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『恵方巻きを切るのは縁起が悪いんよ』 作者: 上島裕樹
二月三日、まだまだ冷え込みが強い中、冬の終わりの祭として春を迎えるための準備として、人間の里では節分をイベントとして行っていた。
豆を撒き、恵方巻きを食べ、鰯の頭を飾り、仮装をし、来る暖かさを想って人間も妖怪(若干部分除く)も、どこか楽しげである。
しかしながら、人が集まらず風習に寄らない場所では日常と変わらない場合もある。
人間の寄り付かぬ魔法の森、その中のアリス・マーガトロイドの家も、そういった平素の生活を行っていた。
「っというこったろうと思って遊びに来たぜ!」
「いやどーゆー訳よいきなり」
可愛らしさの欠片のないノックにアリスが扉を開けると、片手にバスケットを抱えた白黒サンタこと、魔理沙がいい笑顔で立っていた。
「どうせヒキコモリなアリスの事だから独り寂しくしてるだろうと思ってな、せっかくの節分なんだし楽しまなきゃ損だぜ」
「節分ってそんなにはしゃいで楽しむものだったかしら……?」
愛想はあるが遠慮はなく魔理沙は勝手に上がりこむと、テーブルの上にバスケットを上げ、中身を並べる。
「豆と恵方巻きだ。鰯の頭は信心のなさそうなアリスに持ってきても駄目だろうから神社に体ごと置いてきた」
ふうん、と一瞥したアリスはキッチンの薬缶に火を入れる。
「こっちは信心がなくてもいいの?」
「食べられるものなら持ってきたって困らないだろう?」
「なるほど、それならお昼も近いことだしいただきましょうか」
と、人形に持たせた包丁でざくざくと恵方巻きを切っていく。
「……いやいやアリス、恵方巻きは切っちゃいけないものだ。せっかくのご利益が逃げていくぜ」
「いいのよ、私に信心はないから。食べられるなら食べやすいほうがいいもの」
二本会ったうちの一本を適度な薄さに切ると、もう一本はそのまま、人形が淹れた茶と共に魔理沙の前へ置いた。
「おお、流石アリス。わかってるいい女だな!」
「褒めてもお茶くらいしか出さないわよ」
茶を片手に魔理沙はポケットに手を突っ込むと方位磁針を取り出し、空にしたカップの代わりに恵方巻きを手に取ると南南西へ向き一心不乱にかじり始める。
その姿を見ながら、アリスもただの太巻を手にとった。
*
「とりあえず、信じる心が無い奴は不幸になればいいと思うのよ」
平素通り人の来ない博麗神社の境内、廊下に座る霊夢は、その隣に座る紫に呟いた。
「いきなりですわねこの破戒巫女。どこからそのクソッタレな発想が出てくるのかしら?」
「いやだってねんがらねんじゅーこんな閑散としてたらさ、私巫女じゃなくて妖怪退治屋で生きていくしか無いと思うわけよ」
「あら、違ったの?」
「退治すんぞスキマババァ」
霊夢のため息と紫の笑いが重なる。
「まぁ、この世界で信心が薄くなるということは私達妖怪、妖精、神の存在そのものが脅かされることに他なりませんわ。と、い・う・わ・け・でっ!」
紫は指パッチンと共に手の上にスキマを開くと、その手の上に恵方巻きが一本落ちてくる。
反対の手で、その恵方巻きの真ん中に指を走らせると、刃もないのに恵方巻きは綺麗に両断されれる。
「恵方巻きとは商売繁盛や無病息災を願って、七福神に因み七種類の具を巻き込んだもので、切って食べたり途中で噛みちぎったりすると『縁が切れる』として縁起が悪いとされます。だから……」
真ん中が切れバランスを失った恵方巻きが紫の手から落ちる。しかしそれを開いた扇子で受け止めると――
境界『太巻と恵方巻きの境界』
――恵方巻きが二本となり、その両方が元の姿をしていた。
「……こうして縁を戻してやればいいのですわ」
霊夢はその元に戻った恵方巻きを数秒見やり視線をあげると。
「ところでこれなんか意味あるの?」
「いえ、特に。」
二人は一緒に二本になった恵方巻きにかじりついた。
*
魔理沙が黙々と恵方巻きに苦戦している間、アリスは自分の分を食べきっていた。
「なんかそっちの方が早くたべおわるかと思ったけど、案外食べやすいほうが早いのね」
アリスは既に食後のお茶タイムの気分で魔理沙を見守っているが、当の本人は残り1/4のところでもがもがしている。
「一本とは言え、結構お腹いっぱいになるものね。御飯の量も結構なものだったし」
それ故、目の前で黒くて太いものを頬張っている魔法使いは苦労しているのだろう。アリスは切ったおかげで多少崩れやすかった以外は食べ易さもあり、あっさりと食べ終えてしまった。
目の前でもがもが言ってる白黒のために茶でも沸かし直そうと席を立ち、キッチンに向かう。
しかし、見た目にはただの恵方巻きだったが想像以上にボリュームがあったようで、どうも食べ過ぎたときの胃の張りを感じる。
これは夕食はいらないかもしれないなー。と思いながら薬缶に水を入れたとき、その満腹感が吐き気と痛みに変わった。
「ん゙!むんっ」
危うく吐き出してしまう、というところで嚥下し抑えこむ。だが押さえ込んだことで逃げ出せなかった内容物が胃の中で暴れているようなほどに、胃と食道に痛みの灼熱感が通る。
薬缶を取り落とし両手で口を抑える。それでも今すぐにでも爆発しそうな吐き気はより強くなっていく。そしてふと気がつけば――
「!」
――胃のあたりが明らかに膨れ上がってる。いや、今もだんだん膨らんでいる。
服を着たままでも判るくらい鳩尾の辺りからポッコリとふくらませている原因は間違いなく先ほど口にした、恵方巻きかお茶のどちらかだ。お茶に何か仕込んだ覚えはないとなると恵方巻き。ならば魔理沙がなにか仕込んだのか。いや、魔理沙も同じものを食べてるんだからそれもおかしい。
思考を巡らせど解決の糸口は見えず、その間にもさらにもう一回りは膨れてきた。
――駄目だ。吐かないと破裂する。
トイレへ行こうとキッチンを出「おいアリス、いったいどうし」
恵方巻きを食べ終え、薬缶を落とす音を耳にした魔理沙がアリスとぶつかる。
焦っていたアリスは勢い良く魔理沙とぶつかると受身も取れず尻餅をついた。
魔理沙がアリスを見て驚き駆け寄ってくるが、とっくに限界を越えている胃は倒れた衝撃に耐えられなかったようで。
「きちゃだおぶぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
喉の奥から次から次へ、胃の中でどろどろになったものが出てくる。
そのほとんどは消化しきれておらず、白や黄色や桜色や茶色といった色がぐちゃぐちゃとアリスの口から鼻から吐き出されていく。
胃液が喉を焼きそこを内容物が磨り上げ熱を持つのと同時、膨れ上がっていた胃が楽になるのを感じる。けれどその途方のない量を吐き出すのは一瞬ではなく、呼吸もままらなくなってくる。
「うぇ……か、けふっ、うえぇぇぇぇ」
腕に力が入らなくなり、吐瀉物の中へ崩れ落ちる。感触が気持ち悪いがそんなこともだんだんと感じられなくなってくる。魔理沙がなにか言っているのが聞こえるが頭に入らない。背を叩かれ喉に詰まっていたものが取れるが、上手く呼吸が出来ず。
ふと意識が落ちた。
「ああくそ!一体どうなってんだよ!」
アリスの寝室の前、魔理沙は下着姿で悪態を吐く。
アリスが吐いた後。喉に詰まっていた吐瀉物を吐き出させ人工呼吸を施した時には、既にアリスも魔理沙もゲロまみれになっていた。
仕方ないので服は脱がせ脱いでそこへ捨て置き、アリスの身体を拭いて、出来る限り髪も綺麗にしてやってから、寝室のベッドへ寝かせてやった。無論、先にタオルを敷いて、さらに吐いても気管がつまらないように横向きに、だ。
そこまで終えてから、魔理沙は勝手にシャワーを借りて吐瀉物と臭いを落とし。もう一度アリスの容態の確認をしてきた。
一息入れようとしたが、いくら屋内とはいえこの時期に下着姿では凍えてしまう。
「アリスの服でも借りるかな……」
体格的には魔理沙の方が小さいので着れないことはないだろう。と、廊下を歩くとすっぱい臭いが鼻を突く。
「ああ、そうかこっちの片付けもしないとだな」
キッチンのドアを開けると、臭いがさらにツンと鼻に刺さる。
「んっ……はぁ、これがアリスのゲロの臭いか……」
未だ放置されている吐瀉物のところまでいくと、その汚物の臭気に吐き気を催してくる。
吐瀉物は服についたり拭われてなお、もとの恵方巻きの分量から比べて10倍近い量はあり、それらが酸が腐敗したような臭いを放つ。
しかし魔理沙は呼吸を抑えること無く、むしろそこに鼻を近づけ、肺いっぱいに悪臭を取り込む。
「んはぁ……アリスの中の臭い、すごく、くさい……」
恍惚とした表情で、どろどろしたそれを手に取ると、手ごと喉奥に突っ込むかのように口に入れる。
口の中で、焼けるような酸味を味わいながら飲み込むと、身体の中に、下腹部の辺りに熱とむず痒さを感じる。
「ぁあ……アリスたべちゃった。うふ、うふふふふふ」
両の手で掬い上げ、ずるずるとすすり上げる。飲み込むごとに身体が拒むように押し返してくるが、そんなこともお構い無く、押し込み、流し込み、飲み込んでいく。
ひとしきりゲロをすすって落ち着いた後、それでもまだ大量に残った吐瀉物を見る。
「これ、全部私が貰っていいんだよね……」
唇の端を釣り上げた彼女は、大変幸せそうな。
※
「ああ、昨日は大変な目にあったわ……」
次の日の朝、アリスは全裸で目を覚ますと、既に綺麗になった部屋を、家を見てまわる。
昨日のことが悪夢でないのは、わずかに残る臭いと、髪のベトつき、そしてテーブルの上に乗った豆だ。
「あーもー一体なんだったのよ。原因も意味もさっぱりだわ」
魔理沙の悪戯であるなら彼女が片付けていくのはおかしいが、それ以外に思い当たることもない。
思い返したくもないが思い返せば、あの異常な量の吐瀉物。そのほとんどが恵方巻きを構成するものだったと考えれば、きっと切って食べたのが原因なのだろう。
そうして、これは異変か、その前兆ではないかと思い当たる。
「はぁ、昨日の今日でしんどいけど、被害者な訳だし行ってみましょうか」
そうしてだらだらと出かける用意をして、神社へ飛び立つ。
その日、八雲紫が各方面からボコボコにされたのは、多分また別のお話。
「はぁあ、アリスの匂いすごいぃぃ!」
魔理沙がバスケットを開けると、その中には大量の吐瀉物、アリスの吐いたものだった。
いっただっきまーす!の声と共にそこへ頭を突っ込むと、喉を鳴らしごくごくと飲んでいく。
30秒ほどたってバスケットから頭を離すと、ゲロで口の周りを汚しながら惚けた表情になっていた。
「臭い、匂いよアリス、くさすぎて頭がとろけちゃうぅ……」
彼女はオレンジ色の、コブのついた管――所謂エネマシリンジを自分の尻に挿し込むと、反対側をバスケットの中へ入れ、コブを握って流しこむ。
「入ってくる、私の中にアリスのが入ってくるぅ……」
既に冷え切った吐瀉物はどろどろと流れこんでいく。一心不乱に、コブを握る度に喘ぎ、彼女の腹は膨らんでいく。
「私の中アリスでいっぱいだよ!アリス!アリス!もっとちょうだい!もっと!もっと!」
バスケットの中身が半分以上減ったところで、魔理沙の腹はまるで妊婦のように膨れ上がっていた。
それでも彼女はもっともっとと言いながらコブを握る。
「もっとぉ〜私を虐めてくれよアリスぅ」
抱えきれないほど膨らんだ腹を押しつぶすように揉みしだきながら、彼女は秘所に吐瀉物を塗りたくり、溢れる愛液とぐちゃぐちゃに混ぜていく。
その日、魔理沙は一度もアリスと会うこと無く。しかし全身にアリスを感じながら幸せに過ごしたそうな。
節分の日に思いついたから間に合わなかったよ。
初投稿故、稚拙な所も多々お見受けられると思いますが、その辺はアリスのゲロと魔理沙のオナニーで勘弁して下さい。
魔理沙可愛いよ魔理沙
上島裕樹
作品情報
作品集:
23
投稿日時:
2011/02/03 18:44:23
更新日時:
2011/02/04 03:44:23
分類
アリス
魔理沙
ゲロ
節分
恵方巻き
食べるのをもう少し待てば、食費が助かったかもしれませんが、ゆかりん、とりあえず殴られてください。
って、幻想郷中で同様の悲劇が多数あったのか!?『鬼』達が『恵方巻き』を『太巻き』にして食べたのかな。
『恵方巻き』を正式な作法で食べた魔理沙には幸せが訪れたようですね。
すんげ〜、マニアックな自慰行為、最高です!!私はやりたくないですけどね。
バスケットいっぱいの幸せ、ゲット!!
これからも、クソッタレに素晴らしい作品を楽しみにしています。
そりゃあ紫ぼこられるわw
そして魔理沙、まともかと思ったら……いいぞ、もっとやれ