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『娘の友達と呑む先代』 作者: NutsIn先任曹長
彼女が私の元を訪れたのは、私が定時退社しようという時だった。
部下に私が帰った後の作業の指示をした後、デスクで帰り支度をしていると、
「部長にお客様です」
「こんな時間にどなた?」
私は内線に出た部下に尋ねると、十数年ぶりに聞く懐かしい名が帰ってきた。
「ロビーで待ってもらって」
「はい」
部下は内線にその旨を告げるのを横目で見ながら、私はバッグを掴むと、
「じゃ、お先に」
「「「お疲れ様でした〜」」」
部下達の挨拶を受け、オフィスを出た。
オフィスのある75階から1階にエレベータで降り、
エレベータ・ホールの馴染みの警備員や受付嬢に挨拶をすると、
私はだだっ広いエントランスのロビーに目をやった。
いた。
すっかり大人の女性になった彼女は、着慣れていないスーツに身を包み、
あちこちきょろきょろしながら、長椅子に腰掛けていた。
向こうも私に気付いたようだ。
長椅子から立ち上がると、早歩きで私のほうにやって来た。
「……お久しぶりです」
「十五年振り、くらいかしら。貴方、すっかり立派になって……」
「……いえ、私なんで、まだまだです」
長いウェーブの掛かった金髪の彼女は、整った顔立ちは子供の頃の面影があるが、すっかり見違えた。
痩せっぽちだった身体は、しかるべき箇所がふくよかになり、
まるで外国人モデルが就職活動に来たようだ。
だが、私の知っている彼女はもっと快活な表情をしていた筈だが、
目の前の彼女からは覇気が感じられない。
これで、私は彼女の用件を察することが出来た。
「ここじゃ何だから、ちょっと付き合ってくれるかしら?」
「……はい」
私達は、職場の高層ビルを後にすると、駅前の繁華街へ歩き出した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
昼はセルフサービスの店だが、夜は飲み屋になる行き付けの蕎麦屋に私達は入った。
四人がけのテーブル席を確保して、店員に酒肴を注文した。
彼女が口を開く前に頼んだ品々が来たので、とりあえず乾杯することにした。
「じゃあ……、わざわざこっちに来てくれた、愛娘の友人に……」
「あんた――貴方、本当にそう思っているのですか?」
彼女は砕けた口調をわざわざ余所余所しいものに言い直してそう言った。
「どっち? 貴方が娘の友人だということ? それとも、『愛娘』って所かしら?」
「両方ですが……まずは後のほう、です」
「自分の娘を愛していない親なんているかしら? 貴方はお父さんと仲が悪かったようだけれど……」
「父とは和解しました。私の『妻』が結婚前にそうしろと言ったので」
「まあ、そうだったの、遅ればせながら、おめでとうを言わせてもらうわ」
「……どうも」
仏頂面の彼女の左手を見てみると、確かに薬指に指輪が嵌っていた。
この娘はお洒落に無縁だと思ったが、質素だがなかなかにセンスの良い指輪だ。
ちなみに、彼女がやって来たセカイでは、女性同士でも結婚できて、なおかつ子供も作れる。
「てっきり、私の娘とそうなるかと思ったけれど」
「あいつは――お嬢さんは、誰も好きになりません。誰からも好かれてはいましたが」
「そうなの……。私達がまだ一緒だったときはそんな風に見えなかったけれど……」
「あんたた――あなた方が去ってからです。何か達観したような表情になったのは。
私はそんなあいつが心配でよく神社に遊びに行くと、たいていあいつは迷惑そうにしながらも迎えてくれた。
だけど……、あいつは私を友達としてではなく、セカイの一部として迎えているような気がするんだ。
だから、私以外の住人だって同じように迎え入れたし、外からの迷い人はさっさと追っ払うんだ。
あいつはあのセカイを愛していたから、あんたが見事に守った、自分が生まれたセカイを愛し、
セカイの部品の一つとして、あいつは一人で頑張ってきたんです。
甘えたい盛りに両親がいなくなっても、泣きつきたい先代である母親(あんた)がいなくなっても、
あいつは頑張った!! 先代の顔に泥を塗るまいと!! 愛するセカイを護る為に!! あの仕事に誇りを持って!!
あいつは最後までやりぬいたんだぜ!! ……あ、すいません」
やっぱり彼女は変わっていない。
熱くなると、真っ直ぐ突っ走る。
「いいのよ。ちょっとした結界が張ってあるから、周りには聞こえないし、気にもしないわ。
あと、いい加減にその堅苦しい言葉遣い、止めてくれるかしら」
「は、はい……、うん」
「娘のことは、会長がよく話してくれたわ」
「会長? ああ、あいつのことか……」
「あの方のことは悪く言わないでくれる? あっちでは『賢者』とか『管理人』とか呼ばれているけれど、
こちらでは、私の勤め先の大企業の会長様よ。私の連れが悪口を言ったことが知れたら、お給料、減らされちゃうわ」
くすり。
ようやく彼女は笑顔を見せた。
私の知っている幼い頃の彼女は、娘に負けず劣らず笑顔を絶やさなかったっけ。
「会長は娘の活躍を評価してくれたわ。歴代の中でもかなりの変り種だったみたいね、あの娘。
あの娘が作ったっていう、命のやり取りの無い真剣勝負の決まりごと、アレは傑作だったわ。
私があの仕事をしていた頃は、これが頼りだったのに、時代は変わったわね……」
私は腕を曲げ、力瘤を作って見せた。
ジム通いで身体を鍛えているから、現役時代同様の活躍は無理でも、自己防衛くらいは出来る。
「本質的には変わってないぜ。
今でも人里を離れれば、死者や行方不明者は出るし、
遊び半分としか思えない理由で、『異変』を起こす連中は沸いて出るし……」
「その度に、貴方は娘と一緒に活躍したそうじゃない……」
「『今回』は一緒じゃなかったんだ……」
「ええ、知っているわ。会長から聞いたから」
「今回は……、妻が産気づいて……、同業者に頼んでおいたんだけれど……、私があの時、あいつの側にいたら……」
「いたところで、貴方には何も出来なかったわ」
はっきり言ってやった。
「今回の『異変』、大結界に巣食う癌細胞のような空間の除去だったそうじゃない。
結界の専門家である、あの娘しか対処出来ないわ。貴方や同業者さんじゃ無理」
「……」
「大結界を保護しつつ、異空間内に突入。異変の原因を見つけ、迅速に正確に取り除く。
今回の異変解決人(プレイヤー)はあの娘一択だったのよ」
「……くっ」
「バッドエンドは迎えたけれど、異空間は消滅。セカイは救われた。
あの娘の遺体も五体満足で回収できた。あの娘は良くやったわ」
「あんたっ!! それでも母親か!! それであいつは……」
私は激高する彼女を制止すると、紙ナプキンを一枚取り、ボールペンで簡単な術式を書いた。
手のひらにそれを乗せ、息を吹きかけると、紙ナプキンは蝶になり舞い上がった。
「貴方も知っていると思うけれど、私達一族は、会長が管理するセカイを守るため、舞い続けるわ。
舞って舞って、もう舞えなくなった時、お見合いして、結婚して、生まれた子供を後任として……」
私が手を蝶に向けると、蝶は紙ナプキンに戻り、手のひらに舞い降りた。
ちゅっ。
「私達も愛してくださっている会長は、羽を休めるようにとこちらのセカイに招いてくださるの。
会長の会社の幹部として高待遇でね。そして夫と共に第二の人生を歩むのよ。
これぞ任期満了で迎えるグッドエンドね。
はい、あげる」
キスマーク入りの即席護符を彼女にプレゼントした。
彼女は複雑な表情でそれを受け取り、ポケットに入れた。
私はもう一枚護符を作り、同様に蝶にして舞わせた。
「だけど……」
ぼっ!!
「!!」
蝶は燃え上がり、灰も残さず消えうせた。
それは結界のおかげで誰の目にも触れず、火災報知機に感知されることも無かった。
「舞い降りることなく、潰えることもままあるの。
それはそれで、しょうがないの」
すっ。
わたしはナプキンホルダーを手元に寄せた。
「任期途中でのゲームオーバーの場合、一族から選び出した者を後任として続行(コンティニュー)するの」
すっ。
ナプキンホルダーを元の位置に戻し、私は娘の友になおも話し続ける。
「私達一族は……、潰えた者を決して蔑ろにしない。後任が彼女達の足跡(リプレイ)を教訓に舞うことが出来るから。
蝶達が舞い続けるための礎になったあの娘のことを決して忘れない。
私の可愛い一人ぼっちの娘、貴方は蝶達の舞(パターン)の中に生き続けている……」
「……あんたがあいつを愛していることは分かった。
だけど、一族の宿命とか、そんな風に割り切れるもんなのか?」
「だから、家に帰って娘――あの娘の妹になるわね――が寝静まった後、夫とあの娘の死を悼むことにするわ。
夫も私同様に、常日頃、あの娘のことを気に掛けていたから、彼、きっと泣いちゃうわね」
「……あんたもな。賭けてもいいぜ」
「貴方の用向きは終わったわね。じゃ、そろそろお預けを食っている乾杯をしましょう。
お酒が冷めちゃうわ」
「……お付き合いします」
私と彼女は、焼酎の蕎麦湯割の入ったグラスを手に取り、
「友の死を悼む、私の娘の親友である魔法使いに――」
「娘の死を悲しむ、私の友の母にして、娘思いの先代の巫女様に――」
乾杯。
チンッ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
杯を重ねるにつれ、彼女は私の記憶にある快活さを取り戻していった。
お酒は偉大だ。
悲しい出来事だって、笑い話として、酒の肴にしてしまうのだから。
「――そう、あの娘、あのチャリ〜ンっていう音が昔から好きだったわ」
「妖怪の巣窟同然になってから、あまり賽銭箱からその音は聞こえなくなりましたけれど」
「ふふ、でも、その妖怪の筆頭がわが社の会長とは……、はぁ……」
あの娘は、何も無い日はお茶や昼寝を楽しむ他は、境内の掃除や『素敵な』賽銭箱のチェックをして過ごしたそうな。
私が現役の時は、そんなに神社の手入れをした記憶は無かった。
まあ、昼寝が出来るような環境とは程遠かったこともあるが。
「貴方、子供何人?」
「三人です。三人目が生まれた時、あいつは……」
「あの娘だって覚悟してこの仕事をしていた筈よ。貴方は素直に新たな命の誕生を祝っていいのよ」
「……お母様のお言葉だからな……。アリス――、ああ、妻の名前です。彼女もあいつと親しかったから落ち込んでて……。
帰ったら、その言葉、伝えておきます」
「その、アリスさん、どんな人?」
彼女は懐からメモ帳を取り出し、その間に挟まった写真を見せてくれた。
病室で撮影したらしい写真には、笑顔の彼女と彼女そっくりな快活そうな男の子、
ベッドで赤ん坊を抱いて笑みを浮かべた少女、少女そっくりな人形を抱いた大人しそうな女の子が、
仲睦まじく写っていた。
「ずいぶん若い奥さんね」
「彼女、魔法使いなんです。妖怪の」
「そう……、貴方はならないの? 種族としての魔法使いに」
「一応捨虫と捨食の魔法は習得したけれど、私は人間として生を全うします。これが私の生き様です。
妻もそれを理解してくれました」
「……愛する人を置いて先に逝くことは、辛いわよ」
「愛する人を失うことも辛いです。でも妻の生き様は、私達一族を見守る大婆様として君臨することだとか」
「くすっ、意外と芯の強い人なのね、そうは見えないけれど。まあ、三人も子供を設けた位だから」
「一人は私が産みました。この……妻そっくりの子」
彼女は写真を指差して、彼女が生んだ子供を教えてくれた。
私は彼女そっくりの男の子を指して、
「てっきり、こっちの男の子だと思ったわ」
「あの……、三人とも、『女の子』だぜ――です」
「!! ご、ごめんなさい!!」
「よく言われるぜ――ます」
堅苦しい言葉遣いは無用だと言ったのに、相変わらず丁寧語に言い直す彼女の指摘に、
私は恐縮してしまった。
お返しに、私は懐のパスケースから家族の写真を取り出して、彼女に見せてあげた。
「これが私達夫婦と、こちらで生まれたあの娘の妹よ」
「どれ……、!!」
写真を見た彼女は絶句した。
写真は、娘が中学校に入学した時のもので、
桜の木の下で、私達夫婦と制服姿の娘を写真屋さんに撮ってもらったのだ。
「そっくりだ……、いや、ほんと、似てるよ!! 瓜二つだ!!
あんた達の格好を巫女服や神主の服にしたら、あっちにいた頃のようだぜ!!」
しょっちゅう見ているこの写真を改めて見てみた。
赤い大きなリボンを結ったこの娘は、確かにあの娘に似ていると思うことはあるが、
そこまでとは……。
「そう……」
だが、彼女の驚きに水をさすようだが、はっきり言っておかなければならない。
「私、すごい嫌な事言うけど、いい?」
一応断っておこう。
「? ……言ってく、ださい」
「私は、あの娘をこの娘に重ねて見る事は出来ない」
「!? 何、言って、るんだ……」
「あの娘は、あちらのセカイで活躍して散っていった英雄。
この娘は、こちらのセカイで平穏に生活している女の子。
そして、私もこちらのセカイで平穏に生活している只のおばさん。
夢物語のセカイの人物を現実のセカイの人物に重ね合わせるなんて……」
ため息を一つ。
そして、続けた。
「ナンセンス極まりないわ。
私達家族は現実のセカイに生きているの。
たとえ、過去に幻想のセカイで暮らしたとしても、
この娘は決してあの娘にはならない。
あの娘は、夢の中だけ……、夢の中だけが居場所、なのよ」
……。
はぁ〜。
今度は、彼女が長めのため息一つ。
「そうか……、いや、悪かった。あんた達の家庭に波風を立てるつもりは無かったんだ」
聡明な彼女は、分かってくれたようだ。
「ごめんなさい。でも、そんなに似ているの?」
「ああ、ひょっとしたら、この娘が後任になるなんて事は?」
「無いわね」
これははっきりと言い切れる。
「何故?」
「この子には、一族の『能力』が殆ど無いのよ。だから、候補者リストには入ってないわ。
会長が直々に言っていたから間違いないわ」
「そうか……、それは残念、いや、あんた達夫婦にとってはツイてたな」
「ええ、後任の巫女は、近々会長を交えた親族会議の席で決まるから、そちらに赴任した時は面倒見てあげてね」
「ああ、任せてくれ」
その後も、あの娘の活躍を彼女から色々と聞かされた。
あちらのセカイは、私がいた頃よりも広くなっているようだった。
セカイも成長するものだと思った。
娘と共に幻想のセカイを駆け回った彼女もまた成長したようだ。悪い意味で。
肴の糠漬けに振りかけたうま味調味料を興味津々で見ていたが、
ふと気付くと、テーブルの上からその調味料が入った赤いキャップの小瓶が消えていた。
いつからそんなに手癖が悪くなったのだろうか……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
彼女との二時間の酒宴はあっという間だった。
最初はあの娘の弔い酒のつもりだったが、
何時の間にか、彼女とあちらのセカイの話題で盛り上がっていた。
会長から聞かされる話題には上らない、些細なことであったが、
あっちはずいぶんと賑やかになったことが分かった。
それもあの娘の活躍のおかげか。
私があの仕事をしていた頃は、本当に殺伐としたものだったのに……。
トドメは、なんと言っても、彼女の奥さんが魔界のやんごとない名家の末娘だということだ。
これを聞いたとき、私は不覚にも、口に含んだ酒を彼女の顔に噴いてしまった。
彼女はとんでもないものを盗んだようだ。
「じゃ、私は帰ります」
「奥さんと仲良くね」
彼女は手をひらひら振ると、会社に向けて歩いていった。
会長に送ってもらうそうだ。
私は普段は電車で通勤しているが、今日は奮発してタクシーで帰ることにした。
乗り場でタクシーに乗り込み、女性運転手に家の場所を告げると、目を閉じた。
タクシーの揺れが心地よく、私はうとうとと、眠りに付いた……。
家に着き、玄関を開ける。
「ただいま〜」
「おかえり」
「おかえりなさい」
「遅かったじゃない」
家族が出迎えてくれた。
エプロンをした専業主夫の夫が、
まだ学校の制服を着たままの娘が、
そして、
巫女服を着た、娘が。
私は、目の前の巫女服を着た娘をまじまじと見つめた。
「な、何よ……」
巫女服と言ったが、それは袖無しの白いフリルの付いた赤いジャンパースカートに、
袖を腕に直に付けた、巫女服とは異なる、まさに奇抜としか言いようの無い衣装だった。
「別に」
だが、彼女には似合っていた。
「今日は魔理沙ちゃんと飲んでたから遅くなったのよ」
「げっ、魔理沙と!? あいつ、なんか言ってなかった?」
「別に、ほんの世間話よ。
貴方が宴会で鬼と飲み比べをして盛大にリバースした事とか、
博麗神社のお賽銭の年間総額が幻想郷史上最低だと烏天狗の新聞に書かれた事とか、
吸血鬼のお嬢さんを苛めてカリスマをブレイクして泣かした事とか……」
「わ〜!! わ〜!! わ〜!!」
「お姉ちゃん、マジウケるんですけど〜!!」
「こら〜!!」
「え〜ん、パパ〜!! 暴力巫女が苛める〜!!」
外見は双子のようにそっくりな、
一回り以上の年齢差の姉妹が繰り広げる、
姦しいやり取り。
「こらこら、お姉ちゃんなんだから、あまり妹にちょっかいを出さないように」
「ちぇっ、は〜い……」
「じゃ、ママの夕飯の支度をしなきゃな。食べるだろう?」
夫が聞いてきたので、小腹が空いてきた私は答えた。
「ええ、飲んできたからビールはいいわ。ご飯は気持ち少なめで」
「りょ〜かい」
「私も手伝うわ」
「じゃあ、味噌汁を温めてくれるかい」
夫と下の娘は、キッチンに消えていった。
玄関には、私と、上の娘の二人きりになった。
もじもじする娘。
落ち着かない私。
娘は上目遣いで私を見ると、
意を決して、帰還の挨拶をした。
『ただいま、母様』
私も言わなければならない。
だが、
「ぁぁ……」
声が震える。
視界がぼやける。
早く言わなければならない。
タイムリミットが迫っているような気がした。
「あぁ……、ごほん」
声の震えが止まった。
視界はいつの間にかクリアになった。
さあ、言おう。
最愛の娘の帰還を祝う言葉を。
『お帰りなさい、霊夢』
前作はクソ長かったので、今回は短めで。
仕事中に思いつたネタが頭を離れてくれないので、吐き出すように突貫工事で書き上げました。
2011年1月23日(日):コメントの返答追加
>1様
どうも、いつか、冷酷な話にも挑戦してみようかな?
>IMAMI様
あ、あああ…、そんなに謝らないでください。
貴方の作品を読む度、私も負けないものを書こうと思うことは事実ですから。
貴方の作品にある外道魔理沙もなかなかのものですよ。
大人魔理沙は、身を固めて子供もできて、性格が少し丸くなりました。
NutsIn先任曹長
作品情報
作品集:
23
投稿日時:
2011/01/13 17:11:19
更新日時:
2011/01/23 19:39:35
分類
先代の博麗の巫女
先代を訪ねる魔理沙
博麗の一族の生き様
霊夢の母の元への帰還は夢の中で
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…
それはさておき、なるほど。先代巫女の生き様か…私の巫女と違って温かみがあっていいですね。
大人魔理沙も可愛いなぁ…