態だった。やはり床は冷えており、それが嫌でもナズーリンの腸を更に刺激する。
洞窟を出るまで我慢と自分で決めたのだが、思ったより蠕動運動が進み、このままでは通路を抜け辺りで限界かもしれない。
「あくうううう! お腹痛い・・・もう・・・」
「せめてここから出るまでは・・・っ!」
二人とも肛門に迫る便に完全に崩壊寸前で、いつ暴発してもおかしくなかった。
そしてついにナズーリンは、星の待つ場所へと抜け出した。
「うぐ・・・ご、ご主人、ただい・・・ま?」
しかし、通路から身体を抜いたナズーリンが星のほうを振り向いた瞬間だった。
ブジュジュッ!ビビブブブーっブゥウウゥゥ!
「あっ、ああああああああ!」
突然星が叫び、それと同時に響く不快な音。そしてその少し後にロングスカートから垂れてくる茶色の雫・・・
ナズーリンがそれが何かを理解したのは、雫が垂れて5秒後のことだった。
「ご、ご主人、あなたお腹が・・・うあぁっ!」
ビチュビチチ! ブバブウブビビビッ!
理解した直後、急激に肛門を刺激する下痢便。ナズーリンも突然のその波に勝てず、限界を迎えた。
冷やされた腸の中でずっとうごめいていた下痢便が、今肛門から彼女の下着に打ち付けられた。
ブブリッ、ビチビビビュビュビッ・・・
「あ・・・ナズーリン・・・ごめんなさい、うんち我慢できなくて・・・」
「ご主人、こ、こうなったらもう仕方ない、全部出してしまおう・・・」
「はい・・・うっ、くっ!」
ナズーリンの存在に気がつく星だが、いわばそれはもう便を漏らしたのを見られてしまったということ。
しかし、ナズーリンも漏らしてしまったことに気づき、彼女の言葉に押された星は我慢を捨てることにした。
ナズーリンもまた、床から身体を起こさないまま・・・
ブリブリブバブブブッ! ブッ、ビチャビビュビッ!
ブチャブブブ、ブススブププブーッ! ブプブリブリリィッ!
二人は全てを捨てて排泄に全力を注いだ。もうどうなってもいいから、今はただ全部出して楽になりたい。
スカートや下着、そして足や靴を茶色の汚水で汚してしまってももはや気にしなかった。
ナズーリンの大半が水の下痢便、星の軟便と水の合わさった便が地面を汚し、そして二人の下劣な排泄音が洞窟中に響き渡った。
辺りに広がる酷い便臭、そしてお尻より下が完全に茶色く汚れてしまった二人。
致してしまったお互いを見て、苦笑いする二人。
「完全にやってしまったなご主人、いくらお腹が冷えたとはいえ・・・」
「これは洗ってから帰らないと、聖に怒られてしまいますね、ははは・・・。ところでナズーリン、宝は見つかったんですか?」
「ああ、漏らしてたらすっかり忘れてた。これがそうだ」
ナズーリンは袋に包んである例の水晶玉を取り出し、星に見せた。
洞窟内より明るい朱色の輝きが、二人を照らす。
「すごい綺麗な水晶玉じゃないですか。一体これは何なのでしょう?」
「それを持って帰ってからまた調べるんだ。あと、この先にはこの水晶玉が置かれてある変な祭壇があったが、何の意味があるのかはよくわからなかった」
「何にせよ見つかってよかったですね。さぁナズーリン、ひとまず帰りますか」
「そうだな、しかし早く洗わないとお尻が気持ち悪いぞ・・・」
「あっナズーリン、ダウジングロッドと籠忘れてますよー!」
秘宝の水晶玉を手にし、二人は洞窟を後にした。とはいえいくら洗ったとしても臭いまではごまかすことができず、結局白蓮に怒られてしまう始末だった。
そして二人が出してしまった排泄物を、洞窟の明かりがいつまでも照らし続けていた・・・
今回はナズーリンと星です。ナズーリン個人では難しいから、星ちゃんと一緒に致してもらいました。
星蓮船のキャラはぬえ以来かな、すげー久々に書いた感が・・・
え、あの水晶玉がフラグ? 違いますって、そんなことはないですよ。 多分w
ぐう
- 作品情報
- 作品集:
- 21
- 投稿日時:
- 2010/10/16 04:03:04
- 更新日時:
- 2010/10/16 13:03:04
- 分類
- ナズーリン
- 寅丸星
- スカトロ
- お漏らし
続かないと爆発しちゃう
校門・・・じゃなくて肛門と口からいろいろ出そうになるわ!!カレー食ったら。
いや、それにしてもこんな
きたない内容を、よくこうも面白く書けるね。
たくさんあるあなたの作品も面白いですが。あ?オイ!俺の友人T.D.!
くだらないとかいうなら
なぐってやろうか?あ?
・
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いったいどうやったらこういうおもろいのが書けるんだろう?
どんな冒険スペクタクル物だと思ったら…。
こみ上げたゲップを飲み込んでしまいました。
うすうすはこういうオチだと思っていましたよ!!
この水晶が原因で幻想郷がお漏らし地獄になる妄想をしました
まだ続きは考えてないけど、いつか書くつもりです。
ですからどかーんはやめて、きゅっで止めておいてください。
>名無し(2)さん
学校いきたくな・・・い
>NutsIn先任曹長さん
むしろこんなオチ以外はなから考えていませんでしたw
というかみなさんよく昼食食べながらスカ作品見られますねwww
>kyouneさん
私はダイレクトにグロい作品を書きたいようになりたいです・・・が、やはり無理かも。
>名無し(5)さん
仮に水晶玉なしでも既に酷い有様ですがw
しょうじょたちの おなかのほうそくが みだれる!
なにそれこわい、というかその発想はなかったっすw