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『紳士たちの饗宴』 作者: 狂い
薄紫色の夕闇は徐々に色を増し、月光の照り返す海原は漆黒に染まり始めていた。潮の匂い甚だしい海風が僕の鼻を直接突く。海の営みに疎遠な僕には不快感著しく、徐々にせり上がる悪心が胃の奥を圧してくる。海上に出る前に感じていた杞憂は無碍にはなることはなく、船酔いに変化。人体の敏感な平衡感覚を司る三半器官に恨み節を唱えつつ、オープンデッキで冷たい風に当たれば酔いを軽減できると踏んでいたが……潮風の生温さと断続的な揺れ、そして眼前に広がる真っ暗闇の海上、砕ける波の挟間から得体のしれないUMAがぬっとせり出している様子を想像してもっと気が遠くなってしまった。いつまで眺めていても仕様がないと髪の毛を掻きながら嘆息し、いつもは興味のない着心地悪いフォーマルなスーツを整え僕は大ホールへ繋がるエレベーターに向かった。心機一転しなくては。装飾されたエレベーター内でネクタイを締め直しながら思う。腕を差し出してホールへ誘う、よく練られた微笑みのボーイに会釈を返し開けられたホールに入る。
映画や雑誌でしか見たことがない巨大で豪華な乳白色に輝くシャンデリアの下、毛並みの感触高い赤色の絨毯の上、談笑に耽る数十人。そこにいたのはドレスアップした少女たちを携えた、蝶ネクタイの紳士たちだった
海上を行く客船の中、少女の調教師──この界隈では“マスター”とか“御主人”呼ばれているが、その中で超一級として名高い者だけが参加する客船ツアーに、どうしたことか新米の調教師に入る僕にも招待された。雑多なDMに紛れ届いていた、洒落た書体の招待状を見て、間違いなく届け出違いだと思っていた。初めて開けた朱色の封蝋を床に撒き散らせながら中身を確認すると、僕とパートナーの名前が刻印されていた。一日置いて、また確認したがやはり刻まれた名が変わることはなかった。
立食形式の高級なオードブルが置かれ、各々が軽食やアルコールを楽しんでいる。僕も何か冷たいものが欲しい。そう感じてきょろきょろ見渡していると
「ごきげんよう。いかがですか」
セミロングの髪の少女にすっと冷たく汗の浮いたグラスを差し出された。あっと声を拍子抜けた声が出てしまい、内心あせりながら礼を返した。
「あら、少し顔色が……大丈夫ですか?」
と黒目勝ちの大きな瞳で見詰められた。黒髪に赤色濃いノースリーブのドレスが大人びた美しさを感じさせる。薄く施された化粧が生まれ持ちの整った顔立ちをさらに引き立たせているというのが第一印象で、その次に浮かんだのが
──こんな少女、この業界にいただろうか?
という疑問だった。黒髪の調教対象……思い返すが頭に浮かぶ少女と容姿が合わない。かといって名前を聞くのも失礼かなと思い、あーとか、えーと……など返答を考えていると
「霊夢」
と若い凛々しく張った男性の声が聞こえてきた。
「あなた!」
と目の前の少女の頬が朱に染まる。霊夢と呼ばれた少女にこれもまた顔立ち良く背の高い青年が寄る。
──霊夢?!
「やあ、ごきげんよう……初めましてなのかな」
と若い紳士は僕に手を伸ばしてきた。はいと返しながらその手を握る。若い男に寄り添うようにして霊夢は微笑んでいた。彼女の薬指には地味ではあるが、洗練されたデザインのエンゲージリングがまばゆい光を返していた。若い男も同じ形の物を薬指に。
驚いた。異性にこれほどまでに心を許している霊夢を僕は見たことも聞いたこともない。霊夢という少女は楽観的ではあるが他人に興味を持つことはほとんどなく、体を許しても調教師に対して恋慕を持つなんて聞いたことがない。でも目の前の霊夢は
「あなた……」
と主人であろう若い紳士に微笑みを投げ掛けていて、彼らは夫婦のように寄り添っている。二人の“恋人握り”に目を取られていると
「ところであなたのパートナーは? 姿が見られないようだけど」
若い紳士が問い掛ける。僕はあっはは……と乾いた笑いが込み上げてきた。微笑みは維持しながらも少し怪訝そうな表情の霊夢と若い紳士が顔を見合わす。えーと、僕のパートナーは……
「お兄様!!」
甲高い声が辺りに響く。周囲の紳士たちがその大声に釣られ視線がこっちに集まるのを感じ、僕はぎくりとしてと後ろを振り返った。
両手を腰に当て、むっとふくれっ面の金髪の少女。赤水晶のような瞳は飛び出してしまいそうなくらいの大きさになって僕を抗議めいた視線を送っている。ああ、参った。異性と、寄りにもよって飛びきり綺麗な霊夢と話をしているのを見られてしまったか。
僕のパートナー、フランドールが嫉妬深く眉を八の字に曲げ僕を見上げていたのだ。
フランドールとの出会いは、まあ、他愛もないことだ。この業界はまず調教する奴隷、失礼、一緒に暮らす“パートナー”を買……探すことからスタートする。手っ取り早い方法は店で買う事だ。一昔前までは歓楽街を歩けばそこいらに数多くの少女販売店がペットショップみたく軒先を構えていた。調教師にとっては何の苦もなく、一般人が犬猫を買う感覚で求めることができていた。まだ僕が学生服に身を包んでいた時には、親しげに寄り添う少女と青年たちをよく見かけ、いつか僕も、と羨望の眼差しで彼女たちを見詰めていたのもだ。
しかしながらその大らかな時代は一転した。
人権擁護やら幼児ポルノ取締やら、お固い世代のシュプレヒコール、プラカード攻勢。それらに延長する奴隷少女撤廃と調教師追放運動。かつて密かに何人もの少女を飼育しそばに侍らせていた中堅代議士が涙ながらに少女奴隷根絶を紙面で謳っているのを見て、あきれて声も出なかった。加速度的に運動が広まり、少女を扱う店はすぐに廃れた。そのころまだ成年にも満たなかった僕は、調教バブル期を指を加えてみていたのだ。学帽を後輩に授け独り立ちしてようやく、この道に入ることが出来たのだがもう少女を扱う店など皆無。まさに幻想入り状態で、タップ待ちのデッドロックを掛けられた僕の心は荒れに荒れ、場末の繁華街で吐くほどの三倍醸造を全身の血管に取り込み現実から逃避する日々を送っていた。ある真夜中、乾いた寒風にさらされ道端の捨てられた臭いきつい段ボール抱きながら酩酊していた僕は、気が付くと小汚いホームレス風情の爺さんに絡まれた。その爺さんいわく少女ときゃっきゃうふふの譫妄を道行く人に避けられながらも声高に叫んでいたらしい。
お爺さん、なんのですかあなたは。僕の夢を笑うのですか。いや笑いに来たのでしょう? 年端もいかない少女を手篭めにする妄念に憑かれた僕を。え、あなたが昔、調教師だったですって? 神綺様を搾乳していたって……まさか、冗談は見かけだけにしてください。気が遠くなるじゃないですか……買う? ないんですよ。店が。全国を回ったけど、残ったのは徒労とガソリン代の請求書だけ。結局お爺さん、あなたがたの世代が残すべき大切な少女たちを見境なく食いつぶしてしまったのですよ。……え、店を知っている? お爺さんからかうのは止して下さい。ああ、もうそんな汚い紙切れ押し付けないで下さい。どうせ鼻を噛んだちり紙……
翌日頭痛に苛まれ覚醒した。ひどい夢を見たものだ。頭を掻こうとした僕の手に、昨日見たあの紙切れが握られていた。めくり上げるとそこには、鉛筆書きの汚い字で見知らぬ土地の住所が乱雑に書かれていたのだ。
半信半疑、いや、8割方諦念ムードのままだったが、駄目で元々その住所に車を走らせた。都心の高層ビル林立甚だしいそのふもと。戦後から操業中と謳ってもよい感じの老舗っぽい薬局にたどりついた。都会のコンクリートと比べてかなり浮いている、風雨で濡れ反り曲がった変色した戸板が錆ついた鉄釘や最近打ったのだろうぴかぴかの真鍮のもので仮止めしてあった。その横を入ってみるとあきらかに日本人ではない、大陸系の老いた女史が片言で対応してくれた。僕は率直に、少女が買いたいと口にすると老女は呆けたような声を出し、店間違ってるねとうちは漢方だけよと鼻で笑われたのだが、先にもらった紙切れを示すと老女の皺がかった片目がぴくりと動いた。奥にある古びた木板のドアを示すと
「……ついてき」
老女は僕を奥に導いた。
もらった紙切れを見せた瞬間、あきらかに顔色が変わったのを僕は見た。あのお爺さんのメモは本物だったのか……?
ドアに入る。老女は木製、鉄製の、ざっくばらんと並ぶ棚と棚との間を縫うようにして歩んでいく。漢字でラベルが貼っている古く曇った薬瓶が所狭しと並んでいて半身になって進まないと肩が棚にぶつかってしまうくらい狭い。僕は老女に
「ねえ、お婆さん、どうしてあの紙切れ見ただけで案内を?」
と問うと
「……あん人を知らん者はモグリよ、モグリ」
と振り向かずに答えた。まさかあのお爺さん、本当に調教師? お爺さんの顔が頭に去来する。お爺さんのことをもっと尋ねようとした時、老女の足が止まった。棚と棚が密集している一角、機械ロック式の真っ白なドア、後から新造した場所だろう。老女は手慣れた様子でプッシュキーを操作すると、すっとドアノブを回す。目前の世界が表情を変えた。
一歩踏み入れると床は灰色のカーペットが敷き詰められ、その左右に数メートルはあるガラス張りで格子が巡らされた座敷牢が、打ちっぱなしのコンクリート壁にくり込むようにして配置されていた。水族館で通路の両脇に水槽が交互に並んでいる様な感じに似ていた。一番手前の牢を恐る恐る覗く。生唾が溢れ出てごくりと飲み返した。
いたのだ。年端もいかぬ少女が。座敷牢の隅に身を隠すようにして。
その時の僕の顔は真っ赤に紅潮していたに違いない。ついに、ついに生涯焦がれてきた“少女を売る店”にたどり着けたのか、調教師へ進む切っ掛けを掴むことが出来たのだと、得も知れない高揚感で僕の心と両足はがくがくに震えていた。
他の牢にも一歩ずつ近づく。座敷牢一つに少女一人が振り分けられているようだった。空調などの設備は基本的に同じ物が充てられているが、住む少女によって内装や装具はバラバラだった。たくさんの縫いぐるみや人形が置かれ、桃色のシーツやカーテンで間を取られた如何にも少女の部屋といったものや、大量の本が収められた書架とレターセットの置かれたデスクが配置された電飾薄暗い勉強部屋風やまるで無個性、何も置かれていない金属製シェルフや乱雑に置かれた寝具が散らかっている一室など……。住む者の肌合い濃いその部屋から、僕の姿を見て、怯えたようにうずくまる少女や挑発的な笑みを浮かべ衣服を肌蹴させる大人びた少女、一瞥して興味なさそうにベッドに横たわる少女、反応さまざまだったが、
「……様、にい……さま」
僕を呼ぶ声が聞こえたような気がした。か弱くて、消え入りそうな音に誘われるようにしてその声がする座敷牢の正面に立つ。
「お兄様……おにいさま」
くぐもってはいたが、はっきりと聞こえた。間違いない。僕を望む声はこの子が出しているのだ。潤んだ眼差しで、格子に手を掛け必死に声を上げている、金色の髪の毛美しい少女。涙がこぼしたのか大きな双眸と長いまつ毛は潤と濡れていた。彼女の顔に僕は手を差し出す。彼女も手を伸ばした。ガラス越しに手と手が触れ合う。冷たい無機質の感触の中に彼女の体温が伝わってくる錯覚を覚え
彼女が欲しい
目線を金髪の少女、フランドールに向けたまま僕はそう呟いていた。
冷静にその時を鑑みると、ただ第一印象で……まあ一目惚れに近い形でパートナーを決めてしまった感があると思う。僕に連れて来られたころは、
「お兄様。私お兄様の下に来て良かった」
と、前の主人との間でつらく当てられていたのだろうか、頬染め、よそよそしく僕に身を預けたりしていた。調教師人生は僕と二人で寄り添いながら暮らしていく相思の関係で、この上ないスタートが切ることができた。はずだと思っていた。
それから間もなく、徐々に化けの皮が剥がれてきたのだ。
「今日は気分が乗らないから、体触らないで。フランのこと愛してるなら触らないで」
と平気で僕の心にに付け込むような言い草で拒んできたり
「この食事は何なの?! お兄様! 貴族生まれのフランにこんなもの……」
など、出合った時の心の通じ合いはどこへやらと言った感じで。幼稚なのだ彼女は。気分が乗るときは快楽に素直、嬌声を上げて僕の調教を甘受してくれるのだが、機嫌を損ねると真っ赤な目を見開いて狂気じみた口調で僕をけなしてくる。
おまけにこのフランドールは傷物……
店の老女にそう告げられてはいたが、そんなの関係ないねと僕は一点張りだった。彼女と出会った時の雰囲気に呑まれて気が昂ぶっていたのだ。今思うと、過去に戻って当時の僕に、その子はやめておけと伝えたいが後の祭りと言ったところだ。
この一流調教師が集うツアーの便りが来た少し前から僕の、フランドールへの思いは熱を失い始めていたのだ。
「お兄様ったら、そんな野暮ったい女の方が好きなの?!」
波間に揺れる客船の大ホール、フランドールは若い紳士と目の前の霊夢を交互に視線をやりながら僕に近寄って来る。苦笑いを浮かべる若い紳士を見て僕は、失礼だろうと諭すようにフランドールを正したが
「何よ!! やけにそいつの肩を持つのね」
とホール全体に響くような大声でまくしたててくる。困惑した僕の顔色見て
「知らない。フラン、他のおじ様たちと遊んでくる」
調子づき、ぷいっと仏頂面をそむけ、来客の中を縫うようにして走り去って行った。
僕は霊夢と若い紳士に非礼を詫び、すぐにフランドールを追った。しかし彼女の背丈も年齢も同じくらいの少女がホールの到る所にいて、すぐに見失ってしまった。所在なく立ちすくんだ僕は意を決し、声を張ってフランドールの名を呼んだ。好奇じみた視線が僕に注がれるのを感じたが堪えるようにして呼び、彼女の姿を捜しまわった。
──見かけない顔ですな、あの青年
──ええ、恐らく初めてここに招かれたのでしょう……まあ、彼の年齢とパートナーの教育具合を見ると
──まだ駆け出しの一年生といった所ですかな
──しかし、ここに招待されたのならば、もっとこう……品性というか場をわきまえるというか……
──まあ、いいではないですか。前途鑑みず、成り行きだけで押し進む……若さが成せることだ。まあもっとも私の若いころは展望がありましたがね
僕に視線を投げ掛ける紳士たちの嘲笑めいた声が少なからず耳に届く。彼らのそばにいる、和装の物静かそうな少女からは憐みを含んだ同情の目で、自己主張著しい胸元を強調したドレス、毛並み良いファーを纏った貴意高そうな少女からはあからさまな蔑視の目で見られていた。君がここにいるには場違いなのだよ、我々一流調教師を見習いたまえと主張されているようだ。
もしや新米の僕は彼らに笑い者にされるためにここに呼ばれたのでは? パートナーの管理もままならない鈍臭そうな僕を、“あえて”一流調教師の集会に呼んで、嘲笑い自分たちの自負心を満たしているのではないか……
周囲から刺さる視線に堪えられず僕はその場から急いで離れた。
フランドールは見つからない。既にホールを出て備え付けのラウンジや遊戯室にでも行っているのか。身勝手な彼女に対して、なんであんな奴を……と悪態が自然を口からこぼれた。
今さらだが、僕はこのパーティーで他の調教師や少女たちと交友を作り、調教師としての経験を積みたかったのだがフランドールに水を差される形になった。
ホールの外を探してみよう。そう考え立ち、ホールの入口に向かおうと足を運んだが扉が向こう側から開き始めた。フランドールが戻ってきたのかと一瞬思った。しかしそこから現れた人物は小柄で顔に皺の寄った老紳士……どこかで見覚えがある……僕ははっとしてその人に近寄った。顔をよく観察して僕は確信した。そうだ、あの晩、挫折していた僕に“少女を売る店”の在り処を教えてくれたあのホームレス風のお爺さんだったのだ。前に見た風貌と違ってかっちりしたスーツに蝶ネクタイを飾って懐かしげにホール会場を見渡している。
ああ、お爺さん、覚えていますか? あの時メモを渡してくれた。ええそうです。あなたのお陰で僕もこの道に入ることが出来たのです。本当に感謝しています。お爺さんここに来ているという事は本当に調教師だったのですね。ははっ疑ってすいません……
と僕は話掛けた。彼も
「そうか、困っている後進の手助けが出来て結構結構」
と柔和な笑みで返してくれた。久々の再開、お爺さんへの感謝の気持ちや会場で唯一見知った顔に会えた安堵感とで僕はかなり饒舌になっていたが
「ああなんとこれは。大変お久しゅうございます」
と周りにいた紳士たちもお爺さんの姿を見て何人も集まってきた。僕をさっきまで見下していた連中もやたら敬語で会釈を返し、少女たちも次々とお爺さんとハグをして喜んでいることから、お爺さんはこの界隈ではかなりの著名人なのだろう。
「いやはや、久々に顔を出したが、みな元気そうだ」
「あなたこそ壮健そうで。最近はお姿が拝見できませんでしたが、何か事情でも?」
と取り巻いていた紳士が問うと
「ああ、新しいパートナーと少々戯れておってな……ほれご挨拶なさい」
お爺さんは顔を背け扉に隠れるようにして立っていたパートナーに声を掛けた。もじもじと大勢の人間がいるこの場に慣れていないのか躊躇いながらお爺さんの前に歩み出る。
小柄なお爺さんよりも背が低い緑髪の少女だった。その印象だけで僕は、その少女は大妖精、リグルか早苗辺りだろうと判断した。さすがにこの界隈で有名な調教師とはいえお爺さんは年齢的にも晩年だ。体力的な制限もあるから、素直で献身的な彼女らを選んだのだろうと短絡的に考えた。周囲の連中たちもそんな風に見ていたと思う。しかし
──やあ可愛らしいレディ、はじめまし……!? なっ!?
──この娘は……っ! そんな!!
──信じられない! どうやって
お爺さんのパートナーが前に姿を現すと突如、紳士たちが驚愕の声を上げ瞬く間に喧騒めいた雰囲気がホール全体を支配した。一体何が? と周りの紳士たちの様子を仰ぐと再び僕はその少女を注視した。途端、ドッと喉から心臓が飛び出そうなくらいの衝撃が走る。まさか……だってお爺さん……お爺さんのパートナーは……
「は、はじめまして……ご主人さま方……し、し、四季映姫と申します……」
腕をもじもじと短く仕立てられたスカートの前で摩る様にしている緑髪で青目の少女。僕は初めて姿を見たが間違いない、誰もが認めるあの閻魔様、紛れもない四季映姫をお爺さんはこの会場に連れて来たのだ。
ざっとお爺さんと頬を紅潮させている映姫を中心に人垣が形成される。驚嘆のざわめきが留まらずホール中を包み込む。その様子に心なしかお爺さんの口角がニッとつり上がったような気がする。
お爺さんの連れて来た映姫は、白いブラウスに梵字の刺繍が施された青色のベスト、端に赤いラインが入っている黒いミニのプリーツスカートにほっそりした両足を包む薄手の黒いストッキング、頭には例の特徴的な紅白の帯が垂れた金色の装飾美しいゆったりとした帽子。とどのつまり、雑誌やネットなどでお馴染の服装でこの会場に姿を現していた。ドレスアップした少女たちの中では異質な容姿であるが、唯一の正規の服を着こんでいる映姫は会場でかなり目立つ存在になっている。お爺さんのニコニコした表情から推測するにあえて、この服を選ばせたのだろう。
輪になった観衆から次々とお爺さんに質問が飛び交う。出会いはどのように? 付き合ってどのくらい? といった馴れ染めを聞く軽い質問やら、やはり調教は“後ろ”の方を重点的に? とか調教助手は小町を務めさせたのか? など性的な質問も飛び交ったがお爺さんは
「はは……皆さん。そのように過度に入れ込むような教育をさせてはおらん。ただ……」
映姫の肩を抱き、自身の胸を平手で叩きながら
「心と心さえ通じておればおのずとパートナーから親愛を授けてくれる……」
と諭すように周囲に高々と言い放った。会場にいる少女たちはうん、うんと頷きながら思慕の目でお爺さんを見詰めていた。中にはあからさまな羨望の視線を映姫に送り込んでいる少女もいたが、当の映姫は頬を染め俯いているだけだった。しかし僕を含め紳士たちは驚嘆の表情を隠せない。なぜならこの業界で最難関と名高い四季映姫を何の調教もなくただ愛情だけで手篭めにできるなんてあり得ないと考えているからだ。この時勢にあまり現存しないが、少女調教“虎の巻”的な文献には
──彼女の調教は至極困難を極め、尻を撫でただけで強烈に反発。下手に処女を散らそうとするなら手の施しようがない。彼女の心身の固さに気が触れてしまう調教師も。
難易度:まさに閻魔様 追記 彼女の側近の部下と相性が良いようだが……
とも記されている。研究が進んでいる昨今なら、小町を部下に従わせ、媚薬などの道具で慣らし時間を掛けて屈服まで責めこんでいくといったセオリーがあるのだが、実現できた者は……聞いたことがない。だから、お爺さんに対して悪気はないのだが疑念は晴れない。新米の僕だが同じ調教師としてそこは譲れないものがある。意を決して僕はお爺さんに詰め寄ろうとしたが
「心、心ってそんなもんで通用するわけねえだろ」
吐き捨てるような罵声が場に響いた。お爺さんを含め皆がその声の主に注視する。短髪でインテリ系、三白眼の男がフレームレスの眼鏡を持ち上げ不服そうにお爺さんを見返していた。人差し指を規則的に上下させあからさまに見下した表情をしている。彼に気を取られていると
「またあいつか」
僕の隣から聞き覚えのある声が聞こえた。さっき霊夢と一緒にいた若い紳士だ。
僕は彼にインテリ系の横顔を聞いた。
「この業界の新鋭だよ。最近よく話題になってる。難易度高い少女ばっかパートナーにしてね……それで賞賛を得てる訳だが。本性は下種そのものさ。金に幅を利かせてえげつないやり方で少女を調教しているって聞く」
憂いた目線をインテリ系から外さずに続けた。
「奴のパートナー、そう、隣にいる妹紅さ。彼女もエグい調教で手篭めにしたらしい、蓬莱人の素質を使って死ぬまでに快楽に漬け込んでな。酒の席で自慢げに語っていた。助手の慧音と二人掛かりで犯し続けて……妹紅が倒錯するまで追い込んだらしい。笑ってたよ、慧音がその後自殺したことをな」
その説明を聞いて僕はインテリ系の素性を把握した。プライドの塊なのだろう、だから映姫をパートナーにしているお爺さんに食ってっ掛かったのか。そう考えているとインテリ系は
「爺さん、あんたがここで有名なのを良いことに俺らを騙ってるんだろう? 自分の都合を棚に上げて」
さらに声を荒げた。パートナーの妹紅も睨みつけるようにしてお爺さんに抗議めいた視線を送っている。
「騙るとは一体……」
お爺さんが少し困惑したように声を紡ぐ。
「まず考えられるのは整形だよ。大妖精かリグルかそこらへんの引っ掛かりやすい安物を妄信させて顔を変える、映姫風にな。後はそこらへんのショップで買った服を着せりゃ終わり。もし違ってたら爺さん。変身させただろ? 映姫に。最近じゃ自分の容姿を自由に変えれる女も登場したらしいからな。確かぬえとか言う……」
インテリ系は自信ありげな顔で見解を述べていった。
「とにかく、そうでもしないとあの映姫が落ちるはずがねえ……くく、悪いが図星だろ。ネタは知れてんだよ爺さん」
顔に似合わない罵声を浴びせるインテリ系。隣にいる妹紅もどうだと言わんばかりの勝ち誇った表情でお爺さんを見ていた。さらにインテリ系はお爺さんのそば、映姫に近寄り
「どうだい? あんたもそろそろ、素顔現したらどうだよ? あの爺さんに騙されてやって……」
と意地悪そうにわざわざ腰を落として顔を覗き込んだ。
「いい加減な物事を言わないでください!!」
映姫は大声で迫った。突然のことにたじろぐインテリ系。
「私は他人などではありません、四季映姫そのものです。それに私の御主人様を悪く言うのは金輪際止めてください。わ、私は、ご主人様のためなら何だって」
「止しなさい映姫」
インテリ系を睨む映姫にお爺さんは声を掛けた。
「君……名前は失念したが、確かに君の言うとおりパートナーの人格を否定するような調教で自己満足に近い虚栄を満たしている者も居る。しかしながら私は誓ってやってはおらぬ、もちろん性的な行為も強要させてはおらぬよ」
「おい、爺さん待てよ……性的な調教させてないって」
インテリ系の額ににじんだ汗が見える。
「ということは、この映姫まさか、そんな」
「前後ともに生女。処女のままじゃ」
囲んでいた人垣から驚愕の声が地響きのようにホールにこだました。周りにいる調教歴長い紳士さえ目を丸くしている。僕も同じ顔だっただろう。それらの騒々しい声が治まるのを待ち、時間を掛けた後お爺さんは言った。
「ほっほ、何も驚くことはなかろうに……皆さん、少し申し遅れたが私のパートナー映姫至っての要望、久々にこの場に顔を出した私からの手土産でもあるのだが、一つ余興を披露させていただきたい。さあ映姫」
お爺さんは今さっきまで漂っていた険悪な空気を払うようにパンパンと手を叩くと映姫をホールの中心に歩ませた。同時に取り囲んでいるギャラリーも釣られるようにして動く。
お爺さんは余興といったが一体? 人垣の真ん中で異常に頬を赤くしている映姫にと傍らに立っているお爺さんが促すように何か耳打ちすると、映姫は
「んっ……」
と色っぽく嘆息して両手をスカートの中に差し入れた。腰の部分で少しもたついた後、ゆっくり、恐る恐る手を下げた。僕は息を呑む。指先に摘ままれた黒のストッキングとそれに被さる純白のショーツがスカートの下に露わになったからだ。映姫は膝までそれを下ろすとごくりと生唾を呑んでスカートをたくし上げた。
「そ、それではご主人様方、よくご覧になって下さい……っ! え、映姫のせ、せんずりっ! せんずり、お、オナ、オナニーをっ!!」
何度も喚声に巻かれたホール内だが、この時が一番大きいものだったと思う。僕も無意識に大声を上げていた。なぜなら、映姫は、目の前、あの四季映姫の無毛の股座に隆起したペニスが生えていたのだ。
ろくな調教もしていないのに、ペニスを具現化させるなんて。どう仕込んだんだ? お爺さん。ふたなり化なんて余程、念の入った調教を仕込まないと不可能なのに……頭に浮かぶ疑問は次々と形を成すが映姫の卑しい息使いを聞くとぱっと霧散した。
映姫は弛緩した指先に力を込め、やや小さめ、牛蒡天大ほどのペニスに手を添わしゆっくりとしごき始めた。カウパー液が蜂蜜のような粘度で床に糸を引いた。僕は身を乗り出して、映姫の膝元に掛かっているショーツのクロッチを凝視する。親指の大きさ程のシミが、クロッチに色濃く浮かび上がっていた。恐らくここで“公開オナニー”宣言する前から余程性的に興奮していたのだろう。視線を映姫の顔に戻すと、彼女はふう、ふう、はあはあと荒く息を吐いていた。人差し指と中指でピースサインを作りその間にペニスを通し上下させている。彼女の癖らしい。慣れた手つきでカウパーを掬い取り、べっとり纏わりつかせて滑り良くさせるしぐさに、僕は目を奪われた。
あれほどまで映姫に強く当たっていたインテリ系は口を半開きにして、嬌声を上げる映姫に釘つけになっていた。彼のパートナー、妹紅は不安そうに眉を八の字に曲げ主人と映姫を交互に見詰めていた。
「み、っ皆様、え、映姫は皆様方にオナニー見ていただいて、とっとても、興奮してっ! 頭がふ、沸騰しちゃいそうです……!」
甲高い映姫の喘ぎが辺りを支配する。もはや彼女を囲む人垣からは何の、言葉も発せられていなかった。ただ、彼女の痴態に当てられて興奮した紳士たちのみっともない息遣いだけが聞こえていた。
「ん……? 何なのこの人混みは……?」
小さな声だが、僕がうんざりするほど聞いたことのある少女の驚きが聞こえた。空耳であってほしいと即座に思ったのだが
「ちょっと!! お兄様! 何こんな所で突っ立てんの?! って……え? やだ……信じられない……あの女」
思い通りにはならなかった。どこからともなく現れたフランドールが僕の真横にいた。人垣の中心、映姫の痴態を目撃したのか妙に顔を赤くさせた後、僕の方を向いて
「お兄様、不潔よ! あんな芋臭そうな女の……その……“あれ”なんか見て!!」
僕の釘づけになっている視線の意味を理解したの口うるさく喚き出した。僕は無視していたが
「最低よ、お兄様! あんなものいつまでも見てないでとっとと帰るわよ! ねえお兄様ったら!!」
しつこく、くどくど、やかましく畜生のように大声を出すフランドールにとうとう僕は
「うるせえなこいつはっ!!!」
激昂し、フランドールに平手打ちを見舞った。頬を目掛けたが当たり所がずれた。ちょうど鼻っ柱をとらえ、ぼこっという鈍い音の後フランドールは糸の切れた人形のようにふらふらっと揺れ人垣の外に倒れ込んだ。
「え、あ……っ、いや。ど、どうして? お兄様が……フランをぶつ、なんて」
殴られた鼻を押さえ、目に涙を溜めて僕を見上げていたが無視してまた映姫の方を向いた。
「いやっ! いやあああ!! お、お兄様! 待って! フランを無視しないで! フランを見て!」
耳障りな甲高い声で僕を呼ぶがどうでもよかった。ただ僕は
「もっと……もっといやらしい目でご覧下さい……映姫の、しごいてしごいて、いやらしく勃起させた童貞チンポ見てください」
と涎を上下から垂れてよがる映姫に夢中になった。男性器を具現化させられた四季映姫、しかも自慰を見せつけて喘いでいる彼女を目に入れる機会などもう二度とない。思春期の男子が女子の裸体を目に焼き付けるかの思いで僕は必死に目を見開いて映姫のせんずりを脳裏に刻みつけた……かったのだがまたもや僕を呼ぶフランドールが聞こえる。
「ほらぁ、ねえ……お、お兄様ぁ……フ、フランのあそこ見てぇ……」
と色めき立った声に、チラッとフランドールの方を見ると、なぜかフランドールも自慰をしていた。大枚はたいて購入してあげた、真っ赤なドレスが台無しになるくらい大きな皺を付けて、股をだらしなく開きぐちゃぐちゃと膣口を弄んでいた。
「あんな女より、フランの方がお兄様は好きでしょう? だ、だからこっち見てえ……」
殴られた鼻からだらだら血を垂れ流し引き攣った笑顔で僕に懇願してくる。僕が調教する時はオナニーを命じても拒絶していた癖に、殴って突き離したら自分からいじり始めやがった。フランドールめ、前飼われていた主に相当いたぶられていた記憶が蘇ったか、それとも根っからのマゾ体質だったのか……まあこの際どうでもよい。フランドールから興味無く顔を背けた。無視しないで! という声が飛んできたが当然のごとく無視した。
フランドールに気を取られていた間に、映姫の方はかなりでき上がっているようだ。中腰になって股間をせり出させ、残像が見えるほどの速さで腕を上下させている。
「ああ! はあん……すごい良いですぅ……ご主人様たちのいやらしい目つきと息遣い。それにお嬢様方の軽蔑の視線がおチンポも刺さって、おまんこもぐちゃくちゅになってますぅ!」
映姫は辛抱たまらんといったアヘ顔で、床に腰を付け使っていなかった方の手で秘所を掻きまわし始めた。カウパー液が噴出続けるペニスをしごき上げながら。
僕は強烈に勃起した股間を無意識にさすり上げていた。となりにいた霊夢を連れていた若い紳士も唾を呑みこみながら呆けた表情で股を擦っていた。少し離れた所にいた彼のパートナーの霊夢は、冷めた、まるで汚物を見るような目で主人を見ていた。あれほど寄り添っていた霊夢の辛辣な表情。何度もお互い確かめ合ってすこしずつ積み上げてきただろう霊夢の恋慕も、映姫のオナニーショーの前ではごみくず同然だったのだ。
映姫とお爺さんを否定し続けたインテリ系は、パートナーの妹紅に激しいフェラチオをさせながらその痴態を食い入るように息を荒げて見ていた。
主人たちのそばにいる少女たちも、息荒く頬を赤らめて映姫を見守っていた。ドレスを肌蹴させ形の良いこぶりの胸を揉み解している娘も中にはいた。
映姫を連れてきたお爺さんは、腕を組んで微笑みを携えたまま。まるで孫の学芸会発表を身に来ているかの表情で映姫の痴態をやさしく見守っていた。
フランドールは相変わらず鼻血を垂れ流し、白目勝ちな気味悪い笑顔ではっはっはっと過呼吸を起こしつつクリトリスを擦り上げている。時折僕の名を呼ぶ高い声が狂気じみた悪魔の声のようで心底嫌気が差した。
そしてこの快楽に満ちた余興を起こした本人、映姫は
「はあ……はあはあ!! も、もう少しでい、イキそ、込み上げてきちゃって……ああ!! も、もう止まりません、き、キテます、キますキます!! 皆様、映姫の、四季映姫のチンポから汚い白濁が飛ぶ所、ご覧になって下さい! し、白い精液出ます! 出ます!! 出ますうぅううううっ! っつおおっおおっ! おあっあっあっ!!」
高らかに宣言した後、僕の背丈の高さまで、びゅくっと音を立てながら勢いよく射精した。映姫が体を振るわせるだけほとばしりは中空を舞い、ぱさっと黄ばんだ生糸の塊のようなアーチを架けた。舌をにゅうっと突き出してがたがた痙攣を起こした後、満足げな微笑みをお爺さんに投げ掛け倒れ込み、すうと眠り姫のような穏やかな表情で失神してしまった。
どっと人垣が崩れた、映姫の公開オナニーに当てられた、会場内の紳士は連鎖するように昂ぶった性欲をパートナーにぶつけ始めた。料理の乗ったテーブルの上に白肌で真っ黒のロングヘアーのお嬢様を押し倒し、高級食材を艶やかな髪の毛に絡ませ、ソースを潤滑油にしてまぐわい始めた者。主人に跨り精液を貪っている獣耳をぴんと充血させた金髪の少女。部屋の隅で、高飛車そうな娘の青髪を引っ掴み、優しく微笑みながら体中をウィッピングの跡を刻ませている少女。何人もの男に尻穴まで犯されている少女は、長髪に着けていた巨大で長い赤色のリボンで首を締め付けられ糞を漏らしながら喜びの表情を浮かべていた。
丁寧に整備された絨毯や装飾は、酸化して異臭を放つ精液、腸液、愛液、汗、大小便が入り混じった粘着物で汚され、見る影もない。少女愛に魅入られた紳士たちが集ったこの場にもうお爺さんと映姫は姿はない。慎ましかった社交場を一瞬にして淫靡なフロアに仕立て上げた張本人たちはどこに消えたのか……誰も知らない。僕も知らない。
少女の喘ぎと紳士たちの怒号が交錯して、淫臭漂う室内にこだまする。
「おおっこっこげえ!! おっげええっ! おえうえっぐええげええっ!」
僕はフランドールのサイドテールを引っ掴み、逸物を強引に喉奥に突き入れる。
「ああああ! 好きいい! お兄ざっまに! っげえおえ! おっえ! 喉穴穿られるの癖になりそうう!」
フランドールが満足げな嬌声を高らかに上げた。
乱交場と化した一室。異様に過熱された魔空間を内包した、とある客船は、大きな汽笛を鳴らし見知らぬ漆黒の海上を静かに進んでいった。
狂い
- 作品情報
- 作品集:
- 21
- 投稿日時:
- 2010/11/03 21:46:04
- 更新日時:
- 2010/11/04 07:05:47
- 分類
- eraの世界観
- フランドール
- 霊夢
- 四季映姫
- 妹紅
- 新米の調教師
何、この老人は伝説の調教師!?
彼は調教を単なる作業や自己満足としか捉えていない昨今の調教師達に、
活を入れるためにやってきたのかな?
ひょっとしたら、パーティーの主催者もこの老人だったりして…。
レイラ「ククク…奴は四天王の中でも最弱…」
へる子「人間ごときに堕とされるとは幻想郷の面汚しよ…」
妖忌「次は儂らの」
雲山「出番のようじゃな」
結果的にはよかったんじゃないかなwww
こういう徹底的な無力感を思い知らされ挫折することが
なによりも成長をうながすんだよね、よきかなよきかな。
本人はほんと特に派手に何かをしたわけでもねえのに周りに与える影響がその力を語ってやがる
ユウゲン「おっと」
コンガラ「私達を」
辰巳「忘れてもらっちゃ」
天治「困りますね」