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『蒸発』 作者: イル・プリンチベ
ここはヴアル魔法図書館。ここの図書館にパチュリー・ノーレッジという生粋の魔法使いが住んでいるが、パチュリーは慢性喘息を患っていて時より発作を起こしてしまい傍から見ると非常に苦しそうで見ていられないのだ。
ヴアル魔法図書館は紅魔館の地下の存在しており、幻想郷の気候は日本と同じ温暖湿潤気候にあるので湿気が高いうえに、空気の入れ替えが困難なせいもあって非常に黴臭い空間であり、慣れない者は少しでもいるだけで喘息を患ってしまう恐れがあるという劣悪極まりない環境なのだ。
パチュリーが喘息を患ってしまったのは、黴臭いヴアル魔法図書館に長年引きこもり続けたことも原因であるともいわれるが、喘息を患うことによりパチュリーの体臭は一層黴臭くなってしまった事である。
パチュリーは幻想郷の住人の中でも上位の引きこもりに該当するので、同様よほどのことがない限り外出をしないせいか、長年黴臭いヴアル魔法図書館に引きこもり続けたことと、何でも魔法に依存した生活をしていることと、不摂生な生活サイクルを送っていることが絡んでしまったことが見事に噛み合わさって、パチュリーの体質が恐ろしく黴臭くなってしまったのだろう。
使い魔として雑用をさせている小悪魔も、ここ最近になってあからさまにパチュリーのそばに近寄らなくなり、おまけにパチュリー付けのメイドたちは配属されて3日以内でやめてしまうケースも珍しくないのだ。
「くんくんくんくん。ヴアル魔法図書館は今日も平常運転ですね。」
「小悪魔何やってんのよ。」
「くんくんくんくん。パチュリー様は今日も平常運転ですね。」
「だから小悪魔、如何わしいことはやめなさい。」
「パチュリー様の髪って、凄くベトベトして汗と黴の匂いが混ざっている上に老けまで目立っているから食べちゃいたいぐらいですね。」
「小悪魔、あなた一回死んだほうがいいんじゃないかしらね。」
「パチュリー様の顔って、いつも青白くて不健康そうに見えるから守ってあげたくなる上に兎に角食べちゃいたいぐらい魅力的ですね。」
「小悪魔、今すぐここから立ち去れ。」
「パチュリー様、相変わらず黴臭いですねぇ。凄くいい匂いで香水なんていらないですよ〜。」
「何よ。確かに図書館は黴臭いけど、特に気になるものではないでしょう?」
「いえいえ私は、パチュリー様の体臭が黴臭いと言っているんですよ。ああ〜ん、この臭いがたまらないわん。」
「小悪魔、あなただってここから出ていないんだから私と大差はないんでしょう?ほれ、あなただって身体をロクに洗っていないから不潔で悪魔臭いし、腐敗臭と硫黄と塩酸の臭いがほのかに混じってまずいことになっているわよ。」
「確かに私の体臭は臭いといえば臭いですけど、パチュリー様ほど黴臭さが酷くはありませんし、仮にパチュリー様が日差しを浴びたら消えてなくなるのかと思うとちょっと心配しただけです。」
「確かに日差しを浴びると髪の毛と本と肌が痛むから、太陽の光はあんまり浴びたくないけど日差しを浴びただけで石化してしまう吸血鬼とはわけが違うわ!」
「ああ、確かにお嬢様と妹様は信じられない位酷い悪臭を放ってしますもんね。」
「私たち夜の種族にとって、レミィとフランのこの世のものとは思えないほどの悪臭はカリスマ性の証しだから私はそれに魅かれてしまったの。」
「そう言われると私も否定できないです…」
「咲夜は毎日お風呂に入れといってくるんだけど、入浴の習慣は私たち夜の種族にとって不要なものだから、別に体臭が酷くても何ら問題ないのよね。」
「そう言われるとそうですね。確かに咲夜さんは私にも必要以上に入浴することを進めてきますね。」
「お〜い、パチュリー。こんな黴臭い空間に引き篭っていないで、外に遊びに行こうぜ!」
「な、何よ。また来たの?」
「あ、魔理沙さんが来ましたね。今日はパチュリー様とレズセックスするんですよね?それでは二人で仲良く楽しんでくださいね。それでは私は魔界に帰りますが、もう二度とヴアル魔法図書館には戻るつもりはありませんぜ。へっへっへっへ!」
「おうよ、私がタチでパチュリーがネコだ。って、小悪魔。あいつ本当に魔界に帰っちまったぜ。あ〜あ、パチュリー。ど〜すんだお前?」
「今日も私に嫌がらせをするのね?この間もう来ないでっていったのに、何であなたは性懲りもなくまたここに来るわけ?」
「来て悪いかよ。今日はお前を外に連れ出しに来たんだ!もちろん、お前をレイプしに来たんだからな!」
「魔理沙、今日は晴れていないよね?って、何で私があなたにレイプされなきゃならないのよ!」
「今日は凄くいい天気で、ピクニック日和でお日さまが燦々と射しているぜ。」
「さ、最悪じゃない!」
「じゃあ、お前にとっていい天気とは何なのか説明してもらいたいんだかな。」
「私にとっていい天気っていうのは、曇っている日なのよ。」
「引きこもりの紫もやしにとっちゃそんなもんか。だけど、日差しを浴びると気持ちいいことは変わりないぜ。」
「気持ち悪いの間違いじゃなくて?」
「気持ち悪いだなんて変なことを言う奴だな。私はさっきからお前を外につれ出してやるっていってるんだぜ。」
「やっ、やめて〜!わ、私、太陽の光が苦手なの〜。」
「こんな劣悪な環境に引き篭っているから、お前は慢性ぜんそくを患っちまうんだ。いい加減に空気清浄機でもつけてみろよな。」
「そんな面倒臭いことしなくてもいいじゃないの。それに私は何としても外にはいかないからね。」
「うるさい、お前は私に従っていればそれでいいんだ。私のやることは正しい。私になす事は正しい。私の言う事は正しい。」
「あなたは曹操かしら?」
「というわけで今日はお前を外に連れ出してやるぜ。」
「やっ、やめて〜!魔理沙に犯される〜!」
「ピクニックが終わった時の帰り道で強姦してやるぜ。けけけけっ!」
「パチュリーの可愛いて初心な処女マンコを舐めさせて貰うぜ。」
「へ、変態!ま、魔理沙、そんな汚い所を舐めるなんて不潔よ!私はあなたに犯された!物凄く心を犯された!レイプよ!あなたのやった事は立派な犯罪行為よ!」
「それにしても相変わらずパチュリーは黴臭いぜ。そばにいるだけで鼻炎になっちまいそうだな。何とかならんのか、その黴臭い体臭は。」
「うるさい。私はあなたと違って夜の種族だから、体臭が臭くたって問題ないわよ。」
「お前が問題なくても、私にとって深刻な問題を引き起こすんだパチュリー、今すぐ風呂に入って体を洗うんだな。こっちこい!」
「ひぃぃぃぃぃ〜、お、お助け〜!」
「くんくんくんくん。パチュリーって凄く黴臭いんだな。特にオマンコが一番黴臭いぜ。」
「に、臭いを嗅がないで〜。それに、ドロワーズを持ってかないで〜。」
「どれどれ、パチュリーのドロワーズの臭いを嗅がせて貰うぜ!」
「きゃあああああっ!は、恥ずかしいからやめて〜!」
「おおっ!パチュリーのオリモノって、信じられないほど黴臭いんだな。普通のオリモノは甘酸っぱい匂いがするんだが、性病に感染してれば腐敗臭がするんだぜ。やっぱりお前は全身が黴に汚染されちまったんだな。」
「か、黴臭くて悪かったわね…。」
「私はこの臭いが好きだぜ。」
「こ、こんな臭いが好きなの?あなたって、本当に救いようのない変態なのね。」
「幻想郷は常識にとらわれちゃやってられないんだからな。それに私は真性の匂いフェチなんだぜ。パチュリーのマン毛でお茶に入れて黴風味を堪能したいぞ私は。」
「や、やめて〜!き、鬼畜よ!」
「パチュリーって、実はマゾなのか?私の言葉攻めを受けてこんなにオマンコが濡れて嫌らしいぜ。どれどれ、パチュリーのマン汁を舐めさせて貰うとするか。」
「へ、変態!ド変態!超変態!魔理沙は頭がおかしいのよ。一度精神科に通った方がいいんじゃないかしら。」
「私は元から気が触れているし、イカれているんだ。いまさら何を言ってるんだ?てなわけでふぁぁぁぁぁ〜っっっっっく!」
「ぎゃあああああああぁぁあああああああっ!」
「ここじゃやる気にならんから、外に行って皆にイチャイチャしてるところを見せつけてやろうじゃないか。」
「そうと決まれば善は急げだ!パチュリー、私の手を離すなよ。これからハネムーンに行くんだから、気合い入れていけよ!」
「いつ私とあなたが結婚したのよっ!」
「たった今だ。それに私の嫁はお前だから、亭主の言う事は絶対服従だぜ。」
「冗談じゃないわ!今すぐ離婚するし、最初から結婚なんてしていないわ!」
「おいおい、やっとこさ外に出たぜ。」
「きゃああああああぁぁあああああああっ!だ、だから、外には出たくないっていったのよ〜!」
「おい、どうしたんだよパチュリー!?」
「ぎゃあああああぁあああああああああっ!いっ、いやああああああぁぁああああああっ!か、体がっ!か、体がっ!あっ、あああああああっ!!!!!」
「おいパチュリー、お前…、まさか…、体が黴になってしまったんじゃないんだろうな?」
「あれっ?本当に蒸発しちまいやがったぜ。」
「まぁいいや。私も部屋を不潔にしてると取り返しのつかないことになっちまいそうだから、油断してるとこいつみたいに全身が黴になっちまうかもしれないぜ。」
「いつも思うんだけど、紅魔館って本当に臭くて汚い奴の巣窟なんだな。レミリアは500年以上の悪臭を放っていやがるし、フランドールは凄まじい腐敗臭をまき散らしやがるし、咲夜はストレス性の口臭と体臭が酷いし、門番は汗臭すぎるもんなぁ…。」
「パチュリーはとんでもなく黴臭いから私はただカビを撃退しただけだが、その代償としてパチュリーの尊い命を奪う事になってしまったが、幻想郷全体が黴に汚染されるのを防止したから私はいい事をしたんだよな?」
「いいや、私は間違っていない。私のやることは正しく、私の言う事はすべて正しく、私の考えている事はすべて正しいのだ。うん、これが世界の定説でもあるんだぜ。」
「というわけで、幻想郷から汚物を排除しないといけないようだぜ。その前に私は家も服も結構汚いから、生活習慣を変えないといけないな。」
「よほどの事情がない限り、ドロワーズとキャミソールとブラジャーと靴下は毎日交換しないといけないぜ。くんかくんかくんかくんか、私も結構酷い臭いがするぜ!女の子が不潔じゃ好きな男の人に嫌われちまうもんな!」
「だけどパチュリーは黴そのものになっちまいやがったから、間違いなく蒸発死しちまったんだろうなぁ。怖いなぁ…、本当に怖いなぁ…。私もまじめに生活習慣を改善しないと、こいつみたいに日差しを浴びただけで死んでしまうんだろうよ。」
「残念なことにパチュリーをレイプ出来なかったのは悔いが残って仕方ないんだが、もし私がパチュリーをレイプしちまったら、最悪性病に感染しかねない上に、黴でやられてしまうんだろうな。おお、怖い怖い。細胞が黴になるなんて、いくらなんでも怖すぎるぜ。」
「私の家は整理整頓がなっていない上に余計なもので溢れているから、家の中が埃まみれでだいぶ前に穿いたドロワーズが黴を生やしていたもんな。そうだ!必要なものと不要なものを分けておいて、余計なものは香霖堂に売りつけておこうじゃないか。」
こうして魔理沙はパチュリーの死を境に自分の生活サイクルを改めて、毎日下着を交換するようになり、よほど魔法の研究で忙しくても入浴する時間を作るようにしただけでなく部屋の中を綺麗にしたことによって、以前は酷かった体臭がなくなりワキガで悩む友人の博麗霊夢の羨望の眼差しを受けることになった。
以前の魔理沙であれば洗濯は月に1度行えばいい方だったが、2日から3日に1度行うようにした上に寝具の交換を定期的にすることでダニに食われることがなく、より健康で文化的な生活を送れるようになった。
パチュリーの身体が黴で汚染された原因は、不摂生な生活と黴臭いヴアル魔法図書館に引き篭もり続けたことによって、パチュリーの細胞が分子レベルで黴とどうかしてしまったからだ。
魔理沙によって太陽の光を浴びてしまった事により、黴と同化してしまったパチュリーは蒸発してその亡骸を残すことなくして亡くなってしまったのだが、パチュリーの体内から排出される汚物も例外なく黴臭いのだ。
おしっこやうんちも黴臭かったら、種族魔法使いといえど肉体はまともではないという事が容易に想像できる。排出物はそれそのものの臭いがする筈だが、おしっこやうんちだけでなく涎や血液や涙が鼻水やみみかすや目脂まで黴臭かったら絶対体が異常であることを訴える筈である。
魔理沙はパチュリーの喘息は黴によって患う事になってしまったと考えると、部屋の環境を改善しないと自分もパチュリー同様何かの細菌に犯されて異常体質の持ち主になりかねないと思えば、自分の生活環境を嫌でも見直さないといけないと思わされた。
―あとがき―
パチュリーさんは引き篭もりすぎて黴そのものになったというアホなSSを作ってしまいました。
最初と最後以外は台詞オンリーにしたのは手抜きではなく仕様です。大事なことなのでもう一度説明させていただきますが、最初と最後以外を台詞オンリーにしたのは手抜きではなく仕様です。決してバクではありません。仕様です。
魔理沙ちゃんがパチュリーさんを外に出したことで、哀れなパチュリーさんは蒸発してしまいましたが、異常体質になったことでこうなってしまいました。
ヴアル魔法図書館は非常に黴臭いので、空調を良くしないといけないってことですよね?
相変わらずやっていることはおバカなんですが、中の人が低スペックなのでこれに関しては如何ともしがたいというわけですよ。
イル・プリンチベ
- 作品情報
- 作品集:
- 24
- 投稿日時:
- 2011/03/01 12:05:08
- 更新日時:
- 2011/03/01 21:06:30
- 分類
- 霧雨魔理沙
- パチュリー・ノーレッジ
- 小悪魔
- 黴
- 悪臭
- 蒸発死
魔法使いの体は一度調べたほうがいい。
確かに、どうかしている…。
この幻想郷の住人、キツいのは体臭なのかセックスアピールなのか。
まあ、魔理沙が真人間になっただけでも良しとしましょう。
思考すらもカビによって乗っ取られてしまったようだな
後、こまけぇことは(ryかも知れないが気になったのでぶん投げ
(つ´∀`)つミ ttp://www.toho-motoneta.net/index.php?%C5%EC%CA%FD%B9%C8%CB%E2%B6%BF%2F%A2%F6%A5%F4%A5%EF%A5%EB%CB%E2%CB%A1%BF%DE%BD%F1%B4%DB
たまげたなぁ
1>>johnnytirst様
精密検査をするべきだと思いますね。
2>>NutsIn先任曹長様
どうかしてしまったんですよね。
3>>名無し様
YES!
4>>名無し様
乙です。
5>>名無し様
そんな人間修正してやるっ!
6>>幻想保査長様
人外の生き物は基本的にアレなんです。
7>>名無し様
フランちゃんはとんでもなくくさいいきを撒き散らします。