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『止まることなき有頂天』 作者: ぐう

止まることなき有頂天

作品集: 22 投稿日時: 2010/11/29 02:09:13 更新日時: 2010/11/29 11:13:34
ここは幻想郷の遥か空高くに存在する天界、天人たちが住む世界。
雲の上に存在する世界だけあって天候の悪化に左右されることはなく、いつも快晴である。

その天界のある一軒の家の中、廊下から自室に戻ってくる青髪の少女の姿があった。

「これだけ気張っても出ないなんてどういうことよ! 衣玖の作る料理の栄養バランスがなってないんじゃない!?」

部屋の戸を閉めた途端、少女は突然キレたような口調で暴言を吐いた。
彼女は比那名居天子、地震を司る「名居」の一族に仕える比那名居家の末裔の娘である。
しかし温室育ちのお嬢様である故か非常に我が儘で怒りやすい性格であり、それに加えての天人としての修行を積んでないため、他から「不良天人」などと呼ばれていた。
もっとも今の彼女には、それにある要因が加わっているからこその気性の荒さがあった。

「いつまでこんな張ったお腹でいろっていうのよ・・・」

愚痴を垂れながらお腹を摩る天子。今の彼女のお腹は、妊娠して数ヶ月経った妊婦にように少しぽっこりしていた。
今の彼女の気性の荒さは、この「便秘」も要因のひとつとして成り立っているのだ。
いくら苦しみを感じない天人(くずれ)とはいえ、本質は人間とほとんど変わりなく、便秘による心身への負担が平気な訳がなかった。

「そうだ! あの噂が本当ならちょっと試してみるのも・・・」

ふと何かを思い立った天子は、部屋の中をゴソゴソと漁(あさ)りはじめた。





「ふふふっ、これだけ揃えれば大丈夫よね」

どや顔で揃えたものを足元に並べる天子。とはいえ揃えたのは、ごく普通の洗面器と100mlまで入るプラスチック製の小型シリンダーだけだった。
洗面気はともかく、何故シリンダーまであるのかは不明である。

「えーと確か、ぬるま湯辺りが丁度いいって話よね?」

天子は部屋の洗面台に洗面器を置き、温水と冷水の蛇口をひねった。
両者がそこそこ洗面器に溜まったところで、一度水温を確認しようと水に手を触れた。

「冷たっ! こんなの入れたら下痢しちゃうじゃない・・・」

しかし、温水のほうが始めに冷水を出した分冷水に負があり、冷たさに手を引いた。
今度は温水を注いでバランスを取ろうとするが・・・

「あっつ! 今度は火傷するわこんなの!」

まるでリアクション芸人の如く熱さで飛びのいた。なかなかバランスを取るのが難しいようである。



それから1分後、ようやく水温が丁度よいぬるま湯になり、天子はその洗面器を床に置いた。

「これで準備はOKね。でも地上の輩がこんないい方法を知っていたなんて」

遡ること3日前、博霊神社にひやかしに行った後、天子は人間の里についでとして立ち寄った。
その時に人間が会話していた話では、最近永遠亭で便秘薬が不足しており、それに困っていたある人間が冗談のつもりでぬるま湯を浣腸してみたところ、意外にも予想以上の効果があったとのことだった。
現在の天子は便秘一週間、つまりその当時は4日目であり、正直便秘で悩んでるところもあったので参考にと覚えておくことにした。

まさかあの時に盗み聞きした話が、こんな形で役に立つなど全く思っていなかった。

「確かこうして・・・って何で初めてなのにこんなこと知ってんのよ私」

天子はシリンダーを水面につけると引いて、中にぬるま湯を充満させた。
初めてするはずなのにその手つきは手馴れたもので、他の者が見たら呆然とするかもしれない。
下着を脱いでスカートをたくし上げると、恐る恐るシリンダーの先端を肛門に近づけた。

「総領娘様、もう少しで朝食が出来上がります」
「!?」
ブジュッ!

シリンダーが肛門に触れた途端、ドア越しに廊下から自分を呼ぶ声が聞こえてきた。
天子は突然のことに驚き、その瞬間右手で押さえていたシリンダーを一気に押し込んでしまった。

「っあっ! はぁぁぁぁ・・・」

肛門のわずかな隙間からぬるま湯の水圧が押し込まれ、直腸内にぴゅるるとした水の感覚が走った。
それは今までに味わったことがなく、痛みとも快感とも違う何ともいえない感覚だった。
そして、次第にそれは快感に変わっていくのみ・・・

「総領娘様、どうかされたのですか?」
「・・・はっ、な、何でもないわよ! わかったわ、もし出来上がったら呼びなさいよ」
「かしこまりました」

自分を呼ぶ衣玖の声に天子は我に還り、少々慌てながら答えた。
衣玖はそれに首を傾げながらも、空気を読んでその場を去ることにした。





ちゅるっ、ちゅううう・・・
「あっは・・・いい、いいわぁ・・・」

天子はすっかりぬるま湯の浣腸の虜(とりこ)になってしまい、シリンダーにぬるま湯を汲んでは肛門に注入を繰り返した。
肛門内に響く水圧の感覚、そして腸を潤す水に言い現せぬ快感を覚えてしまった。

ぐるるるごぷっ・・・
「ん・・・きたぁ・・・久しぶりにお腹が・・・」

ぬるま湯の注入による肛門への刺激、そして腸内に溜まっていくことによる腸壁の圧迫が、一週間止まっていた天子の便意を動かした。
しかし天子はそれに苦しむ様子はなく、むしろ待ってましたと言わんばかりの笑みを浮かべた。
だが、蠕動運動が始まったにも関わらず、天子はぬるま湯の浣腸をやめようとはしなかった。

ちゅっ、ちゅうううう・・・
ごぽごぽごぷぷ・・・ぐりゅりゅりゅい・・・
「いいわ・・・もっとお腹ぐるぐるいって・・・もっと・・・」

いつしか蠕動運動と便意の波にも快感を覚え、天子は残りのぬるま湯も注入し続けた。
ちなみにぬるま湯は計1l(リットル)、入れてから最初に便意を感じたのは200mlである。



ごろろっ、ごぽごぽごぽ・・・
「はぁ、はぁ・・・お腹痛いはずなのに気持ちいい・・・」

天子はその後下着を履いて道具一式を洗面台に置くと、お尻を高く上げた姿勢で便意の快感に浸った。
彼女のお腹の中からはぬるま湯による水音を伴った腹音が聞こえ、ぬるま湯によって便秘の固形便を溶かしていることだろう。
天人はおろか地上の者たちでさえ蔑むこと間違いなしの有様だが、天子にとってはこの上ない快楽の時間だった。

ぐるる・・・ぎゅぷぷごぷぅ・・・
「そうよ・・・もっと、もっとお腹の中かき回して・・・」

天子は床に顔をつけたまま、右手でお腹を「の」の字に撫で回し続けた。
便意を促進する軽いマッサージなのだが、ただでさえ蠕動運動が活発な天子のお腹にとってはより強烈な起爆剤だった。
お腹は更に唸りを強め、肛門に強い圧迫感を押し込んだ。

「はあぁん! いいっ、うんち出そうだけど気持ちいい! もっと出そうにして!」

強くなる腹痛と便意に天子は快感を感じ、更なる快感を求めてお腹を撫で続けた。
もう変態と何と呼ばれてもいい。今はただこの身体の中から刺激させられる快感をもっと感じていたい。
その快感に押され続けた故か、天子の頭の中からトイレに行くという選択肢は消されてしまっていた。

ごぷごぷごぽっ、ごろごろろろ!
「いいっ! しゅごい! お腹の中でうんち暴れてるうっ!」

天子のお腹を摩る手は更に強まり、最高にまで達した便意に全身をガクガクさせていた。
一切触れていないはずの秘部からは愛液がだらだらと流れ、下着をいっぱいに湿らせる程だ。
その秘部の真上、肛門は限界の合図として激しくひくついていた。

「あああっ! 出るっ! 出るっ! 一週間分のうんち出るうぅぅぅぅっ!」

全身を激しくビクビクと痙攣させながら、天子は肛門をこじ開ける波に全てを委ねた。





ブシューーーッ! ブッブブブプッ! ビシャアアァァァ・・・
「はあああああああんっ!」

肛門が激しくひくついたかと思うと、そこから溶かした便と混ざった茶色いぬるま湯が勢いよく水鉄砲のように発射され、天子の下着を通して床にビチャリと音を立てて落ちた。
伊達に1lも入っておらず、一回の噴射では止まる様子はなく、脱肛の度に茶色の水を噴射させた。

ブッ! ブプププッ! ブチュウウッ!
「しゅごい・・・私のうんち、いっぱい・・・」

何度か茶色の水の噴射があった後、水に濡れて通りがよくなった固形便が天子の下着にぼとぼとと顔を出した。
その色は茶色より若干黒に近いようで、濡れた下着越しにそれがしっかりと確認できそうだった。
しかし一週間便秘だった影響か、固形便は下着を休むことなく膨らませ、一部が天子の足元に落ちてゆく。

ブシュッ! ブシッ! ブリュリュリュ・・・
「あぁぁ・・・うんち漏らしちゃったけどもういいや・・・気持ちよかったもの・・・」

その後茶色い水の噴射が何回かあった後、昨日辺りの分であろう軟らかい便が下着の横からどろりと溢れた。
水に溶かされてか、それは軟便というよりは下痢便に近い有様だった。

「さいこぉ・・・浣腸で出すのがこんなに気持ちいいなんて・・・」

天子は排泄してからの間密かに絶頂に達しており、その名残であるひくつきにその身を委ねた。
今まで味わったことのない快感、それを味わえて彼女は最高に幸せだった。





しかし、その夢のような時間から厳しい現実に戻される一言が聞こえてきた。
天子はその一言で我に還り、慌てふためくことに・・・

「総領娘様、お食事の準備ができました」
ウナルさんの排泄主義者シリーズの復活に感化され、私も動かねばと久々のスカを書きました。
今回は初の非のキャラ、天子でございます。ドMというだけあって、とことんまで快感に落としてみました。

しかし彼女の名前はややこしいこと。
比那名居を「ひなない」ではなく「ひななゐ」と読むのはまだしも、天子をすぐに「てんし」と気づく人は絶対にいないでしょう。
あんな漢字の振り方されたら誰もが「てんこ」と読むはず!
私も詳細を確認するまでは、ずっと「てんこ」だと思ってましたからw

ちなみにぬるま湯の浣腸は本当に効きます。実践した私が言うんだから間違いない。
もしやろうという人は、体調に注意してやってくださいね。くれぐれも下痢その他にならないようにw
ぐう
作品情報
作品集:
22
投稿日時:
2010/11/29 02:09:13
更新日時:
2010/11/29 11:13:34
分類
比那名居天子
スカトロ
お漏らし
浣腸
1. NutsIn先任曹長 ■2010/11/29 12:48:09
昼休みなので気分転換に来てみれば…。
ランチタイムになんてもの読ませてくれたんですか!!良いです!!

てんこは少々、度が過ぎていますね。世間体よりも倒錯した快楽を優先しそう。
永遠亭の便秘薬不足って、幻想郷で何かが起こってるんですかね。
2. 名無し ■2010/11/29 15:36:30
俺の食事の準備だな
3. 名無し ■2010/11/29 15:43:01
天子は非キャラじゃないぜ
緋キャラなんだぜ
どうでもいいこといってすまない
4. kyoune ■2010/11/29 16:21:13
天子「いや……違うの、これは……!」
衣玖「…………」

 すると何を思ったか、衣玖は天子のありったけの下痢便を素手で掴み取り、用意した朝食の皿の上に満遍なくかけていった。

衣玖「……分かりました。では総領娘様、お食事にしましょうか」
天子「!?」


この後こうですね。わかります。
5. 名無し ■2010/11/29 18:15:53
↑俺はギャグ的落ちが良いな

衣玖「……分かりました。空気を読みましょう」

天子(………)

衣玖「早く片付けて来てくださいね」

天子(………)

衣玖「あ、今日はカレーです」

天子(…!?)
6. 名無し ■2010/11/30 04:48:24
うらんふさんとぐう氏の名前が並んだ時点で想像はつくよね!
里の人間、よくやった! さあ、もっと井戸端会議でぬるま湯を広めるんだ
7. イル・プリンチベ ■2010/11/30 17:27:57
ぐうさんのスカ作品を読むと癒されます。
次は衣玖さんがターゲットで御座るの巻でしょうか?
8. ぐう ■2010/12/06 09:59:49
>NutsIn先任曹長さん
ランチタイムになんてもの読んだんですか! ありがとうございます!
永遠亭での便秘薬不足についてはいずれ書くかも。


>名無し(2)さん
まさかの天人が現代入り!?


>名無し(3)さん
ノオオオオオオオオオやっちまったああああああああああ!


>kyouneさん
下痢便を素手で鷲づかみとか衣玖さんマジパネェっすw


>名無し(5)さん
空気読むフリをして実は確信犯、衣玖さんェ・・・


>名無し(6)さん
次は烏天狗あたりがこっそり実践するかも・・・


>イル・プリンチベさん
ありがとうございます。
衣玖さんもいずれ何らかの形でお漏らしさせるつもりです。
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