Deprecated: Function get_magic_quotes_gpc() is deprecated in /home/thewaterducts/www/php/waterducts/neet/req/util.php on line 270
『霊夢のドキドキ人体実験』 作者: NutsIn先任曹長

霊夢のドキドキ人体実験

作品集: 21 投稿日時: 2010/10/17 05:03:06 更新日時: 2010/10/18 23:19:57
永遠亭。

永遠亭は高度な医療技術を誇る医療機関であるが、あくまで『診療所』であって『病院』ではない。
したがって永遠亭医療機関の最高責任者である八意永琳の肩書きは『所長』であって『院長』ではない。
だが、たいていのものは永琳を『院長』、『先生』、『お医者さん』、『師匠』、或いは呼び捨てで呼んでいる。



永遠亭の地下。

永琳の書斎。
いわゆる『院長室』と呼ばれる部屋。

楽園の素敵な巫女、博麗霊夢はこの部屋で永琳の話を聞いていた。

霊夢は年に一回の人間ドックに入って、身体に異常がないか二日間かけて診断を受けることになっていた。
曲がりなりにも幻想郷の重要人物である霊夢の検査は、機密保持に厳しい地下施設で行なわれた。
今、一日目終了時点の検査結果を霊夢は直立不動で聞いている。

「……だから、若干、胃に潰瘍が見られるけどこれはお酒の飲みすぎによるものと思われるから、
 飲みすぎには気をつけるように。後は、特に問題は見られないわ。健康そのものね。
 何か質問はある?」
「あるわ」
「どうぞ」
「何故、私は裸なの?」

霊夢は、一糸纏わぬ姿で気をつけの姿勢をして、永琳の前に立っていた。
霊夢はこの部屋に入り、永琳の前で服を脱ぎ、全裸になった。
服は畳まれ、傍にある脱衣籠に入っている。
服を脱いだのは自分自身であるが、断じて自分の意思ではない。

永琳の助手、鈴仙・優曇華院・イナバの『狂気を操る程度の能力』によって操られたためである。

「この後からの調査に必要だからよ」
「事前に聞いた診断内容だと、もう全部終わっているような気がするんだけど?」

霊夢は胡乱な者を見るような目つきで永琳を睨みつけた。

「ええ、健康診断は終わったわ。これからは私の知的興味を満たす研究のために、
 博麗の巫女である貴方を調べさせてもらうわ」
「……そんな話、聞いてないけど?」
「ええ、今言ったから」

逃げ出したい気分であるが、体は首から下が動かない。

「貴方の身体能力や血液、便や尿を調べたけれど、普通の若い人間の女性と大差無かったわ」
「一応、私、人間だけど?」
「只の人間じゃないでしょう?異変の時には私達を初め、明らかに人間の身体能力を超越した者達を斃したじゃないの」
「あぁ?そりゃ、私は博麗の巫女だから」
「だから、その『博麗の巫女』の強さの秘密を知りたいのよ。場所を変えましょう」

永琳はそう言うと、チェックボードを手にとって立ち上がり、部屋を出た。
霊夢は鈴仙とその後に続いた。
自分の意思では指一本動かないのに、どういうわけか、鈴仙に手を引かれると転ぶことも無く普通に歩くことができた。
その歩みは霊夢の意思ではないが。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



連れてこられた部屋は広く、壁には緩衝材が貼り付けられていた。

「この部屋は、主に警備担当の因幡が格闘訓練を行なうのに使用されているわ」

永琳が部屋の通常の用途を説明してくれた。

「で、ここで私は何をやればいいの」
「ちょっとまってね……。はい、いいわよ」

永琳は部屋の一角にある機器から伸びた無数の細いコードを、
シールやリストバンドを使って霊夢の体のあちこちに取り付けた。

「で、質問の答えだけど……」

永琳は、霊夢の腹に拳を叩き込んだ。

「ぐふっ!!」

霊夢は目を見開き、口から息が漏れた。が、相変わらず体は動かない。

「ちょっと痛い目を見続けてくれるかしら。有用なデータが得られたら直ぐに止めるから」

永琳はさらに三回ばかり霊夢の腹を殴った。
殴られた箇所が赤くなった。

「『博麗の巫女』の能力って、異変時にしか働かないものなのかしら?
 巫女の身に危険が及んだ時にも発動するのではないのかしら?
 この仮説を証明するために……、霊夢、貴方にはたくさん生命の危機を感じてもらうわ」

永琳は霊夢を殴った右手を痛そうに振りながら、
鈴仙に霊夢を打ちのめすように指示すると、機械の方に向かった。

「わ……、私を誰だと思ってるの……」
「幻想郷の管理人、八雲紫と共に結界を守護する博麗の巫女、博麗霊夢。
 貴方の身に何かがあった場合、幻想郷は危険な状態になる。
 ……だと理解しているけれど。合っているかしら?」
「じゃあ、何で……?」
「その程度では、私の知的探求を止める事はできないわ。
 それに、たかが幻想郷が滅びたくらいで、蓬莱人は殺せないわよ」

納得ずくで行動しているマッドドクター・永琳の言葉に、霊夢は打ちひしがれた。

「な……、何で……、こんな目に……」
「師匠に目を付けられたのが運の尽きだと思って諦めて下さい」

しゃきーん。

鈴仙は手にした特殊警棒を延ばしながら霊夢に話しかけた。

「実は、私、霊夢さんのこと、大嫌いなんです、よ!!」

ばきぃっ!!

「ぐぁっ!!」

鈴仙は霊夢の頭を警棒で殴りつけた。
殴られた拍子に唇を噛み切ってしまった。
霊夢はよろめいたが踏みとどまり、再び気をつけの姿勢に戻った。

「ウドンゲ、まだ駄目よ。脳の検査が済んでいないわ」
「すいません。師匠。霊夢さん、バンザイしてください」

鈴仙は、霊夢に両手を挙げるように命令した。
霊夢の体は、相変わらず霊夢の意思には従わず、鈴仙の言うとおりにしか動かなかった。
鈴仙は飛行して天井にあるフックに鎖を取り付け、鎖についている手枷を霊夢の両手に嵌めた。
手枷から霊夢の両手が抜けないことを確認した後、鈴仙は鎖の長さを調節して、霊夢を宙吊りにした。

「お待たせしました。じゃあ、改めて……、そおぃ!!」

ばきぃぃぃっっっ!!!

「ぐほおおおぉぉぉっっっ!!!」

容赦の無い警棒の一撃が霊夢の腹に決まった。

「霊夢さん、始めて永遠亭に乗り込んできた時、よく私の精神かく乱(ジャミング)に耐えて防衛線を突破できました、ね!!」

ばきぃっ!!

「がああっ!!」

「貴方達が師匠や姫様を打ち据えて出て行った後、私はお二方から大変なお叱りを受けたんですよ、と!!」

べきぃ!!

「ああぁっ!!」

「師匠と姫様の折檻は、それはもう……、しばらく人前に肌を晒すことが出来なくなりました、よ!!」

ばしいっ!!

「あぐっ!!あ、はぁはぁ……」

「でも、赦してあげます。今、私は、とっても良い気分ですから」

鈴仙は赤い目をさらに血走らせ、にやけ顔を霊夢に向けると、腹を拳で殴りつけた。
何度も何度も。
曲がりなりにも兵士の訓練を受けた鈴仙の警棒を握り締めた状態の拳は、
霊夢の体をプロボクサーの練習台を務めるサンドバックのように翻弄した。

ばきっ!!ばしっ!!どすっ!!どすっ!!ばすっ!!

「げっ!!がっ!!っ!!っ!!ふっ!!」

はあはあはあ……。
鈴仙は額に浮いた汗を手でぬぐった。
いや〜、いい汗かいた。
鈴仙は久しぶりに爽快な気分になった。

はぁ……はぁ……はぁ……
霊夢は血と汗と涙と涎を滴り落としていた。
霊夢の腹の殴られた箇所が赤くなっていた。しばらくすれば痣になるだろう。
息も絶え絶えである。

「う〜ん、ダメージは受けているけれど、これといって身体能力の向上や魔力や霊力の発動は見られないわね」

先程から機械とにらめっこしていた永琳はそう漏らした。

「じゃあ、もう少しやりますか?」
「そうね……」
「ひっ……!!」

その時、機械の表示の一つに変化が見られた。
これは永琳が期待したものではなかったが、予測できたものだった。
それは、腸内の動きをモニタしたものだった。

ぐるるるるぅぅぅ〜〜〜〜〜。

「あ、あ、あぁぁぁ……」
「ああ、そろそろ効いてきた頃ね」

霊夢は胃のレントゲン撮影を行なった時に造影剤のバリウムを飲んでおり、
撮影終了時にバリウムを排出するために下剤を飲んだのであった。
さらに、今までの暴行で腹に過剰な刺激が与えられたことが便意に拍車をかけていた。

霊夢は肛門に力を込めようとして、体が動かないことを思い出した。

「あ……、か、厠に行かせて……。お願い……」
「別にかまわないわよ。ここでひり出しても」

霊夢のささやかな願いは、永琳の無慈悲な一言で却下された。

「ウドンゲ、手伝ってあげなさい」
「霊夢さん、我慢は体に毒ですよ」

鈴仙の目が光った途端、霊夢の下腹部は勝手に力を込め始めた。

「あ、や、止めて!!やめて、やめて!!」

ぷす〜〜〜〜〜。

霊夢の尻からガスが漏れる音がした。

「やめてやめてやめて、やべで〜〜〜〜!!」

泣き叫ぶ霊夢の下腹部はさらに力を込めていった。

ぶっ、ぶりっ。

「あ、い、いや゛、いや〜〜〜〜〜!!!見ないで〜〜〜〜〜!!!!!」
「見ないでといわれてもねぇ。排泄物から患者の健康状態を調べるのは医者の仕事ですから」
「霊夢さん、バリウムは固まると痔や便秘の元になりますから、早く出してください」

永琳と鈴仙はニヤつきながらその瞬間を見た。

「い、いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!」



ぶりっ、ぶり、ぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりりりりりりりりりりりぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜!!!!!



じょろじょろじょろろろろろ……。



霊夢の肛門から薄黄色い腸液にコーティングされた白い大便が噴出された。
さらに陰部から、小水まで漏れ出してしまった。



「えぐっ……、えぐっ……、えぐっ……」

自分の意思に反して噴出した汚物の一部をシャーレやスポイトに回収する二人を死んだ目で見ながら、
霊夢は嗚咽を漏らすことしかできなかった。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



夜。

永琳は地下の『院長室』で今日の実験で得られた霊夢のデータを精査していた。
何度検討しても、常人となんら変わらない数値であった。

やはり実戦でないと駄目か。
いや、それはリスクが大きすぎる。
実戦を行なわせるためには護符や退魔針を渡さなければならない。
いくらウドンゲが霊夢を操れるからといっても、
霊夢は強かだから隙を見て逃走や反撃を試みる可能性が大いにある。
却下だ。

ここは手堅く、永遠亭の守護者を生み出すために協力してもらうか。
守護者が誕生すれば、月の使者だって蹴散らせるだろう。
数が揃えば幻想郷を手中に収める事だって可能だ。
よし、明日の予定はこれで行くことにしよう。

後で、ウドンゲに霊夢で遊ぶのは程々にするように言っておかなければ。



霊夢はあてがわれた独房でようやく身体の自由を取り戻した。
部屋には備え付けのベッドと洗面台と水洗便器、
あと唯一の出入り口である鍵のかかった鋼鉄製の扉があった。
しかし、護符も針も無い徒手空拳では脱出不可能だと直ぐに理解した。

永遠亭の地下区画は空調がなされているため、風邪を引くことはない。
ついでに言えば、ここでは公に出来ない実験や治療を行なっているため、
一般の患者や通常業務に携わる因幡が立ち入ることはない。

あの恥辱の後、霊夢は掃除がなされた床に下ろされた。
相変わらず体が動かず、横たわったままの霊夢になされる仕打ちに、蹴りが追加された。
体が動かないため抵抗することも急所をかばうことも出来ず、ただ、されるがままだった。
霊夢は理不尽な暴力に対する唯一の抵抗は、悲鳴を押し殺すことぐらいだった。
それでも、腹を蹴られればうめき声の一つもあがったし、涙の一粒も流れた。

小一時間ほどして、永琳から本日の実験の終了が告げられ、ようやく霊夢への暴行が止んだ。

永琳は鈴仙に霊夢の世話をするように命じると、
チェックボードと機械から吐き出された紙束を持って去っていった。

鈴仙が霊夢に食事を持ってきた。
ご飯、味噌汁、野菜の煮物。
典型的な病院の夕食。
それらを一つの器にぶち込んで混ぜたものが床にぶちまけられた。

「さあ、召し上がれ」

霊夢は、鈴仙の命じるままに跪き、床を舐めて食事を行なった。
もう、怒りや辛さの感情が薄まりつつあった。

食事の後、鈴仙は霊夢をシャワールームに連れて行き、身体の洗浄と手当てを行なった。
鈴仙は霊夢の股間を重点的に洗った。
その手際は、あの醜態があったことを考えても執拗だった。
何故、性器や肛門に指を入れる必要があるのだろうか。
鈴仙は、霊夢の唇や乳房に口づけをしながら丹念に霊夢の身体を清めた。

シャワー後、脱衣所にバスタオルを何枚か敷き詰め、そこに霊夢を寝かせた。
鈴仙は飲み薬を口に含むと、口移しで霊夢に飲ませた。ついでに舌も入れられた。
次に塗り薬を両手に付けると、霊夢の全身に丹念に塗っていった。
相変わらず、乳房や股間を重点的に撫で回していった。

独房に放り込まれ、身体の自由を取り戻したときには、霊夢は心身共に疲弊していた。

あのセクハラ兎め。
肉体的苦痛より、ある意味堪えた。

相変わらず、霊夢に衣服は与えられていない。
部屋にも無かった。

霊夢は備え付けのベッドから毛布を取ると、それを被り、独房の隅に蹲った。

明日一日を凌げば、何とかなるだろう。
紫も魔理沙も萃香も人間ドックの予定は知っている。
明日を過ぎても神社に帰らなければ不審に思うはずである。

ささやかな希望を抱き、霊夢はそのまま眠ってしまった。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



二日目の午前、霊夢は昨日、暴行を受け続けた部屋の床に寝て過ごした。

独房で床に撒かれた朝食を平らげた後、
霊夢はこの部屋に連れてこられると、床に横になるように命じられた。
例によって体が勝手に横たわると、点滴をされた。
台に吊り下げられた薬剤のパックが空になる午後まで、やることはないそうだ。
永琳と鈴仙は機材の置いてある所でなにやら打ち合わせを始めた。
霊夢は英気を養うために、文字通り寝ていた。



腕から点滴チューブの針が抜かれて、午後になったことに気付いた。
霊夢は、寝起きの為か、だるさを感じていた。
それに、なにやら身体が熱くなってきた。

「今の点滴は、筋弛緩剤と媚薬のヤゴコロスペシャルブレンドよ」

永琳が種明かしをしてくれた。

霊夢は上気した顔をして、

「で、私は何処の公達と褥を共にすればいいのよ?」

と、皮肉交じりに尋ねると、永琳は手にしたリモコンのボタンの一つを押した。

うぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。

壁の一角が開き、鉄格子が嵌った部屋が見えた。
霊夢が唯一動かせる首を捻ってそちらを見ると、
そこには二、三人の人影が見えた。
いや、人型をしているが、身の丈3メートルはある。
全身に灰色の毛が生えており、筋肉質で尻尾があり、
顔は昔話に出てくる鬼のような厳つさと角と牙がある。

「彼らが今日から貴方の旦那様よ。霊夢」
「……え?」
「狒々を薬物や遺伝子操作で強化した生物兵器よ。通常の狒々より知能、筋力、敏捷性が格段に向上したわ。
 永遠亭の守護者……、そのプロトタイプ。流石にコストがかかって、今現在、この三頭だけなの。
 貴方には、彼らの量産化に是非、協力していただくわよ。貴方の体を使ってね」
「そんな……」
「貴方が母胎となれば、博麗の巫女の能力を持った個体が生まれるかもね。そうなったら、幻想郷だって守護して見せるわ」
「守護!?征服の間違いじゃないの!?」
「ふふ。否定はしないわ」
「なんてこと……」

霊夢が質の悪い冗談に呆然としているうちに、
永琳は鈴仙と彼女が台車に乗せた機材と共に、部屋の一角にあった扉の向こうに消えていった。
その扉のある壁は、上の方に窓があった。
そこから見物するのだろう。

霊夢と化け物共のセックスを。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



霊夢は身体の自由を取り戻した。
しかし、点滴の影響か、身体が思うように動かない。
身体が熱い。くらくらする。
何とか立ち上がると、股間から愛液が滴り落ちた。

ごごごごご……。

鉄格子が開き、中から化け物共がゆっくり歩みだしてきた。

その数、三匹。

霊夢は可能な限り、奴等から距離をとろうとした。

三匹の化け物はあっという間に霊夢を取り囲んだ。
霊夢は動けなくなった。

あまり知られていないが、霊夢は格闘技にも精通している。
が、身体が思うように動かず、複数の化け物に取り囲まれてしまった状態では、
全く意味の無いことである。

うぉう!!

化け物の一匹が叫ぶと、霊夢の両肩を掴み、抱き寄せた。

「きゃっ!!」

霊夢を毛むくじゃらの胸に抱きしめ、今度は身体を掴み持ち上げた。

「ちょ、ちょっと!!何すんのよ!!」

化け物は霊夢が同じ目線の高さになるように持ち上げると、
霊夢の顔にむしゃぶりついた。

べちょっべちゃっぺちゃっべちゃっ。

「〜〜〜〜〜!!!!!」

霊夢は目と口を閉ざし、耐えるしかなかった。

一通り舐ると、化け物はさらに霊夢の身体を高く持ち上げ、
今度は身体に同様のことを始めた。

ぺちゃじゅるじゅるちゅうちゅうぺろっぺろっじゅじゅじゅう〜〜〜〜〜。

「あ、あっあぅ!!やっやめっ、あ〜〜〜っ!!あ、いっ、やっあ〜〜〜〜〜〜!!」

化け物は霊夢の胸、腹、秘所、尻の隅々まで舌を這わせた。敏感な突起に吸い付いた。
霊夢は何度も達し、噴出した愛液や尿を化け物は美味そうに啜った。
霊夢は望まぬおぞましい快感に翻弄されるしかなかった。



霊夢を唾液塗れ、快感塗れにした化け物は、
度重なる絶頂で意識が朦朧となった霊夢を、他の化け物に投げて寄越した。

人形のように霊夢の身体をやすやすと受け取った化け物は、
先程の者と同様に、霊夢で遊び始めた。

「……や、やぁ……」

ぺちゃ、ぺちゃ、じゅ、じゅじゅじゅう〜〜〜〜〜。

この化け物は、主に、霊夢の手足をキャンディ・バーのようにしゃぶり始めた。
ガタイに似合わぬ繊細な舌使いで霊夢の指先や指の股まで愛撫して、
霊夢は経験したことの無い不思議な感覚に酔わされた。



いよいよ三匹目の化け物にお鉢が回ってきた。
二匹目が投げた霊夢の片足を掴んで受け止めると、
股裂きでもするかのように、逆さづり状態の霊夢の両足を広げた。

「や……、止め……」

抗議の声を上げるのも億劫そうな霊夢。

化け物は眼前の霊夢の性器にうねうねと波打つ舌を突き入れた。

じゅぶ〜〜〜〜〜っ!!

「っ!!がっ!!あっ!!」

霊夢の身体が大きく跳ねた。

じゅぶ、じゅるるる、ぐりっぐりっ、ずろおろろろおおお!!

「え、がっ、ひっ、や、ああ、ががががっ!!」

化け物は霊夢の胎内を嘗め回していた。
秘所からあふれ出す唾液と霊夢のラブジュースのカクテルで喉を潤しながら、
化け物はなおもその長い舌を霊夢の最深まで突き進ませた。

「〜〜〜〜〜っ!!!あ〜〜〜〜〜〜!!がっあああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜!!」

霊夢の腹を見るととぐろを巻いているような舌の形が見て取れる。
ついに、化け物の舌が、霊夢の子宮口をこじ開け、その中の味を堪能し始めた。

「ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」

霊夢はなけなしの気力、体力を総動員して絶叫して、気絶した。

化け物はひとしきり霊夢の胎を味わった後、舌を膣から引き抜いた。

じゅるじゅるじゅる……、ずぽぉっ。

「ぁ……」

ようやく霊夢への化け物の攻めが終わった。

次は尻の穴だ。

じゅぶぶぷぷぷっ!!

「ぁ……、ぇ……、あ?あ!?あがああああああぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜!!」

アヌスに舌を入れられて正気づいた霊夢は、早々に悲鳴を上げた。

じゅるじゅるじゅるう、じゅるるるるうううぅぅぅ。

「い、ひ、はっ、あぅ!!」

化け物に腸内の糞便を唾液で溶いた液体を啜られる感触は、
霊夢にとっては痛みと快感と恥ずかしさとむずかゆさをミックスしたようなものだった。

じゅぽ!!

「ふ!!うぅ……」

腸内の洗浄を終えた舌が引き抜かれ、まだ開いた状態の霊夢の尻穴から、化け物の唾液が滴り落ちた。

「うぅ……、はぁぁ……、はぁはぁはぁ……」

霊夢は既知の外側にあるであろう感覚に、すっかりへばっていた。



三匹目の怪物の元に他の二匹が集まってきた。
三匹とも、股間のペニスは霊夢の太ももの太さ、足の長さに怒張していた。

霊夢の身柄は、最初の化け物に普通に手渡された。
背中を向けているため、両脇を持っている化け物の様子は分からない。
霊夢の身体が急降下した。
怪物が霊夢の開ききっているアナルに己が剛直を突き刺したのだ。

ぐっぷぷっぷぷずしゅうううううぅぅぅぅぅ!!!!!

「!!!!!っ!!!!!っ!!!!!」

霊夢は目を見開いた。
悲鳴が出せなかった。
開いた穴の直径より明らかに太い化け物チンポは、
直腸の内壁を巻き込みながら霊夢の中を何度も出入りした。

「っ!!!がっ!!!!!はっ!!!!!あっ!!!!!」

ようやく霊夢から漏れ出した声は、声と呼べるものではなかった。
霊夢の眼前に二匹目の化け物が歩み出て、そそり立った逸物を霊夢のおまんこにぶち込んだ。

ずぷっぷぷぷぷぷぐにゅうううううぅぅぅぅぅ!!!!!

「!!!!!が……はっ!!!!!あああああっっっっっ!!!!!」

霊夢の身体の最深部に極太の凶悪なペニスが二本、すんなり収まってしまった。
霊夢に投与された弛緩剤と化け物共の前戯のおかげだろう。
だが、体内を蹂躙される感触が消えるわけではない。
前と後ろの穴が押し広げられる感触。そしてその間の肉壁が押しつぶされる感触。
二匹の化け物が剛直を霊夢から出し入れする度に、霊夢は息ができなくなった。

ぐっぷ!!ぐっぷ!!ずっしゅ!!ずっぷ!!
ぐっちゅ!!ずっしゅ!!ぐっちゅ!!ずっぷ!!

「がっ!!あ……っ!!は……!!はっ!!」

何とか酸素を得ようとする霊夢の口からは涎が迸った。
二匹の化け物を押しのけようと力の入らない両腕を振り回し、無駄な抵抗をした。

くぅぅぅ〜〜〜〜〜ん……。

場にそぐわない可愛らしい声を、お楽しみに参加できない三匹目の怪物が上げた。
それを聞いた二匹の怪物は、霊夢を貫いたまま床に寝転がった。
霊夢の尻穴を犯している怪物が下になり、性器担当はその怪物の足に跨り座った姿勢になった。

おおぉ〜ん。

三匹目は喜びと二匹への感謝の声を上げ、霊夢の眼前にやって来た。

「な……何よ……」

霊夢は分かっていた。
開いている穴は一箇所しかないのだから。

三匹目の怪物は、両手の指を霊夢の口に入れてこじ開けた。

「あ!!あがが!!」

顎が外れるのではないかと思うまで開かれた霊夢の口に、逸物がねじ込まれた。

「あ!!ぅ!!ぐ!!う゛!!」

流石に太いので、亀頭しか霊夢の口に入らなかった。
獣臭となんとも形容しがたい味を霊夢は堪能させられた。

仲良し怪物三人組のピストン運動が始まった。

ぐぷっぶぷっずじゅっぐぶっじゅぷっ!!
ぐちゅっずちゅっずぷっぬぷっくぷっ!!
ちゅぷちゅぷちゅっちゅうっちゅぱっちゅちゅっ!!

「じゅ!!ぐっ!!ぶ、ぐ、ぐ、ふ、ちゅ!!う、う、ぐ!!」

怪物達は快感を得るために、呻く霊夢の身体をむさぼった。
賢い怪物達は、霊夢という玩具が壊れないように一応力を加減していた。
霊夢には、死んで楽になるという選択肢は与えられなかった。



霊夢にペニスを突き入れていた三匹の怪物の動きがより一層激しくなった。

ぐっぐっぐっぐっぐっぐっぷっごっぷっぶっぐっぷっぶっぶっぶっぷっぐっ!!
ぬっぬっぐっぐっぬっぷっじゅっぐっぬっぬっぬっぷっぶっじゅっぐっぐっ!!
ちゅっじゅっぬっぷっぷっじゅっぬっちゅっぷっちゅっぬっちゅっぬっぷっ!!

「ぐっげっがっはっがっごっがっぎっぐっがっあっがっごっげっぎっはっ!!」

三匹は霊夢に突き入れた状態で痙攣を始め、

どぼぼぼっ!!どぼっ!!どぷどぷっ!!どびゅ!!
ごぼぼっごぶぼぼっ!!がぼぼっどぼっ!!どぶうっ!!
びゅ〜〜〜っ!!びゅくっ!!びゅびゅびゅ!!びゅうっ!!

「!!が!!は!!げっがっ!!っっっ!!あ!!」

それぞれの穴に、大量に射精した。

霊夢の許容量を遥かに上回るザーメンは、穴とペニスの結合部から噴出し、
霊夢の全身を彩った。

ようやく霊夢は三本の肉棒から開放された。

「……〜〜〜〜〜、……」

三箇所の穴から泉のように精液を湧き出させながら、
霊夢はうつろな表情をして精液だまりができた床に横たわっていた。

胸が上下しているから、息はしているようだ。
精液は気管に入らなかったようだ。



永琳達は窓越しに、この陵辱劇を観賞していた。
鈴仙はレポート用紙の性交開始時間が書かれた行の下に、終了時間を腕時計を確認してから書き込んだ。

そのさらに下の行に、二回目の性交開始時間を書く用意をした。

怪物達は霊夢を中心に時計回りに移動すると、穴を換えて再び霊夢に男性器を突き入れ始めた。

永琳の指示で、鈴仙は現在時間を用紙に書き込んだ。



悪夢のローテーションが何周かして、夜になったので、永琳は本日の実験を終了することにした。

永琳が吹いたホイッスルの音がスピーカーから聞こえてくると、
セックス後の小休止をしていた化け物共は檻の中に帰っていった。



鈴仙が吸引機で霊夢の口と性器と肛門から精液を吸いだした。

「どうだった?楽しめたかしら?」

永琳が霊夢に本日の実験の感想を求めた。

「……ええ、ちょっと居眠りしている小町の寝顔を見に行ってきたわよ」

衰弱した霊夢が永琳を睨みつけながら皮肉を返した。

「そう、それは良かったわ。明日も頼むわね」
「明日……?私はもう帰るわよ。神社に帰ったら皆に報告しないといけないから」
「駄目よ。まだ実験は終わっていないわよ」
「人間ドックの予定は今日まで。私が帰らないと、紫達が騒ぎ出すわよ。そうなったら……」
「そうならないように、貴方に重大な疾患の疑いが見つかったから精密検査すると言っておくわね」
「……そんなその場凌ぎの言い訳なんで時間稼ぎにしかならないわよ。
 私って人気者なの。みんながお見舞いに来るわね」
「その時は、面会謝絶だというわ」
「で、でも、そんなのが長く続くと流石に不審に思われるでしょうね。博麗大結界の維持管理のこともあるし……」
「そうなったら……、どうしようかしら?貴方を人質にして幻想郷に宣戦布告でもしようかしら?」
「!!」
「或いは貴方の脳みそをいじって、私に服従する木偶人形にしましょうか?」
「あ……、あ……」
「冗談よ。そんなことしたら正確なデータが得られなくなるかもしれないから、止めておくわね」
「……」
「霊夢、貴方はそんなこと気にしないで、ゆっくり休みなさい」

霊夢の警告を、永琳は悉く打ち砕いた。

永琳はついでに明日以降の予定も教えてくれた。

「今日はとりあえず、貴方の体を慣らすために軽めのメニューにしたけど」
「……どこがよ」
「明日から、朝食後すぐに点滴を開始するわよ。午前中から今日の今ぐらいの時間まで彼らと交わってもらうわ」
「……ぐ」
「それも月経が始まるまでよ。始まったら、うふふ、二十四時間連続で楽しんでもらうわ」
「ひ……」
「その後は経過観察、しばらく休めるわよ。良かったわね、霊夢」
「……」

経過観察後、受精していない場合は引き続き怪物共の相手をやらされ、受精した場合は出産するまで観察され続ける。
出産後、生まれた子供は永琳達が面倒を見るので霊夢は何もしなくて良い。
体調が回復後、また化け物共と番わされる。
新たな実験のネタができたら、それを霊夢で試す。

ざっと、このような説明がなされた。

霊夢からの質問は無かった。



床に這い蹲っての晩餐と、鈴仙の濃密なスキンシップを伴うシャワーと治療を終え、
独房に戻された霊夢は、昨日と同様に素肌に毛布を纏い、部屋の隅に蹲った。

霊夢は、ここを出て行くことしか考えていなかった。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



三日目の朝、鈴仙はワゴンを押して霊夢の独房に入ってきた。

ワゴンには、点滴の輸液パックと二人分の食事の乗ったトレイ。
食事は同じ内容だが、霊夢の分は相変わらずミックスされていて、
今日はさらにフレンチドレッシングのような白濁したソースがかけられていた。

「霊夢さん、今日の食事には霊夢さんの好物の『守護者』の精液をかけてみましたよ〜」

いつものように床に霊夢用の食事をひっくり返した。
霊夢は先程から部屋の隅で毛布を被ったまま動かない。
鈴仙は霊夢の傍まで歩いていくと、毛布を剥ぎ取り霊夢の髪を掴み顔を自分に向けさせた。

「さあ、霊夢さ〜ん。こっちを向いてくださ〜い」

霊夢と目が合ったので、早速鈴仙は能力を使った。

「では、食事にしましょう。その後は点滴タイムですから、ちゃっちゃと食べちゃってくださいね」

霊夢は部屋の中央に撒かれた食事を見たまま、動こうとしなかった。
食べる事を抵抗しているようだ。

「しょうがないですね〜」

鈴仙はわざとらしくため息を吐くと、霊夢に言い聞かせた。

「霊夢さん、食べないと身体に良くありませんよ」
「……食べたくない」
「好き嫌いはいけませんね〜」
「なら、貴方が食べればいいじゃない」

鈴仙は、食事を拒否する患者の対処には慣れている。

鈴仙は、
床に這い蹲り、
化け物のザーメン入りの混ぜ飯を食べ始めた。

「じゃあ、こうしましょう。私はこのまま霊夢さんのご飯を食べる。
 霊夢さんは私の食事を食べる。それで良いですか?」
「それは素敵な考えね」

霊夢は鈴仙のまともな朝食を食べ始めた。
鈴仙は床を舐めて霊夢用の朝食を食べ続けた。

二人は朝食を終え、鈴仙は点滴の用意を始めた。
霊夢は鈴仙に尋ねた。

「私の服は何処?」
「シャワールームの1番ロッカーに仕舞ってありますよ」
「私の荷物は?」
「服と一緒に仕舞ってあります」
「ロッカーとこの部屋の鍵を頂戴」
「どうぞ」

鈴仙はポケットから二つの鍵を取り出して、霊夢に渡した。

「永琳は何処にいるの?」
「師匠は『院長室』でお仕事中です」
「そう、ありがとう」
「どういたしまして」

鈴仙は上着を脱いで腕まくりをすると、結局霊夢は使わなかったベッドに横になり、
自らの手に点滴の針を手馴れた様子で挿した。

「おやすみ、鈴仙」
「おやすみなさい、霊夢さん」

鈴仙は目を閉じた。

霊夢は独房から出ると、扉を閉め、鍵をかけた。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



永琳は『院長室』で書類を整理していた。
ドアがノックされたので、入るように言った。

「ウドンゲ、霊夢の調子はどうだった?」
「ええ、おかげさまでピンピンしているわよ」
「!?」

永琳が書類から顔を上げて部屋の入り口を見ると、

赤いリボン。
袖がセパレート式の紅白の巫女服。
左手にお払い棒。

博麗霊夢がいつもの格好をして、永琳を睨みつけていた。

ちっ。
ウドンゲがまたポカをやらかしたか。
後でお仕置きね。
永琳は太腿のホルスターに入っている注射器に手を伸ばした。
注射器には即効性の麻酔薬が入っている。
霊夢が間合いに入り次第、ブスリとやることにしよう。

「で、博麗の巫女様、異変解決に推参ですか?」

「私に起きた3つの出来事!!」

霊夢が叫んだ!!
永琳は絶句した。

「1つ!!博麗霊夢は永遠亭の人間ドックに入った!!」

「2つ!!八意永琳は博麗の巫女の秘密を調べるため、霊夢に過酷な実験を行なった!!」

「3つ!!正義の怒りに燃える霊夢は反撃を開始した!!」

霊夢はつかつかと永琳の傍にやって来た。

今だ!!

永琳はホルスターから注射器を抜き取り、霊夢の首筋に突き刺した。
シリンダー内の麻酔薬が霊夢の体内に注入され、霊夢は昏倒した。



――と、永琳が思い描いたプランは何一つ実行されなかった。



永琳は自分の身体が動かないことに愕然とした。
椅子に座り、霊夢のほうを向いたままの姿勢である。

これは!!

ウドンゲの能力!?

「何故、貴方がウドンゲの『狂気を操る程度の能力』を使えるのかしら?」
「キギョーヒミツってやつよ」

霊夢は永琳の疑問に答える気などさらさら無い。

「それじゃ、おやすみ、永琳」

霊夢は、永琳の顔面に左ストレートを叩き込んだ。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



がたたん!!

椅子から転げ落ちて、永琳は目を覚ました。

床にぶつけた顔をさすりながら立ち上がると、霊夢が呆然としていた。

「だ、大丈夫?」
「ええ、ちょっと居眠りしただけよ」
「幻想郷には、医者の不養生という言葉があるの。知ってる?」
「疲れが溜まってただけよ。不出来な弟子を持つと気苦労が耐えなくて」
「はあ……、大丈夫かな、この医者」
「こほん。じゃあ、人間ドックの結果を言うわね」

永琳は霊夢を検査した結果を本人に告げた。

「……だから、若干、胃に潰瘍が見られるけどこれはお酒の飲みすぎによるものと思われるから、
 飲みすぎには気をつけるように。後は、特に問題は見られないわ。健康そのものね。
 何か質問はある?」
「あるわ」
「どうぞ」
「あんた、私に死ねって言ってるの!?うら若き乙女のささやかな楽しみを止めろだなんて」
「別に禁酒しろって言っているわけではないわ。お酒を飲む量を減らせって言っているのよ」
「でも、帰ったら萃香が皆を集めて宴会を開くって……」
「その皆の幸せを守るのが博麗の巫女様のお仕事でしょ?」
「いや……、私の仕事は異変解決と結界の補修で……」
「言い訳しないの。分かった?」
「はぁ〜い」
「はぁ……。まあ、いいわ。行きましょうか」
「あ、そうそう、あのことだけど、私、気にしていないから、お手柔らかにね」
「ええ、分かってるわ」

死なない程度のお仕置きにしておくわ。
心の中でそう付け加えて、永琳は霊夢を伴って地上に出た。

永琳が霊夢に待合室で待つように言って、事務所に書類を届けに行っている間、
霊夢は診療所の受付でちょっとしたトラブルを起こした。

「ちょっと!!困ります!!」
「良いじゃない。減るもんじゃなし」
「減ります!!確実に減ります!!」
「お客様にサービスしなさいよ」
「お客様じゃなくて患者です!!それに霊夢さんは人間ドックを受けていたんでしょう!!」

受付担当の因幡と言い合いをしていた。
永琳が何事かと尋ねると、

霊夢が、献血した人にあげる乳酸菌飲料を寄越すように言ったとのことである。

永琳はため息を吐いて、受付因幡にくれてやるように言った。

霊夢は飲み物6本パックをもらい、バリウム便は直ぐに出すように、具合が悪くなったら直ぐに永遠亭に来るように等の
永琳の諸注意をぞんざいに聞き流した後、ご満悦で博麗神社に飛んで帰っていった。
この程度のお詫びで永遠亭の名誉が守られるのなら、安いものだ。



診療所の午前の仕事が終わった。

昼食後、永琳は地下に向かった。
ウドンゲにお仕置きするためだ。



永琳は独房に入り、点滴の薬物で身体を火照らせ、ベッドで悶えているウドンゲに話しかけた。

「ウドンゲ、ご機嫌いかが?」
「し、師匠……。赦してください……」
「駄目よ。貴方は一応幻想郷の守護者である霊夢に粗相をしたのだから。
 私達を受け入れてくれた幻想郷に対する謝罪の意味もあるのよ」
「で、でも……、霊夢さんは赦してくれるって言ってたじゃありませんか……」
「内視鏡検査で使う点滴に劇薬である媚薬を混入させるなんて、
 医療に携わるものとして赦されるわけないじゃないの」
「ご、ごめんなさい……」

この不祥事は、霊夢に麻酔の点滴を打ち、肛門に内視鏡を挿入していった時、
やたら霊夢の反応が艶かしかったので不審に思った永琳が調べて発覚したのであった。
永琳はお仕置きの準備段階として、この点滴と同じものを鈴仙に投与した。

「それに……、『廃棄処分』する前に、彼らのデータも欲しいしね」
「あ、あんな化け物の相手をするなんて……」

化け物とは、永琳が狒々をベースに開発した生物兵器の失敗作のことである。
主人に忠実で、優れた筋力、敏捷性、知能を持った化け物であるが、
常に発情しており、性欲を発散させてやらないと言うことを聞かないのである。
そしてやたらコストがかかって、三匹生み出したところで量産化は不可能であると判断した。

彼らを安楽死させる前に、せめて女を味わせてやろうという、永琳の親心でもある。

永琳は腰が抜けている鈴仙をストレッチャーに乗せると、性欲魔人達の待つ格闘技訓練室に押していった。



「い、嫌、嫌……、嫌、いや……、いやぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」



鈴仙の悲鳴が人気の無い地下室の廊下に響いて、消えていった。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



















博麗神社。

霊夢は縁側でお茶を啜っていた。

「はぁい、ご機嫌いかが?」
「あんたの顔を見たとたん、頭痛が酷くなったわ」
「あら、ご挨拶ね」

唐突に現れた妖怪の賢者、八雲紫に顔をしかめて対応する霊夢。

「頭痛がするのは本当よ。それに、目もゴロゴロするし」
「脳が悲鳴を上げているのね。目の違和感は……我慢して頂戴」

げぇぇ、げんなりする霊夢。

「じゃ、下向いて」
「ん」

霊夢が下を向くと、その顔の下に片手を差し出す紫。

すると、霊夢の目から鱗が落ちた。

いや、両の目から落ちたのは、外の世界で言うところのコンタクトレンズであった。
当然、普通のコンタクトレンズではない。
電子顕微鏡でも使わなければ分からないが、それには集積回路のような密集したパターンが刻印してあった。

このコンタクトレンズ自体が、八雲紫謹製の式神である。

コンタクトレンズ自体は、着装者をあらゆる精神攻撃から守るフィルターの役目を担っており、
さらに、刻まれた魔術回路が受けた精神攻撃のパターンを分析して、着装者はそれを使用することができるのである。

つまり、着装者を傀儡にしようとした敵を、逆に着装者の操り人形にできるのである。
当然、鈴仙の能力を使用すれば記憶の改ざんなどお手の物である。

着装は呪術的な手法で行い、着装者の脳とシンクロさせる。
物理的には強固に眼球に癒着、一体化されるので、近くで見ても分からないし、ちょっとのことでは外れない。

ただ、着装者に多大な負担がかかるので、長期間着けていられないのが難点である。
霊夢向けに細心の調整をしたコンタクトレンズではあるが、それでも一週間が限界であろう。

今回の人間ドックの際、永遠亭の薬師が博麗の巫女に並々ならぬ興味を持っているという噂を聞いた
心配性の紫が霊夢に着けてやったのだが、結果的に吉と出た。



目の違和感と頭痛が無くなり、霊夢は三日ぶりに清清しい気分になった。

夜の宴会は久しぶりに羽目を外すとしよう。



「さ〜、今日は飲むわよ〜。紫達も宴会来るでしょ?」
「ええ、藍や橙も連れて来るわね」
「人間ドックでは散々な目にあったから、大いにストレス発散させてもらうわよ〜」



「でもね、霊夢」
「ん?」



「お酒は程々にね」



うへぇ。
週末に徹夜して書き上げました。
終盤に変な箇所があるのは、朝食代わりに飲んだ白麒麟とツマミ代わりに見た日曜朝の特撮物の影響です。

アリスと名の付く者は爆発するものなのか。


2010年10月18日:本文修正及び、皆様のコメントに対する返事追加

>kyoune様
いや〜、それほどでも…。
後で見直して、結構誤字脱字、説明不足がありましたから修正しました。

鈴仙は永琳や輝夜に命令されて暴行するってのはありますが、自主的にやる話があまり無かったので書いてみました。

ホラー映画のオチによくある奴です。
夢だとおもったら実は…ってね。

>2様
エロ描写は徹夜のハイテンションで乗り切りました。
私も酒は控えなければ。

ロボトミー霊夢を見たいとな!?

>3様
私の意図した通り!!
霊夢がいたぶられて喜ぶとは!!

鈴仙・優曇華院・イナバの呼称は人によって異なりますから。

『鈴仙』は本当の名前『レイセン』の当て字。通常はこう呼ばれてますね。
『ウドンゲ』は永琳が使用。
『イナバ』は輝夜が使用、というか、妖怪兎『因幡』と同一視している。

>4様
それじゃ〜、溜まったもの吐き出して、おねんねしましょうね〜。

>5様
曲がりなりにも博麗の巫女ですからね〜。
そうじゃなかったら、レミリアの僕になったり、西行妖の肥料になったり、さとりのペットになったりしますからね〜。
ラスボスが霊夢を手篭めにして、勝ち誇ったところでピエロになってもらうのがグッときます。

>6様
強気な娘が挫けそうになる姿は良いものです。
ゴセイジャーの敵幹部、メタルA(Aはアリスと読む。声は井上麻里奈さん)が
ゴセイジャーの不合理な戦い方を見て、私なら恥ずかしさのあまり爆発してしまうといってました。
NutsIn先任曹長
作品情報
作品集:
21
投稿日時:
2010/10/17 05:03:06
更新日時:
2010/10/18 23:19:57
分類
霊夢
永琳
鈴仙
暴行
スカトロ
異種姦
健康のため、お酒の飲みすぎに注意しましょう
1. kyoune ■2010/10/17 14:53:04
相も変わらず素晴らしいお話を書かれますねぇ。
霊夢がうどんげに暴行されるシーンでは、俺の息子が大フィーバーしちゃってましたよ。

いいオチでした。ごちそうさま。
2. 名無し ■2010/10/17 15:24:27
お疲れさまですー
酒はほどほどにしますね。


あー、脳をぐちゃぐちゃにされる霊夢も見たかった気が
楽しかったです
3. 名無し ■2010/10/17 18:20:15
夢オチかと思ったぜ。
途中までは霊夢ざまぁだったんだが、いやいや。

ところで、みんな『鈴仙』って表記するけど『うどんげ』って書く人少ないよね。なんで?
4. 名無し ■2010/10/17 18:32:41
ありがとーちんこおっきしたよー
5. 名無し ■2010/10/17 19:24:43
うん、やっぱ霊夢はこうじゃなきゃな。
時々大ポカで大ピンチに陥りもするけど、最後には絶対勝つ素敵に無敵な巫女。
産廃では珍しい「俺の思う霊夢」の姿を見せてくれたことに
心からの感謝を。ありがとうございました!!
6. 名無し ■2010/10/17 22:29:00
気丈だけど女の子な霊夢は大好きです。

外の世界で
アリスは爆発する物、という認識が主流になれば、幻想郷はそれに影響されるでしょう。
名前 メール
パスワード
投稿パスワード
<< 作品集に戻る
作品の編集 コメントの削除
番号 パスワード