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『東方ゲロ娘『共食い』』 作者: イル・プリンチベ
今日は博麗神社で行う恒例の宴会の日。宴会に参加する者はそれぞれ酒とつまみを持ってきて、所属や勢力争いにとらわれずにみんなそれなりに楽しんでいた。ただし、約一名を除いてだ。
それには重大なわけがあるのだが、“その約一名”に該当する人物は幻想郷の住人達全員に嫌がられていることをするので、今日の宴会を名目にして“その約一名”に報復行為をするのが目的だった。
「今日もつまみは格別に美味いぜ。こりゃ酒がすすむわな。咲夜が作ったフライドチキンとやらは、衣に濃い味付けがしているんだがなんというか酒に合うぜ。もう一杯ビールが欲しいぜ。」
魔理沙はうまそうにフライドチキンを食べると、グラスに注いであったビールが空になったのでお代わりを取りに行くと、
「あら、思った以上に美味しくわね。妹紅が焼いたんだから全部丸焦げにすると思ったんだけど、焼き加減が絶妙で皮はパリッとしていて肉はジューシだからこれはたまらないわね。」
輝夜が妹紅の焼いた焼き鳥が予想以上に美味しかったので、皮肉を込めながらも高い評価を下すと、
「姫様。塩味のものも捨てがたいのですが、熟成された絶品のタレが肉と絡みついて素晴らしいと思いますよ。」
永琳は妹紅が使っているたれを純粋に絶賛すれば、
「どうだ輝夜!私の焼き鳥の焼き加減は素晴らしいだろう?永琳。この甘じょっぱいタレは私特製のタレなんだ。美味いに決まっているだろう!?はっはっは、どうだ参ったか!」
妹紅は自分の焼き鳥が美味しいことを証明したので、仇敵の輝夜と永琳にドヤ顔を見せつけると、
「妹紅、わかったから落ち着け。自慢の焼き鳥が美味いのはわかったから、ドヤ顔を晒すのは流石にどうかと思う。」
慧音が妹紅を落ち着かせるようにたしなめるが、
「慧音はいつもうるさいな。今は宴会なんだから余計な小言は聞きたくないもんだよ。」
興奮しきってしまった妹紅は、慧音の話なんて始めから聞こうとしないように振る舞った。
「いつも兎鍋を出されているから、私は食べれないんだけど今日の水炊きは美味しく食べれます。」
鈴仙・優曇華院・イナバは、鍋料理として出された鳥の水炊きがあまりにも美味しいので、思わず感激してオーバーリアクションを取りながら箸を進めている。
「おおっ、こいつは面白いぞ!胡瓜とクラゲと春雨と肉がごまだれソースと絶妙に絡み合って美味いなぁ。こいつを考えた人は本当に凄いと思うよ。今の地上にはこんな美味しいものが食べれるなんて羨ましいよ。こいつを作ったのは誰だい?」
星熊勇儀はバンバンジーを拵えたのが誰かと聞き出すと、
「私でございます。バンバンジーをお褒めに頂いて光栄でございます。」
紅魔館のメイド長の十六夜咲夜が姿を現し勇儀に向かって会釈をする。
「勇儀。このバンバンジーの美味しいんだけど、香辛料を漬けおきしてから焼いたタンドリーチキンとやらも酒の肴に絶妙に会う逸品だよ。」
伊吹萃香は勇儀にバンバンジーの隣に置いてあるタンドリーチキンを進めるので、
「ようし、バンバンジーも十分堪能したし、萃香が私にすすめるタンドリーチキンとやらを食べてみようじゃないか!」
勇儀はタンドリーチキンに手を伸ばしそれを食べようとすると同時に、
「うにゅ〜、ゆでたまごも美味しいんだけど、味付け卵もおいしいなぁ〜。卵に醤油といろんなものが複雑に混ざり合って、それが絶妙なバランスだから美味しいったらありゃしない!」
地獄烏の霊烏寺空は好物のゆでたまごでなく味付け卵を貪っているのは、生まれて初めて食べた味付け卵の方がゆでたまごよりはるかに美味しくて病みつきになってしまったので、
「お空食べ過ぎだって。でもささみの天ぷらが美味しくて私も止められない止まらない!」
火炎錨燐はバカみたいに味付け卵を食べている空を止めようとするが、自分自身もささみの天ぷらに嵌まってしまっているのでお空にあれこれ言えなくなってしまった。
今日の宴会で唯一酒の肴を堪能できないのは、鴉天狗の射命丸文だった。いつも文は幻想郷の住人に許可を得ないで勝手に取材を敢行したり、カメラを見えない場所に仕掛け盗撮したりして、挙句の果てには撮った写真を新聞に使っているので、幻想郷も住人たちからマスゴミ扱いされていた。
「み、皆さん。それを食べるのは私に対する嫌がらせですか!?今日の宴会には私の食べれるつまみがないじゃないですか!?そ、それにお空さん!あなたは罪深いことをしていると思わないんですか!?あなたがやっているのは共食いっていう奴ですよ!」
自分が半分動物の身であることを知っている文は、鳥として生まれることなく味付け卵にされてしまった卵を食べている霊烏寺空を激しく非難した。
「うにゅ?味付け卵美味しいのに何で食べちゃいけないの?」
味付け卵を美味しく食べていて鳥頭でしかないお空にとって、なぜ文にお底まで激しく糾弾されなくてはならないのか理解できなかったが、
「お空さん、あなた一体何を考えているのですか?よくも恥を知らないでこうも同類を食べれるあなたの神経が私には理解できません!」
文はお空が同じ鴉をルーツに持つ妖怪なので、鳥を使った料理を食べるという事に嫌悪感を持っている筈だと信じていたのだが、
「えっ!?私が何食べ立った問題ないじゃん。」
このお空の容赦ない一言が、文の持っているアイアンティディーを見事に打ち砕くと、
「おい射命丸!このタンドリーチキンは凄く美味くてやめられなくなるから、お前も一口食べてみろよな。」
「私だってここまでやってこれたのは弱い鬼を食ってきたからだ。共食いしたってなにが悪いっていうんだい?好き嫌いしないで、一度でもいいから鶏肉を食ってみろよ。お前が持っていた考えかたを変えちまうかもな。へっへっへ。」
伊吹萃香と星熊勇儀は文に悪魔の誘惑という名の共食いを進めるが、共食いを何よりも嫌悪している文は顔を蒼白にして鬼2人に対し拒絶反応を見せて、
「や、やめてください!本当に私は鳥を使った料理が食べられないのです!」
萃香と勇儀の目の前で土下座をしてこの場をうまく収めるために許しを乞おうとするのだが、
「お前、天狗の癖に鬼の私らに向かって逆らおうっていうのかい?」
「射命丸、お前は折角紅魔館のメイド長が作ってくれたタンドリーチキンを食べないっていうのか!?」
それでも鬼2人は文が、自分たちが進めた鶏肉料理を食べないのを見るとだんだん苛立ってきたので鬼2人にとり肉を食べれないことを証明しなくてはならなかったので、
「萃香様、勇儀様、いくらなんでもそれは無理なのでどうか勘弁してください。私は鶏肉アレルギーなので、鶏肉を使った料理は一切食べられないのです。」
文は鬼2人に脅迫されたことで恐怖のあまり涙を流し、自分が鶏肉アレルギーで今日の宴会に出ている酒の肴が食べれないことを告げるのだが、
「おい、鴉天狗。お前は天狗になる前は凡庸な鴉だったんだろう?鴉だったら共食いしたっておかしくないし、生ゴミをあさっているうちにいつの間にか鶏肉を食べていただろう?」
「お前の部下の鴉は紅魔館に行って生ゴミをあさっているって聞いたぞ。あいつらも知らない間に鶏肉の一つや二つを食べてんじゃないの?」
萃香と勇儀は、文が部下として使っている鴉は生ゴミをあさっているうちに共食いをしてる推測したのだが、
「お二人の言う通りでございます。最近ゴミ焼却炉のそばで生ゴミをあさっている鴉を見るものですから、どうしようかと正直悩んでいたところです。」
咲夜が萃香と勇儀の推測は正しいことを告げると、
「咲夜、うちの生ゴミ置き場の前に鴉が屯しているのがそんなに酷いなら、何で私に言ってくれなかったのよ。鴉如き私が一瞬で抹消してやるわ!」
レミリアが咲夜の業務連絡がなっていないことに対して怒ったのだが、
「それでも、生ゴミをあさっている鴉は撃退しないといけないわね!」
目の前にいる鴉にスピア・ザ・グングニルをぶちかまそうそうとすると、
「ゴホゴホッ、レミィ、鴉相手にそれは大人気なさすぎよ。ゴホゴホゴホゴホッ!」
パチュリーが喘息の発作を起こしながら、レミリアをたしなめようとする。
「おい射命丸!焼きたての焼き鳥ができあがったから食べろ!塩もタレもどっちも上手いこと間違いないぞ!特製のタレにつけたレバーと塩をかけた手羽先を食ってみろ!」
焼き鳥を焼いている妹紅が、文の口元にタレのついたレバーを近づけると、
「もったいないことするのねぇ、あんた。せっかく美味しい焼き鳥が食べれるなんて贅沢だわ!それ私に頂戴!」
妹紅が文にレバーと手羽先を食べさせようとあからさまに文は拒絶反応を取るので、それを見ていた霊夢は妹紅にレバーと手羽先を自分に手渡すようにせがんできたので、
「巫女さんがそういうなら仕方ないなぁ。それ、食べておくれよ。」
妹紅が焼きたてのレバーと手羽先を1本ずつ霊夢に渡すと、
「美味しいわ!これだから酒の肴に焼き鳥は欠かせないわ!」
霊夢はあっという間にそれを完食してしまったので、隣にいた魔理沙もたまらず焼き鳥が食べたくなってしまい、
「私にも焼きたてのモモ肉をくれないか?味付けは塩がいいんだがな。妹紅の焼き鳥は美味くて酒がすすむぜ。」
魔理沙が妹紅にモモ肉に塩をかけた物を注文すると、宴会場にいたほぼ全員が焼き鳥を注文しだしたので、
「おっし、任せときな!まとめて全員分焼いてやるからちょっと待っていておくれよ!」
焼き鳥のオーダーが大量に入ったので妹紅がハッスルしだしたことにより、文に食べさせる分も余計に焼いてしまったのだが、文にとって鶏肉を食べることは絶対考えられないので、
「ああ、皆さん私の目の前で焼き鳥を食べるなんて、なんという酷いことをするのですか?」
文は、宴会に集まった面々が美味しそうに焼き鳥を食べていることに激しい憤りを感じたのだがそれもそのはず、宴会に出されている酒の肴は全て鶏肉を使っているものなのでどれも文が口にすることができないのだが、
「お〜い射命丸!焼き鳥セットができたので食わないか?」
妹紅が焼き鳥の一通り焼いたものを文に持ってきたので、それを文に食べさせようとするのだが、
「だから私は鶏肉アレルギーなので、鶏肉が一切食べれないのです。」
妹紅が焼き鳥をすすめても文は鶏肉アレルギーだという事をアピールするものの、
「いいから食え!口を開けろって言ってんだよ!おい!誰か!誰かコイツを抑えろ!」
妹紅は自分の行為を台無しにされた事に腹を立ててしまい、周りにいるめんめんにむかって文の事を取り押さえるように指示したら文の強引な取材に恨みを持っている者が強引に取り押さえようとしたら、
「皆さん何をするんですか!?乱暴はやめてください!」
文は取り押さえようとした連中に抗議をするも、
「あなたが焼き鳥を食べて飲み込むまでは、どんなことがあってもつかんで離さないわよ!」
プライベートの盗撮写真を新聞に、盗撮された映像はマニア向けのビデオとDVDで販売されたことよって名誉を著しく傷つけられた幽香は、終止笑顔を保ちながら怒りをぶつけるために後ろから胴体をわしづかみにしてきたので、文はその場から逃げ出す事が出来なくなると、
「ここは観念して食べるんだぜ!最初にモモ肉の塩味を食べるか?」
魔理沙も文に盗撮写真を撮られた事で、ビッチとか変態とか人里の人間達に好き放題言われたために文に恨みを持っていたために左足を掴んできた後に、
「せっかく妹紅が焼いてくれたんだから、食べなきゃ損だわ!モモ肉の塩味よりつくねのタレをいっぱいかけた物から食べるわよね?」
アリス・マーガトロイドも魔理沙と同じく盗撮写真と文々。新聞がらみの架空請求の被害にあったので、報復行為の一環として文の右足にしがみついてくると、
「酒の肴ときたら焼き鳥に決まってるじゃないの!タレでも塩でもどちらでもいいからあんたも温かいうちに食べなさいよね。」
霊夢は文のビデオカメラの盗撮の被害に遭って、その手のマニアに受けがよかったが霊夢自身の恥ずかしいところを取られたためにこの苛立ちをぶつけるために左腕にしがみついてきたので、
「せっかく作ったものを食べてもらえないのは料理人として一番辛いのだから、あなたのやろうとする行為は妹紅を傷つける行為なのよ!」
強引に紅魔館を潜入取材にしに来た事で、咲夜は主のレミリアにさんざん怒られてしまったのと同じ料理人として冒涜された事が許せなかったので右腕にしがみついてきたので、
「嫌です!みなさん話して下さい!お願いですから、どうか勘弁してください!」
文は醜態をさらしながら謝り出したのだが、
「大人しくしてろ。今から焼き鳥をお前の口の中に入れてやるから有り難く思えよ。」
周りにいる面子が文を取り押さえているので、勇儀は文の口を強引に開けると萃香が串から肉を取り出してそれを全て文の口の中に投入してまもなく、焼き鳥を吐き出さないようにするために口を押さえてしまった。
「よく噛んで味わいな。どうだ、鶏肉って美味いだろう?」
妹紅は文に焼き鳥の味が美味いかどうかを確認すると、
「お、美味しいです…」
文は涙を流しながら偽りの感想を述べると、
「最悪だ。何で私は同類を食べてしまったのだろうか、これは絶対に許されてはならない行為を自分でしてしまった。ああ、おぞましい。私は鶏肉を食べる蛮族のこいつらがどうしても理解できない。何と汚らわしいことか。」
すかさず文の心を読んださとりは、文の状況を悪化させるために本心を容赦なく暴露すると、
「おい!お前は美味いっていったのに、本心では不味いと思っているんだなこの卑怯者め!」
さとりから文の本心を聞き出した妹紅がそれを聞いて憤慨すると、文の首元めがけて短刀を突き付けると、
「そ、そ、そ、そんなこと全く思っていません!」
命の惜しい文はさとりに本心を見抜かれたのにも拘らず、これ以上の共食い行為をしたくないので嘘で耐えしのごうと思ったのだが、
「鶏の水炊きに鶏肉を追加で入れたので食べませんか?とっても美味しいですよ?」
ウドンゲが鳥の水炊きを食べさせようとするのだから、自分の画策も逆効果に終わりそうなので
「だから私は…」
文は自分の同胞を食べたくないことをあからさまにアピールするも、
「こんな美味しいものを食べれないっていうのは損なことですよ?嫌いだなんて言わないで一口食べてくださいね。」
それでもウドンゲは水炊きのメイン具材の鶏肉を文に食べさせようとするのだから、流石の文も参ってしまいやむなくして鶏肉を食べる羽目になり、
「それでは…、水炊きを戴きます…」
共食いが耐えられない文は、最低限の咀嚼をして一気に飲み込もうとした所にウドンゲが鶏肉の味を堪能させる為に、
「ちゃんと咀嚼しないと体に毒ですよ?最低でも20回から30回噛んでから飲み込んでくださいね。わかりましたか?」
ウドンゲが医者の卵らしい事を言ってその場を上手くまとめようとした所に、
「そうよ。ちゃんと咀嚼をしないと消化不良を起こして後で大変なことになっちゃうから、折角大地の恵みを味合わないのは損だから良く噛んで食べないとダメよ。」
すかさず師匠の八意永琳が弟子の忠告を受け入れさせるために、文に脅迫寸前の口調で咀嚼をするように言ってきたので、文は仕方なく味わう事にしたのだが、
「お、美味しいです。鶏肉って兎肉に似てとてもおいしいものなんですね…」
文は永琳とウドンゲの2人に煙を巻いておきたいので、鶏肉の味の感想を美味しいと言っておけば何とかごまかせると思ったのだが、鴉天狗の性分として“口撃”せずにはいられなかったせいで思わず余計なことを口走ってしまったために、
「射命丸さん。美味しいならもっと食べてくださいね!」
兎肉と聞いたウドンゲは、幽香のように笑顔を絶やさず怒りをあらわにして文の皿に追加で鶏肉を入れると、
「いえ、結構です。一口食べれば十分です。」
文はこれ以上共食いなんてされてたまるかという一心があるので、これ以上食べる必要がないとアピールしたが、
「それじゃあ、おかわりの分を追加で用意いたしますね。」
報復行為の一環として文の話を始めから聞いていなかったかのように、さらに鶏肉を文の皿に投入したので、
「あっ、ああっ…」
文は自分の皿に鶏肉が追加された事により、精神的に参ってしまい吐き気を催してしまったのでトイレに行こうと思った矢先に、
「お〜いみんな!宴会はこの辺にして、最後の締めにデザートで口を直そうぜ!咲夜、今日のデザートは何だ?」
宴会の幹事を務める霧雨魔理沙が締めに出てくるデザートを咲夜に聞くと、
「今日のデザートは卵をふんだんに使ったカスタードプディングでございます。今日のカスタードプディングは今まで作った中で最高の出来だと思いますので、みなさま紅魔館特製のカスタードプディングを思う存分堪能してください。」
咲夜が宴会に参加している者に対し会釈をすると、
「おおっ!」
咲夜のデザートを楽しみにしていたものは思わず声を上げてしまったが、
「嫌ああああああああっ!」
文だけがあからさまに嫌悪感を露にして、今日の宴会で受けた精神ダメージによりパニック状態に陥ってしまったので、
「おい、射命丸どうしたんだよ。まさかデザートを食べたくないっていうわけではないだろうな?」
魔理沙が文にデザートを食べないのかどうかを聞きだすと、
「せっかく鶏肉アレルギーを克服したんだから、デザートのプリンも食べないと本当に克服したとは言えないわね。」
さらに霊夢が文に対しプリンを食べるように促すと、
「あなたがカスタードプディングを食べきるまでは返さないわよ!」
「残さず完食しないと、本当の意味で鶏肉アレルギー克服したとは言い切れんからな。折角だから私の分の半分をこいつに食わせてやるぞ。」
「そうね、私の分をやらないといけないのは癪に障るけど、おかわり分も食べさせてあげる。よかったわね私が少食で。」
レミリアがわざと半分ほどプリンを残すとそれを文の目の前に持ってくれば、
「私も分もあげる。」
パチュリーもレミリアと同様に半分ほど残して文に押し付けると、
「あちきの分もあげるでやんす。」
小傘もプリンを文に渡したら、
「好き嫌いをするのは奢侈贅沢の極みにあり。どれ私の分も上げよう。」
百蓮も文にまるまる一個プリンを差し出せば、
「私も」
「私も」
「私も」
「私も」
百蓮につられてナズーリン、一輪、水蜜、星がプリンを文になすりつけてしまうと、
「いい?ちゃんと味わっておきなさいよね。いいなぁ、咲夜の作ったカスタードプディングをいっぱい食べれるなんて何で贅沢なのかしらね。羨ましい身分だわ。」
霊夢が文を軽蔑と羨望の眼差しを向けると同時に、
「あっ、ああああっ!うっぷ、うえっぷ、おえっ、うっ、げぷっ、うげっ、はぁっ、うっ、うっ、うぇっぷ!はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…。うおえばっ!」
文がいきなりうずくまって発作を起こすと、口元に手を当てこれから出てくるであろう汚物を押し止めようとしたので、
「どうしたんだよ!まさかゲロを吐くわけではないだろうな?」
萃香は遊び感覚で文に宴会場でゲロを吐かないように促すが、
「おい射命丸、大丈夫か?」
勇儀も変な発作をしている文を心配するようなことは言っているが、内心どうでもいいと思っている。
「うげええええっ!うええええっ!おげえええええっ!おうぇえええええっ!」
文は口元を押さえゲロが漏れるのを防ごうとしているが、いかんせん食べさせられた鶏肉の量が半端でないので、鳥肉臭さを抑えるためにいつも以上のアルコール分を余計に摂取していたため、ゲロとして吐き出される量は尋常ではなかった。
ボチョッ、ボチョッ、ボチョッ!ビチャビチャビチャッ!
ボチョッ、ボチョッ、ボチョッ!ビチャビチャビチャッ!
ボチョッ、ボチョッ、ボチョッ!ビチャビチャビチャッ!
ボチョッ、ボチョッ、ボチョッ!ビチャビチャビチャッ!
ボチョッ、ボチョッ、ボチョッ!ビチャビチャビチャッ!
神社の石畳に文のゲロが大量にブチ撒かれてしまうと、周囲にゲロ特有の胃液の混ざった酸っぱい匂いをあたり一面にはなってしまったので、
「おい!お前会場でゲロを吐くなよ!せめてトイレまで我慢しろよな?」
魔理沙が文にゲロを吐くのを辞めるように促すが、
「うげええええっ!うええええっ!おげえええええっ!おうぇえええええっ!うげええええっ!うええええっ!おげえええええっ!おうぇえええええっ!はぁはぁはぁはぁ…」
ベチッ!ベチッ!ベチッ!ベチッ!ビチャビチャビチャッ!
ベチッ!ベチッ!ベチッ!ベチッ!ビチャビチャビチャッ!
ベチッ!ベチッ!ベチッ!ベチッ!ビチャビチャビチャッ!
ベチッ!ベチッ!ベチッ!ベチッ!ビチャビチャビチャッ!
ベチッ!ベチッ!ベチッ!ベチッ!ビチャビチャビチャッ!
魔理沙が止めろと言っても一度出てしまったものは止めようがないので、文は胃の中にある不快感をすべて吐き出してしまった。
「あ〜あ、こいつ食べたもん全部吐き出しちまったぜ!もったいないなぁ。」
魔理沙が文のゲロを見ると、今日の宴会で文が食べた鶏肉料理とアルコールが大半だったのを確認したので、思わずそう指摘せざるを得なかった。
「じゃあ、焼き鳥も冷めたやつならまだあるし、タンドリーチキンやバンバンジーにフライドチキンはまだ残っているから、もう一度食べ直してもらわないといけないな。」
慧音は文が空腹で妖怪の山に帰るのが哀れに思い、残りものでいいならもう一度宴会に出された鳥肉料理を食べてもらうことを提案すると、
「鶏飯もいっぱい余っているから、それも食べさせてあげたらどうでしょうか?」
美鈴は慧音の提案に感嘆しどうせあまっている鶏飯を進めることにしたら、
「そうね。お腹が空いたまま山に帰るのはつらいから、もう一度食べ直さないといけないわね!」
こいしが宴会で余った料理一式を文に食べさせようと試みたら、
「それ、もう一度食べ直せ!」
幽香がフライドチキンを文に差し出すと、フライドチキンに使われる香辛料特有の臭いと鶏肉特有の匂いが混ざったものがさらに文の吐き気を増進させてしまい、
「おええええええっ!うげえええええっ!おうぇえええええっ!げええええええっ!おげええええええっ!」
ビシャビシャビシャビシャッ!
ビシャビシャビシャビシャッ!
ビシャビシャビシャビシャッ!
ビシャビシャビシャビシャッ!
ビシャビシャビシャビシャッ!
この時すでに固形物は存在せずただ胃液を吐き出すし中なったので、
「おいおい、すっかり胃の中が空っぽになっちまって今じゃ胃液しか出ないようだな!」
「はぁはぁはぁはぁ…………」
「苦しそうだな、いい気味だぜ。」
「ざまあみろ!」
「ふん!汚らわしい!」
「きめえ丸め!」
「見ていられないほどの醜態ね。」
「これが天狗?笑っちゃうわね…」
「死ね。」
「マスゴミね。」
「ゲロ鴉。」
「おー、気持ち悪い。」
「おい射命丸。ゲロの始末は私らがやっておくから、早く妖怪の山に帰りな!」
今日の宴会に参加している面々はゲロを吐いてしまった文を思い切り罵倒すると、
「ああそうだ!あんたに言っておくことがあるんだけど、今日の宴会はあんたが嫌がっている共食いをさせたかったのよ。」
霊夢が今日の宴会は文に鶏肉を食べさせるために行った事を告げると、
「れ、霊夢さん。なんでこんな事を…」
文は何故こんな酷いことをされなくてはならないのかを霊夢に問いただしてみると、
「決まっているじゃないの。みんなマスゴミのあんたのことが嫌いだから、圧迫取材と盗撮被害にあった私たち全員で仕組んだドッキリなの。もちろん私はあんたが大嫌いだから、わざわざ会場を提供したのよ。」
日頃の文が行っている取材活動と盗撮活動に耐えかねた面々が中心となり、文が嫌っている共食いをさせるために仕掛けた罠であると霊夢が告げた。
「嫌われ者は地底に行くべきなんだけど、さとり。こいつの受け入れ先はあるかねぇ。」
萃香がさとりに地底に住むべき嫌われ者が増えたので、受け入れ先があるかどうかを聞き出したのだが、
「ないわよ。」
本来は受け入れ先がある筈の地底でさえあからさまに拒絶されてしまったので、
「お〜お〜、地底にも受け入れ先がないなんてほんとお前って筋金入りの嫌われ者なんだな。」
勇儀は文の嫌われっぷりに感嘆すると同時に、
「ゴフゴフッ!ゴフゴフゴフゴフゴフゴフゴフゴフゴフゴフッ!ガハッ!ガハッ!ガハッ!グヮハァッ!!!!!」
文は鶏肉を食べさせられた事と自分が幻想郷で嫌われ者であった現実に耐えられなくなり、生命を脅かすほどの致命的な精神ダメージを受け続けたことで、激しく咳きこんで全身の血をすべて放出せんばかりの勢いで吐血し終えると倒れこんでしまった。
「あっ!文ちゃん、大量に血を吐いちゃったわ!」
幽々子が文も吐血した血液の量に驚くと、
「お〜い射命丸さん。生きてますか?」
妖夢は文を、白楼剣を鞘に入れたまま激しく叩いても反応がないので、
「永琳先生、見てやってくださいな。」
紫が永琳に文の生存を確認するように促すと、
「ダメ、死んでるわ。ご臨終です。」
永琳は文の脈をとると鴉天狗の死を確認した。
「こいつの葬式と墓はどうする?」
魔理沙は霊夢に文の処遇を聞き出せば、
「葬式なんてしなくてもいいし、わざわざお墓に埋める必要なんてないわよ。どっか妖怪の山の適当な所に放り投げてもかまわないわ。」
鬼巫女の評判名高い霊夢でもそれなりの情けはあるので、生まれ育った妖怪の山に捨て去ることをよしとしたので、
「それもそうよね。射命丸だからそれでいいんじゃないの?」
アリスは妖怪の山に文の死体を放り投げることに同意すると、
「「「「「賛成」」」」」
宴会に参加している面々は、文の亡骸を妖怪の山のどこかに放置することに決めて、
「じゃあ、今日はこれでお開きと致しましょうか。」
「皆さん今日はこれで、射命丸文に共食いをさせてゲロを吐かせる会を終わらせたいと思います。」
霊夢と紫は、鴉天狗の射命丸文に鶏肉を食べさせてゲロを吐かせる会を終わらせると幻想郷の少女たちはそれぞれ自分の住み家に帰宅して、紫のスキマに文の亡骸を放り込んで妖怪の山のどこかに放置した。
Fin
―あとがき―
吾輩は文ちゃんが嫌がっている共食いをさせてゲロを吐かしたかったです。
実際鶏肉を食べることに嫌悪感を示している文ちゃんなら、無理やり食べさせると精神的ショックで死に兼ねないと思い吐血させました。
文ちゃんは加害者より被害者の方がやりやすいと思うのは吾輩だけでしょうか?
イル・プリンチベ
作品情報
作品集:
24
投稿日時:
2011/02/18 22:29:42
更新日時:
2011/02/19 07:29:42
分類
東方ゲロ娘
射命丸文
宴会
共食い
鶏肉料理
いつも人を食い物にしているから、食べ物で復讐された、と。
うん、チキンが食べたくなってきた。
ショックのあまり血を吐いて死ぬなんて、昔の中国の武将みたいだ。
遺体が解体されて料理されるより、自分の住処の山で同族のカラスや獣の餌になるほうが百倍ましですね。
俺もさとりさんに拒絶されちゃ吐血死しかねませんから、文の気持ちもよく分かりますww
て事で、おつかれさまでした。面白かったです。
まよわず卵食べるうにゅほが一番可愛かったです♪
文は・・・頑張れ・・・もう頑張れないけど・・・
1>>NutsIn先任曹長様
王朗さんですね、よくわかります。
最後の結末は霊夢ちゃんなりの慈悲です。
2>>ふでばこ様
下等生物は共食いをしますが、それなりの知性を持った生き物は共食いを極端に嫌うと思いますね。
3>>うらんふ様
人間の味はとにかく不味いと聞いたことがあります。
うにゅほちゃんは頭が弱いから同胞を食っていることに気づいていません。