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『東方SIREN〜一日目/霊夢/玄武の沢/2時28分14秒』 作者: 牢獄図書館
博麗 霊夢/一日目/玄武の沢/2時28分14秒
崖から撃ち落され目が覚めた時、そこはまさしく地獄と呼ぶにふさわしかった。
赤い雨が降り注ぎ玄武の沢は赤い水で氾濫が起こっていた。
おかげで、向こう側に行くことが出来なくなった。
さらに能力を使うことさえ出来ない。
飛ぶことももちろん出来ない。
高いところから「あい きゃん ふらい!」とかいって飛ぼうとすれば普通に落下して終わりだ。
そんなことを考えていると少し先のほうに誰かが居るのがみえた。
河童のようだ・・・が、にとりではない。
彼女はすでに死んでしまっている。
私は念のため岩に身を隠し様子を見ることにした。
ここからだと良く見えないが河童はうろうろと歩いている。
「!?」
突然、視界がおかしくなる。
ザー、と音が聞こえ視界が砂嵐に巻き込まれたようになる。
しばらくすると、
『駄目だ、岩でとおれねぇよ。』
男の声。視界には大きな岩がある。
『どうすりゃいいんだ・・・』
男は赤い水を見ている。不気味だ。気持ち悪いったらありゃしない。
『・・・戻るか。』
男が歩き始める。
何だろう、岩陰に赤いリボンが見えるけど・・・見たことがある気がする。
『うぐぁっ!』
視界が揺らぐ。
唐突に砂嵐で覆われる。
ザー、と音が聞こえる。
しばらくすると音は途絶え、さっきの自分の視界に戻った。
「何だったのよ、いまのは・・・」
暗闇に目を向ける。
さっきの河童が倒れている。
血を流していて完全に死んでいるみたいだ。
さっきの出来事はおそらく・・・
気になることはさっきの変な出来事、それから撃たれた傷が無くなっていること、
もちろんこの異変についてもだ。
この異変を起こした奴は間違いなく幻想郷を破壊するつもりなんだろう・・・・・・
しかし、この異変はあまりに特殊だ。
まるで、ゲームのような・・・・・・
「そうだね、君の言うこと・・・いや、思ったことは正解だよ。」
「っ!?」
後ろからの声に私は蹴りを放ちつつ振り向いた。
「おっと。」
あっさり避けられる。
「・・・誰よ、あなた。」
「蹴る前に聞いて欲しかったな、それ。」
目の前にいる男はかなり不思議な格好をしている。
右手に鎖がされ鍵がついていて、幻想郷では見ない文字が書かれている。
右手の金属の鉄の輪に鍵が八つついているのが分かる。
次に、服装。ズボンは黒でポケットつき。変な紋章のようなマークのようなものがついている。
上は右が黒、左が白。右側には何か数字のボタンのついた機械がついている。
ネックレスに漆黒の鍵。さっきの鎖をはずすためのものだろうか・・・
髪飾りに鍵のようなもの。左手には「禁忌 Gefangnis Biliotheh」と書いてある。
「俺はこのゲームのゲームマスター、牢獄図書館。よろしく。」
「ゲーム・・・マスター?」
「そうさ、ゲームマスターだ。この、SIRENのね。」
「サイ・・・レン?」
「君にはこの本をあげるよ。」
牢獄図書館が本を投げ渡してくる。
タイトルは・・・SIRENの生き方。めちゃくちゃ薄い。
「主人公だもの、少しはがんばってくれよ。」
牢獄図書館はそう言うと歩き始める。
「ちょっと、待ちなさいよ!」
時すでに遅し、完全にいなくなってしまった。
「何なのよ・・・・・・」
私は本を開いた。
「・・・・・1ページだけ!?」
そこには「視界ジャック」と書かれていた。
どうやら、相手の視界を盗み見ることが出来るらしい。
さっきの出来事はこれみたいだ。
「ふむふむ・・・・・・なるほど。」
早速実践する。
ザー、ザザー、サー・・・
視界が見つかる。同時に人がどこかにいる。
だが、こいつは違う。本に書いてあった屍人だ。狙撃銃を持っている。
視界ジャックを終わりにする。
まず、ここを抜ける必要がある。
幸い、一部岩が出ている部分があるから向こうに行くことは出来る。
だけど、狙撃してくる奴を何とかしなければ・・・河童と同じようになる。
・・・さっき、ほんの一瞬だけだが河童が何かを持っていたのを覚えている。
それが、銃ならば・・・・・・
「・・・行くしかないわね。」
霊夢は視界ジャックを使い、狙撃屍人の視界をジャック。
霊夢が視界に入らないように岩に隠れつつ移動する。
ジャック、移動を三回ほど繰り返すと河童の死体の前までくることが出来た。
そのとなりに・・・銃だ。狙撃銃。
「弾丸は・・・一発だけね。」
霊夢は不慣れな手つきで構える。スコープをみると目から血を流している狙撃屍人が良く見える。
私は狙いを定め・・・放つ!
ドンッ!
狙撃屍人の頭がおかしい方向に曲がった。
そのまま、高台から落下。
・・・死んだ。
「さて、ここを抜けましょうか。」
岩をぴょんぴょんと軽々飛んで向こう岸に行く。
・・・ここからどこに行けばいいんだろう?
「どこにいけば・・・・・・」
私はその辺の岩に座り込む。
・・・・・・ジャリ・・・
「っ!?」
後ろの道から足音・・・一つではない・・・まさか・・・
パァン!
「ヒィッ!」
見つかった!
パァン!パァン!
ニ連続で銃撃が飛んでくる。
見れば、七人くらいの屍人がこちらに走ってきている!
「い、いやぁぁぁぁぁっ!!!?」
霊夢はその場から走り出した・・・・・・・・・
終了条件:玄武の沢からの脱出
終了条件達成
牢獄図書館
作品情報
作品集:
25
投稿日時:
2011/03/28 14:00:55
更新日時:
2011/03/28 23:00:55
分類
SIREN
霊夢
視界ジャック
ゲームマスターであり、この幻想郷の創造主たる牢獄図書館さんは、
プレイヤーが『ゲーム』に詰みそうになったり、初登場のギミックが出たときにヘルプしてくれるのかな?
余程の事が無い限り、あまりでしゃばらないでくださいね。
貴方も『こっち』で酒でも飲みながら、東方キャラが足掻く様を見物しましょう。
基本的に、このセカイはSIRENの一作目がモチーフかな?
他のキャラも出てきて、それぞれの行動が色々影響するとか?
霊夢が無事に、この異変、いやゲームをクリアする事を願いつつ、続きをお待ちしております。
しかしもっと分量あった方が嬉しいぜ
ただ曹長さんの言う、作者自身や物語の外側の人間が頻繁に出過ぎるとちょっと…ってのは賛同する。
それで残念な事になっちゃった作品を何個も見てるもんだから、余計な口出しとは分りつつもついついw
最初に説明書渡す位は、ゲーム中のテロップとかの代替として仕方無いけれども。
幻想郷なら村田銃だの三八式だのが流れ着いてても違和感無いし、色々期待出来そうだ。
普段は弾幕なんかで綺麗に戦ってる彼女らに是非とも泥臭く、鈍器で後ろから殴り倒したり、旧式な小銃で狙撃したり、傘で何故か突かずに叩いたりとサバイバルして欲しい所w