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『交夜の宴 上』 作者: ウナル
※この作品は東方Projectの二次創作作品です。
※この作品には脱糞、食便等のスカトロ描写があります。
※この作品にはキャラ崩壊が含まれております。
※この作品はオリジナルキャラクターが主人公(?)です。
※この作品は
『排泄主義者かく語りき』
『ワーハクタクの主張』
『便器の中の早苗』
『水橋パルスィの悩み』
『排泄主義者ニ鬼と会いする』
『天狗と河童と排泄主義者。そして鬼との別れ』
『排泄主義者、地霊殿に堕つ』
『再開。排泄主義者と小さな百鬼夜行』
『静かな個室 〜排泄主義者と妖怪さとり〜』
の続編となっております。
以上を了承された方のみ、お進み下さい。
◆◆◆
さとりたちと身体を重ねてから一週間経った。
男は疲れた身体を癒しながら地底観光を楽しんでいた。
そんな日の夕方、勇儀の屋敷の前に黒いスーツに帽子をかぶったお燐がやってきた。
「郵便ですよー」
「はーい。勇儀様? 勇儀様―?」
「あ、これは貴方宛ですよ」
「へ? 私ですか? いったい誰が?」
受け取った封書は上質の紙を使っているようで見た目よりかなり重たかった。
赤い蝋の封には『地』の一文字が打ち込まれている。
中には入っているのは一枚の手紙。そこにはこう書かれていた。
『拝啓 排泄主義者様
先日はどうもお世話になりました。今ではこいしとも仲良く暮らし、家族円満な生活を送っております。ペットたちともより理解を深め合うことができあなた方には大変感謝しております。つきまして、萃香さんは私が預かりましたので、今日の夕方までに地霊殿までお越し下さい。
追伸:変な真似をしたら萃香さんの命は保障しかねますのでそこんところヨロシク
古明地さとりより』
「す、萃香様――――――――――――――――――――――――っ!!」
『交夜の宴 上』
館の庭先で独創的な創作ダンスを踊る男。
その奇声を聞きつけたのか、不機嫌顔の勇儀が屋敷から顔を出した。
「騒がしいねえ。おちおちオナニーもできないじゃないか」
「勇儀様! 大変です! さとり様が萃香様を!」
「ああーん?」
男の頭越しに手紙をのぞき見る勇儀。
その視線が左右を泳ぐと、不機嫌顔が少しずつ和らいでいく。
「はーんなるほどねえ」
「ど、ど、ど、どうしましょう!?」
「だらしないねえ! こういう時はどーんと構えてるんだよ!」
動揺して右往左往する男の背中がばんっと叩かれた。
「ぐおぉぉっっっ!!」
「はっはっはっ。なんだい若いもんがだらしない。たかが張り手一発じゃないか」
「鬼と人間じゃ体の作りからして違うんですよぉ」
真っ赤な紅葉が咲いているであろう背中を擦る男の目に涙。
そんな男をさらにばしばしと叩きながら、勇儀はからからと笑う。
「情けない声出すなよ。ところで唐突に偶然今思い出したんだが、萃香とはまだしてないんだろ?」
「ぶっ!! な、な、なんで萃香様の話になるんですか!?」
「いや、萃香から子どもの話を聞かないからさ。告白も済んで、そろそろできる頃だと思ったんだがなあ」
「人間はそんなに早く生まれません!」
「で? やったのか?」
「うっ……」
人差し指を重ねながら、遥か果ての地獄へ顔を背ける男。
「何と言うか、お尻ならいいんですけど、その、あれするのってあれじゃないですか」
「全然わからんぞ。具体的に述べよ」
「その……こ、子どもを作るわけでしてごにょごにょ……」
「まあそうだけどよ。うんち見せ合う仲のくせにそんなこと恥ずかしがってんの?」
「それとこれとは別です」
「べ、別なのかい」
「うんちをするのはもはや使命です。魚が泳ぎ、鳥が飛ぶように、もはやこの身体に染み付いた特性なのです。その過程で萃香様と好き合うのはいいのですが、でも、子作りとかはまたちょっと違って……うわわっ」
「はあ。妙なとこでウブな奴だな。その分じゃ萃香も腰が引けてるんだろうなあ。こういうときはお前からもっとガンガン押してかねえと萃香の尻に敷かれるぞ」
「いやまあ、すでに精神的にも物理的にも敷かれているんですけどね」
「そこでだ。もし萃香に格好良いところを見せることができれば、一気に好感度アップ!!童貞卒業までの特急切符を手に入れることができるんだ!」
「おおっ!! なるほど!! 萃香様を華麗に助け出して、良い所を見せる訳ですね!!」
「萃香だってお前のことを評価してるんだ! ここ一番で度胸を見せればちゃんと受け止めてくれるさ!」
「あのー」
「はい! わかりました! 私頑張りますよ! 萃香様! 待っててくださいね!! 必ず助け出しますから!! ――――あ?」
不意にかかった声に二人が振り返ると、そこには赤い尻尾をぴこぴこと動かすお燐が立っていた。
「ひいっ!! お燐様!? いつの間に!?」
「いや最初からいたんだよ? 冒頭三行目にちゃんと名前が出てるよ?」
「ああお燐か。耳がないからわからなかったよ」
「あたいは耳で認識されているんですかい」
苦笑する今のお燐はいつもの黒いスカート姿ではなく、パリッとのりの利いたスーツ姿だった。その手にはにバイザーの付いたこれまた黒い帽子を持っている。
その出で立ちは執事かタクシーの運転手といったところだ。
「何の用だい? 猫娘」
「はい。手紙に書いてあるように地霊殿に皆さんをご招待するので、そのお迎えにあがりました」
「う……」
「って、なんであたしの後ろに隠れるんだよ」
「だ、だって……私、さとり様たちに色々酷いことしちゃったし。当然恨まれてるんだろうなあ、って」
「あー。自覚はあるのか」
「アナルセックスしたり、指でうんちかき出したり、浣腸したり、空気送り込んでオナラさせたり、私の食べさせたり……」
「うんうん。ハードだったねえ」
「つい調子に乗ってしまいまして……普段と同じノリでやってしまいました」
「お前らは普段からあんなプレイしてるのかい……。でも、ここで引いちゃダメだろ」
「そ、そうでした! やいお燐!! 私を萃香様のところまで案内してくれやがると嬉しいなあと思ったり思わなかったり……」
「おーい。微妙に腰が引けてるぞー」
「まあ、言われなくても案内しますけどね。特製バイヤー仕様のネコ車も用意してますし。ただし……一度乗ったら降りられませんよ?」
「ひぃ!」
再び勇儀の背中に逆戻りしかける男。
だが、それをぐっと堪え、顔を青くしつつ巨大ネコ車の元へと歩いていく。
「……勇儀様、もしも私が帰ってこなかったら、家の床下に隠してある秘蔵のコレクションのことをよろしくお願いします。好みのがあったら持って行っていいですから」
「あーはいはい。何とかするよ。安心して行って来い」
「ではでは、出発しまーす。手すりにしっかりお掴まりください」
巨大ネコ車に男が座る。
その様子を見ながらお燐と勇儀は顔を見合わせ、頬を釣り上げた。
◆◆◆
お燐に連れられてやってきた地霊殿。
そこには他を圧倒する巨大な壁が周囲を囲んでいる。その壁の上には有刺鉄線のついた鉄柵。地霊たちを逃がすまいとする巧みの業の光る佇まい。
そして、地霊殿への唯一の出入り口。悪魔の口の如き巨大な門には流暢な筆記体でこう書かれていた。
『この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ』
「……………」
「ささ、中へどうぞ。足元にお気をつけてくださいね」
失神寸前の男を華麗にスルーしてお燐は門の奥へと進んでいく。
元々地底は灼熱地獄の炎が唯一の光源であるため、場所によってはかなり薄暗い。
今男たちが進む廊下には窓が一つもなく、点々と灯るロウソクの明かりだけが唯一の光源だ。
まるで巨大な獣の体内を進むような圧迫感。
ふわふわの赤い絨毯に男の靴が沈む。あまりに柔らかなそれは男たちの足音を飲み込み静寂に包んでしまう。
音もなく光もなくただ一本の道を進む。
「あ……」
思わず出してしまった声は静寂の中でとても大きく響いた。
何となく気恥ずかしくなる男。
その下げられた視線の先には黒い木造の扉がある。
「さあ。ここが最後の分かれ道です。ここを開けるも引き返すも自由ですよ」
闇の中で爛々と輝くお燐の瞳。
まるで心臓を冷たい腕が鷲掴みにしているようだ。
それでも男は前に進んだ。
萃香を助けるために。
扉が開かれる。
りんりん、と鈴が鳴る。
光が広がった。
「「「「いらっしゃいませー!!」」」」
「…………え?」
一斉のお辞儀に男は出迎えられた。
そこはとても広い、パーティ会場のようだった。
まず目に付くのは天井に飾られた豪奢なシャンデリア。左の窓から差し込む灼熱地獄の光を反射して爛々と輝いている。
部屋の中には四角の机が四つほど並んでおり、敷かれた白いテーブルクロスの上には美しい観葉植物が飾られている。
ほのかに香る甘い香り。流れ聞こえる落ち着いた音楽。
だが、それらは全て目の間に居る少女達の引き立て役に過ぎない。
さとり、こいし、お空、萃香。
少女達がその身を黒を基調としたメイド服に身を包んでいる。
純白のエプロンに黒のストッキング。
わずかにスカートの間から見えるのはガーターベルトだろう。太ももの肉に浮かぶラインがなんとも
「――って萃香様!? 何してるんですか!?」
「おお、反応遅いね」
けらけらと笑うのは間違いなく萃香そのものだ。
しかし、その姿はメイドのドレスに包まれていた。
「どうだいこの服。吸血鬼んとこのメイドから買い取ったんだけど…………似合ってるかな?」
小さな身体がスカートをつまんでくるりと一回転する。
ふわりと浮かぶスカートの裾。
わずかに見えるガーターベルトのライン。わずかに見えないショーツ。
その様はまるで湖畔で舞う妖精。天上から舞い降りた天使。
荒々しく暴れる萃香とのギャップに男の興奮は一気にMAXへと突入した。
「うわわっ!! 鼻血鼻血!!」
「あう……ずみまぜん」
ボタボタと流れ落ちる鼻血に慌てて萃香が駆け寄る。
ポケットの中からハンカチを出して男の顔を押さえた。
「ずいがざま……エプロンが……」
「エプロンは汚れるためにあるんだ。気にせんで早く鼻血を止めろ」
「ずいまぜん。でも、いったい何がどうなって……」
「まあ、簡単に言うとだね。全ては私が仕組んだ罠なんだ」
「はぁっ!?」
「まあさとり達とのケンカも終わったし。一度くらいパーッとパーティでもしたくてさ。ついでにお前も驚くようなことしたくて……てへへ」
「す、萃香様ぁ。本当に! 本当に! 心配したんですからね!!」
「悪い悪い。だけど、お前がここまで来てくれたのは本当に嬉しかったぞ」
涙ぐみながら萃香にすがりつく男。
そんな男にそっとさとりはティッシュを手渡した。
「ぐじゅ。ありがとうございます。で、でも、あの、この格好は?」
「ああ。これですか」
ロングのメイド服を揺らしながらさとりは壁に立てかけられている巨大な布に近づいた。
そして、その端を掴み、一気に引き払う。
そこには大きな看板が鎮座していた。
彩り鮮やかに実にファンシーな看板にはこう書かれている。
『☆☆スカトロカフェ&スパ☆☆ KOMEIJI』
「スカトロカフェ&スパ……なんて素敵な響き。……って、なんですかこれ!?」
「説明しましょう。『☆☆スカトロカフェ&スパ☆☆ KOMEIJI』とは我々地霊殿の者が新たに始める新事業です。日頃の疲れをスカトロで晴らしたい、可愛らしい女の子とスカトロでふれ合いたい。そんなニッチな要望を持つ人たちの願いを叶うべく、私たちが打ちたてたサービスなのです」
「そ、そうなのですか」
「はい。趣味と実益を兼ねた素晴らしい事業です」
「な、なるほど」
「まったくさとりも思い切ったことをするよねえ」
そう言って扉を開けて入って来たのは、他ならぬ星熊勇儀の姿。
しかもなぜか、その姿はメイド服に包まれていた。
「ゆ、勇儀様!? 何故ここに!?」
「わりい。嘘はついてないけど、本当のことは黙ってた。てへ」
「ひ、ひどい!! 私の心を弄んだんですね!!」
「はっはっはっ!! さとり達に怯えるお前の姿はなかなか笑えたぞ!!」
「おいこら勇儀、あんまり私の嫁をいじめるな」
「あれ? 萃香様? 私の方が嫁なんですか?」
「はいはい。萃香さんたち。お喋りもいいですが、そろそろ始めましょう」
男の手を取ったさとりはそのまま男を中央の席へと誘う。
すかさずお燐が椅子を引き、こいしがおしぼりを用意する。
「わわっ。こんな丁寧に。なんか申し訳ないです」
「いいのですよ。お客に尽くす。これがサービス業というもの。それにわたしたちも好きでやってますしね」
「はーい。ナプキンつけますねー」
「あ、ありがとうございます」
こいしにナプキンを結んでもらい、お燐がグラスに新鮮な地下水が注ぐ。
その丁寧な扱いに男の顔もスライムの如く蕩ける。
作業場からメニューを持って走るお空を見送り、勇儀は作業場で男を見つめる萃香を見やった。
「いいのかい? あんなにデレデレしてるけど」
「いいさ。良い男には女が群がるもんさ。そいつが魅力的だからこそ人は集まるのさ。そりゃ自分以外の女性に気をやるのは気に入らないけどさ」
そう言って萃香は目を細めて、物凄く良い笑顔を作った。
見る人によってはとても可愛らしく、またはとてつもなく恐ろしい笑顔。
「それでもあいつを手放すつもりはないけどね。誰かが相手になるって言うんなら蹴散らしまでさ」
「へーい。お熱いねえ。そのセリフをあいつの前で言えるなら、ここまでしなくても良かったのにねえ」
「う、うるさいなあ。もう」
◆◆◆
「さて、それでは当店のシステムを説明させていただきます」
あらかたの準備を終えて、メイド達は作業場へと戻っていった。
唯一残ったさとりは男にメニューを開くように促す。
丁寧なファイリングをされたメニューの右側にはそれほど多くない料理の名前が並んでいる。
変わっているのは左側で、そちらにはさとりを始めとする女性の写真とプロフィールが載せられている。普通のレストランにはまず必要ないものだ。
何のことだと男が顔を上げる。
「当店ではメニューと一緒に女の子を指定するシステムとなっています。メニューを注文された際にそのメニューをどの子に持ってきてもらいたいのか、どんなサービスを受けたいのかを承ります。そのサービスによって値段が変わるのですが、今回はモニターということで全て無料で提供させていただきます」
澱みなく説明をするさとり。恐らくは心を読んで疑問に答えているのだろう。
なるほど、サービス業はさとりにとってまさしく天職なのかもしれない。
しかし、
「『こんなことをして大丈夫なのか』ですか? 大丈夫ですよ。閻魔様からも地獄の管理がおろそかにならないのならば干渉しないと許可を頂いています」
「そ、そうなのですか」
「閻魔様はルールにはうるさいですが、人に迷惑をかけない範囲での変態行為には寛容なのです。人化できるペットもお燐お空以外にもいますし、会員制にすることで営業時間も絞ろうと思います。ささ、百聞は一見にしかず。実際に注文してみるのが良いでしょう。どうぞご自由に選んでください」
「はぁ。じゃあ、軽くお酒でもお願いします。えっと……さとり様でいいのかな」
「う……っ。お酒ですか……」
「?」
「いえ、かしこまりました」
さとりは一瞬だけ顔をしかめたが、すぐに厨房へと下がっていった。それからしばしの間、さとりは戻ってこなかった。
ただワインを持ってくるだけならこんなに時間はかかるまい。
頭に疑問符を浮かべながら男が待っていると、銀のトレイにワイングラスを乗せてさとりは戻ってきた。
気のせいかその顔は先ほどよりもよほど赤く、どこかおぼつかない足取りでテーブルまでやってくる。
「お、おまたせしました……」
「あ、どうも。でも、これグラスだけですよ。それにさとり様、なんか呂律回ってませんけど?」
「と、当店のワインは特製のワインバーからお出しすることになってるんです」
「それってどういう……」
言うが早いかさとりはよろめきながらテーブルへと登った。
こういう事態に最初から備えているのか、このテーブルはそう簡単には倒れないように足を固定されているようだ。
そして、テーブルに登ったさとりはうんこ座りになって、男へ股間を晒す。
すでにショーツらしきものは履いておらず、わずかに赤い液体の漏れるそこは透明な管が突き刺さっていた。その管には小さなレバーのようなものが取り付けられており、それが今は『止』の方へと向けられている。
「グ、グラスを」
「あ、はい」
言われるまま男がグラスを差し出すと、さとりは股間のレバーを『止』から『出』へと捻った。
瞬間、透明な管が赤く染まり、グラスへ赤ワインが注がれる。
ちちちちち……っ! ちょちょろろろおっろろっ!!
「うっ!! はあっ! くっ!!」
尿道からワインが走る感触が心地良いのか、ぴくぴくとさとりは身体を震わせた。
だが、細い管では普段の排尿ほどの勢いは出ない。あくまで細く続くワイン尿にさとりはもどかしげに腹に力を入れる。
気の遠くなるような長い排尿の後、ワイングラス一杯の赤ワインが注がれていた。
「……さとり様、酔っ払ってたんですね」
「は、はい……ちょっとお酒は苦手で」
荒い息を吐きながら、さとりはテーブルから降りた。
ワインを出したおかげが、その顔には多少の余裕が戻ったようだ。
男はグラスで泡立つワインをひとくち口に含む。
さとりの体温で温められたワインは、ほどよい口触りとわずかな酸味が後を引く美味しさだった。
「……と、こういう感じでお客様にスカトロちっくなメニューをご提供するのが『☆☆スカトロカフェ&スパ☆☆ KOMEIJI』なのです」
「な、なるほど。わかりました」
「ちなみに追加料金を払うことで『尿道直呑みコース』『アナル吸い上げコース』などを選択することもできます」
「おおー、至れり尽くせりですね」
「う……」
さとりが心読んだのか、非常に嫌そうな顔を男へ向ける。
スカトロプレイはともかく、アルコールへはちょっと恐怖心を抱いているのだろう。
だが、男は排泄主義者として、スカトロプレイを愛する者として断固として宣言するのだった。
「全部試していいですか? さとり様」
◆◆◆
注文を受けてお空がやってくる。
トレイの上にはカリッと焼けたトーストとバターナイフ。
「おまたせしました! かたやきトーストとピーナッツバターです!!」
テーブルに登ったお空はトーストに向けて、ぶちゅり、と茶色の尻尾を垂らした。
細かく砕かれたピーナッツの食感が堪らない絶品トーストだった。
ちなみにお尻を拭いてあげるのはテーブルマナーらしい。
次にやってきたのはお燐だ。
テーブルの上にはフォークとコーンサラダが並べられている。
そして、サラダを跨いだと思ったら、股間からドレッシングを振りまく。
「コーンサラダとシソドレッシングお待たせしました!」
ちょっぴり塩味の来たサラダを男は猛然と食べていく。
「すいません。ワインのおかわりいいですか?」
「う……かしこまりました」
さとりのお尻からワインを呑み、一息ついた男。
その前に萃香と勇儀がやってきた。
不敵な笑みを浮かべる萃香に、男も笑みを返す。
「萃香様でしょ。アイデア出したの」
「前々から考えていたんだけどね。私一人でしてもあんまり意味ないし。ちょうどさとり達が何か新しいことを始めたいって言い出したからネタを出したまでさ」
「ん。良かったです」
「?」
「萃香様とさとり様。本当に仲良くなっているみたいで」
「まあ何だかんだあったけど、今ではお互いの趣味趣向を論じ合って殴り合いができるくらいには仲良しだよ」
「……そうですね。あのとき貴方、マジで殺意抱いてましたけどね」
「はっはっはっ! この通りケンカするほど仲がいいんだよ!!」
「まあ確かに色々吹っ切れさせてくれましたのは確かですけどね」
その言葉に男はほっと胸を撫で下ろす。
どうやらさとり達と仲良くしているのは本当らしい。
憮然とした顔をしたさとりは、直腸吸収されたアルコールに足を奪われながらよろよろと厨房へと戻っていった。
「んじゃ、萃香。今日のメインディッシュいくかい」
「おーうっ!!」
言い、二人はテーブルの上に一枚の皿を置く。
皿の半分にはライスが盛られ、端にはちょこんと福神漬けが添えられている。
「まずはあたしからだ!」
そう言って勇儀はライスへと狙いを定めるように尻を調節する。
ほかほかと上がる湯気に、お尻がわずかに白ばんでいく。
「んっ! ふぅ!!」
ぶっ! ぶりっ! ぶっ!!
黒々とした固形便がゆっくりと勇儀の中から現れた。
随分と固いようで、親指大となった便は途中で切れつつもライスの上へと落ちていく。
「ふっ! はぁあ!!」
ぶぶっ!!
先細りになった便を出し終えた勇儀は、額に浮かんだ汗を拭いながらテーブルを降りる。
それに入れ替わるように萃香がテーブルへと上がる。
「それじゃあ仕上げだよ。んっ!! んっつぅ!!」
ぶっりゅりゅりゅりゅっ!! ぶちゅりゅ!! ばばばばばっ!!
萃香が出したのはドロドロに溶けた軟便だった。
それがライスの盛られていない部分へと降り注ぐ。
無論、こんな軟便が綺麗に皿に収まる筈もなく、乱れた便はライスやテーブルの上へと散らばってしまう。
ドロドロの便が周囲を汚しながらも、皿の上には立派なカレーが出来上がっていた。
テーブルから降りた勇儀と萃香は声を揃えてこう言った。
「それじゃあ、山の四天王特製のハンバーグカレー」
「堪能していってくれよ!!」
ほかほかと上がる湯気。
腸の形にこねられたハンバーグ。
トロトロのカレールゥ。
スプーンを指に挟み、男は高らかに宣言した。
「いただきます!!」
後半に続く
- 作品情報
- 作品集:
- 22
- 投稿日時:
- 2010/12/03 08:13:52
- 更新日時:
- 2010/12/03 17:13:52
- 分類
- 排泄主義者
- スカトロ
- 伊吹萃香
- 古明地さとり
- 星熊勇儀
- 作者の理想
…休憩時間に読むもんじゃないですね。
この男、排泄主義については雄弁なのに、色恋沙汰となるとチェリーボーイと化すと。
コーンサラダだったら、未消化のコーンが入ったブツをひりだすものかと思いましたよ。
と言っても、今日の晩御飯はカレーでした。
どうしてくれるんだ、いいぞ、もっとやれ!
さぁ、後半読んでこよーっと