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『まりぱちゅ・ちぇ〜んじ!!』 作者: NutsIn先任曹長
紅魔館の地下図書館のさらに地下に牢があるなんて、初めて知った。
魔理沙は、僅かに本棚がずれていた箇所を見つけ、その位置がずれた本棚を動かすと隠し通路が現れた。
魔理沙は好奇心に突き動かされるまま地下に続く通路を降りて行き、その地下牢を発見した次第である。
泣く子も黙る(というか、しょっちゅう泣かされている気がする)吸血鬼の居城である。
地下牢だろうと拷問部屋だろうと、あったところで驚かない。
魔理沙が驚いたのは、その地下牢に図書館の主であるはずのパチュリー・ノーレッジが幽閉されていたことである。
「パ、パチュリー!! 一体どうしたんだ!!」
「ふぅ、ふぐうぅぅっ!!」
魔理沙の呼びかけに、くぐもった声で返事するパチュリー。
口に嵌められたボールギャグによって、パチュリーの発声が妨げられているのだ。
牢の入り口に鍵はかかっていなかった。
魔理沙は狭い入り口をくぐり、
壁から伸びた鎖に付いた手枷で両手を封じられたパチュリーの元に駆け寄った。
ガチャガチャ。
魔理沙は鎖を引っ張ったり、枷を詳細に検分したが、素手では外すことは無理のようだ。
「パチュリー、ちょっと目ぇ瞑ってろ!!」
「ふぐ!?」
魔理沙は八卦炉を構えた。
十八番のマスタースパークでパチュリーの拘束を破壊しようというのだ。
その意図を、この場にいた全員が理解した。
だから、
パチュリーは顔を背けて目を堅く閉じ、
パチュリーを拘束した犯人は、
魔理沙を外界から流れてきたスタンガン――大容量のバッテリーを外付けした改造品――で弾いた。
バチィィィィィ!!!!!
「ぎゃっ!?」
効果はてきめん。
魔理沙は一撃で昏倒した。
魔理沙は、意識が猛スピードで闇に飲まれるまでの刹那、
犯人である、図書館でよく見かける人物をその目に焼き付けた……。
「ふぅ。危ないところでした」
パチュリーの忠実な司書であるはずの小悪魔は、ポケットにスタンガンを仕舞うと、
足で魔理沙を小突き、気を失っていることを確認すると、
続いてパチュリーの拘束に異常が無いことも確認した。
小悪魔はハンカチでパチュリーの口から垂れ流されている涎を丁寧に拭き取ると、
「パチュリー様、もうしばらく、お待ちくださいね」
「ふ、ぐ……」
パチュリーに図書館に勤務している時と変わらない口調で話しかけ、
魔理沙の体を担ぎ上げると牢を出て行った。
今度は、鍵をかけるのも、隠し通路を閉ざすことも忘れなかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
目覚めは悪くなかった。
「ふ、う……」
だが、状況は最悪であった。
魔理沙の口には異物がはめ込まれ、口を閉じることができない。
両手は壁に固定されていて動かすことはできない。
薄闇に目が慣れるに連れ、魔理沙は自分がいる場所は地下牢だと理解した。
パチュリーが閉じ込められていた、図書館の地下牢である。
見間違えようが無い。
どうやら魔理沙は、パチュリーが拘束された位置にいるようだ。
と、いうことは、ここにはパチュリーはいないことになる。
逃げ出せたのか?
何処かに連れて行かれたのか?
こ〜あこあこあこあ〜〜〜。
そのことは、鼻唄を口ずさみながら牢屋に入ってきた小悪魔に聞くとしよう。
「こ〜あこあこあ悪魔の子〜っと、あ、お目覚めですか」
「ふぐ〜〜〜〜〜!!」
「あ、今ギャグを外しますから」
小悪魔は魔理沙の後頭部に手を回すとボールギャグのベルトを外し、涎塗れの本体を口から抜き取った。
「ぷはっ!!」
ぜぇぜぇぜぇ……。
魔理沙は開放された口で地下牢の黴臭い空気を大量に貪り、
一息ついたところでこんな目にあわせたであろう小悪魔を睨みつけた。
ムシャムシャ。
小悪魔は、飯を食っていた。
持参したアルミ製トレイに乗った質素な料理を口に放り込んでいた。
コッペパンを齧り、具沢山の野菜スープを頬張り、合間に紙パックの牛乳をストローでチュウチュウ飲っている。
小学校であれば、先生から注意されること請け合いな、下品な給食の食べ方そのものであった。
魔理沙は、開いた口が塞がらなかった。
何やっとんのじゃ、このアマ。
そう言おうとした魔理沙の口が、小悪魔のそれで塞がれた。
「ぶ!? ふぐぶふうぐうううううぅぅぅぅぅ!?」
ぶじゅるぶじゅるるるぅ。
小悪魔が咀嚼した学校給食メニューが魔理沙の口から入り、胃の腑に落とされていった。
「ぷぅ」
「ぶばぁ!!」
ようやく小悪魔の口が離れた。
「美味しかったですか?」
「てめぇ!! 何しやがる!!」
恥じらいを二割り増しの憤怒で誤魔化しながら怒鳴る魔理沙に対して、
小悪魔は平然と答えた。
「何って……、お食事のお手伝いですけれど、
パチュリー様」
……?
魔理沙は、無我の境地に達した。
分かりやすく形容すれば、思考が停止したのである。
???
今、何て言ったのだ?
『パチュリー様』?
そんな魔理沙は、さらに駄目を押されることとなる。
む〜きゅむきゅきゅきゅ〜。
鼻唄を口ずさみながらパチュリーが牢に入ってきた。
何だ、パチュリーなら目の前にいるじゃないか……。
そう思った魔理沙の脳に、視覚情報は伝わらなかったようだ。
「むっきゅっきゅっ、くえ〜すちょ〜ん、くえ〜すちょ〜ん、君は誰?」
魔理沙は、パチュリーをまじまじと見た。
「くえ〜すちょ〜ん、くえ〜すちょ〜ん、俺、魔理沙、だぜ!!」
魔理沙の目の前に、
魔理沙が、いた。
「どうしたのぜ、パチュリー? 俺の顔に何か付いているのかだぜ?」
「お前、誰だ……?」
パチュリーと呼ばれた魔理沙は、目の前の魔理沙に問うた。
「見ての通り、魔理沙だぜ。……ふん、現実を受け入れられないとは、所詮、人間の魂じゃこの程度だぜ。むきゅ」
魔理沙は、自分とは違う一人称を用い、近しい誰かさんの口癖がでている自分の姿に、確信同然の疑問をぶつけた。
「お前……、パチュリーか……?」
魔理沙の知っているパチュリーの挙動をちょこちょこ見せる魔理沙の姿をした少女は、あきれた表情でそれを認めた。
「むっきゅっきゅ〜、ようやく気が付いたみたいね、魔理沙。
魂を入れ替える前に私を見つけられた時はビックリしたわよ。小悪魔〜、めっ!!」
「てへっ、ごめんなさ〜い」
パチュリーらしき魔理沙の姿をした少女が小悪魔を叱責すると、彼女は自分の頭を小突き、片目を閉じて舌を出した。
待て待て待て。
今、何て言った?
『魂を入れ替え』……?
目の前の魔理沙の中身は、パチュリーだと分かった。
じゃあ、私は……。
魔理沙は首の稼動範囲内で己の姿を確認した。
長い絹のような滑らかな紫色の髪。
ぶかぶかの服。
ふくよかな胸。
「むっきゅうううううぅぅぅぅぅ!?!?!?」
魔理沙は、身体がパチュリーになってしまったことに気付き、絶叫した。
「ふん、女らしい身体になって良かったわね、魔理沙」
魔理沙の身体になったパチュリーが、パチュリーの身体になった魔理沙を見下すように言い放った。
「嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ〜!! 返せ!! 私の身体、返してよ〜!!
返せえええええぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜!!!!!」
「こらこら、あんまり騒ぐと……」
「ぐ!? げほっ、げほっげほっ!! っ……!?」
「ほら、喘息の発作が起きた〜」
「はい、『パチュリー様』」
小悪魔が『パチュリー』の口に吸入器を当てて薬を吸わせたおかげで、喘息の発作は何とかおさまった。
「ぜぇぜぇ……、ぜぇ……、いつもこんな調子なのか?」
「えぇ。種族魔法使いになる前からの付き合いよ」
「くっ……、ずっとこんな苦しみを味わうことになるのか」
「折角の健康な体を、不摂生で台無しにしている貴方には解らないでしょうね。
でも、近いうちに楽になるから解る必要は無いわよ」
「?」
「貴方の体で買い物をするから、『支払い』のほう、お願いね」
「?? 私、あんまり金無いぜ?」
「むっきゅっきゅ……、後は小悪魔に聞いて頂戴。それじゃ」
含み笑いを浮かべながら、『魔理沙』は地下牢の出口に向かい始めた。
「ま、待て!! 待ってくれ〜!!」
魔理沙は自分の身体に追いすがろうとしたが、
パチュリーの身体には、拘束具を震わせる程度の自由しか与えられていなかった。
魔理沙の身体を得たパチュリーは、地下牢を出て行ってしまった。
現在、地下牢には、パチュリーの身体になった魔理沙と小悪魔の二人きりである。
小悪魔の瞳は、劣情に潤んでいた。
パチュリーの身体は拘束されたままである。
小悪魔が服を脱ぎ捨てながら、パチュリーの身体に迫ってきた。
「や、止めろ、止めてくれ……」
魔理沙はパチュリーの震えた声で哀願したが、当然、小悪魔は聞かない。
「魔理沙さんも楽しんでください。私、上手いですから」
そう言いながら、小悪魔はパチュリーの身体の衣服に手を掛け、力いっぱい引き裂いた。
ビリリッ!!
「嫌っ!!」
パチュリーの若干垂れ気味の豊満な胸が露になった。
全裸になった小悪魔は嬉しそうに、パチュリーの双丘のピンクの先端を交互に頬張った。
「や、ああぁ……」
「あぁ、『パチュリー様』、素敵です……。これからも可愛がってあげますからね」
「止めろ……、止めて……、く、ああぁ……」
何時の間にか小悪魔の片手がパチュリーの股間を弄り、しとどに潤わせていった。
その間も、もう片方の手と舌は胸の愛撫は忘れなかった。
魔理沙は、パチュリーの身体に与えられる望まぬ快感に無理やり酔わされていった……。
「パチュリー様……、愛しています……。
これからも、ずっと……。
抜け殻になっても、ずっと……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
博麗神社。
楽園の素敵な巫女、博麗霊夢は境内の掃き掃除をしていた。
「いよう、霊夢」
「いらっしゃい、魔理沙。素敵な賽銭箱はそこよ」
箒に乗って飛んできた魔理沙は境内に着陸すると、
霊夢が目線で指し示した素敵な賽銭箱に小銭を放り込み、一秒程の祈りを捧げた。
「お茶でもどう?」
「良いね」
賽銭を投じたことにより機嫌が良くなり、明るい笑顔を浮かべた霊夢は、魔理沙をお茶に誘った。
居住部の縁側で霊夢は魔理沙に、いつもの出がらしではなく、新しいお茶葉で淹れた煎茶を差し出した。
魔理沙は湯飲みを受け取り傍らに置くと、被っていた帽子の中から包みを取り出し、霊夢に渡した。
「ほい、お土産」
「何かしら……。あら、これ、最近流行のお煎餅じゃない、どこで『借りて』きたの?」
「ちゃんと長蛇の列に並んで買ったんだぜ」
魔理沙のおみやは、黒衣を纏った若い主人が、自ら焼いた煎餅が評判の店のものであった。
その絶品の味(及び美形の若主人)目当てに、竹林の名医、八意永琳も自ら足繁く通う程の人気振りである。
「……珍しいわね。何かあった?」
「鋭いな、霊夢」
「あんたがお賽銭を入れて、自腹で手土産を買ってくるなんて、誰だって変だと分かるわよ」
訝しがる霊夢に苦笑しながら魔理沙は答えた。
「なぁに……、自由にあちこち飛びまわれることが、素晴らしいことだって、気付いただけだぜ」
「……変な魔理沙」
清清しい笑顔を浮かべる魔理沙に、不審な表情に若干の笑みを混ぜた霊夢。
魔理沙は、愛しの若く健康な肉体に感謝していた。
そう思うようになったのも、
パチュリーが魔理沙の身体で、魔理沙の魂を代償に、
召喚した悪魔と取引したおかげである。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
パチュリーは魔理沙のことが嫌いではなかった。
むしろ、好意すら持っていたぐらいである。
だが、魔理沙が図書館の大切な蔵書を勝手に『借りて行く』につれ、
魔理沙が、自分と同じ種族魔法使いであるアリス・マーガトロイドと親しげに話しているのを見るにつれ、
魔理沙が博麗神社の宴会で忙しなく、それでいて楽しげに立ち回っているのを見るにつれ、
パチュリーは、魔理沙のことを憎悪していった。
全く筋違いな、理不尽なことだという自覚はパチュリーにあった。
ただ、魔理沙への愛情が逆方向にひっくり返っただけのことである。
魔理沙が私の大切な物を盗まなければ良いのに……。
魔理沙が私と一緒にいてくれれば良いのに……。
魔理沙のような元気が私にもあれば良いのに……。
パチュリーは、ひらめいた。
私が魔理沙になれば良いのだ。
パチュリーは、その手段を図書館の膨大な書物の中から発見した。
二者の魂の入れ替えを行なう魔法である。
本来の目的は、寿命を迎えた身体を捨て、若い身体を得るために用いられる魔法である。
捨虫、捨食の法を習得したパチュリーには無用のものであったが、
魔理沙の身体を得るのにうってつけであった。
早速術を準備して、後は実効命令を行使するだけになったところで、
パチュリーは待った。
白黒の泥棒猫が図書館に現れるのを、ひたすら待った。
パチュリーはそれほど待たされなかった。
魔理沙が本を『借り』にやってきた。
パチュリーは地下牢に自らを拘束した後、
魔理沙を眠らせて身体交換魔法を実行するように、
小悪魔に命じた。
しくじった。
先に魔理沙を眠らせておくべきであった。
地下牢にいるパチュリーが魔理沙に発見されてしまった。
まあ、小悪魔が何とか魔理沙を確保することに成功したので、結果オーライである。
気が付けば、パチュリーは魔理沙になっていた。
身体が軽い。
深呼吸してみた。
空気清浄機で綺麗になっているがどこか淀んだ空気がこれほど美味いとは。
術は成功だ。
軽い足取りで地下牢に向かうと、小悪魔がパチュリーの身体に食事を与えているところであった。
小悪魔には駄賃として、パチュリーの身体を与えることになっている。どう扱おうと小悪魔の自由だ。
魔理沙の身体を得たパチュリーは、まだ慣れない魔理沙の口調で、パチュリーの身体になった魔理沙に挨拶した。
お名残惜しいが魔理沙に別れを告げると、図書館に戻り、次なる作業の準備に取り掛かった。
魔理沙の身体を得たパチュリーは、図書館の一角に確保したスペースに、魔法陣と祭壇を設けた。
悪魔を、
小悪魔のような使い魔ではなく、
御伽噺に登場するような色々な願いを叶えてくれる者を、
召喚する為である。
パチュリーは何を願うのか?
悪魔との取引は高価くつくというのに。
パチュリーは、まだ願いを考えていなかった。
悪魔を召喚して、見積もりを出してもらったら、何か適当なものを言おう。
どうせ、魔理沙の魂だ。
パチュリーは『霧雨魔理沙』として、悪魔と取引しようというのだ。
魔理沙の身体を、魔理沙の魂と同期させておけば、まずばれることは無い。
パチュリーは、本当に魔理沙を憎悪していた。
遠い未来、あの世で、または来世で、また魔理沙と出遭ったりする事を考えただけで……。
魔理沙がいなければ……。
魔理沙がいなければ、こんなに胸を焦がすような甘く、切なく、死にたい気分になることなど無いのに……。
だから……。
だから、魔理沙の魂など、悪魔に食われて、消えて無くなれば良い。
召喚は成功した。
とびきり巨大で強大な悪魔が、咲夜の術で広大な容積を誇る地下図書館に窮屈そうに現れた。
最初にパチュリーは『自分』の魂でどのような願いが叶えられるか聞いた。
ちなみに、これを聞くことは願いを叶えたことにはならないから、安心だ。
……大した願いは叶えられそうになかった。
魔理沙の魂だ。こんなものだろう。
パチュリーは、その中から適当なものを挙げて、悪魔に注文した。
悪魔は、直ちに願いを叶えた。
願いは叶ったぞ。
『パチュリー・ノーレッジ』。
え?
呆然とするパチュリーに、悪魔の身体から生えた無数の触手が迫る。
実体を持たぬ触手は、魔理沙の身体に潜り込み、パチュリーの魂を引きずり出した。
「あ!? きゃああああぁぁぁぁぁ!!!!」
全裸のパチュリーの形を取った魂は、触手に絡み取られた。
「な、何で!? 何でえぇぇぇ、むぐ!?」
パチュリーの抗議の声は、触手の一本を口にねじ込まれることで遮られた。
何故だ!?
何故このトリックがばれた!?
その疑問はすぐに解けた。
「それはですね、
私が告げ口したからですよ。
パチュリー様」
悪魔の巨体の影からひょっこり現れたのは、
小悪魔であった。
何故だ!?
何故裏切った!?
「ぶ、ふぐうううぅぅぅ!!」
うねうねと触手がパチュリーの魂を陵辱する。
巨大な乳房を絞り上げ、
肥満にならない程度に脂肪の付いた四肢を拘束し、
口と性器と肛門に、触手が何本もねじ込まれ、出し入れされた。
ずぶっ、じゅぐっ、ぶじゅっ。
「ふぐっ、うぐっ、ふぐぅっ!!」
魂にダイレクトに行なわれる恥辱。
そんなパチュリーの元に小悪魔が飛んできた。
「ぐ、ぶ、ふっ!!」
睨みつけるパチュリーの耳元に、小悪魔は今生の別れを告げた。
「じゃあな、地獄に堕ちるまでの刹那、せいぜい楽しんでくれ。
幸運を祈ってるぜ。パチュリー」
「!!」
魔理沙は、小悪魔にある提案をした。
そんなにパチュリーが好きなら、お前がパチュリーになったらどうか。
その時の小悪魔は、まるで天啓に打たれたかのようであった。
かくして、魔理沙は小悪魔と身体を交換して、パチュリーが召喚した悪魔に告げ口をしたのであった。
こいつ、他人の名前と魂で契約しようとしていますよ、と。
小悪魔の身体の魔理沙は、抜け殻となった自分の身体を担ぎ上げ、地下牢に向かった。
魔理沙が自分の身体に戻った後、
抜け殻の小悪魔の身体は、パチュリーの身体を得た小悪魔が魔法で操り、
今までのように振舞わせるのだと言っていた。
地下道を下っていく魔理沙の耳に、上下から嬌声が聞こえてきた。
上からは、悪魔に玩ばれるパチュリーの魂が、
下からは、小悪魔が玩んでいるパチュリーの身体が、
淫猥なハーモニーを奏でていた。
パチュリーは、悪魔に願った。
魔理沙の身体で、
魔理沙の魂を対価にしたつもりで願った。
『お前を召喚した者に、今までの悪事をたっぷり後悔させて欲しい』と願った。
パチュリーの願いは、叶った。
今回は、魂の入れ替わり物にチャレンジしてみました。
さて、あの作品の後日譚に取り掛かるとしますか…。
2011年3月7日(月):コメントの返答追加
>kyoune様
もう、私の書くぱちゅこあは、この路線で行きます。
>イル・プリンチベ様
確かに、このパチュリーには少し抜けてる現在の小悪魔ぐらいしか維持、管理できませんね。
>いぬうえ様
小悪魔がこんなになるとは、書いた本人も予想できませんでした。
パチュリーは、血迷ったことを思いついた時点で他の事に気が回らなくなったのですよ。多分。
NutsIn先任曹長
作品情報
作品集:
24
投稿日時:
2011/02/26 01:43:19
更新日時:
2011/03/07 01:01:54
分類
魔理沙
パチュリー
小悪魔
入れ替わり
霊夢は魔理沙の変化に気付いた
悪魔との取引は高価くつく
「こ〜あこあこあ悪魔の子〜」
「むっきゅっきゅっ、くえ〜すちょ〜ん、くえ〜すちょ〜ん」
でも悪魔との取引は、追加コストや維持コストが何かとかかってしまいますね。
悪魔を維持するためには大切な何かを生贄したり、自分のライフを支払ったりしないといけません。
やっぱりこあたんは悪魔です。今は小悪魔でも将来は上級の悪魔になるでしょう。
今のぱっちぇさんはこあたんより上級の悪魔は維持しきれないでしょうね。
というかパッチェさん鈍すぎるwww