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『東方蒼魔郷After Episode 中編』 作者: ヨーグルト
諸注意。
*原作崩壊注意
*文章が大分意味不明です、お気をつけ下さい。
はたてが来たことに気づいたのか、紅魔館の庭先から魔理沙達が駆け寄ってきた。
その場に居合わせていた皆は焦っており、中には息を切らせてる者もいた。
「今までより破壊規模が大きいわ」
幽々子は片方の眉をつり上げながら言った。
「破壊はされているけど、全体ではなく、根元を残し、そこから上は全て吹き飛ぶような感じ」
「?」
「横からなぎ払うように、じゃないかしら?」
はたては考えだす。
「それじゃあ、そんなことは出来るのは………幻想郷でもあまりいないんじゃ」
その瞬間、はたての横、一メートルほどの距離に弾幕が高速で落下してきた。
バゴォン!!
床がえぐれるように削り取られ、土がはたて達にかかった。
「!?」
見上げた上空にはフランドールが居た。
昼だというのに。
■■■■■■■■■■
東方蒼魔郷
Act. Final / End World
Eoisode2
■■■■■■■■■■
「な、何故………フランドールが…?! 彼女は、日光下では長く居られないはず!!」
「ぁはあ……久しぶりだね…ぇ………」
禁弾「スターボウブレイク」
はたてたち一行に、流星の如く鮮やかな弾幕が降り注ぐ!
ドドドドドドドドドドドッ!!
「くっ!!」
はたてはかろうじて一段目を避け、ホルダーから携帯を取り出した。
「くあぁっ!!」
しかし、降り注ぐ弾幕により手から滑らせてしまう。
拾おうとするもの、降り注ぐ弾幕が邪魔をする。
「魔理沙さん!!」
「駄目だ!! スペルを取り出す間がない!!」
魔理沙の援助が間に合わない、それほどに、フランドールのスペルカードは広範囲化していた。
バキィッ!!
地面に落ちた携帯が、弾幕により破壊された。
「(これでは、弾幕消しが………文!!)」
肝心の文も弾幕よけでカメラを取り出す隙がない。
「次いくよ!!」
禁忌「フォーオブアカインド」
スペルカード発動と同時に、フランドールが分身を始める。
その姿は瞬く間に増えていき、四人となった。
「あーあ、厄介厄介」
「そんなこと言ってる場合?」
禁弾「スターボウブレイク」
禁弾「スターボウブレイク」
禁弾「スターボウブレイク」
禁弾「スターボウブレイク」
「いや、ちょ、待て待て待て待て待て待て!!!」
分身したフランドール達四人は四人同時に同じスペルを発動した。
分身するだけ厄介なのだが、それを更に利用し、スペルカードを強化しようという作戦だった。
「ッ!!」
■■■■■はたて視点■■■■■
フランドール スカーレット。
紅魔館に住まうレミリアス カーレットの実妹である。
「くたばれええぇぇっ!!」
「地に這いつくばって消えてもらうッ!!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァッー!!」
「あっははははははっははははあぁぁッ!!」
そして、蒼霧異変後に生き残った私たちは、幻想郷の調査ということで毎日幻想郷中を調べ回っている。
そして現在に至る。
空からは無数のカラフルな弾幕が際限なく降り注いでいる。
避ける隙間がないことはないが、もっと手っ取り早く片付ける方法が有った。
だがその方法、携帯で弾幕消しなどが出来ないのである。
「ああぁっ!!」
幽々子が大きく叫ぶと、その周りに有った弾幕が霊蝶となった。
「逝け!!」
その怒号とともに、霊蝶はフランドールに向けて一斉砲撃される。
その隙を確認し、文はカメラを取り出し撮影体制に入る。
私は何も出来ないとは思っていたが、出来るだけ他の皆のサポートだけはしようと考えた。
「魔理沙!!」
「?!」
「八卦炉を出して、準備しておいて!!」
これでとりあえずはOK。
今ここに居るメンバーでまともに戦闘できるのはこのぐらいだから、いいかな?
「!!」
瞬間。
私たちの目の前で、フランドールに向けて放たれた霊蝶が全て、爆発するように消滅した。
「な、何!?」
目線を回し、フランドールが居た空中を見る。
しかし、その目線の先にはフランドールいなかった。
その理由が判らず、皆して辺りをぐるぐる何度も見回す。
フランドールを見つけるのには十秒もかからなかった。
地面に仰向けの体勢で倒れていた。
「ゆ、幽々子のが命中したの?!」
「いや、そう言うわけじゃなさそうだぜ!! 見ろ!!」
そんな言葉を聞いて魔理沙が指差した位置を見ると、霊蝶弾が真っ二つになる形で幾つも落ちている。
綺麗に。
「………は?」
「な、何が」
一秒。
スタッ。
私たちの目の前に誰かが着陸した。
「遅くなりましたね、皆様!!」
私たちの目の前で挨拶らしき仕草をしたのは、白玉楼に仕える庭師の魂魄妖夢だった。
短い方の刀を鞘に収めて一瞥する。
「は、はぁ?! あんた生きてたの?!」
「あ、生きてましたよ………その真実を語るのにはまだ早いですがッ!!」
話している途中で、鞘に収めたままの刀を後ろに振り下ろした。
「ぎゃああぁぁぁっ!!」
フランドールが頭を抑えながら地面を転がって悶えている。
「こいつを押さえれば良いんですか?」
「殺しちゃ駄目」
「じゃあ、百分の九十九殺しで」
「死んでない?」
「それでは」
妖夢がゆっくりと一歩ずつフランドールに歩み寄って行く。
その姿はヤンd………悪魔のような姿であった。
■■■■■■■■■■
一分一秒でも何とかした方が何とかなるとは本当のようだ。
おそらくフランドールは、あの複数の霊蝶弾などいくらでも突破できただろう。
それが出来なかったのは妖夢が邪魔をしたから。
あそこで妖夢が来なかったら、フランドールは再び、脅威を見せつけるとこだったはず。
妖夢が霊蝶弾を切り刻んで相手の動揺を誘わなかった場合は、間違いなく私たちは極楽浄土の人間と化していた。
幽々子を除いて。
「妖夢が来ていたことはもう既に気づいていたのよ」
「は?」
「幽霊同士の感応現象的な? 波長を感じたっていうか気配を感じたっていうか、まぁ、それっぽいことなんじゃない?」
「………」
どうやら幽々子は妖夢の到着を知っていたようで。
まぁ、到着したことを教えろって言っても、あの状況じゃ教えられないようなものだったし。
「でも何で、フランドールは日光下で活動できていたんだ?」
「魔理沙さん、一秒も日光を受けられない、というわけではないでしょう?(儚月抄参考)」
「まあそうだな」
「ですが、あそこまでの耐久性はなにか有るんじゃないでしょうか」
「………」
私たちの目線が全て向くと、フランドールはものすごい気まずそうな態度を取った。
でもその理由はそれほどかからなかった。
「これは………図書館で見つけた魔法の中に便利なものが有ったから」
「うん?」
「私でも出来る魔法がないかと探していたら、あったの。 一時間だけなら太陽の光を受けても大丈夫なもの」
「(何でもアリだな、この世界)」
「だから、試してたの」
「いやそんなことより」
妹紅が前に身を乗り出す。
「何で破壊活動を行っていて、そして今日、何故私たちを襲ったのかを教えてほしいんだが」
ん、それについては説明不要な気がする。
「破壊活動は、破壊的衝動が抑えられなかった。 それだけのことじゃありません?」
「だったら今日は?」
「紅霧異変時の魔理沙さんの証言を思い出してください。 遊びたいが為に襲ってきた」
「待て待て。 今日のは遊ぶだのその領域じゃ………」
「フランドールさんは遊ぶと称してならこういうこともすると思いますが?」
「………すいません……………」
私の後ろでフランドールが涙ぐんでいる。
駄目だ、こいつ。
「問題は妖夢さんでしょう」
「………そうですね。 そのことを話すならば、夜頃が良いでしょう」
?
つまりは。
「夜頃に『犯人が現れる』ということ?」
私の仮説は間違っているとかそう言うのじゃない。
おそらく妖夢が言いたいのは、『夜に犯人を呼び出しておいた』ということだろう。
犯人に聞けば妖夢が戻ってきた理由が判る、ということ。
「じゃあ待ちますか?」
「そうしましょう。 あちらは約束を守るはずです」
「………」
■■■■■(空の人視点)■■■■■
妖夢が約束したという時間まで十分。
他の一同(フランドールを含む)は、冷や汗垂らしながら、時間が訪れるのを待っている。
皆考えていることは同じ、『犯人は誰?』と『異変を起こした目的は?』ということ。
異変を起こすことにおいて、『動機』と『目的』は再重要項目。
はたてたちが注目したのは、犯人が住民を殺していないのでは? ということだった。
未だ確信は無いが、幻想郷の住民は全員死んでいないはず。
紫が犯人ならば、誰も死んでいないし殺されていない。
あくまで紫が犯人の場合ではあるが、そうであれば『今生きている人たち』は安心できるのだ。
「そういえば」
妖夢は頭の装飾品を付け直しながら切り出した。
「私を戻したのは紫様なんですが、その時に妙な発言をされましたね」
「?」
「1341398 ていう数字を言われたんです」
「………」
「あと」
妖夢は魔理沙に向き直ると、個人的に話を始めた。
「(んだよ)」
「(香霖堂にあるものを取ってきてもらいたいのです)」
「(はぁ?)」
意味が分からない発言に、魔理沙は眉をしかめる。
「(紫様に悟られないようにです)」
「(無理じゃね?)」
「(気配を消す為の幽霊を二体ぐらい憑かせておきますから)」
「(何でもアリだな)」
妖夢との話を終えると早速、箒にまたがり、魔理沙は香霖堂に向かった。
話の内容は聞こえていなかったせいで、他の皆は妖夢に『何の話をしていたのか』と詰め寄った。
「勝つ為なら」
『は?』
一同の声が重なる。
「魔理沙さんに持ってきてもらうものは二つです」
「それは、何ですか?」
興味津々というわけではないが、文は念のために質問をした。
「それはお楽しみというか、その時にお見せしますよ」
■■■■■■■■■■
妖夢に行くようにと指定された場所、香霖堂。
心の中でぶつぶつと「こき使いやがって」などと愚痴をこぼしながらも、取るものを取りにきた。
「………」
「!」
店内に入るなり、魔理沙は異様な気配を感じ取った。
それは、居るはずのない者の気配。
「気のせいだよな」
感じてはいたが、気のせいにしてもの探しを再開した。
妖夢に指定されたものはすぐに見つかり、それらは店の壁にかけてあった。
「さてと」
「待って」
店を出ようとする魔理沙を引き止める声は、すぐ後ろからした。
■■■■■■■■■■
約束の時間から三分が経過。
魔理沙はいない、それに加え、来るはずの人も来ない。
「魔理沙さん、大丈夫ですかね」
冷やかしの意味も含められているが、今の文には、心配という意味も含められていた。
「異変解決家の一人が簡単に死ぬわけがないでしょう」
「あ、でも妖夢さん」
「信じたらどうです?」
「おおおおぉぉぉいー!!」
「あ、魔理沙さん」
魔理沙の声に気づくと、妖夢は取ってきてもらったものを受け取りにいった。
特に変わった様子はない。
「あれ、それって」
「文さんは知っていると思ったのですが」
魔理沙が持ってきたもの。
それは刀だった。
「ひとつは草薙の剣ですね。 もう一つは?」
「知らないんですか? 囲碁での打ち方からもついた名なのですが、妖刀『村正』ですよ」
「あ、うん、知ってます」
妖夢は村正を手に取ると、他の二本の刀と同じように腰に差した。
そんな時、幽々子が紅魔館を見た。
「皆、紫が来たわよ」
そして皆が紅魔館に目を向ける。
そこには紫が、悠然とした態度で時計塔の瓦礫の山の上に立っていた。
「どういうつもりなんだ!?」
いきなり魔理沙が前に出る。
「………」
「あんだぁ? シカトかぁ?」
魔理沙は八卦炉を構えた。
「何か言えよ!!」
「待ってください!!」
妖夢は魔理沙を手で制した。
そして前に出る。
「皆さんに説明はしないのですか?」
「必要ない」
「そんなことはないでしょう。 何故こんなことをするのか、皆さんは納得してないようですから」
妖夢ははたてに耳打ちをした。
「(作戦です)」
「(ん)」
「(はたてさん、貴方が一任者とでも言うべきなのですが。 この草薙の剣で、戦闘できますか? それとも、私が行きますか?)」
はたての脳内には三つの選択肢ができた。
1、はたてが戦う。
2、妖夢が戦う。
3、皆で戦う。
意味不明な感じになってしまいました。
何でもアリですね、すいません。
そんなわけで中編です。
後編で終わります、終わらせます。
挿絵を付けようと思いましたが、どうにもイメージがまとまらずに、付けられませんでした。
戦闘表現においては、おそらく空の人視点が一番書き易いのかな、自分。
とりあえず次回。
何か意見が有りましたら、コメントの方でお願いします。
次回からはオリジナルスペルっぽいのがたくさん出てくるので、ご容赦ください。
ヨーグルト
作品情報
作品集:
24
投稿日時:
2011/02/14 06:43:59
更新日時:
2011/02/14 15:43:59
分類
はたて
妖夢
他
で、帰宅後、夕食と酒を摂りながら読ませていただきました。
あぁ、フランドールが『気がふれている』ことをすっかり忘れていましたよ…。
そんな些細な理由で大規模な破壊行動をやらかすとは…。彼女の設定を思い出していれば…。
何故、攻撃手段のケータイを失ったはたてが『プレイヤー』に選ばれたのだろう?
有識者なら、他にも『生き残ってる』者がいるのに…。
一番、中立に近い立場だからか?
謎は解明されたものよりも新たに発生したもののほうが多いです。
魔理沙が香霖堂で遭遇した人物は誰か!?
謎の番号が意味するものとは!?
そもそも、この『異変』の真相は!?
ああぁ〜〜〜〜〜!!ラストの選択肢!!
ゲームならセーブしてからバッド臭い奴を選択するんですけどね…。
…ここは、何か知ってそうな妖夢に一任しましょう。
2番でお願いします!!
人物柄についてはあまり、細かい設定は無いんです。
ただ、登場人物の視点から考えれば、それにりに何かあるかも。
解明される謎よりも、ドラマに凝ったような感じです。
今あるものだけでは、ストーリーが進まないのです。なので、過去の被害者から勝手に予測してください。
どれもハッピーとは言い難いものとなっております。