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『飽きたわーマジ飽きたわー弾幕とかほんと飽きた 私が一番最初に飽きたわー』 作者: ローゼメタル
ねえ、スペルカードルールを発案したのは貴女よね?
「飽きたわー飽きたわー私が発案したのに私が一番最初に飽きたわーほんと飽きた」
人間と妖怪が対等な関係にいられるように、って言って、貴女が発案したのよね?
「飽きたわー飽きたわーまだ弾幕とかやってるやついるの?ほんと飽きたわー」
私、本当に感動したの。感動していったの。
「ねえ、これから弾幕の代わりに野球賭博で勝負する事にしない?弾幕とかほんと飽きたし」
幻想郷について考えていてくれた貴女に。私が思ったよりもずっと、それが上手くいってくれた事に。
「ルールも結構考えてあるの。勝ち負けから点差から本塁打数から、予想を点数化していくの」
結果論としてしか理解出来ないのだけれど、私の理想にとって、これ以上の方法は無かった。そう思うの。
「そしたらベイスボール()とかでも差別化出来るから引き分けとかも起こりにくいし」
それが、飽きた?
「あ、シーズン外はどうするんだって顔してるわね。心配ゴム用よ」
してねえよ。
「銭闘民族予想とか色々考えてるの。まあ、その辺は細かい問題が山積みだけどね」
それ以前の問題だよ。野球賭博?バカかお前は。私が冬眠してる間に脳ミソ腐っちゃったの?
「でも取りあえず善は急げって事であんたが寝てる間に弾幕廃止しますって皆に言っといたから。魔理沙辺りは特に私が言って回るまっ
というやり取りがあったという事、博麗の巫女の血迷い言は全く幻想郷重鎮達の与り知らぬ所であり、スペルカードルールはこれまで通り続行されるという事を、八雲紫は博麗神社に集まった多くの人妖達に説明した。
それに対する人妖達の反応は、「知ってるよ、一々説明しなくていいから」と皆が口を揃えんばかりの物であった。
紫もいくらなんでも野球賭博を真に受ける人妖などいないだろうとは分かっていたのだが、調子に乗った一部の人妖が本当におっ始めて、それが万が一にでも普及してしまったら非常に困るのでわざわざ人妖を招集してこんな言い訳潰しをしている訳である。
因みに元凶である巫女は紫の隣で両腕を後ろに縛られ正座している。
「なんでよ、いいじゃん野球賭博」
「貴女それ本気で言ってるの?人と妖怪のいざこざを野球賭博で片づけるのがいいじゃんって本気で言ってるの?ねえ?貴女そんなにボケてたかしら?私もしかしてうっかり70年位冬眠してた?」
「弾幕も似たようなもんじゃん。結局遊びなんだし。今となったら変えた所で大して問題無いじゃん」
「それで野球賭博!?貴女本当に何なの?バカなの?病気なの?医者に診て貰う?八意さんお願い出来ますか?」
「もう診てあげたけど肉体、精神共に非常に健全だったわ」
「へええ!!じゃあ本気で言ってるんだ!!野球賭博って本気で言ってるんだ!!博麗の巫女が野球賭博とか本気で言ってるんだ!!!!!」
「興奮しないでよ……」
話の内容は馬鹿馬鹿しい物であるが、紫は結構本気で怒っている。これ程感情を露わに怒る八雲紫は中々見られないだろう。
それとは反対に霊夢は紫との温度差にげんなりしている。霊夢としても結構本気で言っていたのだが、ここまで激昂して否定されるとむかつくよりも先にうんざりとしてしまう。
しかしそれ以上にげんなりさせられているのは集められた人妖達であろう。何せ分かり切った事と霊夢への説教を聞かされているだけなのだから。
因みに「もう解散しましょう」と意見した藍はスキマ送りにされた
「ねえ大ちゃん、あたい達いつまでここにいればいいの?早く帰りたいんだけど」
「こ、声大きいよチルノちゃん……」
紫はチルノの方に、並みの妖怪なら間違いなく萎縮してしまうような鋭い視線を向ける。しかしチルノはものともせず帰りたい、帰りたいと喚き始めた。
「ほら紫、皆もう飽き飽きしてるから説教はよしてよ」
「貴女がふざけた事をするからでしょ!?私だって好きでこんな事してる訳じゃないの!」
「もう……っていうか野球賭博だって別にふざけた訳じゃないし」
「何よ?この後に及んで申し開きするつもりなの?」
「あんたがうるさいから反論する気も起きなかったのよ……取りあえず見せたい物があるからこの縄解いて」
「………」
紫は胡散臭げに霊夢を見つめながらも、その縄を解いてやり、だらんと垂れた縄を乱暴にスキマに放り込んだ。
「あー、手首痛い……」
「愚痴はいいから見せたい物とやらを早く持ってきて」
「はいはい…じゃああんたそこのテレビ、すぐにビデオ映せるように準備しておいて」
そう言うと霊夢は手首をぽきぽき鳴らしながら奥の方に入って行った。
幻想郷に電波放送局は無い。ここにあるテレビは以前霊夢が香霖堂から「高そうな気がする」という理由で強奪してきた物で、それを見た紫が遊ばせておくには勿体ない、とビデオデッキと電源器を接続した物である。
この霊夢の勘は当たっていて、60インチを優に超えるこのテレビは外界で買うなら相当の値が付くだろう。紫が勿体ないと思うのももっともな話である。
因みに霖之助はこの巨大なテレビを半日以上かけて無縁塚から運んできたが、霊夢は紫に頼んで一秒で神社まで運んで貰った。それを見た霖之助の目は若干潤んでいた
それにしても、と紫はビデオの準備をしながら思う。今回の事については完全に霊夢の悪ふざけだと思っていたので、このような展開は思惑の外だった。
しかし野球賭博を行う必要性とはなんなのか、紫には全く見当が付かない。
ビデオも、(また強奪でもしていない限り)霊夢はカメラを持っていないので幻想郷でのトラブルを収めた映像でもないだろう。それでは一体何なのか…
紫がそんな風に考えを巡らせていると、いつの間にか霊夢がビデオを持って来ていた。
「じゃあ皆、この映像を見て頂戴」
霊夢はそう言ってビデオをデッキに挿入すると、リモコンを操作する。
そこに映し出されたのは、アニメのポケモンのポリゴンの回であった。
ビッカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
「「「「「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」
ポケモンショックと呼ばれたそれは、まさに光による凌辱であった。
このポケモンショックによって、そこにいた人妖の6割が一瞬でレイプされた。そのうち8割が孕んで7割が死産した。
しかし、ここで死んでしまった赤子はまだ幸せかもしれない。これから始まる奇跡のカーニバル祭りを体験しなくて済んだのだから……
「いやあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「やめろアリス!!!!!!!今外に出たら……」
錯乱して外に飛び出すアリスを魔理沙が止める。しかし時既に遅し。アリスは光速で屈強な男達に大噴火レイプされた。
いや、それは最早レイプと言うより虐殺であった。男達はアリスを形作る60兆個の細胞を余す事無く全てレイプしたのだ。
60兆の細胞を余す事無く……その繊細さから彼等が日本の職人である事が分かる。NASAの宇宙船の部品を創る下町の職人の如く、信頼と実績のレイプであった。
しかしアリスはそんな芸術とも言える職人レイプに謝礼を払わず、完全にこの世から消滅した。見下げた女である
「うわああああああああああああ!!!!!!!!!目があああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
錯乱しているのはアリスだけではない。こちらではチルノがポケモンショックによって目の痛みを訴えていた。
「しっかりしてチルノちゃん!!!!!!落ち着いて!!!!!!!!!!!」
必死になだめる大妖精。しかしチルノはパニックに陥ってしまい、完全に錯乱してしまっていた。
しかし、彼女達には一つ幸運があった。
「急いでウドンゲ!次はあの妖精よ!」
「はい!」
それは八意永琳の存在であった。彼女はこのパニックにも素早く対応し、弟子のウドンゲを連れて既に治療を行っているのである。
「チルノ!!しっかりして!!落ち着いて目を見せて!!!!!!!!!!!」
「痛いよおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」
「くっ……このままじゃ治療が出来ないわ……ウドンゲ!!」
「はい!!」
ウドンゲはそう返すと、ブレザーとシャツ、スカートを脱ぎ下着姿になった。帰国後のなかやまきんにくんを思わせる屈強な肉体が露わになる。
「せいっ!!!」
「ぐほっ……!!」
ウドンゲはチルノの動きを止める為に鳩尾にキツイ一撃を叩き込んだ。思わずむせ返り、その場にうずくまってしまうチルノ。
こうなってしまえばもうこっちのものである。ウドンゲの口がにやりと吊り上る。
「オラッ!!!!!!!!オラッッ!!!!!!オラッ!!!!!!!!!!!!!!!」
月仕込みのヤクザキックの雨がチルノを襲う。特に顔面を集中的に狙うあたり、相当陰湿である
「死ねッ!!!!!死ねッ!!!!!!!!死ねッ!!!!!!蟲ィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ウドンゲ!もう充分よ!」
「はい師匠!」
最早チルノの顔面は永琳ですら直せない程ボロボロであった。殺しまではしないのは永琳なりの優しさであろうか
「よし!次はあっちのさとり妖怪よ!来なさいウドンゲ!」
「はい!」
治療を終えた永琳は急いで次の患者の下に向かおうとする。
しかし、その時である。
「ま、待って下さい!!!」
永琳を呼び止めたのは大妖精であった。
「何かしら?悪いけど今は急いでみんなを治療しないと……」
「わ、私を治療して下さい!!」
「……失礼。貴方は大丈夫そうに見えてしまって。医者失格ね…。どこが悪いの?」
「最近、寝ても覚めても私の敬愛するオウム真理教ナンバー2のマンジュシュリー・ミトラ正大師様の御姿が浮かぶんです……これって恋の病ですか?////////」
「病気ね。おそらく目の病気よ。ちょっと見せてくれるかしら」
大妖精の瞳を覗き込む永琳。
「ああ〜っ……これヤバいわね。これレーシックしないとやばいわ」
「レーシック……って、確かジャンプで10週位で打ち切りになったわっしょい!わじマニアってギャグ漫画の事ですよね?」
「全然違うわ。じゃあ治療を始めるわね。ウドンゲ、レーザーを」
「無いです」
「無いの?…じゃあトイレマジックリン」
「無いです」
「なんで無いのよ!?天才のこの私が…天才のこの私に……あ”あ”あ”あ”あ”ああああアアアアアアアアア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
永琳はそう叫ぶと、猿のように頭を掻き毟り始めた。
永琳は天才であるが故に、そのプライドはガラスのように簡単に砕け散ってしまう。最早永琳は使い物にならなくなっていた。
たった一人、この場で患者を救う事の出来る永琳が使い物にならなくなった。こうなってしまっては、最早結末は書くまでもないだろう。
為す術もなく次々と死んでいく人妖達。それを見て霊夢は最後の決断をした。
「ブルルン!!!!!!!!!ブルルン!!!!!!!博麗神社号発進!!!!!!!!ブルルン!!!!!ブルルン!!!!!!!!!」
博麗神社に隠された秘密。それは博麗神社は実はF1カーだったという事である。
勢いよく発進した博麗神社は第一コーナーを曲がりきれず大破した。
終わり
飽きたわー飽きたわー論理性のある展開とか前半だけで飽きたわーほんと飽きた
というのは冗談で、僕はアホなので論理的な帰結があるSSは飽きたとかじゃなく素で書けません。話が作れません。ちゃんと書こうとしてこれです。纏まった話を書ける作家さんは凄いなあ
意見、感想お待ちしてます。
ローゼメタル
作品情報
作品集:
24
投稿日時:
2011/02/28 13:58:35
更新日時:
2011/02/28 22:58:35
分類
紫
霊夢
なんという不条理。これでこそ産廃クオリティ。
嘘だ・・・嘘をつくなぁ!!
神社はF1カーだったのは初耳でした。
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