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『モディフィケーションにうってつけの日』 作者: マジックフレークス

モディフィケーションにうってつけの日

作品集: 23 投稿日時: 2011/01/15 15:08:58 更新日時: 2011/02/16 17:20:28
 “俺”は眠っている。

 ならばこれは夢なのだろうか。

 そこには俺の顔がある。

 “そいつ”は眠っている。

 コンベアのようなものに乗せられて、ピシッとした姿勢で横たわる。

 機械で狭い円形の空洞の中に送り込まれるさまは、まさしくMRI検診を受ける患者のようだった。

 だがそいつ―俺は病院服を着るどころかごわごわした出来のいいジャケットを羽織っているばかりか腰にはナイフや銃までさしていた。

 ゆっくりと運ばれた先の機械の中で俺は出荷される缶詰の様に密封されたが、中の様子を見るためか入り口はアクリルのような透明な板で覆われていた。

 その場所から大きな光が漏れた。

 俺はいなくなっていた。

 俺の視点はそこからパンして背後を見やる。

 ガラス窓に覆われた、機械をコントロールするコンソール室らしきものがあった。

 中にいた研究者風の男達は手を取り合ったりして喜び合い、軍服姿の男達はしきりに頷いては満足そうな顔をした。

 俺はもういないからそんな光景を見れるはずが無い。

 そうかこれは俺の夢じゃなくて、俺のことを見ている誰かの視点なのだ。

 だから俺には関係ない。















 目が覚める。
 良い寝起きではなかったらしい。視界がグラグラと揺れてぼやける。
 頭を振って立ち上がる。周囲は林だった。
 無意識に腰のポケットからPDAを取り出して操作した。

任務:幻想郷の調査

 冒頭は最も単純であり、かつ抽象的過ぎる記述。そこからブレイクダウンして細かな任務や困難への対処法が記述されているようだ。
 それらを見る必要を感じなかった。楽しみが減じられてしまうから。

 何が調査だ。報告する相手すらこの世界にはいやしない。つまるところ俺は宇宙船に乗せられた犬っころみたいなもんだ。
 俺がここで死のうが、何をしようが奴等には関係ない。

 任務を忠実に実行し、恐らくはその結果として元の世界に帰還することを目指してもいい。
 元の世界での全てを忘れてこの場所で一人の人間として新しい人生を始めてもいい。
 今まで出来なかったことをここで好きなだけやってもいい。

 腰のポケットから銃を抜いた。

 CZ52と刻印されている。
 弾倉を抜いて遊底を少し引張る。薬室にはまっていた弾が見えたところで元に戻した。弾倉を戻した銃をしげしげと眺める。まるで初めて見るかのように。



「あなたは食べてもいい人類?」

 後ろから声が聞こえた。銃を握ったまま振り返る。

 そこには漆黒の球体があった。漆黒の球体が話しかける。

「外から来たやつなら食べても良いよね? じゃあ頂きまー」

 質問ではなく自分への確認の疑問文。
 片手で構えた銃を球体に向けて発砲した。

バン バン バン バン バン バン バン バン バン

 9発。薬室と弾倉の弾を撃ちつくす。

「うわわっ、びっくりした〜」

 拳銃などというものは数メートル先でもけっこう着弾はバラける。さらに引き金を引く際には指の力の掛かり方や、腕の筋肉が連動して動いてしまったりと狙ったところに当たらないのもざらだ。ましてや反動で銃が跳ね上がったまま連射などすれば弾の無駄以外の何物でもなかった。

カシュン チャキッ カシャッ

 突然現れた黒体に対して素人のように全弾撃ちつくした後、まるでプロフェッショナルのように流れるように弾倉を入れ替え、初弾装填まで済ませた。

「お前も嫌な感じの人間なのだ〜」

 少女の声で言う“も”の意味は分からない。ただ分かっているのは弾倉を入れ替えている間に突撃してきた黒い球が目の前にあるということだけ。

「いただきま〜す♪」

 銃を向けたがもう遅い。球に取り込まれた瞬間に視界は一瞬にして闇色に染まり、腕に激痛がはしった。たまらず銃を取り落とす。

「〜〜〜ッ!!!」

 ごっそりと腕の肉を持っていかれて声にならない声を上げたが、次いで怪物はその声を頼りに喉笛に齧り付いた。悲鳴を上げることすら止めさせられ、そのまま首の骨を砕かれた。















 “俺”は眠っている。

 ならばこれは夢なのだろうか。

 そこには俺の(以下略



 目が覚める。
 良い寝起きではなかったらしい。視界がグラグラと揺れてぼやける。
 頭を振って立ち上がる。周囲は林だった。
 無意識に腰のポケットからPDAを取り出して操作した。

任務:幻想郷の調査

 PDAを操作して現在の自分の置かれた状況を記録した。

 装置をまた腰のポケットに戻す。次いで銃を抜いて確認する。正面に構えて照門から照星を覗き込んだ。
 ハッと気がついたように周りを確認し、一番大きな木の下に移動する。木の裏側から顔を出すようにして周囲、上空も含めて先を見渡す。
 誰もいない。誰もいないことを確認した先に移動し、今まで自分がいた方向を同様に見る。

 黒い球体がいた。

 ふよふよと低空を飛びながら少しずつ硬度を下げてくる。先ほど背中を見られてしまっていたようだ。
 それは近くに降り立った。

「あなたは食べてもいい人類?」

 少女の声で質問をする。答えない。音も立てない。

「あれれ?」

 木の陰から声を押し殺しつつ上体だけ覗かせて黒い球体を観察する。次の瞬間には黒い霧のようなものが晴れ、金髪赤リボンの少女の姿となって目の前に現れた。

「おかしいなぁ。さっきはこの辺にいたと思ったのに」

 もし自分が木の陰に隠れるところまで見られていたのであれば、この様な発言は飛び出さない。そもそも姿を現す必要も無いわけだが。
 この少女は闇で自分の周囲を覆っている間、自分自身の視界まで閉じられてしまうということだろうか。

 静かに銃を抜いて両手で構え、先ほどと同じように照門から照星を、さらにその先に少女の顔が見えるように覗く。彼女はキョロキョロと辺りを見渡しながら少しずつこちらへ近づく。
 4メートル、3メートル、2メートル半
 目が合った。撃った。

「あ゛っ」

 片膝立ちで腕を固定し良く狙いを定めて撃った。一発だけ。

「あ゛〜 えぁ゛〜」

 鼻のすぐ脇を通り抜けた銃弾は、入射口こそ7.62mm×25のつくった小さい穴だったが、ライフルのようなボトルネック型の薬莢に詰まった火薬の力は弾丸を音速の1.5倍の速度で飛翔させた。
 弾は鼻骨を横合いから衝撃波で破壊し、硬い骨に覆われた頭蓋内にこそ進入することはかなわなかったものの、顔の中を蹂躙してから飛び出していった。

 後には顔を抑えてのた打ち回るただの少女が一人。
 彼は少女に話しかけた。

「君は殺してもいい生き物か?」

「う゛ぁ〜 ま゛ー ま゛っでー」

 銃を構える。片手だがこの距離なら外さない。

バンッ!

 少女の眉間に穴が開く。
 びくんっ と全身の筋肉が弛緩して震えた後、少女は動かなくなった。

 銃を構えたまま近づき、少女がその怪物性で蘇って襲い掛かってこないことを慎重に確かめながらその死体に触れる。

 ルーミア 宵闇の妖怪 所属勢力:なし

 ついさっきまで見知らぬ少女だった相手の、名前も含めた情報が何故かPDAに記録された。
 体をまさぐって持ち物を確認する。ソーセージ一本、絆創膏一枚。銃弾2発分の価値があったかすら怪しい。

 ポケットから取り出したPDAを操作して現在の自分の置かれた状況を記録した。



 とりあえず林からでて人の通った証拠、道を歩いてゆく。当然ながらこの場所の地図などもっていないから、道に出た後で適当に方向を決めてその道を行く。PDAのGPS機能など全くの無意味。ただそれを想定されて加えられた追加機能、オートマッピングによって歩いた場所とその周囲が自動的に記録されてゆく。
 先程のように血に飢えた怪物に襲われる危険性もあるこの場所を抜け、早く人間が暮らす集落の様な場所に辿り着かねばならない。

 そんな彼の祈りが通じたのか、あるいは道というものは元よりそういった集落同士を繋ぐものゆえどちらに歩いて行こうが結局はそういった所に出るのか。とにかく視界にそれが見える。畑と家、人の生活、その先にはそれの集合たる人里。

 この場所に来た彼の任務、その最初期にあたる目的の一つを達成した。

 ポケットから取り出したPDAを操作して現在の自分の置かれた状況を記録した。





「私はこの里を守護する役目を負っている、上白沢慧音という者です。昨今は外界から流入した武器、それと科学技術を利用した強力な兵器の開発と所有により、それまで本気で互いを滅ぼし合うことなど無かった幻想郷の各勢力が水面下で対立するようになってしまいました。我々人里は建前上は中立の立場ですが、人間を支配下に置きたい神や妖怪の勢力と緊張関係にあります」

 里の入り口で武装した人達に取り囲まれた。
 妖怪に襲われ命からがら逃げ出してきたと話すと、里の警備担当、すなわち今目の前にいる慧音女史から話しがあると言われ現在に至る。

「多くの者がここを虎視眈々と狙う中、のほほんとしていられるほど我々とて呆けてはいません。私達は私達の持つ優位性と資産を利用して立ち回っていますし、独自にこの世相が抗争に発展することを憂う勢力と繋がりを持っています。ですが先日そこに遣いに出した者が連絡を絶ちました。何らかの事故か、野良妖怪に襲われたか、あるいは」

「つまり俺にその代わりを勤めろと?」

 頷く。

「道案内も必要でしょうし、力のある人をお付けします。彼女と共に、竹林の先にある永遠亭という場所にこの書簡を届けて欲しいのです」

「質問が三つある。永遠亭とはどういう場所でどのような勢力か? 先の遣いを死なせている彼女とやらはどういった人間か? そいつが使えるとして、何故一人では行かせないのか」

「永遠亭はいわば高度医療施設です。今現在のスタンスとしてはどんな相手であれ治療の拒否はせず受け入れる。利用する者は永遠亭を攻撃しないこと、対立している勢力も永遠亭内では争わないこと、相応の対価を支払うことの三カ条を制定しています。代表者の姫と薬師は知性と実力もあり、誰も手を出さない聖域となっています。彼女らに不安があるとすれば、逆に一度たりとも自分達を利用しない天界や地底の勢力でしょうか」

「赤十字だな。ここよりよほど永世中立といったところか」

「かの者達に戦うことを望んだり、敵性の怪我人を放置しろなどとは言いません。文書は彼女達にも一考に値するもののはずです」

「続けてくれ」

「道案内の女性は先日の遣いの護衛には付いていませんでした。遣いの者が道を知っていたこともありますし、彼女の方は彼女の実力から別の仕事をして貰っていた為です。一人で行かせないのは………、実は彼女は永遠亭の姫君と折り合いが悪く一人で行かせるのはちょっと。と、言う訳なのです」

「わかるような分からない様な話だ」

「もう一つ、はっきり言えば私は貴方にはここで私達に協力して欲しいのです。貴方は武器の扱いと戦いにも慣れていて、そして外から来た人間でもあります。今の幻想郷のこの異常な事態を静観しているのか、管理者の賢者はまったく音沙汰がない。私はその理由を解き明かし、以前の、色々あったけれども概ね皆が気ままに暮らしていた幻想郷を取り戻したい。貴方はその鍵を握る人物、そう思えてならないのです」

 選択肢は二つ。
 ああ、いいだろう。仕事をしながらの方がこの場所の状況も分かるし、お宅らの支援も受けれるしな。
 いや、断らせてもらう。あんたらを信用するには情報がたりない。自分でもう少し調べてから来よう。

「ああ、いいだろう。仕事をしながらの方がこの場所の状況も分かるし、お宅らの支援も受けれるしな」

「感謝します。それとお持ちの武器が拳銃だけでは心許無いでしょう。狩猟用の銃を後でお渡しします、前金と考えてください。今後も協力して頂けるのでしたら、仕事に対して相応の報酬をここのお金や消耗品の補給という形でお支払いします」





「私が道案内の藤原妹紅、よろしくお願いするわ」

「武器は?」

 女は一見して武器を持っていない。そこいらを散歩するかのような軽装。里の男共ですら外で3世代前の銃くらいは背負っていた。

「武器は私。私は不死身で、炎の法術を使える。これでも不服?」

 そう言って女は掌に火の玉を出す。なるほど銃などより強力だし、逆に火薬を持ち歩く方が危ない。しかし―――

「不死身だと?」

「まぁね、それじゃあ行ってくるよ慧音。あんたも、準備が出来たら声をかけて頂戴」

 ポケットから取り出したPDAを操作して現在の自分の置かれた状況を記録した。

 戦闘の可能性もある任務、里の中での行動の自由はある程度保障された。ここでの通貨こそ持ってはいないが、少し歩き回るのも悪くはない。

「準備が出来たの?」

 質問には答えずおもむろに銃を取り出して女の頭に向ける。先ほど受け取ったミロクSP−102に、同様に支給された20発の4B散弾。直径6mm程の鹿撃ち用としては一番小さい鉛の弾が25粒ほど入っている、なるほど幻想入りとやらをしていても不思議ではない。上下二連の薬室にはすでにそいつらを詰めている。

「何のつもりかしら? 正直、そういうのは気分のいいものじゃないよ。私が怒る前にさっさと―――」

バンッ

 妹紅という不死身の女の頭が爆ぜる。顔は端正な下顎を残してバラバラに吹き飛び、実際に弾が通り抜けた鼻は影も形もなくなる。顔の内側で骨に当たった散弾が思い思いの方向に広がったのか、頭の後ろ側には大きな穴ができて血と脳漿が流れ出していた。

「………………」

 傍に立つ慧音女史は一連の動作を見、妹紅の死体を見やった後ゆっくりと視線を俺に向ける。

 一分も経たないうちに頭から出て行った彼女の一部分達は、液体のように大地に染み込む様にして消えて無くなっていく。そしていつのまにやら元の綺麗な顔立ちに戻った女がむくりと起き上がり目の前に立つ。

「あんた、なかなか面白い奴だね。だが一発は一発」

ドゴォッ

「んぐぅっ!」

 鼻っ柱を殴られる。仰向けに倒れた。
 かなりの力だ、鼻の骨が折れるところまでではないが頭がグラグラする。女の細腕にしては強い、軽量級の女流ボクサー程度の力は素手でもあり、かつ不死身。炎の法術とやらを使わなかったのは加減してくれたためか。

 起き上がって二人を見る。
 妹紅は軽い口を叩いていたが目を細めて自分を見据えている。協力関係の構築が絶望的なまでに不信感を植え付けたようだ。
 慧音の目には怒りが宿っている。今聞き直せば俺のことを鍵云々と言った件はすぐさま撤回するだろう。

バンッ

 俺は慧音の胸に銃口を向けて残ったもう一発を吐き出した。

 胸元は月面のクレーターのようにえぐれ、青い服は紫色に染まる。大の字に手を開き仰向けになって倒れた。

 妹紅が真正面からアイアンクローの要領で俺の顔を鷲掴みにする。もう銃には弾が入っていない。
 女の力では頭を締め上げてダメージにするほどのことはない。だが顔が灼熱のように熱くなったと思った次の瞬間、顔面から頭にかけてが燃え上がる。喉に炎が入り込み肺が焼ける。目玉の硝子体が沸騰して破裂する。頭髪は燃え落ちて顔から頭にかけての皮膚が焼け爛れ、数秒の後には焦げ始めて黒ずんでくる。
 つまるところ―――もこたんに殺された。















「準備が出来たのかい?」

「ああ、よろしく頼む」

「不死身の人間なんて信じてないかもしれないけど、もしやばくなったらあんたの盾くらいにはなってあげれるよ。安心して」

「いや、信頼している」





 二人は竹林の道なき道を歩む。ふと、少しだけ開けたところに出た。
 そこには先日から連絡を絶っているという使者だったものがあった。

「………こいつは、きっと空を飛ぶ妖怪にやられたな。銃で撃たれた穴が斜めに開いてる、角度が付いてるんだ。もっとも、そんなの多すぎて犯人は絞れないけれどね」

 二人は再び永遠亭に向かって歩く。彼を殺した犯人は未だ現れることはない。

「あの人は帰りに私が里に連れて帰るよ。こんな所に一人ぼっちじゃ可哀想だから」

 道中ぽつりと呟いた。



「結局誰も来なかったわね。殺せる相手だけ殺しているのかもしれないし、こそこそ隠れて私らが隙を見せるのを狙っていたのかも。どちらにしても食えない奴ね」

 和風な様式の大きな屋敷の門の前に立って言う。門番らしい兎耳の少女は中に入って上役に確認を取りに行った。しばらくしてその娘が戻ってきて中に通される。怪我人は受け入れはするが、警備が杜撰という事はなさそうだ。途中、銃器を持ったウサ耳を数多く見かけるがその武器の世代は人里よりもずっと上だった。多くは突撃銃で武装し、屋敷の隅にある物見台には狙撃銃と機関銃を据えてある。

「医療施設にしては物騒なことだ」

「中の連中はほとんど皆武器を持っていない看護兎ってことになってる。治療を受ける奴も武器の所持は許されないし、中ではそういう面倒ごとが起こらないようにしつつ外は武装した兎で固めて問題ごとが起きたら対処が出来る、ってことらしい」

 廊下を歩きながら説明してくれる。此処の主人と折り合いが悪いといっていたが、内情の方はかなり知っているらしい。

「表向き慈善家を装っているけれど、裏では何やってるかわかったものじゃない。貴方も仕事は仕事で割り切ってしてくれて構わないけれど、精神を従属させてしまっては駄目よ。こいつらのことは心のどこかで疑っておきなさい」

 こちらを向いて人差し指を胸に押し当ててきて話す。明らかに年下にしか見えない少女が子供に危険を諭すように自分の事を扱う。違和感はあったが、実際に不死身の少女となれば自分よりもずっと年上なのかもしれない。

「(まったく、男ときたらちょーっと優しくされると鼻の下伸ばして)ブツブツ(表向き美人で淑やかな輝夜みたいなのに騙されて酷い目に遭うっていうのに)グチグチ」



 ドアを開けるとそこは小さな部屋だった。奥には作業机があり、両側の壁にはずらっと綺麗に並ぶ小さな引き出しの収納棚。
 整頓され、何かが小分けに仕舞われた部屋。半導体素子や機械部品が並ぶ工作室、様々な弾丸や薬莢・火薬に雷管が揃う火器管理庫。色々な可能性があるが、

「いらっしゃい。人里からの書簡を携えてきてくださったそうね、お疲れ様でした」

 出迎えたのは白衣を纏う銀の長髪で端正な顔立ちをした女。美女。だが白衣の下の服の色が強く主張して透けて見える。赤と青、左右色違い。そのセンスを理解することはできそうにない。
 作業机の上には薬包紙や空のカプセルなどがある。白衣の女、そしてここは医療施設。単純に考えてこの部屋は薬品庫で女は薬剤師か女医か、そんなところだろう。

「これを」

「確かに受け賜わりました」

 丁寧に開封し中の手紙を読む。落ち着いていて丁寧な仕草を見ていると、逆に妹紅の忠告が信憑性を帯びて感じられる。

「返事を持ち帰ることも貴方のお仕事の内かしら?」

「いや、そういうことは受けていない。内容は知らないが返事はすぐでなくても良いという事だと思う」

「ならこちらから依頼するわ。明日までに返事をしたためるからそれを持っていって頂戴。里の依頼とは別に私の方から報酬は前払いで支払います。受けて下さる?」

「大丈夫だ、問題ない」

「それじゃあお願いするわ。報酬の一部として休める部屋を用意して食事を持っていかせるから、てゐっていう妖怪兎に会ってくれる? はいこれ、一筆書いておいたから、これを見せれば世話してくれる………筈よ」

 小さく眉をしかめながらメモ帳の切れ端のようなものを渡される。
 部屋を出て廊下の兎に尋ねると目標の場所を教えてくれた。



「ふ〜ん」

 ロリータファッションによって少女を通り越して幼女にすら見える兎耳の妖怪が自分を値踏みする。

「私は別に仕事だからいいけどね、貴方は明日まで暇じゃない? まだお昼を少し過ぎたくらいだし」

「用件は?」

「話が早くて助かるねぇ〜♪ ちょっとお願いを聞いてくれればいいの、簡単でしょ?」

「少し考えさせてくれ」

「断っても別にいいけれど、貴方のご飯のおかずがちょっぴり寂しくなるかもよ?」

 フフンと笑うその様は悪戯っ子のそれにしか見えない。報酬も可愛らしいモノだ。

 ポケットから取り出したPDAを操作して現在の自分の置かれた状況を記録した。

「やる気になった?」

「分かった、やってみよう」

「あ、そ。お願いって言うのは私が落としちゃったペンダントを拾ってきて欲しいってことなの。場所は貴方のその機械に教えておいたから、その近くにある筈よ。人参の形をしたキュートなやつね、んじゃ、よろしく」



 PDAを見た。マップモードでは確かに竹林の中のある地点にマーキングがされている。何故とかどうやってとかはこの際気にしてはいけない。

 竹林から人里へ通じる道。妹紅に案内されたときは通らなかった道。たしか、もっとずっと大回りをしてやってきた気がする。その道沿いにマークはある。

【キケン! この先地雷原】

 大きな立て看板に大きな字、分かり易すぎる形で危険が示されているのが離れたこの場所からでも見える。とりあえず看板のそばまで近づこうと数歩踏み出した。

ポーーン

 何か背後で音がした?

バンッ

 それを確認する暇がないどころか、まともな反応すら出来ずに次の現象が起こった。
 そして俺はそれがなんだったかを体中に釘や鉄球が突き刺さる体験をしながら理解し、そしてそれは無意味なものになった。

 Sミイネ、バウンシング(跳ねっ返りの)・ベティの愛称で親しまれるじゃじゃ馬な少女。飛び上がって弾けた。
 少しだけ吹っ飛ばされてうつ伏せに沈む。きっと俺の正面から見た顔や体は綺麗なもんだろう、だが後ろはボロ雑巾だ。
 爆発と同時に打ち上げられたのか、一枚の紙切れがパラシュートのようにふわりふわりと降りてきて俺の死体の側に落ちる。

【うそウサ】









 ここは永遠亭。目の前の兎妖怪の言うようにまだ3時ごろであり時間はあった。

「やる気になった?」

「分かった、やってみよう」

「あ、そ。お願いって言うのは私が落としちゃったペンダントを拾ってきて欲しいってことなの。場所は貴方のその機械に教えておいたから、その近くにある筈よ。人参の形をしたキュートなやつね、んじゃ、よろしく」



 里へ向かう道の途中にあるという目標を取得しに向かう。

【キケン! この先地雷原】

 その看板を双眼鏡で遠目から確認した。
 道を大きく回って鬱蒼と濫立する竹の間を強引に通ってその場所に着いた。

 道の真ん中、確かに人参型のペンダントが落ちている。一番太い竹の陰に隠れながら散弾銃を構えた。

バン   バン

カチャッ シャコン  カラカラ    クポッ クポッ   チャッ キン  カチリ

 抉られた地面が2箇所。ペンダントの前と後ろ。

バン   バン

カチャッ シャコン  カラカラ    クポッ クポッ   チャッ キン  カチリ

 ペンダントの前の前と、そのまた前の地面。
 円状に抉れた地面はけんけんぱの児戯のように、今いる脇道からペンダントに至る3歩分の道をつくっていた。

 散弾が激突して土が裏返ったかのようになっている場所を、その場所のみを慎重に踏みしめるように進む。アスレチックパークの木の杭の上を渡ってゆくアトラクションのように、たったの3歩を踏みしめて、辿り着いた。そして慎重に、慎重に、ペンダントを拾い上げる。

 何も起きはしない。

 大きく息をついて顔を上げた。
 小さな安全地帯から足を踏み外さないように気を付けながら回れ右をして振り返り、同様に帰ろうとした。

 今まで下ばかり見ていた。ペンダントばかり。しかしそれでなくても気づき難い場所だ。先程出てきた脇道の太い竹、地雷からの爆風を僅かにでもしのげればと盾にした竹。その地面から2メートルほどの高さの場所からペンダントを見下ろすようにレンズは見ていた。直径2センチほどのレンズが、竹に開けられた穴から俺を見下ろしていた。電子回路やコードは竹内部の空洞に納められているのか、良く出来ている。

 感心した。

 周囲で幾つか同時に何かが飛び上がる音がした。















「やる気になった?」

「いや、やめておく。部屋で休んでいるよ」

「あ、そう。じゃ、これ部屋の鍵ね。あ〜あ、受けてくれたらそんなショボイのじゃない秘密の武器をあげたのになぁ……」

 残念そうに首を振ってこれ見よがしなため息を吐いた。

 ポケットから取り出したPDAを操作して現在の自分の置かれた状況を記録した。

チャキッ

 拳銃を取り出して妖怪兎の額に当てた。

「どういうつもり? 悪いことは言わないけれど止めといた方がいいよ。私を撃ったりしたらここの全員を敵に回して戦わなきゃいけないし、運良く逃げ切れてももう治療を受けたり回復アイテムを買ったり出来なくなっちゃうんだから」

 兎の顔にはやれるものならやってみろというような笑みが張り付いていた。

「…………」

「そ、それに私は妖怪だからそのぐらいではやられないもん、銃声を聞きつけて皆集まってきてお前なんか蜂の巣になっちゃうんだから。馬鹿なことを止めるなら今のうち、今なら許してあげなくも」

バンッ

 銃口を押し当てたまま眉間を撃った。

 仰向けに倒れて横たわる。火薬の燃焼ガスが噴出す銃口炎によって額の穴の周りには焦げ痕が。てゐという名の妖怪兎の後ろの壁には中心の少し上に穴があいた血の花が咲いた。彼女の言とは異なり、死んだようにピクリとも動かなくなって復活してくる様子もない。死んだようにではなく、死んでいるらしい。

バタバタバタ

 足音が聞こえてきた。

「何が!? ―――ッ 貴様ーっ!!!」

バババババババババババb…………















 永遠亭、看護兎詰め所。詰め所だが全員が仕事で出払っていてここには一人(一羽?)しかいない。

チャキッ

 拳銃を取り出して妖怪兎の額に当てた。

「どういうつもり? 悪いことは言わないけれど止めといた方がいいよ。私を撃ったりしたらここの全員を敵に回して戦わなきゃいけないし、運良く逃げ切れてももう治療を受けたり回復アイテムを買ったり出来なくなっちゃうんだから」

 兎の顔にはやれるものならやってみろというような笑みが張り付いていた。

「…………」

「そ、それに私は妖怪だからそのぐらいではやられないもん、銃声を聞きつけて皆集まってきてお前なんか蜂の巣になっちゃうんだから。馬鹿なことを止めるなら今のうち、今なら許してあげなくも」

バンッ

 大事なことなので2回やりました。

バタバタバタ

 足音が聞こえてきた。

「何が!?」

バスンッ

 部屋に飛び込んできた武装ウサギに向かってミロクをぶっ放す。

「ガァッ!!?」

 胴には防弾効果のあるベストをしていたらしい。小粒の散弾など通るべくもない、ないのだが、3メートル程の距離ではあまり広がらなかったらしく人間の拳ほどの大きさで胸元が陥没している。数本の肋骨が砕けたかもしれない。

 彼女の武器が部屋の中から手が届く範囲に落ちた。近づいて素早く拾う。
 短機関銃ベレッタM12ペネトレイター、マガジンは大きい40発用らしい。

「ううっ………」

 重症を負った兎を中に引張りいれる。足音が多くなる。

バババンッ

「きゃぁああああ!!! むがっ、むがむがむ〜〜!?!?」

 壁から顔を出して様子を伺おうとした兎の耳を撃ってやった。仲間に押さえつけられて連れて行かれたようだ。

 向こうでは怒号と指示が飛び交う。病院内で立て篭もり事件を起こすなんて悪い奴もいたもんだ。

スタスタスタ

 規則正しく、はしたなく大きな音を立てるでもない足音。それ故にこの喧騒の中で異彩を放って耳にこびり付く様に聞こえる足音。

 銀髪の美女、八意永琳女史が部屋の前に立った。撃った。弾倉に残っていた30発近くを撃ち尽くす。血まみれ穴だらけの元美女は、藤原妹紅よりも(前世の記憶か?)素早く隙が無く傷が塞がり、穴だらけの服から見える桃色の乳頭などそれはそれは美しく全裸よりも性的で、にっこり笑ってどこからか取り出したか大きな弓を構える様も凛々しく、これが見れただけでも生きた意味が有ったとか無かったとかそんなことを考えながら。

ドスッ

 頭が背後の壁に縫い止められました。















 目の前には死体になった俺の分身と、

【スペースキーを押すとコンテニューします】

 の画面が。

「………攻略Wikiでも見るか」

 Alt+Tabキーから地球を抱く狐のマークを選んだ。















TOUHOU_Freeplay_MOD Version7.03


鮮やかに幻想郷の舞台を再現したTPS−RPGのMOD
NPCキャラクター全てを東方キャラにて再現

メインストーリーを進め幻想郷の真実を解き明かすもよし
彼女達の依頼(サブクエスト)を受けて仕事をしながら幻想郷の一員として生きるもよし
特定勢力に所属し勢力間戦争を行うもよし
全てはプレイヤーの自由

キミの物語が此処にある

TOUHOU_MISSION

TOUHOU_WEAPONS

TOUHOU_ITEM

TOUHOU_NPC



2013/4/1 12:18 追加MOD TOUHOU_WATERDUCTS_ALPHA公開
100以上の追加武器・弾薬
傷を負った箇所、死体の欠損部分がより精細に
サブクエスト多数追加

なによりこのMODの特徴はキャラクターの全裸テクスチャー追加
特定の条件を満たすことでそれらを見ることが可能になる

初回起動時は通常と変わらないが、クリア後に難易度に応じてConfigのブロックが解除 以下の追加された要素が実行可能になる模様

・Easyクリア時     初期装備変更可能

 Newgame時に初期装備選択画面出現。登場する全ての武器から好きなものを選んでゲームを開始可能


・Normalクリア時   全裸テクスチャー解放

 死体となったNPCキャラクターの服を剥ぎ取ることが可能に。死体でよければ幾らでも視姦しよう


・Hardクリア時     キャラ監禁・観察機能追加

 特定の条件を満たすことでNPCを所有可能。倉庫を購入することで新しく“飼育”が可能に。新しく追加された武器、麻酔銃を使い襲い掛かってきた野良妖怪を動けなくしてから運び込んだり、特定の依頼を受けると身柄を引き受けることの出来るキャラも。服を剥いでから放り込めばさながら動物園状態。本人の脱出や仲間の救出イベントがあるキャラクターも存在する。倉庫を強化したり罠を仕掛ける要素も。


・LUNATICクリア時  全性表現解除

 殺害したNPCの死体を死姦出来るようになり、所有中のキャラクターも好きに出来る。外でするならば麻酔銃で綺麗なまま睡眠姦するもよし、ダメージを与えて戦闘能力だけ奪った後に強姦することも可能。特定のクエストの成功報酬として性的なサービスをしてくれるNPCも。心行くまで楽しみ抜いてください。




―――以上開発サイトより―――

とりあえず攻略的なもの リンク先ネタバレ注意

TOUHOU_WATERDUCTS_ALPHA_MISSION

TOUHOU_WATERDUCTS_ALPHA_WEAPONS

TOUHOU_WATERDUCTS_ALPHA_ITEM

TOUHOU_WATERDUCTS_ALPHA_NPC




コメント(最新の30件を表示しています)

・追加新MOD登場、とりあえず概要作成 順次追加よろ ―― 2013-04-01 (日) 20:47:13

・楽しみ、抜いて ワロタwww ―― 2013-04-01 (日) 20:49:22

・あって当然のシステム。むしろなぜ今までなかったし ―― 2013-04-01 (日) 20:50:49

・ただでさえ難しすぎてノーマルがクリアできない俺にとって拷問以外の何物でもないな。だれかMODファイル解析して限定解除フラグの立て方教えてくれ ―― 2013-04-01 (日) 20:55:33

・↑その為にイージーのボーナスがあるんだろ、初っ端からルナクリアできないなら強力な装備で始めても良いよって配慮だろ。イージーもクリアできないようなやつはもうしらん ―― 2013-04-01 (日) 21:00:01

・公開からダウソに2時間、それからぶっ続けで8時間でルナクリア。悪いな、先に逝かせて貰う! ―― 2013-04-01 (日) 21:05:31

・報告ヨロ、つか最初のるみゃん死姦してSSだけでもアップしてくれ ―― 2013-04-01 (日) 21:07:58

・まだクリアはしてないけど、追加武器のディテールとかモーションだけでもめっちゃ出来良いな。SIGブレイザーR93のストレートボルトアクションとか、一発撃つごとに脳汁出るわ。このうえクリア特典で別の汁も出るとかwktkすぎて昼も眠れないぜ ―― 2013-04-01 (日) 21:10:10

・動物園とかww、舐めてんのかw。橙藍、てゐにどんげにもみもみ燐ナズのケモ娘組でハーレムだぜぇ! イヤッフォォオオオ!!!! ―― 2013-04-01 (日) 21:15:31

・↑文とはたてとうにゅほは? それと藍とかてゐとかナズの捕獲は難しく設定されてる希ガス。なんとなく ―― 2013-04-01 (日) 21:18:07

・↑鴉は羽以外にそれっぽいパーツがないからな。↑×2は多分ケモ耳萌えなんだよ ―― 2013-04-01 (日) 21:22:24

・今までのTOUHOU_Freeplay_MODもかなりの出来だったけれどこれはマジでやばいわ。やば過ぎ。おれの欲望の全てを満たしてくれる ―― 2013-04-01 (日) 21:30:48

・まだエロ解禁になってないが、グロ方面でもやばすぎだろうこれ。グレネード直撃したリグルきゅんの四肢がバラバラになってたぞ、顔半壊してるし、これで抜くのは無理があるだろ ―― 2013-04-01 (日) 21:42:09

・そういうのバッチ来いな奴もいる。嫌なら撃ちまくった死体を見に近づかない方がいいし、コンフィグでバニラと同じレベルの残酷表現まで落とせるよ。死体はモブ妖精・妖怪ならほっときゃ消えてるけれど、ネームドキャラクターは残り続けるからなぁ。ゲーム内で人間的な生活送りたい俺としては埋葬とかあっても良いと思う、腐敗とかは織り込まれてるとは思えないけれど。それとノーマルエロ目的なら麻酔銃を使うのが一番綺麗 ―― 2013-04-01 (日) 21:55:15

・文ちゃん蜂の巣に⇒天狗は無駄に体力あるから死ねなくてうずくまる⇒近づいてMG42で手足の付け根を斉射⇒だるま文ちゃんレイープ がマイジャスティス ―― 2013-04-01 (日) 21:59:40

・↑ヒトラーの電動ノコギリか、まさに名前の通りの使い方だ ―― 2013-04-01 (日) 22:12:42

・8mmマウザー弾が作中通してほとんど手に入らないのに贅沢な楽しみだ。詐欺情報天狗ごときMG3で十分。↑*3死体腐らんのかぁ、それじゃ倉庫なんざ買わなくても自宅に死体を引きずり入れれば永久ラブドールじゃん ―― 2013-04-01 (日) 22:12:56

・みんな濃ゆいなぁ。今までのMODであっきゅんとラブラブになった自分としては彼女とエッチが出来ればそれで良いです。ハイ ―― 2013-04-01 (日) 22:18:11

・↑確かに過激すぎる表現だし、君の好きな女の子達が酷い目にあうのが見たくないっていうのは解る。だが、それならこんな所にいないで別の場所でほのぼの作品を眺めていれば良いのに ―― 2013-04-01 (日) 22:45:17

・↑↑死ね、氏ねじゃなくて死ね ―― 2013-04-01 (日) 22:50:26

・↑×3ここはこのもっどがなくてもじゅうはっさいみまんたちいりきんしのさいとだよ! しょうがくせいはきちゃだめでしょ!! ―― 2013-04-01 (日) 23:00:28

・荒らしコメントをコメントアウト ―― 2013-04-01 (日) 23:10:41

・↑乙。だけど荒らしに反応したコメも一緒に消した方がいい。正直見苦しい ―― 2013-04-01 (日) 23:38:51

・↑そうだね、一瞬あっきゅんラブってそんなにいけないの!? って思ったわww ―― 2013-04-01 (日) 23:43:02

・むしろ阿求が一番奴隷化が簡単な件について。適当な武器持ってホールドアップするだけでめっちゃ楽に拉致出来るもんなー、そして誰も助けに来ない(泣 ―― 2013-04-01 (日) 23:48:19

・紫とか永琳とかの超難敵を奴隷化しつつ、AQNは依頼された10以上のクエストを東奔西走して果たした上でのラブラブ純愛ルートだろう常考 ―― 2013-04-01 (日) 23:50:50

・完璧な幻想郷縁起を書き上げるために家畜化してひん剥いた大妖怪共の観察日誌ですね分かります ―― 2013-04-01 (日) 23:53:20

・大妖怪が主人公の家畜に成り下がってるなら縁起いらなくね ―― 2013-04-01 (日) 23:55:45

・そんなことよりうどんが食べたいので永遠亭と対立せずにうどんの身柄を引き渡してもらう方法教えて下さいオナシャス! ―― 2013-04-01 (日) 23:56:18

・てゐの13の兎詐欺クエスト(てゐ自身が仕掛けた罠を解除して報酬無しとか)を全部こなすと永琳が平身低頭しててゐとうどんげ(何故?)の身柄をくれる。その後てゐを無条件で解放すると輝夜の友好度がめちゃあがって治療費がほとんどタダになる。うどんげ哀れすぎるが解放してもたいして得は無いのでウサギ小屋に入ってます ―― 2013-04-01 (日) 23:59:59


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 一通り目を走らせてリンク先のミラーサイトをクリックする。
 ダウンロード画面が現れ、保存先を指定して決定すると所要時間が表示された。

 残り2時間18分

 時計を見た。深夜2時。

「今から2時間半寝る。パッチの適用、インストーラ起動から完了まで30分は寝れる。3時間眠れれば十分だ」

 今は日曜日の深夜。即ち月曜午前2時。目覚まし時計を4時半にセットする。

 彼は真剣に明日の仕事を休もうか考えながら床に就いた。
あとがき

 S.T.A.L.K.E.R.SoCのSFPS_MODをMASTERランクでクリアしたぞ記念 大抵の人にイミフな上、知っている人には今更過ぎます。正月に久々にやったのでこのSS以上にクイックセーブゲーでした。
 Version4_ALPHA 年内(今から!?)公開らしいので楽しみに待ちつつこんなものを書いてしまいました。

 スタルカァCSを題材にしたクロス作品を書かれていた方がいたのですが、ちょっとそれをまねつつ作中作調で書いてみました。システムはスタルカァ+オブリビオン、TPSの操作感はバイオ4,5の方式だと素敵なんですけれど。
 ゲスな自分を投影させて無双させてみましたが、気分を害してしまったら申し訳ありません。重要人物はクイックセーブをした後にとりあえず撃ち殺したり、一度クリアした後にほぼ全部の勢力からマイナスの友好度を記録するほどに殺しまわってみたゲス野郎(しかも別にセーブファイルを作るチキン)ですからね、ええ。
 まぁ対立している全勢力が自分一人を殺すことで一致団結したり、あるいはそのまま逆に全滅させることができれば世界平和実現! とかSFで良いですよね。実際そのプレイの時は居合わせて争っていた対立勢力が両方ともこっちに向かって発砲してきたし。

 長編を投稿しますと度々続編や後日談を希望してくださる方がおり、書き手としては期待をかけて頂いていることを嬉しく思いつつ、物足りなさを感じさせてしまっているのかなと申し訳無くも思います。
 一本書ききるとそのまま満足してしまいますし、サブキャラクターのその後などは書かない方が良い様な気がしまして。前作で言えばアリスやレミリア、幽々子のその後なんかは全く別の未来を複数想像したりして楽しんでました。宜しければ皆さんも一緒にどうぞ、なんて無責任でしょうか?

 今作は続きモノにしようかどうか考え中です。方向性を決めかねていて………。エターナるくらいなら今作限りの一発ネタの方が良いと思うので。

 ではまた機会があればいずれ。
マジックフレークス
作品情報
作品集:
23
投稿日時:
2011/01/15 15:08:58
更新日時:
2011/02/16 17:20:28
分類
幻想郷を平和にするだけの簡単なお仕事です
一発ネタ?
1. NutsIn先任曹長 ■2011/01/16 00:48:10
思わず上のコメント欄に書き込もうとしてしまいましたよ!!凝ってますね〜。
この手のゲームはやったことが無い(てか、忙しくてやる暇が無い!!)のですが、
はあ〜、ずいぶん自由度があるんですね。
この手のプレイは、誰もが一度は通る道だと思います。

私のSSも読みきり物ですが、知らないうちに設定が固まってきているような…。
では、また楽しい物語をお願いします。
2. 山蜥蜴 ■2011/01/16 01:52:59
前回の白黒反転に増して謎の技術ですねw

STALKERは良いですよね。あのリアル(リアル以上?)な弾の当らなさと良い意味で惨めなスカベンジ感が堪らない。
身体を張って手に入れた皺だらけの端金をカウンターに叩き付けて僅かな食料と弾薬を買い込みバッグに押し込むと霧雨煙る放射線汚染地帯に出る。
暗闇から響く奇声に怯え銃を構えながら、たった一歩が命取りの怪異に怯えボルトを投げながら、脅威と驚異に満ちたZONEを徘徊。
ガタのきたAKsを握り締め廃墟に蹲り、防護マスクの狭い曇った視界越しに照門を覗き込み、人の命に1RUBの値も付けないタイプの奴等の頭に照星を重ねると引鉄を絞り…
おやっさんのグドハンティンスタルカァが心に滲みますね。

オブリはオブリで、タマネギを断崖から突き落としたり、街丸ごと皆殺しにして王城に住んでみたり、MODで静岡の三角様追加して逃げ回ったり…。

後日談についてですが、素敵なシリーズが終わる事は毎回残念に感じますが、それはそれ。私は大抵の作品に後日談は無い方が良いと思います。
下手な後日談は正に蛇足。最初から後日談ありき、で書かれたのなら勿論良いのですが後から足すとなるとかえって本編の価値を下げる事になる場合すら在るのではないでしょうか。
チラリズム…とは少し違いますが、全てを書いてしまうと余韻はやはり薄れてしまい、案外丸出しになると魅力が分らなくなってくる事もありましょう。
しかし、今作はセーブ&ロード形式ですので、余りその事は気にせず気が向いた時にでも短編集的に書かれるのも良いかも知れません。BLAME!の初期的な。
書き慣れない自分の事を棚に挙げて偉そうな長文失礼。初期装備がCZだったりミロクだったりスタルカァだったりでテンションが上がってしまいました。…ルーミアは撃たれるのが似合いますね
3. 名無し ■2011/01/16 01:54:10
何これ元ネタ面白そう。
でもウクライナか……敷居高いなあ。
4. 名無し ■2011/01/16 02:53:39
とりあえず殺せる奴はおろしてみますよねww
5. 名無し ■2011/01/16 13:51:15
何と素敵な
オブリならエロMODが既にあるから
実現も不可能でない気がする

ちなみにAlt+Tabから狐とか有り過ぎて困る
続き待ってます
6. 名無し ■2011/01/18 14:01:01
元ネタはストーカーか。
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