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『ゾンビさとりかぁいいよぉ!』 作者: 幻想保査長
永遠亭でとある実験が行われようとしていた。
地下:特別実験室。
真っ白に塗り潰された部屋に精密機器な並び、真ん中には薬液の入った人一人分入れるカプセル。
カプセルには無数のチューブが繋がれている。
中には地霊殿の主古明地さとりが入っている。
衣服等は身に着けておらず、至る所にチューブが繋がっていた。
プシュ―!
部屋の唯一の出入り口の密閉扉が開き、防毒面と防護服を身に付けた二人組が入ってきた。
「ウドンゲ、準備できてる?」
「勿論です。師匠」
9mmカメラを回し、映像を取り始める。
「これより検体001番に対する薬物実験を開始するわ」
カチャカチャ。
精密機器の操作盤を弄る。
表示画面に意思表示確認のウィンドウが出、躊躇なく【Y】を押す。
低い動作音が機器か鳴り、チューブに翠色の薬液が流れ込む。
「A薬を50mgを検体に投入。検体の状態に変化はなし。続いてB薬を投入」
カチャカチャ。ピピッ!
ヴゥゥゥン。
「(・・・ドキドキ)」
薬液が投入するとさとりの身体に異変が起きる。
心電図の間隔が短くなり、波が高くなる。
機器から警報音と画面に警告音が出る。
「あっ・・・」
呆気にとられて心電図の波が収まった。
ピ――――――――――――――ッ!
さとりの美しい白い肌はどんどん変色しいく。
至る所から身体が腐敗し始める。
原因はわからないが、失敗したみたいだ。
「検体死亡。実験は失敗。ウドンゲ、止めて」
「あ、はい」
カチリとカメラを止め、撮影を中断。
「折角苦労して捕獲したのが水の泡だわ」
「どうします?これ?」
「棄てなさい。こんなゴミ」
「え?!薬入れてますし、焼却処分しないと・・・」
「腐ってるし、竹林でほっといたら土に還るわよ」
「わ、わかりました・・・」
「難しいわね・・・肉体強化は・・・」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
鈴仙は運んでいる途中、魔法の森に棄てた方がいいと判断した。
あそこなら森の妖獣がすぐに片づけるだろう。
しかし、すぐに面倒臭くなり鈴仙はそこら辺に箱ごと棄てた。
投げ出された木箱は木に激突し、破損。
蓋が壊れて腐敗臭が当たりに漂い、蠅が集る。
破損部分から腐敗したさとりの腐液がドロリと漏れる。
「うえぇぇ・・・気持ち悪っ!早く帰ってのんびりしよ!」
鳥肌が総立ちし、鈴仙は脱兎の如く立ち去った。
飛び出たさとりの手が僅かに動いたのを鈴仙は気づいていない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ふん〜♪ふふん〜♪」
ぴょんぴょんと跳ねているのは因幡の素兎の因幡てゐ。
今日も人間に悪戯をして大成功したのでご機嫌なのだ。
「いや〜、しっかしあの時の人間の間抜け面・・・傑作だったわ〜♪」
クックッと思い出し笑いをする。
ぶ〜ん・・・ぶ〜ん・・・。
「おぁ・・・なにこの臭い?死体でもあるの?」
どこらから臭う悪臭の所為でご機嫌の気分から不機嫌に落ちる。
見渡すと壊れた木箱が転がっていた。
悪臭の発生源あれだろう。
「あれかぁ!この因幡てゐ様の機嫌を悪くた罪は高天原のように高くつくぞ!これでも喰らえ!」
弾幕を発そうとした矢先、横から黄土色の液体がてゐを襲った。
「うわっ!?な、なにこれ?クッサ!」
ジュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!
「な、なにこれぇ?!りゅ、硫酸?!ひぎゃあああああああああああああ!!!!!!」
顔半分溶かされて手を押さえてのた打ち回る。
「おのれぇ・・・どこのどいつだ!?ブッ殺」
「あ〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・あ"〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・」
呻き声を発する何かが乗っかってきて目を開けてみると、化け物が目の前にいた。
片目はなく、ポッカリとした穴には無数の蛆が蠢いていていて、ダランと舌を出した口からは悪臭
漂う胃液と赤黒い血をダラダラと涎と一緒に出していた。
両腕の肘部分はなんとか繋がっている状態。
引っ張ればブチリと千切れそうな程だった。
断面からは白い骨と蛆が覘いていた。
左目はほぼ白目を剥いて血を流してポタポタとてゐの服を汚した。
見た瞬間嫌悪感と吐き気が駆け巡る。
「あ"〜〜〜〜〜〜〜・・・・・」
化け物は大口を開けると、首に噛みついてきた。
「ごぇっ!!や、やめ・・・や"え"・・・」
ブチブチブチッ!
「う"ぇ"ッ!!ガッ!かっ・・・かがぁ・・・ぁ"・・・あ"ぁ"・・・・!!!」
少女が発する言葉とは思えないくぐもった声を上げる。
グチャッ・・・グチャッ・・・グチュ・・・。
「あ"〜〜〜〜・・・・・・・」
抵抗の力も段々と弱くなり当たりに血が飛び散る。
食い千切られた喉からはヒューヒューと空気が喧しく鳴る。
押さえつけていた左手が地に倒れる。
事切れてもなお化け物は喰う。
喉の次に化け物はてゐの腹部を齧り付き、服ごと噛み千切った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
竹林の入り口。
そこには武装した集団が集まっていた。
彼らは人里の人間達。
永遠亭に赴いた者が帰ってこなくなるという事件が起きた。
最初、里の者達は道中妖怪に襲われたか迷ったかのと判断したが、帰ってこない者が続出したの
で、妖怪の討伐隊を編成したのだ。
「では、いっきます村長」
「無理をするのではないぞ。危なくなったらすぐに逃げるんじゃぞ」
「村長は心配性だな」
「俺、この仕事が終わったら花屋の娘に告白するんだ」
「今日は息子の誕生日だ。早く終わらせるぜ」
「大丈夫です。この人数です。どんな妖怪でも駆逐できますって」
「そうか・・・怪我のないようにな」
しかし彼らが戻ってくる事はなかった。
事態を重くみた里の村長と守護者である慧音は博麗の巫女に依頼をする。
「話は大体理解したわ。明日に竹林に向かうわ」
「すまない。恩にきる」
「報酬は高くつくわよ?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
永遠の巫女博麗霊夢は早朝に神社から飛び立ち、仕事に向かった。
ふよふよ。
暫く飛んでいたら目的地に着き、降りる。
「さて、お仕事お仕事っと」
御幣を握り、威風堂々を竹林に踏み入れる。
さっそく霊夢は後悔した。
朝霧が竹林内に立ち込めて少し視界が悪い。
「もうちょっと日が昇った時間にくればよかったわ」
静寂な竹林に霊夢の独白が響く。
ザッ・・・ザッ・・・。
「こうも静かだと、なんだか心が落ち着くわね(←のんき)」
ピタリ。
足を止める。
霊夢は袖から退魔針を一針出し、二時の方向に投擲する。
霧の中に消え、突き刺さる音。
勘で投げった結果、当たったようだ。
「う"あ"ぁ"ぁ"〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・」
「あら、今度の相手は死霊?」
現れたのは所々肉が喰われ、腐敗臭漂う討伐隊の人間だった。
彼の眉間には退魔針が深々と喰い込んでいたが、倒れる気配はなかった。
ゆっくりとした足取り霊夢に近づく。
「針効かない?じゃあその腐った頭を潰せしても立っていられるかしら?」
バスケットボール大の陰陽玉を投げつける。
グシャア!!
苫の様に糸も簡単に潰れ、手応えを感じる霊夢。
「やっぱり一匹じゃ物足りないわ」
いつの間にか霊夢は死霊に囲まれていた。
「あ"〜〜〜〜・・・・う"う〜〜〜〜〜〜・・・・・」
「あ"ぁ"〜〜〜〜・・・・・あ"あ"あ"〜〜〜・・・!」
「う"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"・・・・・」
「そいいえば最近弾幕ばっかだったわねぇ〜・・・久しぶりに身体使うか」
コキコキと腕を鳴らし、死霊に接近する。
強酸の胃液を霊夢に吐きかけてくるがチョン避けして回避する。
攻撃範囲に入り正拳を顔面に食らわし、すかさず上段蹴り。
側面から襲いかかってくる死霊に裏拳。
回転を生かしそのまま足払い。
起き上がる前に頭部をストンピング。
グシャリと腐った頭は潰れ、血が靴に付着する。
「一々潰すのが面倒ねぇ・・・」
次々と拳で死霊を薙ぎ倒す巫女に、見知った顔がでる。
「あ"〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・あ〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・」
「ん?あら、あなたは・・・あぁ確か地底の覚り妖怪じゃない。久しぶりね。随分変わったわね」
「あ"ぁ"〜〜〜〜〜・・・・・・うぁ〜〜〜〜〜〜・・・・・・」
「あんたで最後ね。特別な死に方で殺すわ」
霊夢は御幣をさとりの顔に突き刺し、経を唱える。
「破―――――――――――ッ!!」
バァン!!!!
粉々に砕け散り、返り血まみれ霊夢は紅の巫女の巫女になった。
その後、異変の元凶の永遠亭の上がり込み永琳に問い詰めた結果。
「あ、ごっめーん☆私が悪かった☆赦して丁髷♪」
永遠亭は半壊したそうだ。
一方、いつの間にか主を攫われて、人体実験にされ殺されて核戦争が起きたのは別の話である。
おしまい。めでたし、めでたし。
Pixivの霜@例大祭N-11aさんのゾンビさとりを見てときめいたので衝動書きした。
反省はしていない。
>>NutsIn先任曹長さん
毎度毎度コメントありがとうございます!
>>IMAMIさん
あ、すいません。誤字修正しました。
幻想保査長
作品情報
作品集:
25
投稿日時:
2011/03/11 09:01:39
更新日時:
2011/03/11 20:47:02
分類
古明地さとり
ゾンビ化
死亡フラグのオンパレードな討伐隊!!
非常識な無双状態の霊夢!!
良いですね。こういう、頭悪そうな惨劇物。
下手に凝った話にすると、かえって台無しになりますから。
討伐隊の死亡フラグで腹筋崩壊したwww
シュールな軍事物とかはまだですk(殴