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『闇に吠えるは愛しの生首』 作者: 狼狐
「はい、じゃあ死んでリグル」
「すっごい酷いことを限りなく自然な調子で一行目の頭から言われた! 死なないわよ、何言ってんのさルーミア!」
「いやルーミアじゃなくてミスティアだけど私」
「え・・・いつものパターンだとルーミアじゃ・・・」
「あのさぁ、産廃に作品何作あると思ってんの? これを読んだ読者がそれら全部に目を通したとでも?
それにさぁ、作者名を見ずにこれを読んでる可能性もあるでしょ。なのに『いつものパターン』って。いくらなんでも酷いよそれは」
「あ、ごめん・・・」
「まぁルーミアだけどね私」
「オイコラァァァァァァァァァ!!」
「まぁいいじゃん細かいことは。そんなことより死のうよ」
「死なねェよ!! なんで死ななきゃいけないのさ!!」
「チッ」
「舌打ち!? 舌打ちした今!?」
「リグルに死んでもらわないと困るんだけど・・・。ホント困る・・・。ヤバいヤバい・・・」
「え、えぇー・・・。なにその飽くなき私の死亡への執念。とりあえず理由を聞かせてよ、聞いても絶対に死なないけどさ」
「いや特にないけどさ」
「歯ぁ食いしばれ」
「嘘々☆ もーリグルったら冗談通じないんだから」
「この状況で冗談言うルーミアに私の日本語が通じてるのかが凄い疑問だよ」
「まぁホント言うとね。私ね、借金背負っちゃったんだ。だからリグルが死んで手に入る保険金で払おうと思って」
「へぇ思った以上に最低な理由だね。いくらなのその借金?」
「おにぎり二個分かなぁ」
「どういう借金!?」
「保険金でも半分しか払えないから残りの払い方考えないと・・・」
「私の保険金おにぎり一個分しか支払われないの!? そんなに価値低いの私!?」
「所詮、妖怪だし」
「ルーミアもでしょうが!」
「所詮、虫だし」
「オイイイイイイイイ! なんでより傷つく言い方にした!?」
「所詮、男なんてそんなものよ。でも、女もそんなものなの。どっちも馬鹿なのよ、だから恋って感情が生まれちゃうのよね」
「オイ何言い出した急に。なんでそんな百戦錬磨な雰囲気醸し出し始めた」
「そういう訳で今日は私の恋人を紹介するね」
「脈絡ねぇぇぇぇ!! しかも嫌な予感しかしねぇぇぇ!!」
「ほら、これ」
「うわぁ予想通り生首だ。誰のこれ、ところどころ齧られてて全く元が分からないんだけど」
「あ、ごめんこれ生首アリス弁当だった」
「オイイイイイイ!? なんてもん弁当にしてんのォ!?」
「じゃあ改めて紹介するね、恋人のアリス・マーガトロイドさんの生首」
「さっきの弁当の生首何処のアリスさんの奴ぅ!?」
「あ、間違えたこれはアリス・マーガトロイドさんの恋人の生首だった」
「オイイイイイイイイイ!! 何で持ってんの!? 取っちゃったの!? ヤンデレ!? というか何個生首持ってんだよ!!」
「ほら、これだよ私の恋人」
「え、ただの鏡じゃん」
「・・・もう、言わせないでよ。この鏡に写ってる貴方が――」
「恋人、ってこと?」
「そう。この鏡に写ってる貴方の生首が恋人」
「オイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!! やっべホントだ生首だけだ私!! 何これどうなってんの!? 何で喋れてんの私!?」
「ゆっくりしていってね! とか言わないでね絶対。絶対にだ。言ったら許さん。簡単には殺さない。泣いて喚いて失禁するまで傷つけてから殺してやる」
「罰重過ぎね!? 言わないからどうしてこういう状況になったのか教えてよ!!」
「いいじゃん気にしないでも。ほら、そろそろ眠くなってきたでしょ? ――はい、死んでリグル」
「させるかァァァァァァァァァァ!! 一行目と同じ文章で閉めて無限ループオチにしようとしやがったろ! させるか!」
「チッ」
「うわぁ本気で無限ループオチにするつもりだったよこの子」
「はい、死んでリグル」
「そしてまだ諦めてないよこの子」
「生首の癖に生意気な」
「あ、そうだよ忘れてたよ! なんで生首なのよ私!」
「うっせぇなぁそして口調安定してねぇなぁ」
「後半何の関係もないだろうが!!」
「まぁあれだよ、簡単な話。首を切られたんだよリグルは」
「え、誰に?」
「私に」
「なんでだァァァァァァァァ!! そして何でちょっと他人事な感じなの!?」
「いやだって生首になったの私じゃないしリグルだし」
「生首にしたのはルーミアでしょうが!!」
「おあとがよろしいようで!」
「一切合切全く何もかもよろしくねーけど!?」
- 作品情報
- 作品集:
- 24
- 投稿日時:
- 2011/03/02 11:46:53
- 更新日時:
- 2011/03/02 20:57:30
- 分類
- リグル
- ルーミア
- アリス
- 下らないギャクSS
ともかく、台詞の無いアリスのいぶし銀の名演技が素晴らしいです。
これは読んでいて気持ちいいですね。
アリスの恋人の生首っていったら俺の生首だよ
なんでキーボード打ててるのか不思議!