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『東方死手帳 Act2 Episode2 Battle ~Cross~』 作者: ヨーグルト
とある時間帯。
冥界ではいつも通りの時間が送られていたが、少し違った。
それは、デスノートの情報が入って来たからである。
それでも、冥界には全く持って影響がなかったのだ。
「幽々子様」
「何?」
「まさかとは思いますが、幽々子様が犯人ではないですよね」
「なわけないじゃない。 無駄に殺戮に走らない主義よ、私は」
そう言って、幽々子は新聞片手に饅頭を一顧丸のみにする。
「第一、何によって殺されたとかが明確なんじゃないの?」
「いえいえ、こういったことが出来るのは、幽々子様ぐらいしかいないとの噂が立っているぐらいです」
「というと?」
「はい」
呆れる。
自分が第一の容疑者とでも………そんなことを幽々子は考えると、汗を一筋たらした。
自分が疑われてるのなら、証明でも出来なくてはいけないという。
「私が、幻想郷の人様を、逝かせてると?」
「あくまで噂です。 ですが、度もすぎますと、私も疑ってしまいそうです」
「気圧されてはダメよ」
二つ目の饅頭を丸呑み。
そして一息つく。
「じゃあとりあえず、霊夢の所にでも言って(行って)みるわ」
「お気をつけ下さい」
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魂
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「はぁ、幽々子様が心配ですね………」
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魄
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妖夢は体を起こすと、外に出かけることにした。
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妖
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「お出かけになるのですか?」
雇われてる幽霊の一人が言う。
「幽々子様が心配なので」
「でも、お屋敷を空けるのはあまりよろしくないかと」
「誰か代理でもたててください」
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夢
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数時間前。
博麗神社に幽々子と妖夢が来ていた。
ただの世間話だった。
そこには魔理沙も同席していたのだが、ほとんどそれには興味がなかった。
だが、魔理沙はそこを利用したのだった。
安易な考えで。
「くっくくく………」
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東方死手帳
Act 2 Episode2
Battle ~Speed~
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「(さてと今日も霊夢と他愛無い会話だ!)」
不思議とハイな気分。
霧雨魔理沙は何故か今日は上機嫌であった。
ただの馬鹿である。
「おぉいっ!! 霊夢!!」
「!?」
魔理沙の、怒号とも言える声に、霊夢は体をびくつかせる。
「………?」
霊夢がいる場所は道具倉庫の中なのだが、魔理沙が気づくはずがなかった。
魔理沙は辺りを見渡すのだが、誰も見つけることは出来ない。
「ま、魔理沙!! 来ちゃダメよ!! 貴方も殺されるわ!!」
「んー?」
妖夢の名前を書いてから一日。
魂魄妖夢:○月×日。
死因:他殺。
博麗神社に来て、殺戮衝動に襲われ巫女を殺害しようとするが、
博麗神社の巫女に殺害される。
「どうしたんだ? 霊夢」
「来ちゃダメ!! 今すぐ逃げてッ!!」
博麗霊夢:○月×日。
死因:自殺。
博麗神社に来た、殺戮に駆り立てられた者の死亡後、
自らの罪を背負い、自分の首を道具等で絞め、窒息死。
「危ないな………霊夢の名前も書いておいて正解だった………」
魔理沙は一息つく。
心臓麻痺で殺してしまったら怪しまれる可能性は九十九%はあっただろう。
あとは、この死体が見つかる時にアリバイとかを作れば良い。
そこまで単純じゃないことは分ってるが、出来ることはする。
「(魔理沙)」
「(小町、どうだった?)」
「(周りには誰もいない、気配もだ。 おそらく大丈夫だ)」
「(どうする?)」
「(とりあえず、ここから逃げることはダメだ。 お前が殺されたとバレかねん)」
「(?)」
「(とりあえず気絶でもしてろ)」
小町はそう言うと、実体化し、鎌の柄で魔理沙の後頭部を殴った。
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「被害者は二名………いえ、被害者が一名と容疑者が一名です」
「それで?」
「被害者も容疑者も息はしておらず、心肺停止の状態です」
「………」
「(さっそく応用しやがったか)」
小町は魔理沙の横で笑った。
「………」
「(まぁバレることはない。 お前が下手な真似をしなければな)」
「………」
「妖夢は!!?」
「幽々子さん………もう死んでいます」
「だ、誰がッ?!」
「殺したのは霊夢さんです………ですが霊夢さんは倉庫にて死んでいます」
「はあぁ!!? 自殺とかでも言うの!? これは誰かが仕組んだのよ!! 二人とも別の誰かに殺されたんだわ!!」
「お、落ち着いてください」
魔理沙は落ち着いていた。
ここで変な態度を取れば自分が疑われかねない。
「それで、魔理沙さん。 二人はどうしてましたか?」
「来た時には死んでいたみたいだ………それで、どうしようかとしていたら後ろから誰かに殴られた」
「そうなんですか………何で殴られたとかは解ります?」
「いや、気配にすら気づけなかったからな………」
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「頭がくらくらする」
「ちょっとやりすぎたな。 何気にするなよ?」
小町の発言に魔理沙はいらいらを増させていく。
「あれは萃香の拳ほど痛いぜ」
「はっはっはっ、元気がいいねぇ、魔理沙は」
「………」
少し大きく笑うが、魔理沙の訝しげな視線に笑いを止める。
少しだけ、場の空気が凍り付く。
「キラとしてだ、少しぐらいの痛みはあっても良いだろう?」
「吉良の私に対してはもう少し軽くしてくれても良いだろう?」
「………いや?」
酒を飲みながら、どや顔でとぼける。
「あの場で逃げていたり、立ち尽くしていたら犯人扱いだ」
「ん」
「あ、と、は、余計な手が入り込んでこないと良いが」
「それはどういうことだ?」
「………」
ガサガサ………。
「霧雨魔理沙は壁に向かって独り言を呟いています」
「なんてこった」
「話し相手はいないと思いますね、電気着けてないし」
「ここ幻想郷だけど」
「あ」
とある捜査隊は、上層部から指令を受け、魔理沙の監視を行っていた。
もう既にこの段階まで来ているのである。
「本当にキラなんですかね?」
「疑われてるんだから監視してるんだろう?」
「ん〜、そうか」
その時。
【ドクンッ】
「ううぅっ?!」
捜査員の一人が急に苦しみだす。
「だ、大丈夫か!?」
「一体どうしたんだ!! おい、返事をしろ!!」
「ああぁぁぁ………」
「あいつめ、手を出し始めたなぁ!?」
「いや待て! 奴はこちらを覗くどころか、見てすらいない!!」
「じゃあどうやって!?」
「そんなことはどうだっていい!! とりあえず、戻るぞ!! そいつを担げ!!」
「ラジャ!!」
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「やっぱりこうくるのかしら」
「………」
「でも何で貴方のような御方が、魔理沙側、もとい、小町側に着いたの?」
「やはり退屈しのぎという目的にも変わりはない。 飽きたらすぐ辞める」
「最後まで付き合ってくれるんでしょ?」
「ああ」
一息つく。
「これで魔理沙の危機は去ったわね」
「ナイスアシストだったな」
「むしろ、名前を書く時に気配を悟られない方が難しいわ」
「私だけでも目立たないで正解だったな」
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「おい、起きろ魔理沙」
「………」
「起きろって」
「???」
小町に起こされ、目を覚ました魔理沙。
時刻は日付が入れ替わった夜の二時頃。
「今、この家を誰かが三人見張ってた」
「それって?」
「もう容疑者の領域だな」
「!」
「だが、一人が倒れてすぐに撤退したようだ」
「?」
「あの症状は心臓麻痺だったな」
「なぁにぃ?!」
「もう一人キラがいるようだ」
「吉良が………もう一人………?」
射命丸文:○月×日。
死因:心臓麻痺。
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「幽々子が帰った後だったのか」
「うむ、その後に妖夢に襲われたようだな」
魔理沙の問いかけに、少し迷いながらも、藍は答えた。
「だが魔理沙だけは殺すのに失敗しているな」
「?」
「いや、妖夢の死んだタイミングでは、魔理沙を襲うことが出来ない。 ましてや、霊夢を殺すことなど」
「でも、霊夢を殺すことなら可能なんじゃないか?」
「だからな、もう一人共犯がいるんじゃないかと思うんだ」
「そうだな………妖夢が誰かに殺されてから、霊夢を絞め上げ、しまいには私を殴ったやつか」
「共犯というよりは別の犯人だな。 妖夢は殺されてるし」
そう言われて、心の中を整理する。
あくまで、二人の名前をノートに書いたのは魔理沙だ。
しかし、今の幻想郷の捜査では、魔理沙が犯人だと言うことはバレていない。 はず。
「とりあえず、魔理沙もそのうちLに会えるはずだから」
「そうすれば安全か?」
「ああ」
場が落ち着く。
「それで、どうすればいいんだ?」
「まずLは、正体がばれない為に、服装を庶民と同じものにしている。 服装で誰だかバレない為だ」
「当然だな」
「声の方も大分変えている。 と言っても、声帯自体を改造しているのではなく、にとりの機械を借りたまでだ」
「そんなものをつくっていたのか?」
「ああ、何でも「この機械を使うことで合成音声のような変な声」になるらしい」
「大丈夫なのか?」
「テスト使用は問題がなかったから大丈夫なんだそうだ」
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「(極秘にでも作られていたとでも言うべきか? このことを予想していてそんな機会を作っていたというわけでもなさそうだしな。 偶然作っていただけだろう)」
「(それでも引っかかる何かがあるのか?)」
「(小町、解っているんじゃないのか? この機械が偶然作られていたのなら、ちょっとしたミスってことだ。 もしこの事件をきっかけに作っていたなら、油断は禁物だ)」
「(………せいぜい頑張りな)」
あとは。
「(もう一人の吉良が誰か解れば良いんだが)」
「(あたいは噓を言っていない。 もう一人キラがいるのは確実だ。 おそらく、魔理沙の知っている奴だ)」
「(そうか)」
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「(魔理沙は喜んでくれたかしら?)」
「(喜んだどうかは知らんが、危機を抜けたことには変わりないだろう)」
「(それなら結果オーライ)」
「(とりあえず、明日の夜、魔理沙の家に向かうぞ)」
「(分かったわ)」
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「犠牲が出過ぎですね」
「すいません」
「とりあえず、これから本格的に動き出しましょう。 速めに動いておくのが大事です」
「わ、わかりました!!」
出過ぎた真似はいけないぞ………キラ。
これからは私の戦略などが試されるはずだ。
博麗の巫女が死んだ今、手出しが簡単ではない。
私が死んだらこれから始める作戦も水の泡だ。
満をじ………。
「て、偵察者が一名犠牲になりました!!」
「!!」
「容疑者の自宅を監視中、心臓麻痺です!!」
「怪しさ満点だな。 魔理沙がキラで決定だ」
「いえ、ですが………魔理沙はその時睡眠中だったと見受けられ、いえ、睡眠中でした」
「間違いなく?」
「はい、間違いなくです」
「………」
間違いないのなら………魔理沙が犯人ではない?
いや、そんなはずは。
待てよ?
もう一人キラがいる?
またもや。
1、場面替えが多い
2、台詞が多め
3、短い
4、死亡者忘れて大変なことに
どうもどうも。
なんか最近テンション下がり気味です。
というわけで、原作で言う、L編(?)の第二話でございます。
推理とか考えているとなかなか進まないんですね。
前作(蒼魔郷)での失敗もあるのですが、どうやら、
私には推理系は向いていないようで ;^^
それでも、最後まで書いていきたいと思います。
>専任曹長様
あまり深く考えなくてもよろしいかと思われます。
吉良は魔理沙なりの感じ間違いです。(教養無いと思われる)
ゲーム機は紫から借りたんですよ、きっと。
気づかないほどに………。
おそらく推理メインかと。
でも、それほど深い推理には至らないと思われますよ。
能力のことは考えておきます。
理由:ただ単に心臓麻痺だと疑われるから。
そんな感じで。
誰かに殺された方が良いでしょう(汗)
>2の人様。
名乗らなくても大丈夫ですよ!
何かHNを考えてみてはどうでしょう?
あ く ま で 私の描く幻想郷の思想とでも言いますか?(なんか違う)
さとりはLでもNでもないと思われる。
この先の展開はほとんど考えてないと難しいのです………。
あ、では次回で会いましょう。
長文失礼しました。
ヨーグルト
作品情報
作品集:
22
投稿日時:
2010/11/26 08:05:39
更新日時:
2010/11/26 17:05:39
分類
魔理沙
小町
藍
デ○ノート
あまりに分かりにくい
これじゃデスノをリスペクトしてんだか、逆にけなそうと頑張ってるんだか分かんない
むしろ後者としか思えない
ちなみに今回は結構読み直してきてるみたいだけど
魂魄妖夢:○月×日。
死因:他殺。
博麗神社に来て、殺戮衝動に襲われ巫女を殺害しようとするが、博麗神社の巫女に殺害される。
その本人が考えもしないことは不可。
強盗しようとして、正当防衛でやられたってのはあったが、あれとこれは違うわな。
博麗の巫女である霊夢も殺れるとは…。これだったら、妖怪の賢者も閻魔様も例外ではないと考えて宜しいですね?
吉良がもう一人出ましたね。ノート所有者は魔理沙の知人で、『死神』は小町に近い人物と。心当たり有りすぎ。
さらに『L』が一体誰なのか…。
誤字が多いので、とりあえず落ち着いて執筆してくださいね。私は続きが楽しみで落ち着きませんが。
「(とりあえず、ここから逃げることはダメだ。 お前が殺されたとバレかねん)」←「殺したと」の間違い?それとも…。
デスノートの話はテレビでやってた映画版とアニメ版をちらりと見た程度ですが、
たしか、さとりの読心能力の対抗策に使える手段があった事を思い出しました。
ミサっぽいのがきたな。誰だ?アリスか?パチュリーか?はたまたどこかの誰かか?続きが気になるな。
誤字が多いのが多少気になりますが、曹長殿の言うとおり落ち着いて執筆してください。続きを楽しみにしています^^